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事故車を移動してもらうには?知られざる輸送方法を大解析!

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事故によって動かなくなくなった車を処分するには、業者に依頼して運んでもらうのが一般的でしょう。
では、専門業者はどのような手段で事故車を輸送しているかご存知でしょうか?今回は、あまり知られていない事故車の輸送方法についてご紹介します。

事故車の輸送方法

事故車と一言で言っても事故の状況に応じて損傷を受ける個所が異なり、その損傷箇所によって輸送方法も異なります。

例えば、直進していた時に停止線を無視して交差点に侵入した車により、右前あたりに衝突された場合、右前のタイヤを駆動させるための部品が損傷し自走することができなくなることがあります。
この場合を例に輸送方法を順にご説明しましょう。

セルフローダーでの輸送

セルフローダーとは、車の前方を油圧シリンダーで持ち上げ、後部にある荷台を傾けてスライドさせ、車を積み込んで運搬する積載車です。
タイヤまわりが損傷している場合、タイヤがうまく回転しないため全く自走できない状況であることが多いです。

この場合、損傷したタイヤ部分の応急処置として、補助器具を利用し動かすことができる状態にする必要があります。
応急処置には、タイヤドーリーという鉄板を凹凸な形に変形させ、小型のタイヤが四本ついた補助器具を使用します。

タイヤドーリーは、まずジャッキをクロスメンバーという車体を補強するために横方向に設置されている部材にかまして車を持ち上げ、横からはめ込むような形で装着します。
タイヤドーリーにより車が動く状態になったところで、セルフローダーのウインチを使って車を引っ張り、巻き上げる作業を行います。
セルフローダーに積み込む際、事故車の進行操作が必要になります。片側のタイヤを損傷している場合、もう片方はハンドルを切ればタイヤが左右に曲がるので人的操作を加えながらセルフローダーに積み込みします。

事故車を積み込みする際、エンジンを掛けるとどうなるの?

例えば上記のように右前のタイヤ周辺が損傷しているだけの場合、エンジンを掛けることに問題はないと思う方がいるかもしれません。
しかし、電気系統の配線も損傷している可能性があり、その場合ショートもしくは引火する危険もあるため、入念な確認が必要になります。基本的にエンジンは掛けない方がいいでしょう。

絶対にエンジンを掛けてはいけないケース

タイヤが変形して外れるほど損傷している場合、主軸となるパーツやタイヤ周辺のパーツが著しく損傷しているケースが多いため、絶対にエンジンを掛けてはいけません。

【損傷があれば要注意なパーツ】

①ロアアームの損傷
 ロアアーム:走行中の振動吸収を緩和するサスペンションの土台となる重要なパーツ
②ドライブシャフト抜け
 ドライブシャフト:原動機の動力をタイヤに伝えるパーツ
③タイロッド折れ
 タイロッド:ステアリングギアボックスからナックルアームまでを繋ぐロッド④エンジンブロックの破損
 エンジンブロック:エンジンの金属が露出している部分
⑤サンペンションの損傷

特に④のエンジンブロックの損傷は、エンジンを掛けると同時にエンジンブロック損傷部からエンジン内にあるエンジンオイルが噴き出し非常に危険な状態にもなるため、注意が必要です。

セルフローダーへの積み込み完了後

セルフローダーへの積み込みが完了すると、損傷個所のパーツが輸送中に落下しないよう対策が必要です。
車を手で揺さぶり落下しそうなパーツがないかを確認、グラついている部品があればテープ等で養生作業を行います。
また、損傷によって車の骨格が変形し、ボンネットが閉まらなくなってしまったものは、荷締めベルトラチェット式を使用し養生対策をします。ボンネットが輸送中に開いて落下することは重大事故になるため、特に念入りに確認されます。養生が完了すると、輸送中に事故車が動かないようワイヤー荷締機を使用して前後にある牽引フックにワイヤーをかけて前後から引っ張るような形で固定します。この作業により、急ブレーキの衝撃や急カーブによる遠心力にも耐えて傾いたり横ズレしたりすることを防ぐことができます。
これで輸送準備は完了です。

事故車の積み込みや輸送は誰でもできるわけではない!

事故車の積み込み作業は、非常に危険な作業です。
事故車の輸送を専門に行っている業者は、十分な研修を行い経験を積んでいることから引き取り対応ができます。
自分で事故車を輸送するという機会は滅多にありませんが、安易な気持ちでチャレンジすることは非常に危険が伴いますので、絶対しないでくださいね。

この記事を書いた人

広報部として、日々車に関するあらゆるノウハウを学ぶ。 おもに、車に起きるトラブルの対処法やお役だち成功など、車の豆知識に関するコラムを執筆。

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