- 2024.02.28
自動車の年間走行距離による影響とは?買取価格を高める方法も解説
自動車の買取を依頼する際には、さまざまな要素が価格に影響します。特に自動車の走行距離は、買取価格を左右する重要なポイントです。そのため自動車の買取を意識するのなら、年間の走行距離を把握し、計画的に売却するのが重要となります。本記事では、自動車の年間走行距離と買取の関係について解説します。
自動車の買取価格を高める方法も解説するので、これから売却を考えているのならぜひ参考にしてください。

自動車の走行距離は買取価格に影響する?
そもそも、「自動車の走行距離は買取価格に影響するのか?」という疑問を持たれる方も多いでしょう。自動車の査定時にはさまざまな要素が考慮されますが、走行距離もまた重要な情報として扱われています。以下では、自動車の走行距離に関する基本を解説します。
自動車の走行距離を確認する方法
自動車の走行距離は、標準搭載されている計測メーターを見ることで確認できます。自動車の走行距離には2つの種類があり、1つが製造されてからいままでの走行距離を記録した「総走行距離(オドメーター)」です。もう1つが、出発地から目的地までの走行距離を示す「区間走行距離(トリップメーター)」となります。
自動車によってはどちらか一方のメーターしか搭載されていないケースもありますが、切り替えボタンを押すことでそれぞれの走行距離を確認できる自動車が多いです。「ODO」と表示されていれば総走行距離、「TRIP」と表示されていれば区間走行距離を表します。
この総走行距離を自動車の使用年数で割ることで、年間走行距離が把握できます。
10,000km/年が基準になる
多くの場合、自動車の査定は1年あたりの平均走行距離を使って金額の増減が行われます。具体的には走行距離が10,000km/年以上の場合、査定価格は減点されます。逆に10,000km/年を下回っているのなら、査定価格が上がる可能性があります。
そのため自動車を買取に出す場合には、上記で解説した方法で走行距離を確認し、年間走行距離を計算しておくことで目安にできます。ちなみに普通自動車は10,000km/年が基準ですが、軽自動車は8,000km/年が基準として扱われます。
10万kmを超えると買取価格が下がる傾向にある
自動車の買取査定額は、10万kmを超えると低下する傾向にあります。そのため最初から自動車の買取を意識して使用する場合には、10万kmを超える前に売却を検討するのがポイントです。もちろん、「10万kmを超えている=買取ができない」わけではありません。
あくまで10万kmは基準の1つであるため、自動車の状態や車種によっては高価買取の対象になります。そのため10万kmを超えているからと諦めずに、まずは査定を依頼してみるのがおすすめです。
自動車の買取には「年式」も影響する
自動車の買取時には、走行距離だけでなく年式も大切な要素になります。年式とは、自動車が国内で登録を行った年、もしくは自動車が製造された年のことを指します。一般的に日本国内では製造年月と登録年月が同じ場合であるケースがほとんどなので、車検証に記載されている「初度登録年月」を確認することで年式が判明します。
基本的に年式が新しいにも関わらず、走行距離が長いものは、査定時に減点されることが多いです。一方で、年式が古いのに走行距離が短い自動車も、長期間放置されていた可能性が考慮され、査定額が抑えめになることがあります。走行距離と年式の両方を確認したうえで、査定に臨むのが1つのポイントになるでしょう。
また、初年度登録から13年を超えた自動車は、自動車税と自動車重量税が増税されます。理由としては自動車の排出するガスによって、地球温暖化などの影響につながることが関係しています。そのため、電気自動車やハイブリッド車などは、13年以降も増税の対象になりません。
増税による負担を避けるために、13年目に到達する前に自動車を買取に出すケースも多いです。
自動車の年間走行距離が増加するデメリット
自動車の年間走行距離が増加することには、さまざまなデメリットがあります。自動車を使う限り、走行距離が増えることは避けられませんが、それによってどのようなデメリットがあるのかを知っておくことで、トラブルを未然に対処できる可能性が高まります。以下では、自動車の年間走行距離が増加するデメリットを解説します。
交換が必要な部品が増える
自動車の年間走行距離が増えると、それだけ部品が劣化しやすくなります。劣化した部品は交換・修理が必要になるため、その度に交換費・修理費といったコストがかかる点はデメリットです。
