- 2026.10.26
車の買い替えで保険はどうする?入替の手順と、この際変えるなら今か満期か

納車日が決まったら、保険は今の保険会社に「車両入替」の連絡をすれば終わりです。
ただ、それだけでは済まない場面が2つあります。
前の車を売る日が納車日とずれるとき。そして、新しい保険料を見て、保険会社ごと変えたくなったときです。
どちらも、順番を間違えると、保険のない日ができたり、等級が戻ったりします。
この記事では、保険のない日を作らない切り替え方と、等級を落とさずに保険会社を変える方法を説明します。
車を買い替えたら、納車日までに保険の車両入替を

車両入替は、今の保険で守る車を、新しい車に切り替える手続きです。納車日が決まったら、今の保険会社(代理店やディーラーで入った人はその窓口)に連絡します。
車両入替とは:契約の車だけを差し替える
契約はそのままなので、条件を満たせば、等級も満期日も引き継げます。「新しい車は6等級からやり直し?」と心配する人もいますが、等級は車ではなく、契約している人に付いています。
新しい車の持ち主が、本人・配偶者・同居の家族などなら入替できます。ローン中で所有者がディーラーやローン会社でも、使用者が本人なら入替できるのが一般的です。
車を売っても保険は終わらない。売る日と入替日をそろえる

車を売っても、手続きをしないかぎり保険は続きます。そして入替をした時点で、前の車は任意保険の対象から外れます。残るのは自賠責保険(法律で入る保険)だけで、相手の車や自分の車の修理代は出ません。
先に納車される場合
たとえば11月10日に納車、前の車は17日に引き渡しなら、その1週間、前の車には任意保険がありません。引き渡しの日に自分で運転して店へ持っていき、事故を起こせば、修理代は自分で払うことになります。
防ぐには、引き渡しを納車日にそろえるか、それまで前の車に乗らないか、自宅まで引き取りに来てくれる買取店を選ぶことです。
先に前の車を売る場合
先に前の車を売る場合は、保険を先に解約しないでください。次の契約まで7日を超えると、等級を引き継げなくなる場合があります。何か月も空くなら、「中断証明書」で等級を残せる場合があります(7等級以上などの条件あり)。
納車日・売る日・保険の切り替え日を、まとめて相談したい方へ。
▶ 保険のない日ができない切り替え日を、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
電話で伝える3つと必要書類
電話の前に、次の3つを決めておきます。
- 入替を始める日時(納車の時刻より前に)
- 前の車をどうするか(売る日・廃車・家族に譲る など)
- 新しい車に車両保険を付けるか、金額をいくらにするか(付けないと、ぶつけたときの修理代はすべて自分持ち)
用意するのは、保険証券、新しい車の車検証(納車前なら車台番号を購入店に聞く)、値段が分かる注文書の3つです。保険料は、満期までの残りの期間分だけ、差額を払うか戻ってきます。
ディーラーの保険は、断っても持ち帰ってもいい
ディーラーで入っている人は、入替も店に任せられることが多いです。
ただ、「保険の手続きはしておきました」が新しい車の自賠責のことで、任意保険の入替はまだだった、ということがあります。
納車前に一言確かめておきましょう。メーカーを変える人は、前の店で入った保険が残るので、入替の連絡先は前の店です。
新しい店で保険を勧められても、その場で決める必要はありません。「今の保険と比べてから決めます」と持ち帰ってかまいません。
持ち帰った保険の案内は、今の保険と補償をそろえて比べてもらうこともできます。
▶ ディーラーで勧められた保険と今の保険の違いを、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
保険会社を変えても、保険料が下がるとはかぎらない

