「しまった!自動車税の納付期限を過ぎてしまった…!」
そんな状況になっても、悲観することはありません。この記事では、自動車税の期限切れに焦点を当て、どこで支払えるのか、延滞金はいくらになるのか、差し押さえ、車検への影響はどうなるのか、といった疑問を解決します。正しい知識と迅速な対応で、あなたの大切な愛車と豊かなカーライフを守りましょう。ぜひ最後までお読みください!

1. 自動車税の納付期限を過ぎたらどうなる?
自動車税の納付期限を過ぎてしまうと、様々な影響があります。具体的にどのようなことが起こるのか、そして車検は受けられるのかについて解説します。

延滞金が発生する?
納付期限を過ぎると、延滞金が発生します。延滞金は、納付が遅れた日数に応じて加算され、支払うべき税額に上乗せされます。この延滞金の金額は、納付が遅れた期間や税額によって異なり、場合によっては大きな負担となることもあります。延滞金は自動車税の額と延滞日数により決まり、日を追うごとに高くなっていきます。
参考記事:自動車税を払い忘れたらどうなる?滞納のリスクや対処法について解説
車検は受けられる?
自動車税を滞納している場合、車検を受けることができません。車検を受けるためには、自動車税を完納していることが条件となります。これは、自動車税が道路運送車両法によって定められた、自動車を公道で運行するための基本的な義務の一つであるからです。もし自動車税を滞納したまま車検を受けてしまった場合、法律違反となり、罰則が科せられる可能性があります。したがって、車検を受ける前に、必ず自動車税を納付するようにしましょう。
2.自動車税の支払い場所
自動車税の納付期限を過ぎてしまった場合でも、諦めずに支払いができる場所はいくつかあります。それぞれの場所で支払い方法や注意点が異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
・コンビニでの支払い
コンビニエンスストアでも自動車税を支払うことができます。多くの店舗で24時間いつでも支払いが可能であり、手軽に利用できる点が魅力です。ただし、利用できるコンビニは、納付書にバーコードが印字されている場合に限られます。支払い方法は、納付書をレジに持っていき、現金で支払うのが一般的です。一部の店舗では、クレジットカードや電子マネーでの支払いも可能ですが、事前に確認が必要です。支払いが完了すると、レシートが発行されますので、必ず保管しておきましょう。
・銀行での支払い
銀行でも自動車税を支払うことができます。銀行の窓口で直接支払う方法と、ATMを利用する方法があります。窓口での支払いは、納付書と現金を提出して行います。ATMを利用する場合は、納付書に記載されている情報を入力して支払います。銀行によっては、クレジットカードやキャッシュカードでの支払いも可能です。支払い後は、領収書が発行されるので、大切に保管してください。
・郵便局での支払い
郵便局でも自動車税を支払うことができます。窓口で納付書と現金を提出して支払うのが一般的です。また、ゆうちょ銀行のATMでも支払いが可能です。窓口での支払いは、平日の営業時間内のみとなりますので、注意が必要です。支払い後には、領収書が発行されます。
・オンラインでの支払い
近年、オンラインでの支払い方法も普及しています。クレジットカード、インターネットバンキング、またはPay-easy(ペイジー)を利用して支払うことができます。オンラインでの支払いは、自宅やオフィスから手軽に手続きができるため、非常に便利です。ただし、利用できる支払い方法や、対応している金融機関は、都道府県によって異なります。事前に確認し、納付期限内に支払いを済ませましょう。オンラインで支払った場合は、支払い完了の画面を保存するか、支払い完了メールを保管しておくことをお勧めします。
3.支払い方法
自動車税の支払い方法は、多様化しています。現金、クレジットカード、電子マネーなど、自分に合った方法を選ぶことで、よりスムーズに支払いを済ませることができます。それぞれの支払い方法について、詳しく見ていきましょう。
・現金での支払い
