

「ガソリン代を少しでも安くしたい」
「結局、一番燃費がいい軽自動車はどれ?」
ガソリン代高騰の時代、車選びで最も重要なのは燃費性能と考える方も多いことでしょう。
「でも、軽自動車ってどれも同じじゃないの?」
いいえ、そんなことはありません!
この記事では、2025年最新の軽自動車の燃費ランキングを実燃費と維持費で徹底比較。あなたのカーライフをより豊かにする、最適な1台を見つけるお手伝いをします。
カタログ値だけでなく、リアルなコストパフォーマンスを知りたい方に最適な一台が見つかるはずです。
この記事のポイント
- 燃費のいい軽自動車ランキング
- 後悔しない軽自動車の選び方
- 軽自動車の維持費について解説
監修者紹介
軽自動車の買取実績が豊富な中古車査定士:浅野
「コスパの良い軽自動車とは何か?」について、毎日数多くの車を査定している現場の視点から解説します。
カタログスペックだけでは見えない、リセールバリュー(売る時の値段)まで考慮した「本当にお得な車」をご案内します。

1. 【結論】2025年最新 燃費のいい軽自動車ランキングTOP10
まずは結論となるランキングをご覧ください。
2025年の軽自動車市場は、電動化技術(マイルドハイブリッド)を熟成させたスズキ勢が上位を独占する結果となりました。
▼軽自動車 燃費ランキング(2025年12月時点)
| 順位 | 車種名 | 実燃費(WLTCモード) | 特徴 |
| 1位 | スズキ アルト / キャロル | 28.2 km/L | 圧倒的な軽さとハイブリッドの融合 |
| 2位 | スズキ ラパン | 26.2 km/L | デザインと低燃費を両立 |
| 3位 | スズキ ワゴンR / フレア | 25.2 km/L | 広さと燃費のバランスが最高 |
| 4位 | ワゴンR スマイル | 25.1 km/L | スライドドアでも驚異の燃費 |
| 5位 | スペーシア / フレアワゴン | 25.1 km/L | スーパーハイト系でNo.1の低燃費 |
| 6位 | ダイハツ ミライース | 25.0 km/L | 燃費とコスパの両立を実現 |
| 7位 | スズキ ハスラー | 25.0 km/L | 遊べるSUVなのに燃費も優秀 |
| 8位 | 日産 デイズ / 三菱 eKワゴン | 23.3 km/L | 質感の高い走りが魅力 |
| 9位 | ホンダ N-WGN | 23.2 km/L | 毎日の運転がしやすい安全性能 |
| 10位 | ホンダ N-ONE | 23.0 km/L | 走る楽しさと個性を重視 |
※数値はWLTCモード(国が定めた、より実走行に近い燃費基準)です。
※兄弟車(OEM車)は代表車種に併記しています。
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なぜスズキ車が上位を独占しているのか?
結論は、「軽さ」と「モーターのアシスト」のかけ合わせが上手いからです。
スズキは「マイルドハイブリッド」という、発進時にモーターがエンジンを助ける仕組みを広く採用しています。
さらに、車体そのものを軽く作る技術(ハーテクト)により、少ないガソリンで長く走れる車作りを実現しています。
2. 燃費重視ならこの3台!上位車種を深掘り解説
ランキング上位の車が「なぜおすすめなのか」、その理由をプロの視点で具体的に解説します。
【1位】スズキ アルト(28.2 km/L)
「とにかく維持費を安くしたい」なら迷わずこれ
- 燃費向上の理由: 2025年7月の一部改良で、エンジンの効率化と空力(空気抵抗)の見直しが行われました。
- 実燃費の強み: 車重が約700kgと非常に軽いため、信号待ちからの発進でガソリンを食いません。
ユーザーからの報告でもリッター25kmを超えることが多く、「カタログ値に近い数字が出る」と評判です。 - こんな人におすすめ:
- 通勤や営業車として毎日使う人
- 車両本体価格もガソリン代も、とにかく安く抑えたい人
【2位】スズキ ラパン(26.2 km/L)
「可愛い見た目で、お財布にも優しい車」
- 燃費向上の理由: アルトと同じ軽量な土台を使っているため、基本性能が非常に高いです。
- 特徴: セダンタイプで天井が低いため空気抵抗が少なく、高速道路などでも燃費が伸びやすい傾向にあります。
- こんな人におすすめ:
- 燃費は譲れないけれど、デザインや内装の可愛さも重視したい人
【6位】ダイハツ ミライース(25.0 km/L)
「ハイブリッドなしでも低燃費」という技術の結晶
- 燃費向上の理由: 高価なハイブリッドシステムを使わず、徹底的な軽量化とエンジンの改良だけでリッター25kmを達成しています。
- コスパの強み: 複雑なシステムがない分、車両本体価格が非常に安いです。「車両代+ガソリン代」のトータルコストで考えると、実はアルトと互角以上のコスパを誇ります。
- こんな人におすすめ:
- 新車をできるだけ安く買いたい人
- シンプルな機能で十分という人

