2024.09.05

オーバーヒートの警告サインとは?原因・対処法・修理費用を徹底解説!

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車のエンジントラブルで発生率が高いといわれている「オーバーヒート」。オーバーヒートした車を走行させると、エンストして危険なうえ、高額な修理費用がかかるか、車の買い替えや廃車になる可能性もあります。おかしいな、と感じたら早めの対処が大切です。

この記事では、オーバーヒートが起きたときの症状と原因、修理にかかる費用の目安について解説します。

オーバーヒートとは何か?

「オーバーヒート」とは、エンジンの熱が冷却性能を超えてしまったときに起きるトラブルのことをいいます。

エンジンは、車を動かすために非常に高温ですが、それと同時に、冷却水によって温度の上昇を抑える仕組みです。しかし、何らかの原因によって、エンジンの温度の上昇に対して冷却水が対応できなくなることがあります。これがオーバーヒートです。

オーバーヒートしたときに出る症状

次に、オーバーヒートが起こったときに出る症状をみていきましょう。

オーバーヒートの初期症状

この段階で修理をすれば、車が受けるダメージも費用も抑えられるでしょう。おかしいな、と感じたら早め早めに対処してください。

  • 水温計がHに近い
  • いつもよりスピードが上がらない
  • エンジンの回転が安定しない
  • アクセルを踏むと異音がする
  • エンジンルームから甘い匂いがする(冷却水が漏れている)

オーバーヒートの中期症状

この段階になると、ほとんどの方が異変に気付きます。まだ大丈夫、という段階ではありません。放置せず、早めに対処しましょう。

  • 水温計がHを振り切ってランプが点灯している
  • アイドリングできない・アクセルを踏まないと止まる
  • エンジンルームから水蒸気が発生している

オーバーヒートの末期症状

ここまで放置すると、エンジンが焦げ付き、大きなダメージを受けます。このまま走行するのは大変危険ですので、絶対にやめましょう。

  • 焦げた匂いがする
  • 水温計がCになる
  • エンジンから異音がする
  • エンジンがかからない

5.ボンネットから発煙する

オーバーヒートが起こってしまう4つの原因

オーバーヒートが起こる原因はさまざまです。ここでは、オーバーヒートはなぜ起こるのか、その原因を解説します。

1. 冷却水の漏れ・不足

先述したとおり、エンジンは冷却水によって温度の上昇を抑えられています。そのため、冷却水の漏れや不足によって、オーバーヒートが起こることがあります。単純に冷却水が不足しているなら補充するだけで済みますが、ラジエーターなどの故障が原因で冷却水が不足しているケースもあります。

応急処置として水道水を入れる方法があるようですが、内部がサビたり、凍結の原因になるため、おすすめしません。

2. ウォーターポンプの不具合

ウォーターポンプは、エンジンのオーバーヒートを防ぐためにあります。冷却水を循環させているのがウォーターポンプで、ここが故障してしまうと、当然冷却水を循環できません。結果、エンジンが高温になり、オーバーヒートを起こす原因となります。

3. 冷却用電動ファンの不具合

冷却用電動ファンは、ラジエーターを冷やすために走行風を発生させています。冷却用電動ファンの不具合により、風を発生させられなくなると、オーバーヒートが起こる確率は格段にアップします。

4. サーモスタットの不具合

サーモスタットは、エンジンを冷やす冷却水の温度を一定に保つ役割をもっています。サーモスタットが不具合を起こすと、冷却水は90℃前後に保つことができなくなり、オーバーヒートを起こしてしまいます。

車がオーバーヒートしてしまった場合の対処法

自動車がオーバーヒートを起こしてしまった場合、冷静さを保ち、適切な対処を行うことが重要です。オーバーヒートの兆候に気づいたら、早急に適切な対応をとることで、エンジンの深刻な損傷を防ぐことができます。

