2024.09.18

ハンチング現象の症状とは?エンジンが振動する5つの原因や対処法を解説!

ハンチング現象

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自動車のエンジンが振動する「ハンチング現象」が起きた際は、なぜ症状が現れるのか、原因から整理しておきましょう。車を持つ際は、ハンチング現象などのトラブルの原因を理解したうえで、適切な対処法を把握することが大切です。

そこで今回は、ハンチング現象の症状や特徴を解説したうえで、考えられる5つの原因を解説していきます。

また、あわせてハンチング現象が起きた際の対処法や、修理・廃車の判断基準なども見ていきましょう。ハンチング現象について適切な知識を持ったうえで、トラブルが起きた際は、速やかに適切な対処ができるように備えてください。

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ハンチング現象の症状とは?

自動車の「ハンチング現象」は、アイドリング中においてエンジン音が大きい状態と小さい状態を繰り返すことです。一般的には、エンジンの回転数が不安定になった際に起こることが特徴で、タコメーターがある自動車の場合は、メーターの激しい動きで現象を感知することも少なくありません。

なお、ハンチング現象が起こった際は、通常どおり走行することでエンジンの回転は安定することが多いです。しかしながら、何もメンテナンスを行わずに走行を続けた場合は、いずれエンストを起こす可能性があるため注意しましょう。

ハンチング現象の原因

ハンチング現象について知る際は、症状の特徴だけでなく、原因についても理解を深めておきましょう。ハンチング現象の原因は、以下の5つがあります。

・ISC (Idol Speed Control)の汚れ

・インテークマニホールドのバキュームホースの劣化

・スロットルボディの汚れ

・エアフロメーターのトラブル

・ECU(Engine Control Unit)のトラブル

ハンチング現象の原因について、以下の項目から詳細を解説していきます。

ISC (Idol Speed Control)の汚れ

ハンチング現象の原因としてよくあることは、ISC (Idol Speed Control)に汚れがあるケースが挙げられます。ISCの汚れは、空気の取り込みを阻害し、エンジンの回転数の安定化に影響を与えるためです。

ISCは、エンジンの回転数を制御する機能を持つエンジン関連の部品であり、車が取り入れた空気はこのISCを通じて運ばれます。通常、ISCが清潔な状態であればスムーズにバルブが機能するため、空気を運ぶ機能に問題は起こりません。

対してISCに汚れが見られると、バルブがうまく開いたり閉じたりできなくなります。結果、エンジンの回転数が安定しなくなることで、ハンチング現象が起こる仕組みです。

インテークマニホールドのバキュームホースの劣化

ハンチング現象が起こる原因には、インテークマニホールドのバキュームホースの劣化も考えられます。バキュームホースに劣化があれば、不必要に空気を吸い込んでしまう原因になり、エンジンの回転数を不安定にさせる恐れがあるためです。

インテークマニホールドは、スロットルボディ経由で取り込んだ空気をエンジン内に送り届ける機能を持ちます。しかしその際に、バキュームホースが劣化しており、破れや穴などの傷みが見られると、必要以上に空気を取り込みすぎてしまう仕組みです。

スロットルボディの汚れ

ハンチング現象の原因には、スロットルボディの汚れも関係している可能性があります。スロットルボディも、ISCと同様に汚れがあることでバルブの開閉が阻害される場合があり、エンジンの回転数の不安定化を招くためです。

スロットルボディは、ISCを通じて流れてきた空気が運ばれる場所であり、空気量を調節する機能を持ちます。調節の際は、アクセルと連動することでバルブが開いたり閉じたりしますが、著しく汚れている場合はバルブ開閉がスムーズに行われません。

なお、ISCやインテークマニホールドのバキュームホース、スロットルボディを含む吸気系部品の不具合は、ハンチング現象の原因として多い傾向にあります。

エアフロメーターのトラブル

エアフロメーターのトラブルが、ハンチング現象を起こしているケースも想定されます。エアフロメーターが故障したり一時的に不具合を起こしたりすると、計測が正常に機能しなくなるためです。

エアフロメーターは、エンジンに送る空気量を計測する部品です。故障・不具合などのトラブルが起これば、計測が正常にできないことで、空気量が多くなったり少なくなったりしてしまいます。結果、吸い込んだ空気が必要以上に多ければエンジン回転数が上がり、反対に少なければ回転数が低下する原因になります。