3. 燃費以外も重要!後悔しない軽自動車選びの4つの基準
「燃費がいい車を買ったけど、荷物が積めなくて不便だった…」
このような失敗を防ぐために、燃費以外にチェックすべき4つのポイントを整理しました。
①価格(車両総額)
燃費が良くても、車両価格が高すぎると元を取るのに時間がかかります。
- ポイント: 「車両本体価格」だけでなく、税金やオプションを含めた「乗り出し価格」で比較してください。ミライースのような非ハイブリッド車は、初期費用が安く済むメリットがあります。
②走行性能(ターボの有無)
「燃費重視でターボなし(NA)を選んだけれど、坂道で登らない」という悩みは多いです。
- 街乗りメイン: ターボなしでOK(燃費が良い)
- 坂道・高速利用: ターボありが推奨(燃費は少し落ちるがストレスがない)
③安全性(サポカー機能)
最新の軽自動車は安全装備が進化していますが、メーカーによって性能差があります。
- チェック点: 衝突被害軽減ブレーキ(自動ブレーキ)が、夜間の歩行者や自転車にも対応しているか確認しましょう。
④室内空間
燃費と室内空間はトレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず)の関係にあります。
- アルト・ミライース: 燃費は最高だが、室内は狭め。
- スペーシア・N-BOX: 燃費はそこそこだが、室内は広大。お子様がいる家庭や、大きな荷物を積む方は、多少燃費が落ちても「スーパーハイトワゴン(スペーシア等)」選ぶ方が満足度は高いです。

4. プロが試算!軽自動車のリアルな年間維持費
「軽自動車にすると、実際いくら浮くの?」
具体的なイメージを持っていただくために、年間維持費をシミュレーションしました。
▼年間維持費シミュレーション
(条件:年間10,000km走行、ガソリン170円/L、実燃費25km/Lの場合)
| 項目 | 費用目安 | 備考 |
| 燃料費 | 約68,000円 | 燃費25km/Lならこれだけで済む |
| 軽自動車税 | 10,800円 | 普通車(29,500円~)より圧倒的に安い |
| 車検・メンテ費 | 約40,000円/年 | 車検代(2年分)等を1年あたりで換算 |
| 自賠責保険 | 約9,865円/年 | 2年分19,730円を1年換算 |
| 任意保険 | 約30,000円~ | 年齢・等級によるが普通車より割安 |
| 合計 | 約158,665円~ | 月々約1.3万円程度 |
ご覧の通り、燃費の良い軽自動車であれば、月々の維持費を1万円台前半に抑えることも十分に可能です。
普通車から乗り換えるだけで、年間10万円以上の節約になるケースも珍しくありません。
5.燃費以外も重要!軽自動車選びのポイント
燃費性能はもちろん重要ですが、車の購入はライフスタイル全体に影響を与える大きな決断です。ここでは、燃費以外の要素として、価格、走行性能、安全性、室内空間といった要素が、最終的な満足度にどう影響するかを解説します。
価格
軽自動車を選ぶ際、まず気になるのが車両本体価格でしょう。
しかし、実際に車を購入する際には、車両本体価格だけでなく、オプション費用、税金、保険料、登録費用などの諸費用を含めた総額で検討することが重要です。
新車か中古車か、またグレードによっても価格は大きく変動します。
予算を設定する際は、車両価格だけでなく、購入後の維持費も考慮に入れたトータルコストで判断しましょう。
走行性能
軽自動車の走行性能は、エンジンの種類(NA/ターボ)、トランスミッション(CVT/MT/AGS)、駆動方式(2WD/4WD)によって大きく変わります。
街乗りがメインであればNAエンジンでも十分ですが、高速道路を頻繁に利用したり、坂道の多い地域に住んでいたりする場合は、ターボエンジンを選ぶと加速がスムーズでストレスが少ないでしょう。
また、2WDは燃費に優れ、4WDは雪道や悪路での走行安定性が高まります。
ご自身の利用シーンに合わせた選択が大切です。
安全性
近年、軽自動車にも先進の安全運転支援システムが多数搭載されています。
衝突被害軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報などは、万が一の事故を未然に防ぐ、または被害を軽減するために非常に重要な機能です。
JNCAP(自動車アセスメント)などの安全性能評価を参考に、高い評価を得ているモデルを選ぶことで、ドライバーと同乗者の安心感を高めることができます。
特に、小さなお子さんを乗せる機会が多い方には、最新の安全装備が充実したモデルがおすすめです。
室内空間
限られたボディサイズの中で、各メーカーは軽自動車の室内空間を最大限に活用するための工夫を凝らしています。
シートアレンジの多様性や荷室容量、収納スペースの有無は、日常使いやファミリー層にとって重要なポイントです。
後部座席の居住性や、ベビーカー、買い物袋などを積む際の使い勝手も確認しましょう。
実際に試乗する際に、家族構成やライフスタイルに合わせて、シートを倒したり、荷物を積むシミュレーションをしてみることをお勧めします。
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6.軽自動車の維持費を徹底解説
車の維持費は、燃費と並んで車を選ぶ上で非常に重要な要素です。軽自動車は、普通車に比べて税金や保険料が安く、経済的なメリットが大きいのが特徴です。
ここでは、軽自動車にかかる主な維持費を項目ごとに詳しく解説し、年間の総費用をシミュレーションします。
燃料費
ガソリン価格が高騰している現在、車の維持費の中で燃料費が占める割合は無視できません。
燃費性能の良い軽自動車を選ぶことは、日々の燃料費を抑える上で非常に重要です。
年間の燃料費は、「年間の走行距離 ÷ 実燃費 × ガソリン単価」で計算できます。
例えば、年間10,000km走行し、実燃費が25km/L、ガソリン単価が170円/Lの場合、年間燃料費は約68,000円となります。
燃費の良い軽自動車を選ぶことで、この燃料費を大きく削減できるでしょう。
税金
軽自動車にかかる税金は、普通車と比較して安価であることが大きなメリットです。
主な税金は以下の通りです。
- 軽自動車税(種別割): 年間10,800円(2015年4月1日以降に新車登録された自家用軽乗用車の場合)。
- 環境性能割: 燃費性能に応じて取得時に課税されますが、電気自動車などは非課税、それ以外の車も燃費基準達成度に応じて税率が軽減されます。
- 自動車重量税: 車検時に2年分をまとめて支払います。軽自動車は車両重量に関わらず一律で、新車登録から13年未満で6,600円(2年分)です。
これらの税金は、普通車と比較して大幅に抑えられており、軽自動車の経済性を高める要因となっています。
保険料
自動車保険には、加入が義務付けられている「自賠責保険」と、任意で加入する「任意保険」があります。
- 自賠責保険: 軽自動車の場合、2年間で約19,730円(離島以外の地域)となります。
- 任意保険: 保険料は、運転者の年齢、等級、車両保険の有無、運転者限定など、様々な要素で変動します。軽自動車は普通車に比べて車両本体価格が安く、修理費用も抑えられる傾向があるため、任意保険料も比較的安価になる傾向があります。
安全運転を心がけ、等級を上げることが保険料を抑えるポイントです。
メンテナンス費用
車を安全かつ快適に乗り続けるためには、定期的なメンテナンスが不可欠です。
主なメンテナンス費用としては、以下のようなものがあります。
- 車検費用: 2年に一度発生し、法定費用(自賠責保険料、自動車重量税、印紙代)と点検・整備費用、代行手数料が含まれます。軽自動車の場合、おおよそ5万円~10万円程度が目安です。
- 定期点検費用: 12ヶ月点検などで数千円~1万円程度。
- 消耗品の交換費用: エンジンオイル、タイヤ、バッテリー、ワイパーブレードなど、走行距離や使用状況に応じて交換が必要です。年間数千円~数万円程度を見込んでおきましょう。
ディーラーでの点検整備は安心感がありますが、民間整備工場やガソリンスタンドを利用することで費用を抑えられる場合もあります。
また、簡単なメンテナンスは自分で行うことで、さらに節約することも可能です。