現金での支払いは、もっとも基本的な方法です。納付書と現金を用意し、コンビニ、銀行、郵便局などの窓口で支払います。支払い後には、領収書が発行されますので、必ず保管しておきましょう。現金払いのメリットは、特別な手続きが不要で、誰でも簡単に行える点です。デメリットとしては、支払い時に現金を用意する必要があること、支払い場所によっては手数料が発生する場合があることが挙げられます。
・クレジットカードでの支払い
電子マネーでの支払いは、一部のコンビニやオンラインで利用できます。利用できる電子マネーの種類や、支払い方法は、利用する場所によって異なります。電子マネーを利用するメリットは、チャージ残高があれば、スムーズに支払いが完了する点です。デメリットとしては、利用できる場所が限られている、チャージ残高が不足している場合は、事前にチャージしておく必要がある、といった点が挙げられます。
・電子マネーでの支払い
現金での支払いは、もっとも基本的な方法です。納付書と現金を用意し、コンビニ、銀行、郵便局などの窓口で支払います。支払い後には、領収書が発行されますので、必ず保管しておきましょう。現金払いのメリットは、特別な手続きが不要で、誰でも簡単に行える点です。デメリットとしては、支払い時に現金を用意する必要があること、支払い場所によっては手数料が発生する場合があることが挙げられます。

4. 延滞金の計算方法と注意点
自動車税の納付が遅れた場合、延滞金が発生します。この延滞金は、納付が遅れた日数に応じて加算され、最終的な支払い額に影響します。ここでは、延滞金の計算方法と、支払いの際に注意すべき点について解説します。
延滞金の計算方法
延滞金の計算方法は、納付が遅れた日数と税額によって異なります。一般的には、以下の計算式で算出されます。
延滞金 = 自動車税額 × 延滞金特例基準率 × 延滞日数 ÷ 365
延滞金特例基準率は、年度や期間によって変動します。詳細な利率は、地方税法に基づいて定められており、各都道府県のウェブサイトなどで確認できます。延滞日数についても、納付期限の翌日から起算されます。正確な延滞金額を把握するためには、上記の計算式に当てはめるか、各都道府県の税事務所に問い合わせるのが確実です。
延滞金に関する注意点
延滞金の支払いは、自動車税の納付と同時に行われます。延滞金を支払わない場合、車検を受けられない可能性があります。また、延滞金は、滞納期間が長くなるほど高額になるため、納付期限を過ぎてしまった場合は、速やかに支払い手続きを行うことが重要です。多くの都道府県では、オンラインでのクレジットカード払いも可能ですが、延滞金を含む全額を支払う必要があります。
延滞金に関する注意点として、以下の点が挙げられます。
- 支払い忘れに気付いたら、速やかに支払いましょう。 1日でも遅れると延滞金が発生します。
- 延滞金の金額は、税額や遅延日数によって異なります。 正確な金額を確認しましょう。
- 延滞金を含めた金額を支払わないと、車検が受けられない場合があります。
- オンラインで支払う場合も、延滞金を含めた全額を支払う必要があります。
自動車税の納付期限を守り、万が一遅れてしまった場合は、速やかに支払いを行うことで、余計な費用を抑えていただきたいです。
5.自動車税の納付期限が過ぎてから差し押さえまでの流れ
自動車税の納付が遅れた場合、最終的にどのような事態になるのでしょうか。5月末日の納付期限を過ぎても自動車税を滞納していると、複数回にわたり督促状が送付されます。それでも未納の状態が続くと、最終的には差し押さえが実行されることになります。
地方税法第331条第1項には、「徴税吏員(市長から委任を受けた職員)は督促状を発した日から10日を経過した日までに完納しないときは財産を差し押さえなければならない」と定められています。つまり、法的には督促状を送付してから10日を過ぎても納付が確認できない場合、差し押さえが可能となるのです。ただし、実際の流れは各自治体によって異なり、一般的には以下のようになります。
- 督促状が届く
納付期限を過ぎても自動車税を支払わないと、20日以内に督促状が送付されます。 - 催告書が届く
