事故車買取完全ガイド：査定相場、手続き、高価買取のコツを大公開！

故障・不具合を起こしやすい

事故車は、衝突によって車体構造にダメージを受けているため、故障や不具合が発生しやすい側面があります。修復されたとしても、目に見えない部分に潜在的な問題を抱えている可能性があり、安全面や機能面に影響を及ぼすおそれがあります。さらに、一度発生した不具合は、修復された箇所だけでなく、他の部分にも影響が及ぶ可能性も考えられます。そのため、事故車は故障しやすいと認識されているのです。

コストが大きい

事故車は故障や不具合を起こしやすく、過去の衝撃によって車体の構造的なダメージを受けている場合があり、故障や不具合のリスクが通常の車両と比べて高くなりがちです。そのため、修理の必要が生じた際に、費用と時間がかかる可能性があります。修理代は、軽微なものであれば数万円で済むこともありますが、エンジンなど主要な部品の故障となると、数十万円を超えるケースも少なくありません。さらに厄介なことに、これらの修理費用は、事故に関連するものでない限り、自動車保険が適用されない場合もあります。

売却時に減額あるいは下取りを断られる

事故車は、故障や不具合が発生しやすい状態であるため、売却しようとしても買取査定で大幅な減額が予想されます。さらに、ディーラーへの下取りを検討する場合も、不動車の場合には下取りを拒否される可能性が高い点は留意が必要です。自走ができない不動車は、エンジンや足回りなど、様々な場所に深刻な損傷を抱えているケースが少なくありません。このような車は、修理費用が高くなりやすく、修理後の再販価値も低いため、買取業者やディーラーから敬遠される傾向にあると言えるでしょう。

海外では走行できる日本車が高く売れるから

海外では、日本車の高い人気が事故車の売却を後押しする要因の一つとなっています。日本車は、世界中でその品質と信頼性で高い評価を受けており、特に海外では需要が高いです。そのため、日本で廃車扱いとなるような事故車であっても、海外では十分な価値を見出され、高値で取引されるケースが多く見られます。
日本の厳しい検査制度をクリアしてきた日本車は、たとえ年式が古くても、その状態の良さが高く評価され、海外でも人気を集めています。そのため、日本では売却が難しい事故車であっても、海外に輸出することで新たな価値を生み出すことが可能なのです。

走行できない車でも利用可能なパーツがあるから

走行不能な事故車であっても、決してゴミではありません。一見、壊れているように見える事故車でも、実は使える部品が数多く存在するのです。例えば、エンジンやトランスミッション、サスペンションなど、多くの部品は、適切な修理やメンテナンスによって再び使える状態に回復させることができます。また、事故車でなくても、古い車や故障した車から取り外した部品は、リサイクルや再利用の対象となり、新たな価値を生み出すことができます。つまり、事故車であっても、その部品は貴重な資源となる可能性を秘めているのです。

走行不能で部品が欠損しても、金属源として活用できるから

自動車事故で車が走行不能となり、使える部品が一つもない状態になってしまったとしても、決して諦める必要はありません。なぜなら、事故車は金属資源として再利用できるからです。事故車は鉄として売却することが可能です。自動車の場合、スクラップ処理によって、全体の約50%がクズ鉄として生まれ変わります。
事故に遭われた方は、愛車の状態を見て、もう価値がないと感じるかもしれません。しかし、鉄として売却できることを知っておきましょう。鉄の価格は変動しますが、ほとんどの場合、全くお金にならないということはありません。使える部品がない状態であっても、金属資源としての需要があるため、売却できる可能性があります。

相場の50％が目安

事故車（修復歴車）は、一般的な中古車に比べて買取価格が大幅に下がる傾向にあります。目安としては、通常の車の50%程度と言われています。つまり、車の価値が高いほど、事故による減額幅も大きくなるということです。軽微な損傷であれば、買取価格への影響はさほど大きくありません。しかし、見た目は完全に修復されていても、事故車（修復歴車）であるというだけで、査定額は下がってしまいます。特に高級車の場合は、買取方法を慎重に検討することが重要です。

事故車は相場が低くなる理由は？

乗用車の多くは、車体を一体構造とするモノコック構造を採用しています。この構造は、前後の衝撃を効果的に吸収する一方、ある角度からの強い衝撃を受けると、その衝撃が車体全体に伝わってしまいます。そのため、事故車の場合、衝撃を受けた部分だけでなく、車体全体に変形が生じている可能性が高く、修復には多大な労力と費用が必要となります。
修復歴のある車両は、点検整備記録簿に記載されますが、安全性に問題が生じるだけでなく、故障のリスクも高いため、中古車として販売される場合、価格が大幅に下落せざるを得ません。結果として、事故車の相場は、一般の中古車に比べて低くなる傾向にあります。

買取に出す場合、修理は不要

事故車をすぐに売却したいと考えているなら、無理に修理する必要はありません。確かに、修復した車は修復していない車よりも査定額が高くなる傾向にありますが、修復費用が査定額を上回るケースはほとんどありません。市販の研磨剤で綺麗になる程度の傷や汚れであれば、修復してみることをおすすめしますが、板金修理が必要なほどの損傷であれば、そのまま査定依頼を出すのが賢明でしょう。

