- 2025.11.17
残クレ(残価設定ローン)のディーラーが教えないメリット・デメリットを解説!後悔しない賢い活用術!


残クレ(残価設定ローン)のディーラーが教えないメリット・デメリットを解説!後悔しない賢い活用術!
「残クレ(残価設定ローン)って、名前は聞いたことあるけど、よくわからない…」
車を購入したいけど、現金一括は難しいし、月々の支払額も抑えたい。
そんなあなたに、残価設定ローンは魅力的な選択肢かもしれません。しかし、メリットだけでなく、注意すべき点も存在します。
その仕組みを十分に理解しないまま契約すると、後悔につながる可能性も少なくありません。
この買い方のメリットとデメリットを正しく把握し、自分のライフスタイルに合った賢い使い方を見極めることが重要です。
この記事では、残価設定ローンの仕組みから具体的な注意点、賢い活用法までを網羅的に解説し、あなたが最適な選択をするための判断材料を提供します。
一般的に車は時が経過するほど、価値が下がり買取価格が下がります。
少しでも買い替えタイミングが気になるなら、早めの情報収集と行動をおススメします。
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この記事でわかること
- 残クレ(残価設定ローン)の仕組み
- 残クレ(残価設定ローン)のメリット・デメリット
- 残クレ(残価設定ローン)に向いている人とは?
- 他の車の買い方との違い
残クレ(残価設定ローン)とは?仕組みをわかりやすく解説
残価設定ローンとは、数年後の車の想定下取り価格である「残価」をあらかじめ設定し、車両本体価格からその残価を差し引いた金額を分割で支払うローンの仕組みです。
例えば、300万円の車で3年後の残価が120万円に設定された場合、残りの180万円を3年間で分割返済します。
この仕組みにより、車両本体価格の全額を分割返済する通常のローンに比べて、月々の支払い額を大幅に抑えることが可能になります。
残クレ(残価設定ローン)を利用する3つのメリット
残価設定ローンの利用を検討する際には、まずその利点を正確に把握することが大切です。
月々の支払い負担が軽くなる点や、新車への乗り換えがスムーズに行える点、そして将来の下取り価格が保証される安心感などが主なメリットとして挙げられます。
これらの利点がどのような状況で活きるのかを理解することで、数多くある車の購入方法の中から自分に最適な選択肢を見極めやすくなります。
メリットとデメリットを総合的に比較検討し、後悔のない判断をしてください。
メリット1:月々の支払い負担を軽くして新車に乗れる
残価設定ローンの最大のメリットは、月々の支払い負担を軽減できる点にあります。
車両本体価格の全額ではなく、将来の残価を除いた金額を分割で支払うため、同じ返済期間のフルローンと比較して毎月の支払額が低く抑えられます。
これにより、予算的に難しいと感じていたワンランク上のグレードの車や、トヨタの人気車種などにも手が届きやすくなります。
手元にまとまった資金がなくても新車に乗り始められるため、貯蓄を残しておきたい人や、車以外の趣味にもお金を使いたい人にとって魅力的な選択肢です。
メリット2:面倒な手続きなしでスムーズに新車へ乗り換え可能
カーリースは、契約満了時に多様な選択肢が用意されており、その中の一つに新しい車への乗り換えがあります。
現在契約中の車をディーラーに返却し、新たなリース契約を結ぶことで新しい車に乗り換えが可能です。
ただし、新しいリース契約を結ぶ際には再度審査が必要となり、審査結果によっては希望に沿えない場合がある点に留意が必要です。
また、契約方式によっては、返却する車の査定額と契約時に設定された残価との差額を清算する「残価精算」が必要になることがあります。
特にオープンエンド方式の契約では、残価と実際の査定額の差額を精算する仕組みがあるため、車両の状態によっては追加費用が発生する可能性もあります。
一方で、クローズドエンド方式では原則として残価精算がないため、費用負担の心配が少ないとされています。
自身で中古車買取店を探して査定を依頼したり、価格交渉をしたり、売却に伴う書類手続きをしたりする手間が省ける点はカーリースのメリットといえるでしょう。
