- 2022.08.09
廃車手続きにかかる日数はどれくらい?自動車税は戻る?戻らない?
廃車にかかる日数は、廃車手続きの方法により異なります。事前に目安を把握し余裕を持って取り組みましょう。また、廃車手続きをすれば、未経過月数に応じて自動車税の還付を受けられます。
この記事では、廃車にかかる日数や戻ってくる還付金の種類を解説します。

2つの廃車手続きそれぞれの日数を解説!
- 一時抹消登録:1~3日程度
- 永久抹消登録:3~10日程度
個人で行うときの流れを詳しく解説します。
一時抹消登録(廃車)
一時抹消登録とは、車体は残したまま車の登録情報のみ抹消する手続きです。
管轄の運輸支局で事務手続きを行うだけで廃車が終わるため、日数も1~3日程度しかかかりません。
手続きの際は下記の書類が必要です。[注1]
- 自動車検査証(車検証のこと)
- ナンバープレート(前後2枚)
- 所有者の印鑑証明書(発行から3カ月以内)
- 所有者の印鑑
- OCR申請書(第3号様式の2)
- 検査登録印紙代(350円)(※)
(※)運輸支局で当日購入も可能
[注1]国土交通省|一時抹消登録(参照 2022-01-28)
手続き書類に不備があったり、3月など窓口が混雑する時期に手続きしたりすると、多少日数がかかる可能性もあるため注意しましょう。
また税金の還付がある場合は、自動車税(環境性能割・種別割)申告書の記載も必要なため、口座番号がわかる書類なども用意しましょう。
永久抹消登録(廃車)
車体が登録された状態で解体処理をした後、廃車手続きを行う方法です。
解体業者に車を解体してもらう必要があるため3~10日程度、時期によってはそれ以上日数がかかります。
手順は下記の通りです。
- 自治体に認可されている解体業者を探し、車の解体を依頼する
- 使用済自動車引取証明書(リサイクル券)とナンバープレートを受け取る
- 必要書類を準備し、運輸支局で手続きを行う
必要書類は下記のとおりです。[注2]
- 自動車検査証(車検証のこと)
- ナンバープレート(前後2枚)
- 所有者の印鑑証明書(発行から3カ月以内)
- 所有者の印鑑
- 使用済自動車引取証明書(移動報告番号と解体報告日が書かれていること)
- OCR申請書(第3号様式の3)(※)
- 手数料納付書(※)
(※)運輸支局で当日入手できる[注2]近畿運輸局|永久抹消登録および解体届出(参照 2022-01-28)
OCR申請書(第3号様式の3)は記載事項が複雑なため、間違いがあればそれだけ廃車登録まで時間がかかってしまいます。
また、永久抹消登録も税金の還付がある場合は申告書の作成が必要です。還付金を受け取る口座番号やマイナンバーの書かれた書類も合わせて用意しましょう。
廃車後の自動車税は、未経過月数に応じて還付される
一時抹消登録・永久抹消登録、どちらの廃車手続きをした場合でも、自動車税が還付されます。(軽自動車税は還付対象外)
還付金額は、廃車手続きが完了した月の翌月から3月までの支払い済み税額を還付します。
例えば10月に廃車手続きが完了した場合、11月、12月、1月、2月、3月の5カ月分の税金が還付されます。
還付金額は下記により計算します。
1年分の自動車税÷12(カ月)×払い済み月数[注3]
1年分の自動車税÷12(カ月)×払い済み月数[注3]
[注3]三重県|三重県自動車税事務所(参照 2022-01-28)
そのため、廃車手続きが月をまたいでしまうと、戻ってくる税金の額が変わるため注意しましょう。
永久抹消登録では自動車重量税も還付される
解体が必要な永久抹消登録で廃車手続きをした場合、自動車税だけでなく、自動車重量税の還付も受けられます
自動車重量税は、車検残存月数に応じて還付金額が異なります。
例えば、廃車手続きが完了した月の翌月から満期まで10カ月残っているなら、その分の税金が還付されます。
廃車手続きでは保険料の還付も受けられる
廃車手続きを行った際は税金だけでなく、自賠責保険や任意保険の還付も受けられるため、手続き漏れのないように注意しましょう。
自賠責保険の還付請求を自分で行う場合、下記の書類が必要です。[注4]
- 廃車またはナンバープレートの返納を証明する公的書類
- 自賠責保険証明書(原本)
- 本人確認書類
- 自動車損害賠償責任保険承認請求書
- 保険標章(ステッカー) など
[注4]三井住友海上|自賠責保険 廃車による解約をしたい
(参照 2022-01-28)
ただし、保険会社によっては上記以外も必要となる可能性があるため、事前に確認しましょう。なお、金額は月割りで還付されるケースが一般的です。
また、任意保険の場合、被保険者が自由に解約できるため、事前に解約の申し込みができるタイプの保険なら、解約日を指定しておくと手続き漏れがなく安心です。
エコカー (免税) | エコカー (本則税率) | エコカー以外 | |||
右以外 | 13年経過 | 18年経過 | |||
自家用2年 | 0円 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
事業用2年 | 0円 | 5,000円 | 5,200円> | 5,400円 | 5,600円 |
【まとめ】
早く簡単に廃車手続きしたいなら、廃車業者にまかせるのもおすすめ
以上のように、廃車手続きは個人で全て行うと、多くの日数と手間がかかります。
そのため、特に永久抹消登録のような解体が必要な廃車手続きは、廃車買取業者に依頼するのもおすすめです。
廃車買取業者なら解体から事務処理まで一連の手続きを行うため、個人で廃車する以上に日数や手間を削減できるケースが多いです。
また、還付金の受け取りができたり、ボロボロの車でも買値がついたりするケースもあるため、廃車の際は一度相談してみましょう。
株式会社はなまるは、高額買取はもちろん上記のような廃車手続き、お車の引上げにかかる陸送費用もすべて無料で対応させていただきます。
安心してお任せください。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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