自社工場や提携工場がある買取業者も

中古車の買取業者の中には、自社工場や提携工場を持つところが多く、修理費用を抑えられる体制を整えています。そのため、買取価格の査定額は、業者が自社で行う修理費用も考慮した金額となる場合が一般的です。特に事故車は修理費用が高額になることが多いですが、事故車を得意とする買取店も存在します。個人で修理に出すよりも、買取店で査定してもらう方が、修理費用も含めてお得になるケースも多いのでおすすめです。

チェック項目

• 工具の使用跡の有無
• 車の内部
• シャーシ底部

それぞれ詳しく解説します。

工具を使用した跡があるか

愛車の査定では、見た目に影響がないような、工具を使った修理の痕跡もチェックされます。一見綺麗に見える車体でも、専門の査定員は工具の跡から修復歴を見抜くことが可能です。中には、使用された工具の種類や修復方法まで見抜く人もいるほどです。査定時には、車体の外装は隅々までチェックされていると心得ておきましょう。

車両の内部

愛車の査定では、外見だけでなく、内部もくまなくチェックされます。ドアの開閉音やボンネットを開けてエンジンルームの状態、さらにはトランクルームやシートを外してまで確認する業者もいるほどです。小さな傷や汚れも見逃さないので、査定前に消臭スプレーの使用は控え、掃除機や拭き取り程度にしておきましょう。

シャーシの底部

車両の土台ともいえるシャーシ。その底部も、厳しいチェックの対象となります。通常は目にすることのない部分も、熟練の検査官の目は見逃しません。傷や歪みなどの異常は、フレームと同様に車体の安定性に影響を及ぼすため、念入りに確認されます。修復歴の有無もかくにんされ、ごまかしの効かないチェックポイントです。

買取相場をチェックする

事故車を高く売るためには、まずその車の市場価値を知る必要があります。事故車の価値は、同じ年式・車種・グレードの車両と比べてどの程度下がるのかを見極めることが大切です。インターネット買取相場を調べることができ、さまざまなサイトで情報を集め、同じ条件の車がどの程度の金額で取引されているのかを把握しましょう。買取相場を理解していれば、複数の買取業者から提示される査定額を比較する際に、その金額が妥当かどうかを判断することができます。

一括査定サービスで業者を見つける

事故車の売却でお悩みなら、一括査定を活用してみましょう。複数の買取業者に、まとめて査定を依頼できる便利なサービスです。インターネットの専用サイトを通じて、簡単に査定依頼が完了します。複数の業者から査定額が提示されるので、最高額の業者に売却すれば、損することなく、できるだけ高く売却できます。業者同士の競争が生まれるため、高額査定が期待できることも魅力です。ただし、事故車の場合、状態が特殊なため、一般的な中古車買取店では、なかなか高値がつきにくいのが現実です。より高い価格で売却したい場合は、後述するような専門業者に依頼することをおすすめします。

一括査定は手軽で便利な反面、業者を選べないという側面もあります。複数の業者から電話が掛かってくる可能性も考慮しておきましょう。しつこい営業電話に困らないよう、一括査定サービスを利用する前に、事前に情報を集めておくことが大切です。

無料の出張査定を利用する

愛車の売却をお考えですか？事故車であっても、無料の出張査定を利用すれば、スムーズかつお得に車を手放すことができます。出張査定とは、買取業者があなたの自宅や指定場所に直接訪れ、車を査定してくれる便利なサービスです。多くの場合、無料で利用でき、その場で査定額を確認することができます。さらに、査定額にご納得いただければ、その場で車を引き取ってもらうことも可能です。
特に事故車は査定基準が厳しくなるため、複数の業者から査定を受けることが重要です。出張査定を利用すれば、複数の業者に査定を依頼しても、移動時間や交通費などの余計なコストがかかりません。結果として、トータルで見て、より有利に車を売却できるでしょう。

相見積もり

事故車を高く売りたいなら、複数の業者に見積もりを依頼し、比較検討することをおすすめします。これが、いわゆる「相見積もり」です。複数の業者から査定を受けることで、より高い価格で買い取ってくれる業者を見つけることができます。競争を促すことで、買取金額がアップする可能性も期待できます。ただし、事故車は査定基準が厳しいため、どの業者に依頼するか慎重に選ぶことが重要です。信頼できる業者を選び、納得のいく価格で売却しましょう。

事故車専門の買取業者に査定を依頼する

事故車を売却するなら、事故車専門の買取業者に相談することをおすすめします。一般的な中古車とは異なり、事故車の市場価値は低くなりがちですが、専門業者なら海外への販路を持つ場合も多く、修復歴があっても比較的高い価格で買い取ってくれる可能性があります。さらに、事故車の状態や修理履歴に精通しているので、査定がスムーズに進むのも大きなメリットです。信頼できる専門業者を選びましょう。

廃車専門の買取業者に査定を依頼する

廃車専門業者は、部品を再利用するため、通常の中古車買取業者よりも高く買い取ることがあります。特に、事故車や不動車など、価値が低い車両でも、車を分解して部品単位で再利用しており、廃車手続きも代行してくれるため、手間なく車を処分できます。複数の業者から見積もりを取り、一般の中古車買取店との価格を比較しましょう。