「この際、変えようか」と思ったきっかけが保険料なら、変える前に、なぜ上がったのかを見ておいてください。理由によっては、保険会社を変えても、ほとんど下がりません。
上がった分の多くは、保険会社を変えても下がりにくい
| 上がった理由 | 中身 | 保険会社を変えたら |
|---|---|---|
| 車が変わった | 車の型で決まる区分(型式別料率クラス)が上がった/車両保険の金額が、新しい車の値段に合わせて上がった/新価特約を付けた | 下がりにくい |
| 契約の中身が変わった | 運転する人の範囲や年齢の条件を広げた/補償を足した | 見直しで変わる場合がある |
| 保険料そのものの改定 | 多くの保険会社で、保険料の引き上げが続いている | 変えても避けにくい |
型式別料率クラスは、車の型ごとに事故の多さなどから決まる区分です。同じ等級でも、車が変わっただけで保険料が上がるのはこのためです。
新価特約は、新しい車が大きく壊れたとき、新車を買い直せる金額まで補償する特約です。
見直す余地があるのは、まん中の「契約」の分です。配偶者がおもに乗るようになった、子どもが免許を取った。そんな変化に合わせて運転する人の範囲や年齢の条件を組み直すと、保険料が変わる場合があります。
比べるなら、補償をそろえてから
ほかの保険会社が安く見えたら、まず補償が同じかどうかを見てください。安さの理由が、車両保険を外していた、運転する人を本人だけにしていた、ということがあります。
そろえる項目は、次の7つです。
- 等級と事故あり係数(事故のあと割引が小さくなる期間。どちらも証券に書いてあります)
- 運転する人の範囲(本人のみ・夫婦・家族 など)と、年齢の条件
- 車の使い方(日常・レジャーか、通勤・通学か)
- 対人・対物・人身傷害の補償の金額
- 車両保険の型(補償の広い一般型か、範囲を絞った型か)と金額、自己負担額
- 弁護士費用の特約
- ロードサービスの中身
一括比較サイトを使えば、何社かの保険料をまとめて並べられます。そのかわり、入力した内容をもとに、いくつかの会社から連絡が来る場合があります。
事故の対応・担当者・残った保険の3つを見る
保険会社を変える理由は、値段だけではありません。次の3つに1つでも当てはまるなら、保険料の差より大きな理由になります。
- 前に事故を起こしたとき、保険会社の対応に不満が残った
- 今の保険の担当者の名前を、すぐに言えない
- 前の車の店で入った保険だけが、今も残っている
保険会社は、事故が起きてから選び直すことができません。ぶつけたその日に、誰に電話して、どう動いてもらえるか。これは保険料の表を何枚並べても分かりません。
運転する人や補償の組み直し、困ったときの相談先を、人と話しながら決めたいなら、代理店に相談する方法があります。
▶ 担当者のいない今の保険のままでいいか、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
等級は他社にも引き継げる?途中解約の損に注意

変えたいのに踏み切れない、いちばんの理由は等級だと思います。
等級は、他の保険会社にも引き継げます。途中で変える損も、円にすると数千円ほど。気をつけたいのは、保険のない「空白」を作ってしまうことです。
他社で等級を引き継ぐ条件は「7日以内」
等級(1〜20等級)は、保険会社をまたいで使える共通の仕組みです。ネット型から代理店型へ変えても、その逆でも、今の等級を引き継げます。
条件は、今の契約が終わった日(満期日か解約日)の翌日から7日以内に、新しい契約を始めること。7日を過ぎると、7等級以上の人は6等級に戻ります。
反対に、事故で下がった等級は、保険会社を変えても元には戻りません。事故あり係数も、そのまま次の会社に引き継がれます。
途中で変える損より、空白期間の損が大きい
途中で変えると、等級が上がる時期が遅れます。14等級で満期が4月の人が11月に変えると、15等級に上がるのは翌年の11月。この7か月の遅れが、20等級になるまで続きます。
| ケース | 損の目安 |
|---|---|
| 途中で変える(14等級) | 20等級になるまでの合計で約6,400円 |
| 空白で6等級に戻る | 1年目だけで約39,000円 |
※割引前の保険料を年10万円とした仮の計算です(割引率は損害保険料率算出機構の参考純率)。実際の保険料は、会社・車・年齢などで違います。
空白は、新しい保険の申し込みが遅れたり、今の保険を先に解約したりすると起きます。なお、年払いの人は、途中で解約すると戻るお金が月割りより数千円少なくなる場合があります。
乗り換えが気まずいなら、新しい契約を決めてから伝える
今の担当者に伝えるのは、新しい保険を決めたあとの1回で済みます。順番は次のとおりです。
- 新しい保険を申し込む(今の証券に、等級・事故あり係数・満期日が書いてあります)
- 今の契約の終わりと、新しい契約の始まりを同じ日時にそろえる(今の契約は満期日の午後4時に終わるものが多いので、時刻まで確かめる)
- 今の保険会社に「更新しません」か「◯月◯日で解約します」と伝える(理由の説明はいりません)
担当者に言いにくければ、保険会社の窓口(コールセンター)に伝えられる場合もあります。
等級を引き継げるかも含めて、乗り換えの順番を確かめたい方へ。
▶ 等級を引き継いで乗り換える手順を、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
「とりあえず満期に」はNG!4つの質問で最適な道を