ライフスタイルの変化に合わせて車を買い替えたい人や、常に最新モデルの車に乗り続けたい人にとって、この手軽さは魅力的な選択肢の一つです。
(参考)
メリット3:契約満了時の下取り価格が保証されて安心
残価設定型ローンでは、契約時に設定した数年後の残価(下取り価格)が保証されます。
そのため、契約満了時に中古車市場の相場が大きく下落していたとしても、保証された金額でディーラーが引き取ってくれるため、価値の目減りリスクを心配する必要がありません。
特に、人気の変動が激しい車種や、数年後の市場価値が読みにくい新型車を購入する場合において、この残価保証は大きな安心材料となります。
ただし、走行距離や車の状態に関する規定を守ることが保証の条件となるため、契約内容の確認は必須です。

デメリットも多い?残クレで後悔する5つの注意点
月々の支払いの手軽さというメリットがある一方で、残価設定ローンには見過ごせないデメリットや注意点も存在します。
総支払額や走行距離の制限、車の使用方法に関する制約など、契約前に知っておかなければ後悔につながる可能性のある項目は少なくありません。
メリットとデメリットの両方を正しく理解し、自分のカーライフに本当に合っているのかを慎重に判断することが、賢い選択への第一歩です。
ここでは、特に注意すべき5つのポイントを具体的に解説します。
注意点1:銀行のマイカーローンより総支払額が高くなる可能性がある
残価設定型ローンは、月々の支払額が低く抑えられる一方で、金利は据え置かれた残価部分にもかかるため、総支払額が割高になる傾向があります。
一般的な銀行のマイカーローンと比較すると金利が高めに設定されていることが多く、支払う利息の総額が大きくなりやすい構造です。
特に、契約満了時に残価を支払って車を買い取る選択をした場合、ローンの総支払額は銀行マイカーローンよりも高くなるケースが少なくありません。
目先の支払いやすさだけでなく、最終的にいくら支払うことになるのかをシミュレーションし、比較検討することが重要です。
注意点2:走行距離の超過で追加料金が発生する
残価設定ローンでは、契約時に年間の走行距離に上限が設定されているのが一般的です。
これは、数年後の車の価値(残価)を保証するための条件であり、例えば「年間12,000km以内」のように具体的な数値が定められています。
契約満了時にこの上限距離を超過していた場合、超過した距離に応じて1kmあたり数円から十数円程度の追加料金(精算金)を支払わなければなりません。
通勤やレジャーでの使用頻度が高いなど、自身の車の使い方を事前に想定し、走行距離が制限内に収まるかどうかを慎重に判断する必要があります。
注意点3:車の傷や汚れ、改造によって追加の精算金が必要になる
契約満了時に車を返却する際、内外装の状態がディーラーの定めた基準を満たしていない場合、追加の精算金が発生する可能性があります。
具体的には、規定を超える傷や凹み、シートのシミやタバコの臭いなどが減点の対象となります。
また、車の所有権はディーラーや信販会社にあるため、契約者の判断で自由に改造やカスタマイズを行うことは認められていません。
事故による修復歴がある場合も査定額が保証残価を大きく下回り、差額を請求されるため、丁寧な車の使い方が求められます。
注意点4:原則として契約期間中の途中解約はできない
残クレ(残価設定クレジット)は、契約期間中の途中解約が可能です。
ただし、途中解約には所定の手続きが必要であり、一般的には残債の一括返済や車の返却といった契約内容に応じた条件が伴います。
もし転勤や家族構成の変化といったライフスタイルの変動で車が不要になったり、他の車に乗り換えたくなったりしても、これらの条件を満たす必要があります。仮に途中解約が認められたとしても、その時点でのローン残債を一括で返済する必要があり、多くの場合、その時点の車両査定額がローン残債を下回るため、差額分(追い金)を支払わなければならない可能性があります。
契約期間は、将来の生活設計を慎重に考慮して設定することをおすすめします。
注意点5:契約満了後は車を返却するか残価を支払う必要がある
