- 2026.01.23
軽自動車の名義変更に必要な書類|もらう側・あげる側別の一覧

「親が乗っていた軽自動車をもらうことになった」「個人売買で軽を買った」。そんなときに必要なのが、軽自動車の名義変更です。
代行を頼むと手数料がかかります。自分でやれば、軽自動車検査協会の手数料は0円。
かかるのは住民票の写しの代金と、ナンバーが変わるときのナンバープレート代くらいです。
初めてだと、前の持ち主から何を受け取ればいいのかで迷いがちですが、この記事のとおりに進めれば大丈夫です。
税理士・行政書士の澤井が、書類の準備から税金・保険の注意点まで、手続きの順番に沿って一緒に確認していきます。
軽自動車の名義変更に必要な書類

名義変更は、新しい持ち主の住所を管轄する「軽自動車検査協会」で行います。
普通車と違い、印鑑証明書も車庫証明書も原則いりません。
いちばん多いつまずきは、前の持ち主から書類をもらい忘れることです。
あとから「もう一度サインして」と頼むのは手間ですし、相手にも気をつかいます。車を受け取るその日に、まとめて受け取ってしまいましょう。
もらう側(新しい持ち主)が用意するもの
自分で用意するもの
- 住民票の写し(発行から3ヶ月以内で、マイナンバーの記載がないもの。印鑑登録証明書でも可)
- 認印(※現在はサインでも可となるケースが増えています)
- ナンバープレート(住所の管轄が変わる場合だけ。手続きの日に前後2枚を外して持っていきます)
前の持ち主から受け取るもの
- 車検証の原本(コピーは使えません)
- 前の持ち主の申請依頼書(署名か認印のあるもの。前の持ち主も一緒に窓口へ行くなら不要)
当日、窓口でもらうもの
- 申請書(軽第1号様式)
- 軽自動車税申告(報告)書(協会の隣にある税の窓口でもらえます)
書類ではありませんが、もらう側にはもう1つ用意するものがあります。あなた自身の自動車保険です。
前の持ち主の保険が「本人・夫婦のみ」のように運転する人を限っていると、あなたが運転しても補償されないことがあります。
車を受け取って運転する日までに、あなたの保険をこの軽自動車に付けておきましょう。
今の車を手放して乗り換える方
今の保険の対象を、譲り受けた軽自動車に差し替えます(車両入替)。契約の残り期間と等級を、そのまま引き継げる場合があります。
親や同居の家族から譲り受ける方
家族の保険の等級を引き継げる場合があります。新しく入る前に確かめておきましょう。
車を初めて持つ方
新しい保険に入ります。
▶ 名義変更後の自動車保険をソコカラに相談する(東京海上日動の代理店)
あげる側(前の持ち主)が渡すもの
車を譲る側が用意するのは、次の2つだけです。実印や印鑑証明書はいりません。
- 車検証の原本
- 申請依頼書(署名か認印。あなたも一緒に窓口へ行くなら不要)

渡したあとに、ひとつお願いしておきたいことがあります。名義変更が終わったら、新しい車検証の写真を送ってもらうことです。
軽自動車税は、4月1日時点の持ち主に1年分(2015年4月以降に初めて届け出た自家用の軽乗用車なら年10,800円)がかかります。手続きが4月をまたぐと、その通知はあなたに届きます。しかも普通車と違い、月割りで戻ってくる仕組みがありません。新しい車検証の写真が届けば、もう心配はいりません。
もう1つ、あなたが入っている自動車保険をどうするかも決めておきましょう。車を渡しても、保険の契約はそのまま残っています。
次の車に乗り換える方:
保険の対象を次の車に差し替えます(車両入替)。
しばらく車に乗らない方
解約するときに「中断証明書」を出してもらうと、今の等級を最長10年残しておける場合があります。次に車を持ったとき、また低い等級から始めずに済みます。
同居の家族に譲る方
あなたの等級を家族に引き継げる場合があります。
▶ 車を手放したあとの自動車保険をソコカラに相談する(東京海上日動の代理店)
申請依頼書の書き方

申請依頼書は、手続きを人に任せるための書類で、普通車でいう「委任状」にあたります。軽自動車検査協会のホームページからダウンロードできます。
前の持ち主が窓口に来ないなら、前の持ち主の分が1枚。あなたも行けず家族などに頼むなら、あなたの分がもう1枚です。
書く内容は次のとおりです。
- 依頼する人の住所・氏名:住民票のとおりに書きます。マンション名や「○丁目○番○号」を省略しないでください。
- 車両番号(ナンバー)と車台番号:車検証から一字ずつ写します。
- 署名か認印
いちばん確実なのは、車を受け取る日に、前の持ち主にその場で書いてもらうことです。印刷した申請依頼書とペンを持っていきましょう。
もう1つの申請書(軽第1号様式)は、当日に協会の窓口でもらいます。窓口に記入例が置いてあるので、見ながら書けば大丈夫です。