7. よくある質問(FAQ)
軽自動車の燃費やコスパについて、査定士の視点からよくある疑問にお答えします。
Q. カタログ燃費と実燃費、なぜ数字が違うのですか?
A. 走行環境やエアコンの使用有無が影響するからです。
カタログ燃費(WLTCモード)は一定の試験条件下での数値ですが、実際には「渋滞」「エアコン使用」「急加速」「乗車人数」などの負荷がかかります。
一般的に、カタログ燃費の「8割程度」が実燃費の目安と言われています。(例:カタログ28km/Lなら、実燃費は22.4km/L前後)
Q. ハイブリッドとガソリン車、どっちがお得ですか?
A. 年間走行距離によります。
ハイブリッド車は燃費が良いですが、車両価格が10万〜20万円ほど高くなります。
- 年間1万km以上走るなら: ガソリン代の差額で元が取れるため、ハイブリッドがお得。
- 週末しか乗らないなら: 安いガソリン車(ミライースなど)の方が、トータルコストは安く済みます。
Q. 安い軽自動車は壊れやすくないですか?
A. 国産車であれば、安くても耐久性に大きな差はありません。
アルトやミライースが安いのは、手抜きをしているからではなく「装備をシンプルにしているから」です。エンジンや骨格といった基本的な耐久性はしっかり作られているため、定期的なオイル交換さえ行えば10年以上問題なく乗れる車ばかりです。
8. まとめ:あなたに最適な一台で賢いカーライフを
2025年の最新ランキングに基づき、燃費の良い軽自動車をご紹介しました。
- 燃費最強を選ぶなら: スズキ アルト(28.2 km/L)
- コスパ(本体価格含)なら: ダイハツ ミライース
- 広さと燃費のバランスなら: スズキ スペーシア
ガソリン代が高騰している今、燃費性能は家計を守る大きな武器になります。
しかし、車選びで最も大切なのは「あなたのライフスタイルに合っているか」です。燃費の数値だけでなく、実際に座ってみた感覚や使い勝手も加味して、最高の一台を見つけてください。
あなたの軽自動車、今いくらで売れる?
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ガソリン代高騰の影響で、燃費の良い軽自動車は中古車市場でも需要が高まっており、高価買取が期待できます。
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この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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