ここまで読んで、「やっぱり満期のときに考えよう」と思ったなら、その前に少しだけ時間をください。
満期の案内が届くのは、新しい車にすっかり慣れたころです。案内のとおりに更新して、また1年が過ぎていきます。
次の4つの質問に答えると、入替だけでいいか、保険を見直すか、いつ相談するかが分かります。
- ① 今の車も残して、2台持ちになる?
- はい → 2台目の保険は今選べる
- ② 補償を組み直したい? 今の保険に不満がある?
- どちらもない → 入替だけで十分
- ③ 今の保険に、相談できる担当者がいる?
- いる → 入替だけで十分
「入替だけで十分」な人
補償も運転する人も今のままでいい人、組み直しを今の担当者と進められる人は、保険会社を変えなくてかまいません。組み直しも、入替と一緒に今の保険会社に頼める場合が多いです。
今日やること:入替の電話をする(組み直したいことがあれば、そのとき一緒に伝える)
満期の前に見直す人は、相談する日を今日決める
満期まで3か月以内なら、無理に途中で変えなくてもいいでしょう。ただ、「満期になったら考える」と決めただけでは、また流れてしまいます。
今日やること:満期の2か月前の日に、予定を入れる
証券で満期日を確かめて、その2か月前をカレンダーに入れてください。もう過ぎているなら、今週中のどこかに。予定のメモに下の保険ページのリンクを貼っておけば、その日にすぐ開けます。
ソコカラの保険ページから依頼すると、打ち合わせで今の契約と車の使い方を聞いてから提案します。ページを開いただけで連絡が来ることはありません。
▶ 等級を落とさずに満期で切り替える手順を、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
今相談したほうがいい人
組み直したいのに、一緒に考えてくれる担当者がいない。そして、満期まで3か月以上ある人です。
「今相談する」は、「今解約する」ではありません。切り替えは満期にそろえられます。
相談先は、大きく2つに分かれます。
| 代理店型(保険代理店・ディーラー) | ダイレクト型(ネット・電話) | |
|---|---|---|
| 決め方 | 担当者と話しながら決める | 自分で補償を選んで申し込む |
| 向いている人 | 補償の組み直しを人と決めたい人、契約後も相談したい人 | 補償を自分で決められる人 |
今日やること:保険証券と、新しい車の車検証(まだなら購入店の注文書)を用意して相談する
代理店型なら、組み直しから契約したあとのことまで、同じ窓口に相談できます。ソコカラは東京海上日動の代理店で、保険ページにも契約後のアフターフォローが書かれています。
▶ 今の等級のまま保険会社を変えられるか、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
今の車も残すなら、2台目の保険は今選べる
今の車を家族用などに残して2台持ちになる人は、話がかんたんです。2台目は新しい契約なので、途中で変える損がありません。
高い等級は新しい車に移し(入替)、残す車を2台目として新しく契約するのが一般的です。1台目が11等級以上などの条件を満たすと、2台目を7等級から始められる「セカンドカー割引(複数所有新規)」が使える場合があります。
気をつけたいのは、入替をした時点で、残す車が保険の対象から外れることです。残す車の新しい契約は、入替と同じ日時から始めてください。
今日やること:1台目の等級を証券で確かめる
どちらの車にどの等級を付けるか、2台目の補償をどうするか。車ごとに運転する人が違うと、組み合わせ方で保険料も変わります。2台分をまとめて決めたい人は、ソコカラに相談できます。
▶ 2台の等級をどう振り分けるか、東京海上日動の代理店(ソコカラ)に相談する
まとめ:入替は納車日に、見直す日は今日決める

車の買い替えで、保険について決めることは2つです。入替をいつにするか。保険会社を変えるかどうかを、いつ決めるか。
今日やることは、次の3つです。
- □ 入替を始める日時と、前の車を手放す日を、今の保険会社に伝える
- □ 保険料が上がった理由を「車・契約・改定」に分けて見る
- □ 4つの質問で自分の道を決め、相談する日か、満期の2か月前をカレンダーに入れる
納車の日、新しい車で帰る道で、保険のことを気にせずに済むように。今日のうちに、この3つだけ片付けておいてください。