名義変更の手順|協会に1回行けば終わる

書類がそろえば、出かけるのは軽自動車検査協会に1回だけです。
ステップ1:書類をそろえる
上の一覧のとおりにそろえます。前の持ち主から受け取る2つ(車検証の原本・申請依頼書)は、車を受け取る日にもらっておきましょう。住民票の写しは発行から3ヶ月以内のものしか使えないので、取るのは出かける直前で十分です。
前の持ち主の車検証が、2023年1月以降に交付された小さな電子車検証なら、「自動車検査証記録事項」というA4の紙も一緒にもらっておきましょう。窓口で車の情報を確かめやすくなります。
ステップ2:軽自動車検査協会で申請する
行き先は、新しい持ち主の住所を管轄する軽自動車検査協会です。陸運局(運輸支局)ではありません。受付は平日の日中だけで、昼休みもあります。時間は事務所ごとに違うので、出かける前に確かめておきましょう。
窓口で申請書を書き、そろえた書類と一緒に出します。手数料はかかりません。混み具合によりますが、空いていれば30分〜1時間ほどで終わります。
ナンバーが変わる場合は、外したナンバープレートも一緒に返します。軽自動車には「封印」(普通車の後ろのナンバーに付いているアルミのキャップ)がないので、ドライバーがあれば自分で外せます。
ステップ3:新しい車検証を受け取り、税の申告をする
新しい車検証を受け取ったら、名前と住所が合っているかをその場で確かめましょう。間違いがあれば、その場で直してもらえます。
そのあと、協会の隣にある税の窓口で、軽自動車税申告(報告)書を出します。ナンバーが変わる場合は、ここで新しいナンバープレートを買って取り付けます。
ステップ4:保険会社に連絡する(地域によっては警察署へも)
協会での手続きが終わったら、最後に自動車保険の会社へ連絡します。持ち主やナンバーが変わっても、保険の登録は自動では変わりません。新しい車検証を手元に置いて連絡すると、聞かれたことにすぐ答えられます。
▶ 名義変更に合わせた自動車保険の手続きをソコカラに相談する(東京海上日動の代理店)
東京23区や大阪市など、届出が必要な地域に住んでいる場合は、名義変更から15日以内に、車を置く場所を管轄する警察署へ「保管場所届出」を出します。
名義変更にかかる費用

| 項目 | 金額 | 補足 |
|---|---|---|
| 協会の手数料 | 0円 | 軽自動車の名義変更は無料です |
| 申請書の用紙 | 0円 | 窓口でもらえます |
| 住民票の写し | 1通300円前後 | 市区町村によって違います |
| ナンバープレート代 | 1,500円前後 | 管轄が変わる場合だけ。地域や希望ナンバーで変わります |
| 環境性能割 | 0円 | 2026年3月31日で廃止されました |
ナンバーが変わらなければ、かかるのは住民票の写しの代金だけです。行政書士などに代行を頼む場合は、これとは別に手数料がかかります。
以前は、年式の新しい軽自動車をもらうと「環境性能割」という税金がかかることがありました。この税金は2026年3月31日で廃止されたので、4月1日以降の名義変更ではかかりません。
そのままでは名義変更できないケース

書類がそろっていても、次の場合はそのままでは手続きできません。
- 車検証の所有者がディーラーや信販会社になっている:ローンで買った車によくあるケースです。ローンを払い終えて、所有者から「所有権解除」の書類をもらう必要があります。
- 前の持ち主が亡くなっている:相続の手続きになり、戸籍謄本などが必要です。詳しくは亡くなった人の車の名義変更で説明しています。
- 車検が切れている:車検が切れた車は公道を走れません。乗るには、先に車検を通す必要があります。
名義変更してまで乗るか、手放すかで迷っているなら、今の値段を見てから決めても遅くありません。▼
よくある質問

市役所や陸運局でもできますか?
できません。軽自動車の名義変更は、軽自動車検査協会で行います。市役所(区役所)で用意するのは、住民票の写しだけです。
軽自動車税は市区町村の税金ですが、申告は協会の隣にある税の窓口で済みます。市役所にもう一度行く必要はありません。
車を持っていく必要はありますか?
ナンバーが変わらなければ、車はいりません。ナンバーが変わる場合も、外したナンバープレートと書類を持っていけば手続きできるケースがほとんどです。
名義変更に期限はありますか?
道路運送車両法で、持ち主が変わってから15日以内に手続きすることになっています。
過ぎてしまっても手続きはできます。ただ、放っておくと4月1日をまたいで前の持ち主に税金の通知が届いたり、事故のときに話がこじれたりします。早めに済ませましょう。
平日に行けないときはどうすればいいですか?
家族や友人に行ってもらうか、行政書士や販売店に代行を頼む方法があります。家族や友人に頼むときは、あなたの申請依頼書を書いて渡してください。代行を頼む場合は手数料がかかります。
自賠責保険の名義変更も必要ですか?
自賠責保険は車に付いている保険なので、名義が変わっても切れず、補償もそのまま続きます。契約者の名前を変えたい場合は、自賠責保険証明書に書かれている保険会社に連絡します。
気をつけたいのは任意保険のほうです。こちらは自分で手続きしないと切り替わりません。上の「もらう側が用意するもの」で説明したとおり、運転する日までに用意しておきましょう。
まとめ
自分で名義変更をすれば、協会の手数料は0円です。最後に、つまずきやすい点をおさらいしておきましょう。
- 前の持ち主の車検証と申請依頼書は、車を受け取る日にもらいましょう。
- 軽自動車検査協会が開いているのは、平日の日中だけです。
- 4月1日をまたぐと、前の持ち主に1年分の軽自動車税が届きます。
- 譲り受けた軽自動車を運転する日までに、あなた自身の自動車保険を用意しておきましょう。
譲り受けた軽自動車に乗り換えて、今まで乗っていた車が要らなくなる方もいると思います。ソコカラでは、年式10年以上・走行10万キロ以上の車や、事故車・故障車も買取の対象です。手放す前に、今いくらになるかを確かめてみてください。