例えばブレーキ、ディスクローター、エンジンのタイミングベルト、ウォーターポンプ、ラジエーター、ファンモーターなど、さまざまな部品の劣化や故障が懸念されます。場合によっては自動車の価値よりも、修理費の方が高くなるケースもあるため、走行距離が増加することによって劣化する部品には注意が必要です。
交換できる部品が廃盤になっているケースも多い
自動車の年間走行距離が長い場合、それだけ長期間使用していることが想定されます。年式が古い自動車の部品は、廃盤になってしまうケースが多く、壊れても交換できない可能性がある点もデメリットです。
年式が古くなるほど、その自動車を構成している部品が使われる頻度は減るため、メーカーが廃盤を決める可能性が高まります。交換できない部品がある場合、そのまま廃車になるパターンも考えられるため、走行距離が伸びている場合にはそういったリスクも事前に把握しておく必要があるでしょう。
故障のリスクが高まる
自動車の年間走行距離が長い分、単純に故障のリスクが高まる点もデメリットです。先の通り自動車は走行を続けるほどに、内部・外部パーツが劣化していきます。タイヤなど比較的簡単に交換できるものなら問題は少ないですが、劣化が進むと大掛かりな修理が必要になるケースも珍しくなくなります。
また、年間走行距離が長いと1度修理しても、ほかの場所が故障するリスクもあります。結果的に何度も故障を繰り返すことになり、修理費が大きな負担となる可能性も考えられます。
自動車の性能に不満が出てくる
昨今の自動車の技術発展は目覚ましく、さまざまな機能を持つ車種が展開されています。そのため古い年式の自動車を長期間利用していると、その性能差が気になり、不満を感じるケースも少なくありません。比較対象があると、自車の悪い部分が目立ってしまい、新車が魅力的に見えてしまうこともあるでしょう。
自動車に不満を感じた結果、気持ちよく利用できなくなる点もデメリットになり得ます。
買取価格が低くなりやすい
自動車の年間走行距離が長くなるほど、単純に売却時の買取価格が低くなりやすい点もデメリットです。先の通り走行距離が長いほど、査定時の評価は減点されます。特に過去に故障したことがある、もしくは現在進行形で故障箇所が残っているといった場合には、高価買取は難しくなるでしょう。
自動車の年間走行距離が長すぎる自動車は買取できない?
自動車の年間走行距離が長い場合、「買取そのものが拒否される」という話を聞くこともあります。自動車の年間走行距離が、買取の可否に影響するのかは、事前に把握しておくべきポイントです。以下では、自動車の年間走行距離と買取の可否について解説します。
年間走行距離が長くても買取は可能
結論から言えば、年間走行距離が長い自動車も買取は可能です。先の通り買取価格が抑えめになる可能性はありますが、年間走行距離を理由に買取を拒否されるケースはほとんどありません。買取ができなかった場合には、年間走行距離のほかに原因があると考えられます。
査定時の内容をよく確認し、買取可否の理由を正確に把握することで、次の査定で売却につながる可能性を高められるでしょう。
近年は自動車の性能が上がり、走行距離が長くても買取されやすい
近年は自動車の性能が底上げされているため、年間走行距離が長くても問題となるほど部品が劣化していないケースが増えています。そのため年式が新しい自動車の場合、年間走行距離が長くても買取価格が高くなることに期待できます。もちろん、年式の新しい自動車のすべてが、高性能なわけではありません。
自分で価値を判断することは難しいため、やはりまずはプロに査定してもらうのがおすすめです。
海外への販売ルートや独自のオークションを実施している業者は高価買取が可能な場合も
海外への販売ルートや独自のオークションシステムを持っている業者は、自動車の年間走行距離が長くても高価買取してくれるケースがあります。自社オークションを保有していると、売却にかかる中間コストをカットできるため、その分を買取時に還元できます。
また、海外では年間走行距離に関わらず、日本の自動車というだけで高値がつくケースがあります。そのため世界を対象に販売を行い、物流拠点を持っている業者ほど、高価買取に期待できます。
早めの買取にメリットが多いのは事実
自動車の走行距離が長くても、買取は可能です。しかし、早めの買取にメリットがあることも事実です。走行距離が短く、本体の劣化が少ない自動車なら、スムーズに高価買取の査定をしてくれる可能性が高まります。