督促状を無視して自動車税を滞納し続けると、次に警告の意味を込めた催告書が送られます。この段階で延滞金も発生し、書面には「何月何日までに納付すること」「納付しないと差し押さえの可能性があること」が明記されます。 - 差し押さえ予告通知書が届く
催告書を無視し続けると、毎月のように催告書が送付され、最終的に差し押さえ予告通知書が届きます。この通知書は、差し押さえの最終的な予告であり、「何月何日までに納付しなければ財産を調査し、差し押さえを実行します」といった内容が記載されています。また、滞納者の財産状況を把握するため、官公署や金融機関、勤務先への調査も行われます。
※場合によっては、督促状の後にすぐに差し押さえが実行されることもあります。 - 差し押さえが実行される
差し押さえ通知書を無視し、自動車税の支払いや役所の担当窓口への問い合わせを怠ると、いよいよ差し押さえが実行されます。差し押さえが実行されると、「いつ、何が差し押さえられるのか」が記載された「差し押さえ調書(謄本)」が送付されます。記載された期日までに自動車税を支払えば差し押さえは回避できますが、「即時」と記載されている場合は、猶予なく差し押さえが実行されます。
6.自動車税を滞納すると差し押さえられるものは何か?
自動車税の滞納で差し押さえられるものとしては、銀行口座、給料、自動車などが挙げられます。
・銀行口座の場合
銀行口座が差し押さえられた場合、滞納している自動車税(延滞金を含む)のみが差し押さえられ、口座自体は引き続き利用できます。ただし、差し押さえられたという事実は、その後のローンの利用などに影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
・給料の場合
給料が差し押さえられる場合、勤務先に「債権差し押さえ通知書」が届き、そこから健康保険料などを差し引いた後の給料から自動車税の滞納分(延滞金を含む)が差し引かれることになります。一度に差し引かれる金額は、滞納者の生活を保障するため、法律で定められた範囲内(差し押さえ禁止額)となり、滞納分を完済するまで毎月差し引かれます。
・自動車そのものの場合
もし、所得がない、または銀行口座に十分な預貯金がないなどの理由で自動車税を滞納している場合は、自動車そのものが差し押さえられることもあります。この場合、役所の担当者が立ち会い、タイヤロックなどをして自動車を動かせないようにします。滞納者が不在の場合は、警察官が立ち会うこともあります。それでも滞納が解消されない場合は、最終的に車は競売にかけられることになります。
・上記で差し押さえが出来ない場合
給料、銀行口座、自動車などから差し押さえができない場合は、株式などの金融資産や土地、高級時計や指輪などの贅沢品も差し押さえの対象となる可能性があります。
参考記事:自動車税を滞納すると差し押さえもされる!解除の要件などを徹底解説
7.車検への影響と必要な手続き
自動車税を滞納していると、車検を受けられないという事態が発生します。
これは、自動車税が自動車を公道で安全に走行させるための基本的な義務であり、車検はその義務を果たしているかの確認を行うためです。
ここでは、自動車税の滞納が車検に与える影響と、その場合の必要な手続きについて詳しく解説します。
・車検が受けられない理由
自動車税を滞納していると、車検を受けることができません。
車検は、自動車が安全な状態で公道を走行できることを証明するための検査です。
この検査を受けるためには、自動車税の納税証明書の提示が求められます。
滞納している場合は、この証明書が発行されず、車検を受けることができなくなるのです。
・車検を受けるための手続き
車検を受けるためには、まず自動車税を納付する必要があります。
納付が確認され次第、納税証明書が発行されます。
この納税証明書と車検証など、その他の必要書類を揃えて車検を受けることになります。
もし、納付が遅れてしまった場合は、速やかに支払いを行い、納税証明書の発行を待つようにしましょう。
・納税証明書の再発行
もし、自動車税を納付したにも関わらず、納税証明書を紛失してしまった場合は、再発行の手続きが必要になります。
再発行は、各都道府県の税事務所や、自動車税事務所で行うことができます。
