軽自動車のリセールバリューランキング！損しない車選びと高く売るコツ【2025年最新】

「軽自動車を買うなら、将来高く売れる車がいい」
「結局、どの車種が一番損しないの？」

そんなふうに考えておられませんか？車は家の次に高い買い物とも言われます。
購入金額だけでなく、手放すときの価格（リセールバリュー）まで計算に入れるのが、今の賢い車選びのスタンダードです。

この記事では、中古車市場の動向を分析し、「今、本当にリセールの良い軽自動車」をランキング形式で解説します。
さらに、少しでも査定額をアップさせるための裏ワザや、維持費のリアルな数字も公開。
これを読めば、あなたの車選びが「消費」から「賢い投資」に変わるかもしれません！

監修者紹介

軽自動車の買取実績が豊富な中古車査定士：浅野

「リセールバリューの良い軽自動車とは何か？」について、毎日数多くの車を査定している現場の視点から解説します。カタログスペックだけでは見えない、リセールバリュー（売る時の値段）まで考慮した「本当にお得な車」をご紹介します。

■なぜ今、軽自動車のリセールバリューが注目されるのか？

ランキングに入る前に、なぜこれほどまでに軽自動車のリセールが重要視されているのか、その市場背景を理解しておきましょう。
ここを知ることで、納得感を持って車選びができます。

1. 新車価格の上昇とインフレ 近年、安全装備の義務化や原材料費の高騰により、軽自動車の新車価格は200万円を超えるのが当たり前になりました。
   「高い買い物」になったからこそ、手放す時に少しでも多くの現金を回収したいという心理が働いています。
2. 海外輸出という新たな販路 従来、軽自動車は日本国内専用（ガラパゴス）規格と言われてきましたが、近年は少し状況が変わっています。右ハンドル圏の国々や、軽トラ・軽バンの人気上昇に伴い、一部の車種は海外でも需要が発生しています。
   また、国内の中古車不足により、良質な軽自動車は取り合いの状態が続いています。
3. 維持費の安さと底堅い需要 不景気になると、普通車から軽自動車へ乗り換える「ダウンサイジング需要」が増えます。
   つまり、軽自動車は景気が悪くなっても需要が落ちにくい、不況に強い資産なのです。

■リセールバリューの高い軽自動車ランキングTOP5

まずは結論から。リセールバリュー（再販価値）が高い軽自動車のトップ5を厳選しました。
市場での人気、需要の安定感、機能性などを総合的に評価しています。

▼ リセールランキング一括比較表

■第1位：ホンダ N-BOX

軽自動車界の絶対王者、「N-BOX」が堂々の1位です。
「日本で一番売れている車」は、中古車市場でも「日本で一番欲しい人が多い車」と言えます。
・人気の理由：普通車顔負けの広大な室内空間と、ホンダならではの走行性能。
・リセールの強み：流通量は多いものの、それを上回る需要があるため相場が崩れません。
特に「カスタム」グレードはさらに高値がつきやすい傾向にあります。

■第2位：スズキ スペーシア

N-BOXの強力なライバル、スズキの「スペーシア」も非常に優秀です。
特に「スペーシア ギア」や「カスタム」などの派生モデルも人気があります。
・人気の理由：マイルドハイブリッドによる低燃費と、スーツケースをモチーフにした遊び心ある内装。
・リセールの強み：ファミリー層からの信頼が厚く、中古車店も「在庫として置いておけばすぐに売れる」ため、強気の買取価格を出しやすい車種です。

■第3位：ダイハツ タント

スーパーハイトワゴンのパイオニア、「タント」も高リセールをキープしています。
・人気の理由：助手席側の柱（ピラー）がない「ミラクルオープンドア」。ベビーカーをたたまず載せられる利便性は唯一無二です。
・リセールの強み：「子育てにはタント」というブランドイメージが定着しており、常に一定の指名買い需要が存在します。

■第4位：スズキ ハスラー

「遊べる軽」としてジャンルを確立したハスラー。
実用性だけでなく趣味性を兼ね備えているのが強みです。
・人気の理由：丸目の愛らしいヘッドライトと、アウトドアに映えるSUVデザイン。
雪道や悪路にも強い走破性。
・リセールの強み：流行り廃りの影響を受けにくく、ファンが多いため、年数が経過しても価格が落ちにくい特徴があります。

■第5位：ダイハツ ムーヴキャンバス

女性ユーザーをメインターゲットにした、デザイン特化型のスライドドア車です。
・人気の理由：レトロで可愛いワーゲンバスのような見た目と、便利なスライドドアの融合。
・リセールの強み：「見た目で選ぶ」層が多いため、内装や外装が綺麗な状態であれば、高値がつくことがあります。

【番外編：別格の王者】スズキ ジムニー (JB64)

