- 2021.01.29
安全な軽自動車が欲しい方必見!軽自動車の安全性を徹底比較!
維持費が安い、場所をとらない、燃費がよいなど、さまざまなメリットがある軽自動車。しかし普通車と比べて、「事故を起こしてしまった際の安全性が低い可能性が高い」という印象もあるのではないでしょうか。
今回は「軽自動車のメリットは分かっているけど、安全性も捨てられない!」という方へ向けて、安全な車を見極める方法をご紹介し、安全な軽自動車TOP5をランキング形式でご紹介します。

車に関する二つの安全基準
まず、車の安全性は、国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が行っている『自動車アセスメント(通称JNCAP)』の結果で判断することができます。
自動車アセスメントには、「衝突安全性能評価」と「予防安全性能評価」の二つの安全性能を図る指標があります。
①衝突安全性能評価
衝突安全性能評価とは、衝突時に乗員や歩行者が受ける被害を最小限に抑えるための安全性能を図る評価指標です。評価の項目は乗員保護性能、歩行者保護性能及び、シートベルトの着用警報装置などが挙げられます。それぞれに配点があり、合計点数が高ければ高いほど『万が一事故が発生してしまった際にも身を守ってくれる車である』ということが言えます。
また、衝突安全性能評価で82点以上を獲得すると、最高評価となる「ファイブスター賞」が授与されます。
②予防安全性能評価
予防安全性能評価とは、衝突しそうになったときに被害を軽減させ、事故を未然に防ぐための安全性能を図る評価指標です。機能としては衝突被害軽減ブレーキや最新の運転支援システムが挙げられます。こちらもそれぞれに配点があり、合計点数が高ければ高いほど『極めて事故を未然事前に防ぐ性能が高い』ということが言えます。
また、予防安全性能評価で86点以上を獲得すると、最高評価となる「ASV+++賞」が授与されます。
二つの指標のまとめ
上記の指標を簡単にまとめると、
衝突安全性能評価:衝突時の安全性能を図る評価指標
予防安全性能評価:事前に事故を防ぐ性能を図る評価指標
となり、衝突安全性能評価と予防安全性能評価の二つの評価点が高い車が「最も安心で安全な車」だと言えるのです。
各評価項目や点数は独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)に詳しく記載されていますので、是非チェックしてみてください。
安全な軽自動車ランキングTOP5
それでは、独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)が発表している自動車アセスメントの評価結果の中から、2018年以降に「衝突安全性能評価」「予防安全性能評価」のそれぞれの得点が高かった軽自動車をランキング形式でご紹介しましょう。
衝突安全性能評価から見た安全な軽自動車TOP5
■1位:N-WGN/N-WGN カスタム(ホンダ)
衝突安全性能 ★★★★★ 88.7 / 100点 (2019年)
■2位:デイズ ハイウェイスター/デイズ(日産)、eKクロス/eKワゴン(三菱)
衝突安全性能 ★★★★★ 86.5 / 100点 (2019年)
■3位:ミラ トコット(ダイハツ)
衝突安全性能 ★★★★☆ 81.5 / 100点 (2018年)
■4位:ジムニー(スズキ)
衝突安全性能 ★★★★☆ 81.4 / 100点 (2018年)
■5位:タント カスタム/タント(ダイハツ)
衝突安全性能 ★★★★☆ 80.2 / 100点 (2019年)
予防安全性能評価から見た安全な軽自動車TOP5
■1位:デイズ ハイウェイスター/デイズ(日産)、eKクロス/eKワゴン(三菱)
予防安全性能 ASV+++ 132.0 / 141点 (2019年)
■2位:N-BOX/N-BOXカスタム(ホンダ)
予防安全性能 ASV+++ 129.2 / 141点 (2019年)
■3位:N-WGN/N-WGN カスタム(ホンダ)
予防安全性能 ASV+++ 123.7 / 141点 (2019年)
■4位:タント カスタム/タント(ダイハツ)
予防安全性能 ASV++ 72.0 / 141点 (2019年)
■5位:ジムニー(スズキ)
予防安全性能 ASV++ 61.3 / 126点 (2018年)
安全な軽自動車TOP5を完全比較!
二つの指標でTOP5にランクインしている車をさらに比較してみるとこのような結果になりました。

※2021年1月時点の情報で筆者作成。
【参照:独立行政法人自動車事故対策機構(NASVA)】
このように見てみると、デイズ ハイウェイスター/デイズ(日産)、eKクロス/eKワゴンの衝突安全性能と予防安全性能がとくに高いということが分かりますね。
まとめ
軽自動車にはさまざまなメリットがありますが、その一方で普通自動車に比べると、どうしても安全性が劣ってしまうデメリットも確かにあるかと思います。 しかし、安全な車かどうかを判断する二つの指標を参考にすることで、そのデメリットを少なくすることが可能です。
この記事を参考にして、安全な軽自動車を見極め、安心できるカーライフを送ってくださいね。
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この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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