ECU(Engine Control Unit)のトラブル

ハンチング現象の原因を調べる際は、ECU(Engine Control Unit)のトラブルも考えましょう。ECUに不具合が起これば、エンジン制御がうまくいかず、回転数に異常が見られるようになるためです。

ECU(Engine Control Unit)は、エンジン制御において総合的な機能を持つ重要な部品です。ECUにトラブルが起きたり故障したりすると、制御が正常に行われなくなるため、エンジン回転数に影響が出ます。

なお、トラブル・故障の原因はさまざまで、配線やセンサーが関係しているケースも珍しくありません。もしセンサーが正常に機能しなければ、ECUは誤った信号を受信してしまう恐れがあり、エンジン制御が適切でなくなる仕組みです。

ハンチング現象の対処法

ハンチング現象について知る際は、適切な対処法もチェックしておきましょう。原因を理解したうえで対処法を理解しておけば、実際にトラブルに陥った際はスムーズに対応できるためです。ここからは、自分でできるハンチング現象の対処法と、プロによる対処法を解説していきます。

自分でできるハンチング現象の対処法

はじめに、自分でできるハンチング現象の対処法をチェックしていきましょう。エンジン回転数が不安定になって起こる現象と聞くと、「自分では対処できない」と困ってしまう人も多いですが、ハンチング現象の対処法は自分でできることもさまざまあります。具体的な対処法は、以下のとおりです。

・吸気系部品の清掃(ISC・スロットルボディ)

・インテークマニホールドの不具合チェック

ISCに汚れがあると、バルブの開閉が妨げられるせいでハンチングが起こる可能性が高まります。ISCを掃除し、きれいに保つことでハンチング現象の防止が可能です。また、スロットルボディについても、同じように汚れを落とすことが望ましいでしょう。スロットルボディを掃除する際は、専用クリーナーを使用してください。

インテークマニホールドについては、バキュームホースが破損・劣化していないかチェックすることが大切です。不具合チェックの結果、破損が見られた際は、速やかに交換を検討してください。

プロによるハンチング現象の対処法

車にハンチング現象が見られた際は、プロに対処を依頼することも大切です。自分で対処しても解決できないとき、どの部品でいじって良いかわからないときなどは、積極的にプロに相談しましょう。なお、以下のケースはプロへの相談が必須となります。

・電気系統の不具合

・燃料供給系部品の不具合

・エンジン制御系のトラブル

上記の不具合・トラブルに対処する際は、専門知識と技術が欠かせません。専門知識・技術がない状態で、無理やり対応しようとすると、かえって不具合を悪化させたり危険が生じたりするため、くれぐれも注意してください。

ハンチング現象に対する修理の相談先は、自動車整備工場を選びましょう。自動車修理が可能な工場であれば、基本的に相談先はどこでも問題はありませんが、安心して修理を任せるうえでは信頼できる工場を見つけることが重要といえます。修理費も工場によって異なるため、まずは見積もりを取り、さまざまな面で信頼できる工場・修理業者を見つけましょう。

ハンチング現象が起きたら修理?廃車?判断基準とは

ハンチング現象が起きた際は、修理すべきか廃車すべきか、判断に迷うことも少なくありません。そのため、ハンチング現象の不具合に困った際は、判断基準をチェックしましょう。修理を検討すべきケース、廃車を検討すべきケース、それぞれの判断基準を以下から解説していきます。

修理を検討すべきケース

ハンチング現象が起きた際に、修理を検討すべきケースは、清掃や部品交換などで対処できます。特に吸気系部品などを清掃・洗浄するのみで対処できる場合は、傾向として修理費は1万円以内におさまるためです。部品交換の場合も、小規模な交換で済めば高くても数万円程度の修理費で済みます。

1万円前後の費用で対処できるのであれば、わざわざ廃車にする必要はありません。ただし複数の部品をまるごと交換する場合は、修理費が10万円を超えるケースもあるため、詳細は見積もりでよく確認しましょう。

廃車を検討すべきケース

ハンチング現象が起こったことで廃車を検討すべきケースは、修理費が高額になるケースといえます。安く見積もっても修理費が十数万ほどかかる場合は、総合的に判断して、廃車したほうが納得できる場合が多いためです。

