- 2022.08.19
廃車詐欺にあわないために抑えておきたいポイントと正しい廃車業者の選び方
使用しなくなった車の廃車を廃車代行業者に依頼する場合、業者の選び方を間違えると詐欺に遭う可能性があります。
今回は、廃車詐欺にあった場合に起こりやすいトラブルの例を紹介しながら、実際に詐欺にあわないために抑えておきたいポイントを解説します。

廃車を悪質な業者に依頼した場合に起こりやすいトラブル
悪質な廃車代行業者に廃車の依頼をしてしまった場合、発生しやすいトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、実際に起こったトラブルを例に挙げ、紹介します。
廃車手続きをしたのにいつまでも入金されない
業者に廃車依頼を行って廃車手続きが完了したものの、いつまでたっても入金がされない、といったトラブルは、悪質な廃車代行業者に遭遇した場合によく見られます。
約束の日になっても入金がないため、業者に電話やメールで連絡をとろうとしても通じず、店まで行ってみたもののすでに倒産していたという可能性もあるかもしれません。中には、倒産を知りながら、利益の持ち逃げをしてしまう業者もいるため、注意が必要です。
やたらと高額なキャンセル料を請求される
廃車代行業者に廃車依頼をしたが、何らかの理由でキャンセルを希望する場合、当初の話とは異なる高額なキャンセル料を請求する業者もいます。
キャンセル料が請求されるのは特に問題がないものの、支払いが難しい高額なキャンセル料の請求は不当な契約と考えてもよいでしょう。
業者側から高額なキャンセル料を請求された場合には、相手に言われるがまま支払いをするのは避けるようにしましょう。
値段がつく車に対して廃車買取をしようとする
車籍が抹消された車や買取が難しい車などは、いわゆる廃車扱いの車となりますが、中には値段がつく状態の車にも関わらず、0円で車を騙し取り、買取をしようとする悪質な業者も存在します。
このような業者に騙されてしまった場合、本来は値段がつくはずの車を0円で引き渡してしまうため、結果的に損をしてしまいますので十分に注意しましょう。
廃車詐欺にあわないために抑えておきたいポイントとは
廃車詐欺にあわないためには、次の3つの点にポイントを置いて、業者選びを進める必要があります。
◇廃車詐欺にあわないためのポイント3つ
- 信頼できる業者を見極めて利用する
- 口約束だけでなく書面でのやりとりを行う
信頼できる業者を見極めて利用する
廃車を代行業者に依頼する際には、まず信頼できる業者かどうかを見極める必要があります。
業者の信頼度を確認するには、インターネットの口コミだけでなく、実際にサービスを利用した人から話を聞いたりするのもおすすめです。また廃車代行業者では、車両の解体を取り扱うため、都道府県から解体の認可を得た業者かどうかも業者をチェックするポイントの1つです。
口約束だけでなく書面でのやりとりを行う
廃車代行の契約をする際には、口約束だけではなく、書面でのやり取りを行うようにしましょう。口約束だけの契約の場合、証拠が残っていないため、後々トラブルになった際の確認が難しくなります。
また、手続きの際に発行される証明書類も、業者側から渡してもらえるよう、事前にしっかりと話をしておきましょう。
入金前に車と書類の引き渡しを行わない
車両を売却した代金の入金を確認する前に、車と書類の引き渡しをするのも、廃車詐欺に遭わないために避けるようにしたいポイントです。
そのためには、車の引き渡しは入金を条件とする、車の名義変更に関連する書類は代金を受け取ったあとにするなど、業者に逃げられてしまわないよう、証拠となる状況を作っておくことのが重要です。
廃車詐欺にあってしまったら相談すべき場所
廃車詐欺にあわないために気をつけていたにも関わらず、詐欺にあってしまった場合には、次のようなところに相談しましょう。
廃車詐欺の相談受付をおこなっている場所
- 国民生活センター
- JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)
- 法律事務所
廃車詐欺にあってしまい、どこに相談したらよいのかわからない場合には、まず国民の消費生活全般生活の全般の相談を受け付ける国民生活センターへの相談を検討しましょう。国民生活センターでは、廃車詐欺対策における的確なアドバイスをもらえる可能性があります。
また、JPUC(一般社団法人日本自動車購入協会)では、車の買取に関する消費者トラブルの相談を受け付けています。専門性の高いアドバイスを必要とする場合には、JPUCへの相談もおすすめです。
訴訟までもつれ込むような事態となった場合には、弁護士の在籍する法律事務所への相談も検討しましょう。
【まとめ】
廃車詐欺にあわないためにも優良業者を選ぼう
廃車代行業者を選ぶ際には、詐欺にあわないよう、あらかじめ優良な業者を見極めて選び、依頼するようにしましょう。
また、業者に依頼する際には書面でのやり取りを行う点や、入金を受ける前に車と書類の引き渡しを行わない点にも気を付ける必要があります。
万が一、廃車詐欺にあってしまった場合には、国民生活センターやJPUC、法律事務所などしかるべき専門機関に早めに相談をして、利用するように検討しましょう。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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