- 2020.07.17
オーバーステアって具体的にどんな現象?
車は安全に運転することが第一です。そのためには、車の仕組みをしっかりと理解しておく必要があります。今回は安全運転に欠かせない知識としてオーバーステアについて紹介します。

オーバーステアとは速度上昇によって車が内側に切れ込む現象
オーバーステアとは、速度が上昇したことによって車が本来進もうとする進路より内側に切れ込んでしまう状態を意味します。
オーバーステアが発生してしまう原因は、速度が上昇したことによって後輪が横滑りしてしまうことにあります。オーバーステアを発生させないためには、アクセルを緩めスピードを落とす必要があります。
減速させすぎるとオーバーステアにつながることも
オーバーステア発生を抑えるためには減速させる必要がありますが、減速させすぎると車の重心が前にかかってしまい、後輪が浮きオーバーステアにつながってしまいます。
オーバーステア発生を防止するには、適度な減速を心がけましょう。
オーバーステアの危険性
オーバーステアによって、車体がハンドルを切った以上の角度で曲がってしまいます。そのため、左にカーブをする場合はガードレールにぶつかってしまう、右にカーブする場合は車線を超えてしまうといった危険につながりかねません。
山道は特に注意
オーバーステアは、市街地はもちろん、山道のような細い道を運転する際は特に注意を払いましょう。オーバーステアは真っ直ぐな直線ではなく、スピードが出た状態でカーブを曲がる際に発生しやすい現象です。
例えば、山道は峠になっているため、何度もカーブを曲がる必要があります。山道は道が細いのでオーバーステアが発生してしまうと大事故につながりかねません。十分に注意しましょう。
オーバーステアが起こりやすい車
さまざまある車種のなかでも、オーバーステアが起こりやすいとされているのがFR車です。FR車はフロント部分に重たいエンジンを搭載しています。FR車は後輪が駆動するため、後輪が重たいフロントを押し出すようになり、カーブを曲がるときにオーバーステア気味になってしまいます。
また、RR車もオーバーステア気味になります。RR車は後輪が重く前輪が軽いため、カーブを曲がる際に、前輪が後輪を押し出すような形になり、想定していたよりも内側をカーブしてしまいます。
オーバーステアの対策は空気圧の調整
オーバーステアの対策として挙げられるのが、原因となる後輪のグリップ力を高めることです。そのためには、後輪の空気圧を下げるようにしましょう。後輪の空気圧を下げることで、接地面が増えグリップ力が増します。
サスペンションの調整も効果的
オーバーステア対策には、サスペンションの調整も効果的です。フロント部分が重くなっていると、リアのグリップ力が弱まってしまいます。そのため、サスペンションを調整することで、オーバーステア対策に繋げられます。
オーバーステアと対になるアンダーステア
オーバーステアがカーブする際に内側を曲がっていくのに対して、外側を曲がっていくのがアンダーステアです。
アンダーステアは後輪駆動のFF車が高速でコーナーを曲がる際に起きます。
オーバーステアが本来よりも内側に曲がってしまうのに対して、アンダーステアは本来よりも外側に膨れてしまいます。
アンダーステアの原因はフロントタイヤのグリップが不足
アンダーステアの原因は、フロントタイヤのグリップが不足しているという点です。
本来、車はコーナーを曲がる際はフロントタイヤのグリップを使います。ですが、フロントタイヤのグリップが効かないと、遠心力によってタイヤが外側へと滑ってしまいます。
アンダーステアはスローインファストアウトを心がける
アンダーステア対策として効果的なのが、「スローインファストアウト」です。コーナーに高速で入って急ハンドルを切ってしまうとタイヤが滑ってしまい、アンダーステアにつながってしまいます。
そのため、コーナーに進入する際は、ゆっくり入り素早くでる「スローインファストアウト」で対処するように心がけましょう。
車の特徴をしっかりと把握して安全運転を!
車は生活を豊かにする便利な乗り物です。ですが、その便利さを存分に実感するには、車がもつ特徴をしっかり理解しておきましょう。特にオーバーステアのような現象は、事故に繋がりかねません。まずは、オーバーステアの特徴とその対処法を理解して、安全かつ便利なカーライフを送りましょう。

この記事の監修者
澤井 勝樹
「株式会社はなまる」監査役。1975年生まれ。10年近く会計事務所で経理総務全般の経験を積みながら、税理士、行政書士登録。その後、IT系ベンチャー企業のIPOの準備に携わるなど活動。現在はインターネットとクルマの可能性を世の中に伝えたいとソコカラコラムを執筆中。家族・食べること・愛車のセレナが大好き。おもに廃車の手続きや税金に関するコラムを執筆している。
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