たとえば走行距離が長かったり年式が古かったり、車検が切れるタイミングだったりすると、「高額な修理費を払うくらいなら、廃車したほうが良いかもしれない」と感じるケースは多いと考えられます。もちろんケースバイケースではありますが、整備工場ともよく相談を重ね、廃車すべきかどうかを検討しましょう。

ハンチング現象の修理にかかる費用相場

ハンチング現象について知る際は、修理にかかる費用相場もチェックしておきましょう。費用は、修理するか・廃車にするかの判断ポイントにもなるためです。また、事前に修理費の相場を理解しておけば、予算をある程度設定したうえで修理を依頼できます。ハンチング現象の修理にかかる費用相場は、以下を参考にしてください。

・部品の点検・清掃・洗浄:数千円~1万円

・部品交換(小規模):1万円~数万円

・部品交換(大規模):数万円~10万円

たとえば、ISCやスロットルボディを清掃するのみでハンチング現象を解消できる場合は、修理費用は数千円程度が目安です。高くついても1万円程度のため、そこまで高額な費用がかかることはありません。

一方で劣化や破損、不具合などのトラブルから部品を交換する場合は、1万円~10万円程度と相場の幅が広くなっています。理由は、小さな部品を交換するのみで済むケースと、関連部品をまとめて交換して対処するケースがあるためです。

小規模な部品交換であれば1万円~数万円程度の費用が目安となりますが、まとめて複数の部品を交換する場合は、高いときで10万円を超えることもあります。

ハンチング現象の予防法

ハンチング現象について調べる際は、あわせて予防法もチェックしておきましょう。予防法を理解しておけば、ハンチング現象を未然に防ぐことで、最終的にエンストなどの大きなトラブルも回避できます。ハンチング現象の予防法は、以下の3つです。

  • 定期的なメンテナンス
  • エアフィルターの交換
  • 高品質な燃料の使用

以下から、予防法の詳細をそれぞれ解説していきます。

定期的なメンテナンス

ハンチング現象をなくすための対策として、まずは定期的なメンテナンスが挙げられます。定期的にメンテナンスを心がければ、部品の汚れ・劣化によるハンチング現象は防げるためです。

ISCやスロットルボディの吸気系部品の汚れは、ハンチング現象が起きた際によくある原因となります。定期的な点検・清掃を意識し、メンテナンスを欠かさなければ、吸気系部品が清潔に保たれることで不具合の要因はなくなります。万が一自分で対処できない不具合・トラブルが起きた場合も、定期的にメンテナンスを行っていれば、すぐに症状に気づける可能性が高いです。

エアフィルターの交換

ハンチング現象を防ぐためには、エアフィルターを交換することも重要といえます。エアフィルターの汚れも、ハンチング現象の原因の一つとして多く見られるためです。フィルターにごみがあれば、空気供給が円滑に行われないため、エンジン回転数が安定しなくなります。

なお、エアフィルターのほかには、燃料フィルターの定期交換も検討してください。燃料フィルターをまめに交換すれば、燃料供給系のトラブルが軽減され、ハンチング現象防止にもつながります。

高品質な燃料の使用

ハンチング現象を防ぐうえでは、高品質な燃料を使用することも欠かせません。品質の悪い燃料は、エンジン系統の不具合を引き起こす原因になり、ハンチング現象につながる可能性があります。品質の悪い燃料は不純物を含む場合があるため、部品トラブルの原因になる恐れがあります。

高品質な燃料を使用するためには、高い信頼性に期待できるガソリンスタンドを選ぶことが重要といえます。また、燃料添加剤を活用することで、エンジン内をきれいな状態にする対策も積極的に検討しましょう。

まとめ

ハンチング現象は、自動車のエンジン回転数が上下する症状を指しています。放置したまま走行を続けると、最終的にエンストを起こす恐れがあるため、ハンチング現象が起きた場合は速やかに対処しましょう。

ハンチング現象の原因を作っている部品は、さまざま挙げられるため、原因に沿った対処を考えることが大切です。自分で清掃・交換などの対応ができない人は、早めに自動車整備工場に相談してください。その際は信頼できる業者を見つけることが重要なため、見積もりを取り、十分に相談を重ねたうえで修理を検討しましょう。

 

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この記事の監修者

浅野 悠

「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。

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