- 2022.06.27
廃車にすると税金が返ってくるって本当?
廃車手続きを行うと払いすぎた税金が返ってきます。
どのような条件で税金が戻って来るのか、またどのようにして還付金を受け取れるのかについて見てみましょう。
不要な車の自動車税を払い続けているという方は参考にしてください。

廃車手続きで税金が返ってくる
地方税法によって、不要になった車の廃車手続きを行うと、自動車税の払いすぎた分が返ってきます。[注1]
どれくらいの金額なのか、いつごろ支払われるのか、どのように申請するのかなどについてまずチェックしてみましょう。
[注1]e-Gov:地方税法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=325AC0000000226
廃車手続きの翌月から翌年3月までの金額
車を所有していると必ず自動車税を支払わなければなりません。
この自動車税は4月から翌年の3月分を一括で支払うことになっています。
4月に1年分を支払っているので、年の途中で廃車手続きをすると残りの月の分の自動車税が払いすぎとなるため、この金額が還付金として戻ってきます。
還付金の金額は廃車にするタイミングによって違いますので注意しましょう。
還付金の給付は3ヶ月程度かかることもある
払い過ぎた自動車税の還付金は、廃車手続きをしてから早くて1ヶ月、長いと3ヶ月程度経過してから支払われます。
支払い方法は金融機関の窓口で直接引き出してもらう方法、口座に振り込んでもらう方法の2つがあります。
いずれも廃車手続きをする際の書類で選べますので、どちらの方が自分にとって便利かを考えておきましょう。
窓口で受け取る際は、廃車手続き後還付通知書を受け取って窓口に提示する必要があります。この書類を紛失すると再発行のためにまた支払いが延長されてしまいますので注意してください。
軽自動車やバイクは税金が返ってこない
廃車手続きをして払いすぎた自動車税が返還されるのは普通自動車やトラック、バスが対象です。
軽自動車やバイクの場合は月割課税の制度がないため、廃車手続きをしても自動車税が返還されることはありません。
また、廃車手続きも普通自動車とは違う部分もありますので注意しましょう。
廃車にして還付金を得るための3つのポイント
所有している車を廃車にして還付金を得るためにはどのような点に注意すればいいのか、おさえておくべき以下の3つのポイントを紹介します。
- 早めの手続き
- 運輸局に出向くタイミング
- 名義変更はしない
早め手続きをする
廃車手続きをして得られる還付金は、払いすぎた税金がどれくらいあるかによって変動します。
そのため、1年間分の自動車税を払った上で5月に廃車手続きをした人と、12月に廃車手続きをした人とでは受け取れる金額が異なります。この場合は5月に廃車手続きをした人の方が受け取れる金額は大きいです。
現在も乗っている車であれば問題ありませんが、長く乗っていないのに自動車税だけを支払い続けているという方は早めに手続きをしてしまいましょう。
廃車手続きは運輸局で行う必要がある
廃車にして還付金を受け取るために特別な手続きは必要ありません。
廃車手続きをすれば自動的に還付金の処理は運輸局がおこなってくれます。
ですが廃車手続きだけは最低限対応しなければなりません。
運輸局が住んでいるところから遠い、運輸局が開いている時間に仕事を休めない、家事などで家から離れられないという方は代理人に行ってもらう必要があります。
運輸局の混雑状況に注意
廃車に関する手続きは運輸局で行わなければなりません。
この運輸局は、自動車税などの関係で3月周辺は非常に混み合います。
この時期に廃車手続きだけをしに行こうと思っても長い行列に並ぶ必要があります。
また、発生している還付金の処理が終わるまでにも3ヶ月程度かかってしまうこともあります。
この時期に運輸局で手続きをするのは避け、前もって早めに手続きを済ませる準備をしておきましょう。
車の名義変更では税金は返ってこない
自動車税はその年の4月1日の所有者に課せられる税金であり、払いすぎた税金が返ってくるのは、所有している車の登録を抹消した場合のみです。
知人に譲った、買取業者やディーラーに譲ったという場合は登録抹消ではなく名義変更扱いになることもあります。名義変更時は、その年の年度末に変更されたと見なされるため、税金は返ってきません。
車を譲る際でも一度抹消登録をした上で、その後の取り扱いを決めることをおすすめします。
【まとめ】
還付金を得るなら廃車手続きは早めに
車の登録を抹消、つまり廃車処理をすることで、払いすぎた税金を取り戻せます。
翌年3月まで期間が長ければ長いほど得られる還付金の金額も大きくなります。
もう乗っていない車がある方は、早めに手続きをしてしまいましょう。
運輸局に行けない、手続きが面倒という方は、廃車買取業者を利用するのもおすすめです。
不要な車を引き取りに来てくれるだけでなく、面倒は廃車手続きなどもすべておこなってくれます。あとは還付金を受け取るだけなので、忙しい方にもぴったりです。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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