- 2022.06.27
廃車を復活させるには何が必要?
廃車を復活させるためには、一時抹消登録の公的証明書・車庫証明書を用意する、仮ナンバーの取得後に車検に出すなどさまざまな準備を行い陸運局や軽自動車検査協会にて中古車新規登録を行う必要があります。以下では、廃車を復活させるために必要な手続きの流れと廃車にかかる費用について解説していきます。
廃車になった車を復活させるためには、まず「復活させたい車は、一時抹消登録がされているか?」を確認することが必要です。
なぜなら、永久抹消登録された車はどんな手続きを行っても復活させることは出来ないからです。
したがって、「廃車を復活させたい」と思ったら一時抹消登録を行ったという公的な証明書(登録識別情報等通知書、自動車検査証返納証明書)があるかを確認する必要があります。

廃車を復活させるために必要な手順を解説
一時抹消登録の公的な証明書を確認できれば廃車の復活が可能です。
以下では、廃車を復活させるために必要な手順を解説していきます。
車庫証明書を用意する(※普通自動車のみ)
廃車を復活させるためには車庫証明書が必要です。
廃車復活のためにまずは、お住まいの地域にある最寄りの警察署に行き自動車の保管場所の証明書である車庫証明書を申請しましょう。
車庫証明書を取得する際には申込手数料として2,000円程度かかりますので警察署に行く前に現金を用意しておくとよいでしょう。また、車庫証明書は申し込みから受け取りまで3~7日程度の時間がかかりますので余裕を持って申し込みに行くことをおすすめします。
仮ナンバーと印鑑証明書を用意する
廃車を復活させるためには車検を通す必要があります。車検を通すためには廃車になった車が公道で走るための仮ナンバーが必要です。そのため以下を持ち陸運局にて仮ナンバーを取得しましょう。
- 一時抹消登録証明書
- 印鑑
- 身分証明書(運転免許書等)
- 自賠責保険証明書
(自賠責保険は保険会社や修理工場などで加入ができます)
仮ナンバーは、取得後5日間しか利用できません。したがって取得後すぐに車検を通すことが出来るように予定を調節する必要があります。
また、仮ナンバーを取得するためには自賠責保険への加入も必要となってきます。
仮ナンバーを使用する間、保険が有効であることが必要なため期間にご注意ください。
自賠責保険への加入は、損害保険会社、修理工場などで行えます。
車検を通す
廃車を復活するには廃車になっていた車を車検に通す必要があります。
仮ナンバーを取得後は廃車を車検に出しましょう。
中古車新規登録を行う
復活させたい車を車検に通すことができれば、必要書類の準備が整います。
以下の書類がそろっているかを確認し陸運局にて中古車新規登録の手続きを行いましょう。
- 登録識別情報等通知書(一時抹消登録証明書)
- 車所有者の印鑑証明書
- 印鑑(実印)
- 定期点検整備記録簿
- 合格印が捺印済みの自動車検査票、保安基準適合証または予備検査票
- 自動車保管場所証明書
- 自動車損害賠償責任保険証明書
また陸運局にて、
- 自動車税納付書
- 手数料納付書
- 申請書
を入手しましょう。
上記の書類を用意し、陸運局の窓口に書類を提出することで中古車新規登録が行えます。
その後は、
- 車検書の交付を受ける
- ステッカーを購入する
- 自動車税を申告する
と手続きは完了です。
廃車を復活させるためにかかる費用は?
廃車を復活させるには、さまざまな費用がかかります。
以下では、廃車にかかる費用をまとめましたのでご紹介します。
軽自動車を復活させるために必要な費用は?
軽自動車を復活させるためには3万円~4万円程度の費用がかかります。
内訳は以下です。
- 申込手数料:700円
- 検査手数料:1,400円
- ナンバープレート代:1500円
- 自賠責保険料:21,140円(24ヶ月契約)
- 重量税:6,600円~(エコカー減税非対象車 新車から13年未満の場合)
- 自動車税:10,800円~
<h3>普通自動車を復活させるために必要な費用は?</h3>
普通自動車を復活させるためには4万2,000円程度の費用がかかります。
内訳は以下です。
なお、こちらは一例ですので、車種などによって金額が大きく変動することがありますのでご注意ください。
- 申込手数料:700円
- 検査手数料:1,500円
- ナンバープレート代:1,500円
- 自賠責保険料:21,550円 (24ヶ月契約)
- 重量税:16,400円~(エコカー減税非対象車 新車から13年未満の場合)
【まとめ】
廃車復活には労力がかかるため業者への廃車買取もおすすめ
廃車を復活させるためには上記以外にも車検を通すために使うガソリン代や陸軍局に行くための交通費、車が壊れていれば修理費用がかかるなどさまざまな費用が発生します。
また、廃車を復活させるために必要な書類を用意したり、車検を通すために仮ナンバーを取得し車検場に持っていくなどの労力も少なくありません。
したがって廃車を復活させようと思い立ったら手間と労力がはたして廃車復活のメリットに打ち勝つのかを慎重に検討する必要があります。
もし、廃車復活を面倒に思うのであれば廃車買取業者に廃車の処理を依頼するのがオススメです。
なぜなら、廃車買取業者は廃車の査定を無料で行い面倒な手続きを代行してくれるからです。
「廃車が邪魔」、「廃車を復活させたいけど手続きにかかる労力が無駄に感じる」という方は廃車買取業者にまかせるというのも一つの手段と言えるでしょう。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
関連記事
-
-
- 廃車のお役立ちコラム
- 2020.05.22
トラックを廃車にする場合の手続きについて
-
-
-
- 廃車のお役立ちコラム
- 中古車のお役立ちコラム
- 2021.01.20
車の買取の仕組み
-
-
-
- 廃車のお役立ちコラム
- 中古車のお役立ちコラム
- 2021.05.19
車の売却は下取りだけじゃない!買取りという選択肢についても解説します!
-
-
-
- 廃車のお役立ちコラム
- 中古車のお役立ちコラム
- 2021.05.26
激安中古車には注意が必要!?激安のワケや購入前の注意点を解説!
-
-
-
- 廃車のお役立ちコラム
- 中古車のお役立ちコラム
- 2021.06.04
車を売却するなら、インターネットオークション?中古車買取りサイト?
-
-
-
- 廃車のお役立ちコラム
- 2022.03.11
原付の廃車証明書がない?どうすればよいの?
-