再発行の手続きには、本人確認書類や、車検証などが必要となる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
・自動車税の未納が発覚した場合
車検の際に自動車税の未納が発覚した場合、まずは未納分の税金を支払う必要があります。その上で、車検の手続きを進めることになります。
場合によっては、車検の期日が迫っているにも関わらず、手続きが間に合わない可能性も考えられます。
自動車税の納付は、余裕を持って行うように心がけましょう。
・車検と自動車税に関する注意点
車検を受ける際には、自動車税の納税状況が必ず確認されます。
納税が確認できない場合、車検を受けることができません。
また、車検の有効期限が切れてしまうと、公道を走行することができなくなり、違反となる可能性があります。
自動車税の納付期限を守り、車検をスムーズに受けるために、日ごろから注意を払いましょう。
自動車税の滞納は、車検だけでなく、さまざまな問題を引き起こす可能性があります。
自動車税の納付は、法律で定められた義務であり、必ず納める必要があります。
納付期限を守り、万が一、遅れてしまった場合は、速やかに対応するようにしましょう。
8.よくある質問(FAQ)
自動車税の期限切れに関して、皆様からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。
疑問点を解消してください。
8-1. 自動車税の納付書を紛失したら?
もし自動車税の納付書を紛失してしまった場合でも、再発行の手続きを行うことができます。
まずは、自動車税事務所または都道府県の税事務所に連絡し、再発行の手続きについて問い合わせましょう。
通常、車検証や印鑑などが必要になります。再発行された納付書で、速やかに支払いを行いましょう。
8-2. 住所変更をした場合は?
住所変更をした場合は、まず自動車の登録情報を変更する必要があります。
住所変更の手続きは、管轄の運輸支局で行います。
その後、自動車税事務所に連絡し、新しい住所に納付書を送付してもらうように手続きを行いましょう。住所変更を怠ると、納付書が届かず、期限切れに気付かない可能性がありますので、注意が必要です。
8-3. 自動車税を払い過ぎた場合は?
自動車税を払い過ぎた場合は、還付の手続きが可能です。
還付の手続きは、自動車税事務所または都道府県の税事務所で行います。
払い過ぎた金額や、還付方法について確認し、手続きを行いましょう。
還付を受けるためには、必要な書類を提出する必要がありますので、事前に確認しておきましょう。
自動車税に関する疑問は、放置せずに、各窓口に問い合わせることで解決できます。
不明な点があれば、遠慮なく相談しましょう。
9. まとめ
自動車税の納付期限切れとなった場合、多くの方にとって焦りの種となる大きな問題です。しかし、適切な対応についての知識があれば、落ち着いて問題を解決し、安心して対応することが出来ます。この記事では、自動車税の期限切れに関する様々な疑問にお答えし、具体的な解決策を提示させていただきました。
自動車税の支払い場所、方法、延滞金の計算、そして車検への影響など、重要なポイントを網羅しています。もし自動車税の納付期限を過ぎてしまっても、諦めずに、この記事で得た知識を活かして、迅速かつ適切に対応してください。領収書の保管など、日々の注意も大切です。この情報が、皆様のお役に立てれば幸いです。
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この記事の監修者
澤井 勝樹
「株式会社はなまる」監査役。1975年生まれ。10年近く会計事務所で経理総務全般の経験を積みながら、税理士、行政書士登録。その後、IT系ベンチャー企業のIPOの準備に携わるなど活動。現在はインターネットとクルマの可能性を世の中に伝えたいとソコカラコラムを執筆中。家族・食べること・愛車のセレナが大好き。おもに廃車の手続きや税金に関するコラムを執筆している。
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