車を停止させる

まずは、車を安全な場所に停車させ、走行を止めましょう。停車後、状況に応じてエンジンを切るかどうか判断します。異音、異臭、煙などの異常が発生している場合は、すぐにエンジンを停止し、安全を確保してください。ボンネットを開けて、異常箇所の確認を行いましょう。水温計が異常を示したり、エンジンの出力が不安定になったりするなど、軽微な異常を感じた場合は、エンジンを停止せずに、原因を調査することが重要です。

ボンネットを開いて確認する

車を停車させたなら、まず、ボンネットを開けてエンジンルームをチェックしていきましょう。エンジンルームを開けることで、熱くなりすぎた熱を逃がすことができます。

冷却水を確認する

ラジエーターに冷却水があるか確認しましょう。リザーバータンクの水量も合わせてチェックしてください。もし、リザーバータンクの水量が不足している場合は、冷却水の漏れが疑われます。応急処置として、水道水で補充することも可能ですが、あくまで一時的な対応です。根本的な解決のためには、整備工場での点検と修理が必須となります。

冷却水が白く濁っている場合は、エンジンオイルが混入している可能性があります。エンジンを始動すると症状が悪化する恐れがあるため、レッカー車などでの移動が安全です。ラジエーターキャップを開ける際は、エンジンが冷えていることを確認しましょう。熱い状態での開栓は、冷却水が噴き出す危険性があるため、十分注意が必要です。

冷却水の種類

エンジンを冷やすための冷却水は、その種類によって様々な特徴があります。冷却水はそのまま使用できるタイプと、希釈して使うタイプがあり、それぞれの製品に指定された濃度で使用する必要があります。また、交換時期も種類によって異なります。

国産車に純正採用されているクーラント液は、赤、緑、青、ピンクの4色に分類されます。赤と緑のクーラント液はエチレングリコールを主成分とし、耐用年数は約2~3年です。これらは従来のクーラント液よりも長持ちするため、「LLC(ロング・ライフ・クーラント)」と呼ばれています。

さらに、新しい車に採用されている青とピンクのクーラント液は「スーパーLLC」と呼ばれ、プロピレングリコールを主成分とすることで、耐用年数を7~10年にまで延ばした新型LLCです。

これらの4色のクーラント液に加えて、ディーゼル用LLC、輸入車用LLC、競技用LLCなど、様々な種類の冷却水が販売されています。用途に合わせて適切な冷却水を選ぶようにしましょう。

冷却水の補充時には、交換時期が同じ冷却水であれば大きな問題はありません。しかし、できるだけ元々入っている冷却水と同じ色のものを使用することをおすすめします。異なる色の冷却水を混ぜると、冷却水の色が褐色に変わり、万が一漏れが発生した場合に気づきにくくなるためです。

冷却水の補充方法

エンジンの熱を逃がすために欠かせない冷却水は、適切な量を維持することが重要です。冷却水量が不足している場合は、補充を行いましょう。補充作業を行う前に、エンジンの熱が充分に冷めていることを確認してください。やけどの危険性があるため、十分な時間をかけて冷ましましょう。

ボンネットを開け、冷却水レベルを確認します。冷却水量が「LOW」や「MIN」の位置を下回っている場合は、冷却水を補充します。リザーバータンクのキャップを開け、じょうごを使用し、冷却水をゆっくりと注ぎ込みます。補充後、エンジンをアイドリングさせます。車種によっては、ラジエターキャップを外してエンジンをかけ、エア抜きを行う必要がある場合があります。

エンジンオイルを確認する

エンジンを停止させてから十分な時間をかけ、エンジンが適切な温度まで冷めるのを待ちましょう。エンジンが十分に冷めたことを確認したら、エンジンオイルのチェックを行うべきです。オイルレベルゲージを引き抜いて、エンジンオイルの量を確認してください。

オイルレベルゲージに付着したオイルの量を確認することで、エンジンオイルの量が適切な範囲内にあるのかを確認できます。オイルレベルゲージに付着したオイルの量が正常な範囲内であれば、エンジンオイルは適切な量であり、問題ありません。