そのためすでに自動車を使用する機会が減っている場合や、新車への買い替えを検討し始めた際には、走行距離が増加する前に買取査定を行うのがおすすめです。
まずは買取査定を受けてみるのがおすすめ
自動車の売却価格や買取の可否は、結局のところ実際に査定してもらわなければわかりません。さまざまな情報が査定価格に影響を与えますが、その詳細を素人目で判断するのは困難です。自分が思っていたよりも査定価格が高くなる場合もあれば、逆に想定以下の価格になるケースも考えられるでしょう。
そのためまずは買取査定を受けて、プロの目で自動車の価値を正確に測ってもらうのがおすすめです。その際には複数の業者で査定してもらい、見積もりをもらったうえで価格を比較してみましょう。業者によってはホームページで、簡単に見積もりが行えるケースもあります。
「ソコカラ」ならどんな自動車でも、最短20秒の簡単査定が可能です。24時間受付かつ無料査定となっているので、ぜひお気軽にご利用ください。
自動車の買取価格を高めるための工夫
自動車の売却を考えるのなら、買取価格を高めるための工夫を考えるのも1つのコツです。少しでも買取価格が高くなるように、さまざまな工夫を凝らすことが、結果的に高価買取につながります。以下では、自動車の買取価格を高めるポイントを解説します。
こまめに自動車のメンテナンスを行う
こまめにメンテナンスを行って自動車を良好な状態に保つのも、買取価格を高めるコツの1つです。メンテナンスを定期的に行うことで、部品の劣化に気づきやすくなります。早急な対応が可能となるので、故障のリスクを低下させられるでしょう。
自分でメンテナンスするだけでなく、自動車工場などで整備士に点検してもらうのもポイントです。
普段から丁寧な運転を心がける
普段から丁寧な運転を心がけることで、自動車の劣化を防げます。急ブレーキなど自動車に負荷がかかる運転を避けるように意識できれば、走行距離が伸びても部品の劣化を遅らせられる可能性が高まります。
丁寧な運転は単純に事故のリスクを減らすことにもつながるため、この機会に自動車の使用方法を見直してみるのがおすすめです。
保管方法にも気を遣う
自動車の売却を考える際には、保管方法にも気を遣うのがポイントです。雨ざらしになる状態で保管していると、錆などが内部に発生して部品の劣化や故障の原因になります。基本的にはガレージなど屋内に保管し、外部の刺激から守れるように備えるのが重要です。
年間走行距離が長い車も高価買取してくれる業者を探す
買取業者によっては、年間走行距離が長い車も積極的に高価買取してくれます。そういった高価買取を実践している業者を探すことも、自動車を高く売るためのポイントです。自動車の買取業者にはさまざまな種類があり、得意な分野も異なります。そのため同じ自動車を売却する場合でも、買取価格に大きな差が出るケースもあります。
年間走行距離が長くても高価買取が可能な点を強調している業者をチェックし、査定依頼をしてみるのがおすすめです。
自動車の買取なら「ソコカラ」にご相談ください!
年間走行距離が長い自動車の売却を検討しているのなら、「ソコカラ」にご相談ください。「ソコカラ」は海外へのダイレクトな販路を持つ、自動車の高価買取サービスです。10万km以上走った自動車や、10年以上経った古い年式の自動車も、高価買取が可能となっています。
買取実績数も業界トップクラスであるため、安心して査定をお任せいただけます。この機会に「ソコカラ」のホームページで、まずはお気軽に買取についてお問い合わせください。
まとめ
自動車の年間走行距離は、買取査定にも響く重要なポイントです。一般的には年間走行距離が長いほど、買取額は低下する傾向にあります。一方で、買取業者によっては、年間走行距離が長くても高価買取を行ってくれるケースも珍しくありません。
まずは年間走行距離と買取査定の関係性を確認し、売却の計画を立ててみてはいかがでしょうか。自動車の買取を検討しているのなら、豊富な実績と高価買取できる対象範囲が広い「ソコカラ」がおすすめです。査定費用、引取費用、手続き費用がすべて無料なので、お気軽に買取をご依頼いただけます。
まずはホームページから、「ソコカラ」の詳細をぜひご覧ください。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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