ランキングをつける上で、この車だけは別枠にする必要があります。
なぜなら、常識外れのリセールを叩き出すからです。
・3年後の残価率目安：90%〜110%
・5年後の残価率目安：70%〜90%
・解説： 納車待ちが続く超人気車であり、中古車相場が新車価格を超える「プレ値」がつくことも珍しくありません。
本格的なラダーフレーム構造を持つ唯一無二の存在であり、競合車種が存在しないため、値崩れが起きないのです。
リセールだけを考えるなら最強の選択肢ですが、3ドアであることや乗り心地など、実用面での割り切りは必要です。
・狙い目グレード：XC（最上位グレード）

■ソコカラ査定シミュレーターによる5年落ち（2020年式）の査定額

リセールバリュー（再販価値）の参考に2025年12月時点での5年落ち（2020年式）の査定参考額をソコカラの査定シミュレーターで算出いたしました。参考にしてください。

▼ ソコカラ査定シミュレーターによる5年落ち（2020年式）5万kmの参考査定額

■何年乗って売るのが正解？「売却タイミング」の損益分岐点

「車検を通してから売るべき？」「5年で売るべき？」 この疑問に対する正解を、経過年数ごとの市場価値推移から紐解きます。

【3年落ち（初回車検前）】リセール最強ゾーン

・残価率：60〜80% 最も高く売れるタイミングです。
新車の保証も残っており、次のオーナーも安心して買えるため高値がつきます。
常に最新の車に乗り続けたい人は、このサイクルで買い替えるのが最も満足度が高いでしょう。
ただし、購入時の諸費用を短期間で償却するため、月当たりのコストはやや高くなります。

【5年落ち（2回目車検前）】バランス重視ゾーン

・残価率：40〜60% ローンの支払いが終わるタイミングとも重なり、多くの人が検討する時期です。
価格の下落幅が落ち着いてくる時期なので、経済合理性は高いと言えます。
ただし、5年を超えるとモデルチェンジが行われる可能性が高くなり、旧型になって価値がガクンと落ちるリスクがあります。

【7年落ち（3回目車検前）】乗り潰し分岐点

・残価率：20〜30% ここを過ぎると、リセールバリューは期待できなくなってきます。
また、タイヤやバッテリー、ゴム部品などの交換部品が増え、維持費が上がり始めます。
「値段がつくうちに売る」なら7年がラストチャンス。
「価値がゼロになるまで乗り潰す」なら、ここからさらに長く乗る覚悟を決めましょう。

【10年落ち・10万km超え】

・残価率：3%前後（車種による） 一般的な軽自動車であれば査定額は0円、あるいは数万円程度になる場合もあります。
しかし、N-BOXやジムニーなどの超人気車種であれば、10万kmを超えていても10万円以上の値段がつくことがあります。諦めずに査定に出す価値はあります。

■リセールバリューを左右する「5つの要因」

同じ車種でも、売る時の値段に数十万円の差が出ることがあります。
その差を生むのは以下の5つのポイントです。これらを知っておくことで、購入時の選び方が変わります。

1. 年式とモデルチェンジのタイミング 車は「鮮度」が命。
   当然新しいほど高いですが、最も影響するのは「モデルチェンジ」です。
   新型が出ると旧型の相場はガクッと下がります。
   「そろそろ新型が出るかも？」というニュースには敏感になりましょう。
2. 走行距離（1年1万kmがボーダーライン） 中古車業界では「1年で1万km」が標準的な使用量とされます。
   ・5年で5万km未満：プラス査定のチャンス。
   ・10万km超え：価格が大きく下がる分岐点。
3. ボディカラー（白・黒は鉄板） 「無難な色」は、中古車として売る時に「誰にでも売りやすい」色です。
   ・プラス査定：パールホワイト、ブラック ・マイナスになりがち：赤、黄色、青などの原色系（※ハスラーなど一部例外あり）
4. 装備・オプション 後からつけられない「メーカーオプション」は価値が高いです。
   ・高評価：純正大画面ナビ、両側パワースライドドア、先進安全装備（セーフティサポートなど）
5. 車の状態（修復歴・ニオイ） 事故による骨格の修理（修復歴）は大幅減額の対象です。
   また、最近は「タバコのニオイ」「ペットのニオイ」に非常に厳しくなっています。禁煙車であることは大きなアピールポイントになります。

■軽自動車を1円でも高く売るための「3つの秘訣」

愛車を手放す際、ディーラーの下取りにそのまま出していませんか？
それは非常にもったいない行為かもしれません。
ここでは、少し手間をかけるだけで査定額アップが狙える方法を伝授します。

Q. 日ごろのメンテナンスで気をつけることは？

A. 「ニオイ」と「記録簿」が重要です。 洗車やオイル交換はもちろんですが、査定士が見ているのは「大事に乗られていたか」という点です。
・車内のゴミを捨て、消臭をしておく ・点検記録簿（メンテナンスノート）をしっかり保管しておく これだけで「しっかり管理された車」という印象を与え、査定額の底上げにつながります。

