- 2026.10.28
自動車保険を事故後に乗り換え・解約する時期。示談の途中でも替えられる

事故の示談中に、保険の満期の案内が届いた。事故で車を買い替えることになった。そんなとき「次は保険会社を替えたい」と思っても、今の保険会社には聞きにくいものです。
事故処理は今の保険会社が最後まで続けます。事故で下がった等級は、保険会社を替えても元に戻らないからです。
迷うのは「いつ替えるか」と「次の保険会社と補償を何で選ぶか」の2つだけです。
記事のポイント
- 示談中でも乗り換えられる(事故処理は今の保険会社がやる)
- 等級はリセットされない
- 損したくないなら、満期日に解約(車を買い替えるなら納車日)
詳しく解説していきます。
▶ 今の保険会社には聞きにくい、次の契約と等級のことを、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
事故処理までは、乗り換え後も今の保険会社で
事故の処理をするのは、事故の日に契約していた保険会社です。途中で保険会社を替えても、示談が終わるまで同じ担当が続けます。新しい保険会社が、今回の事故を引き継ぐことはありません。

そのため、乗り換えても今回の事故の担当は替わりません。今の対応に不満があるときは、今の保険会社の窓口に伝えます。
ただし、示談中にも、次の保険会社との契約を進めてもかまいません。
事故で下がった等級は、保険会社を替えても戻らない
等級は、保険会社が共通で使う1〜20の段階です。数字が大きいほど、保険料の割引が大きくなります。保険会社を乗り換えても、車を買い替えても、等級はそのまま引き継がれます。

16等級の人が自分の保険を使う事故を起こすと、次の年は13等級になり、3年間は「事故あり」として割引が小さくなります。割引前の保険料が年10万円なら、こう変わります。
| 等級 | 割引 | 年間の保険料 | |
|---|---|---|---|
| 事故の前 | 16等級 | 54%引き | 4万6,000円 |
| 事故のあと(3年間) | 13等級・事故あり | 24%引き | 7万6,000円 |
※割引率は、損害保険料率算出機構の参考純率です。実際の保険料は、保険会社や契約の中身で変わります。
知っておきたいこと
- 次の契約が、今の契約の満期日・解約日の翌日から7日以内に始まれば、等級はそのまま引き継がれる
- 弁護士費用特約や人身傷害だけを使った事故は、等級が下がらない場合がある
- 示談の前なら、保険を使わずに自分で払う道もまだ選べる
事故のことは次の会社に伝わる。示談中なら自分から伝える
等級と事故の記録は、保険会社どうしで確かめられます。黙っていても伝わります。
示談の途中で次の契約を申し込むときは、「示談中」と伝えます。保険を使うか決まらないまま契約すると、あとで等級が直され、保険料を追加で払う場合があります。
事故を起こしたばかりでも、多くの場合は申し込めます。ただし、条件が付くこともあります。
保険会社の乗り換えは満期日か納車日までが鉄則
満期は示談を待ってくれません。何もしなければ同じ会社で自動的に続く契約と、手続きをしないと切れる契約があります。まず証券で、満期日と、自動で続く契約かを確かめます。

【注意】途中解約で出る2つの損
途中で解約して替えると、損が2つ出ます。満期まで2か月ある16等級の人(年払い)の例です。
| 損 | 中身 | 金額の目安 |
|---|---|---|
| 上がった保険料を早く払う | 13等級・事故ありの保険料を、2か月早く払い始める | 約5,000円(3年間事故がなければ、ほぼ取り戻せる) |
| 戻るお金が少ない | 年払いは、月割より少なくしか戻らない | 月割の約7,700円より、2,000〜3,000円少ない場合がある(計算のしかたは保険会社で違う) |
満期まで待てるなら、満期日に替えるのがいちばん損が少なくなります。
車を買い替えるなら、納車日までに次の保険を決めないと乗れない
新しい車は、納車日から保険が付いていないと乗れません。
事故で車が全損になり、車両保険から車の値段分のお金を受け取った人は、今の保険の契約がそこで終わることがあります。その場合は、新しい車の保険を、納車日から新しく契約します。
契約が続く場合は、道が2つあります。
- 今の保険会社で新しい車に入れ替え(車両入替)、満期日に保険会社を替える
- 納車日から新しい保険会社で契約する(今の契約は途中で解約)
2つ目は、上の「戻るお金」の損が出ます。損の大きさは、満期までの月数で変わります。
納車日が決まったら、その日から付ける次の車の保険を、先に決めておきます。
▶ 納車日から付ける次の車の保険を、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
次の契約の申し込みは、満期の2週間前まで
代理店で契約する場合、書類の確認に1週間ほどかかることがあります。満期の2週間前までに申し込めば間に合います。
新しい契約は、満期日から始めます。多くの契約は満期日の午後4時に終わるので、翌日からにすると保険のない時間ができます。満期が12月20日なら、12月6日までに申し込み、12月20日の午後4時から新しい契約を始めます。
保険のない時間に、車を運転しない
- 任意保険のない時間に事故を起こすと、相手の車や物の弁償も、自分の車の修理代も、すべて自分で払うことになります
- 自賠責保険から出るのは、相手のけがの分だけです。それも上限があります
- 保険が切れているか分からないときは、保険会社に確かめるまで運転しないでください
今の保険会社に伝えるのは「更新しません」だけです。理由を説明する必要はありません。
▶ 満期日に保険が切れない切り替え日を、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
「付けておけばよかった」補償が、次の保険選びの決め手
事故で保険を使うと、足りなかったものが分かります。次の契約の補償を決め直すなら、今がいちばんの機会です。値段は、補償をそろえてから比べます。

今回の事故で足りなかった補償を書き出す
| 今回の事故で困ったこと | 次の契約で確かめるもの |
|---|---|
| 相手と自分で話さなければならなかった(自分に過失のない事故では、保険会社が相手と交渉できない) | 弁護士費用特約 |
| 修理のあいだ、車がなかった | 代車の特約(レンタカー費用の特約) |
| 自分の車の修理代が出なかった・足りなかった | 車両保険の有無と型 |
書き出したものを、次の契約の条件にします。
代理店で契約すると、補償の決め方や手続きを、人に聞きながら進められます。事故の相手との交渉は、代理店でもネット型でも、保険会社の担当がします。
ソコカラでは、打ち合わせで今の契約と車の使い方を聞いてから、補償を提案します。
▶ 今回の事故で足りなかった補償を次の契約でどう付けるか、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
【チェックリスト】満期日から逆算して、今週やること
乗り換えても、事故処理は今の保険会社のままです。下がった等級は、替えても元に戻りません。決めるのは、替える時期と次の補償だけです。

- □ 証券で、満期日と自動で続く契約かを確かめる(買い替えなら納車日)
- □ 今回の事故で足りなかった補償を書き出す
- □ 満期の2週間前を、次の契約を申し込む日としてカレンダーに入れる