しかし、オイルレベルゲージに付着したオイルの量が減っていたり、オイルの色が変色している場合は、エンジン内部に異常が発生している可能性があります。エンジン内部に異常が発生している可能性がある場合は、自走せずに、レッカー車などの手段で移動させる必要があります。

冷却ファンを確認する

冷却ファンのチェックも、怠ってはなりません。なぜなら、ラジエーター部分には電動ファンが備わっており、この電動ファンが稼働しないと、アイドリング時であっても水温が上昇する可能性があるからです。これは、電動ファンが、エンジンから発生する熱を効率的に冷却する役割を担っているためです。

もし、冷却ファンが故障した場合、冷却水の漏れのように、エンジンがすぐに故障するわけではありません。しかし、冷却効率が低下し、エンジンへの負担が大きくなるため、早急に修理を行う必要があります。

そのため、渋滞に巻き込まれない程度であれば、自走も検討できますが、長距離走行や酷暑の際には、専門業者に依頼し、適切な修理を行うことが重要です。冷却ファンの故障は、軽視できない問題であり、適切な対処が必要です。

オーバーヒートが起きた際の修理費用

実際にオーバーヒートが起きた際の修理費用について説明します。修理の依頼先や状態によっても異なりますので、あくまで目安としてお考えください。

修理する箇所修理代
冷却水の交換・補充1~3,000円
ラジエーターの交換2~8万円
ラジエーターホースの交換1~2万円
ウォーターポンプの交換6~7万円
サーモスタットの交換6千~1万5,000円
冷却用電動ファンの交換2~10万円
エンジンの交換20万円以上

オーバーヒートを予防するためには

愛車のオーバーヒートを防ぐには、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。エンジン、冷却水、ラジエーターなど、各部位の状態に目を配り、異常があればすぐに対応することが大切です。

水温計をこまめに確認する

エンジンのトラブルを防ぐために、水温計はこまめに見るようにしましょう。水温が上昇し始めたら、オーバーヒートのサインです。オーバーヒートは突然起こると思われがちですが、実際には水温計が徐々に上昇し、気づかないうちに深刻な状態になっているケースが多いのです。

水温計は、エンジンの状態を知るための重要な指標。常に注意を払い、異常があればすぐに停車することが大切です。

冷却水の量を確認する

エンジンの熱を逃がすために欠かせないのが、冷却水です。しかし、この冷却水が不足すると、エンジンは熱を逃がすことができず、高温になってしまいます。

冷却水不足の原因は、漏れや減少などさまざまです。冷却水は定期的な交換が重要で、LLCなら2~3年、スーパーLLCなら7年を目安に交換しましょう。エンジンが冷えている状態を確認した上で、冷却水の量をしっかりチェックしましょう。

リザーバータンクだけでなく、ホースやラジエーター周辺にも水漏れがないか確認することも大切です。もし、激しい液漏れを発見したら、すぐに整備工場にご相談ください。

十分なエンジンオイルがあるか確認する

エンジンオイルのチェックもしておきます。エンジンオイルはエンジン内の潤滑も行っていますが、作用の1つに冷却もあります。

それでエンジンオイルが減っていると、オーバーヒートの可能性があるので、チェックが必要です。走行の前にエンジンオイルのレベルゲージで十分なオイル量があるか見ておきます。

オーバーヒートを防ぐには、定期的な点検が大切

オーバーヒートを放置したまま走行すると、最悪エンストや車両火災などに繋がりますので大変危険です。オーバーヒートを防ぐには、定期的な点検が大切ですが、気付かないうちに不具合や故障が起こっているケースもあります。

なるべく初期症状、中期症状の段階で対処すれば、車が受けるダメージや修理代を抑えることができます。異変を感じたら早めに対処をしましょう。

また、原因によっては、高額な修理費がかかってしまうこともあります。エンジンの焼きつきなど、深刻な状態になると20万円を超える費用が発生することもあります。車を長く乗り続けたい気持ちは分かりますが、修理費用が車体価格を上回る場合も。

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この記事の監修者

浅野 悠

「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。

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