Q. 車を売るのにベストな時期はいつ？

A. 「1〜2月」と「7〜8月」が狙い目です。
中古車販売店にとって最大の書き入れ時は、決算月である「3月」と半期決算の「9月」です。
その直前の時期（1〜2月、7〜8月）は、お店側が「在庫を確保したい！」と必死になるため、買取相場が上がりやすくなります。また、車検ギリギリまで乗るより、数ヶ月残っている状態で売るほうがプラス評価になります。

Q. 一番高く売るための具体的な方法は？

A. 「相見積もり（あいみつもり）」をとって競わせることです。
1社だけの査定で即決するのは避けましょう。A社では50万円と言われた車が、B社では65万円になることも珍しくありません。
「一括査定サービス」などを利用して、最低でも3社以上の金額を比較してください。「他のお店では〇〇万円と言われました」と伝えるだけで、各社が競争して限界価格を引き出してくれます。

■【比較表あり】軽自動車の維持費は本当に安いのか？

リセールバリューだけでなく、持っている間のコスト（維持費）が安いのも軽自動車の魅力です。
普通車と比べるとどれくらいお得なのか、表で整理しました。

▼ 軽自動車 vs 普通車（コンパクトカー） 年間維持費比較

このように、軽自動車は「税金」の安さが圧倒的です。さらにリセールバリューが高い車種を選べば、「安く維持できて、高く売れる」という、経済的に最強のカーライフが実現します。

■第7章：軽自動車のリセールに関するQ&A（完全版）

読者が抱きがちな細かい疑問について、徹底的に回答します。

Q1. 軽の「未使用車（新古車）」を買うのはリセール的にどうですか？

A. 非常に賢い選択です。
未使用車とは、ディーラーが販売目標達成のために自社名義で登録だけ行い、実際には走っていない車のことを指します。
新車よりも車両価格が安く、重量税なども支払い済みのため、初期費用を抑えられます。 購入価格が安ければ、売却時の差額（値落ち額）も少なくて済むため、リセールバリュー（残価率ではなく、残る金額）の観点では最強のコスパを誇る買い方の一つです。

Q2. ターボとノンターボ（NA）、どちらがリセール良いですか？

A. 基本的には「ターボ」の方が良いです。
特にN-BOXやスペーシアなどのハイトワゴン系は車重が重いため、パワーのあるターボモデルの需要が高いです。
新車時の価格差はありますが、売却時にもその価格差は維持される（あるいは広がる）ことが多いため、予算が許すならターボモデル、特に最上級グレードを選ぶのが安全策です。

Q3. 事故車（修復歴あり）は価値がゼロになりますか？

A. ゼロにはなりませんが、相場から「30%〜50%」ダウンします。
車の骨格（フレーム）にダメージがいった修復歴車は、安全性の懸念から大きく価値を下げます。
ただし、ドアやバンパーを交換しただけなら「修復歴」にはならず、「交換歴・修理歴」として扱われ、減額は小幅で済みます。
売却時に嘘をついても、プロの査定士が見ればバレてしまい、後から減額請求されるトラブル（契約不適合責任）になる可能性があるため、修理箇所は正直に申告しましょう。

Q4. 今後、電気自動車（軽EV）のリセールはどうなりますか？

A. 現時点では時期尚早、様子見が賢明です。
日産サクラや三菱eKクロスEVなどが出てきましたが、EVはバッテリーの劣化懸念があるため、中古車市場での評価が定まっていません。
ガソリン車のN-BOXやジムニーのような鉄板の安定感にはまだ達していないため、リセール重視で選ぶなら、まだガソリン車またはハイブリッド車を選ぶのが無難です。

■まとめ：リセールバリューを意識した車選びが、未来のあなたを豊かにする！

最後までお読みいただき、ありがとうございます。
軽自動車のリセールバリューについて、かなり踏み込んだ内容まで解説してきました。

最後に、この記事の要点を再確認します。

1. 車種選び：N-BOX、スペーシア、タント、ハスラー、ムーヴキャンパスの「TOP5」から選べば大失敗はない。
2. グレード選び：迷ったら「カスタム」「最上級グレード」「ターボ」を選ぶ。
3. 色選び：パールホワイトかブラックが鉄則（個性派車種を除く）。
4. 売り方：ディーラー下取りはNG。必ず複数社で比較して売る。

車は、ライフステージに合わせて買い替えていくものです。
結婚、出産、子供の独立…。その時々で最適な車に乗り換える際、リセールバリューの高い車に乗っていれば、次の車の購入資金として大きな助けになります。

「好きな車に乗る」のが一番ですが、そこに「賢く売る」という視点をプラスすることで、あなたのカーライフはより豊かで自由なものになるはずです。
ぜひ、今回の知識を武器に、後悔のない最高の一台を見つけてください。

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