契約期間が満了し、月々の支払いが終わっても、その車が自動的に自分のものになるわけではありません。
そのまま乗り続けたい場合は、契約時に設定された残価を一括で支払うか、新たにローン(再ローン)を組んで分割で支払う必要があります。
残価は数十万円から数百万円にのぼることもあり、まとまった資金の準備が必要になる可能性があります。
もし残価を支払わなければ、車はディーラーに返却しなければなりません。
月々の支払いが完了した後にも、最終的に大きな選択と支払いが発生することを契約前に理解しておくことが重要です。
残クレ(残価設定ローン)の契約満了時に選べる3つの選択肢
残価設定ローンの契約期間が満了した際には、利用者は今後の車の使い方に応じていくつかの選択肢から次のステップを選ぶことになります。
主な選択肢は「新しい車に乗り換える」「乗っていた車を返却する」「残価を支払って車を買い取る」という3つです。
どの選択肢が最適かは、その時々のライフスタイルや経済状況によって異なります。
それぞれの特徴をあらかじめ理解しておくことで、契約満了が近づいた際に慌てることなく、自分にとって最も合理的な判断をすることができます。
選択肢1:新しい車に乗り換える
契約満了時に、それまで乗っていた車をディーラーに返却し、新たに別の新車の残価設定ローンを契約する選択肢です。
この方法は、常に最新の安全性能や燃費性能を備えた車に乗りたい人や、モデルチェンジに合わせて車を乗り換えたい人に適しています。
面倒な売却手続きが不要で、スムーズに次の車へ移行できるのが最大のメリットです。
契約満了時の車の査定額が残価を上回ることは一般的ではありませんが、もし査定額が残価を上回ったとしても、その差額が次の車の頭金に充当されるケースは稀で、多くの場合、差額を精算する必要があります。
選択肢2:乗っていた車を返却する
契約期間の満了とともに、乗っていた車をディーラーに返却して契約を終了させる選択肢です。
この場合、走行距離の超過や車の大きな損傷などがなければ、追加の支払いなしで契約を完了できます。
転勤や引越しによって車が不要になった、あるいは家族構成の変化で別のタイプの車が必要になったなど、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるのが特徴です。
また、次は別のメーカーの車を購入したいと考えている場合にも、一旦契約をリセットするこの方法が選ばれます。
選択肢3:残価を支払って車を買い取る
契約期間中、実際に乗ってみてその車が非常に気に入り、今後も長く乗り続けたいと感じた場合に選べるのがこの選択肢です。
契約時にあらかじめ設定されていた残価を支払うことで、車の所有権を自分に移すことができます。
支払方法は、現金一括払いのほか、ディーラーによっては再度ローン(再ローン)を組むことも可能です。
ただし、再ローンの金利は当初の契約時よりも高く設定されることがあるため注意が必要です。
買い取った後は、その車を自由に売却したり、カスタマイズしたりできます。

残クレ(残価設定ローン)を賢く活用できる人の特徴とは?
残価設定ローンは、その仕組みや特性から、すべての人にとって最適な購入方法というわけではありません。
しかし、特定のライフスタイルや車の使い方をする人にとっては、他のどの購入方法よりもメリットが大きい場合があります。
自分がこれから紹介する特徴に当てはまるかどうかをチェックすることで、残価設定ローンという選択肢が自分にとって「賢い使い方」になるのか、それとも「不向きな使い方」になるのかを客観的に判断する手助けになります。
短い期間でいろいろな新車に乗りたい人
常に最新技術が搭載された新車や、話題の新型モデルに乗りたいと考えている人にとって、残価設定ローンは非常に適した購入方法です。
3年や5年といった短いサイクルで契約が満了するため、その都度、新しい車にスムーズに乗り換えることが可能です。
これにより、面倒な売却手続きや中古車市場の相場変動を気にすることなく、定期的に新鮮な気持ちでカーライフを楽しめます。
車を「所有」することよりも、最新の車に「乗る」という体験に価値を感じる人にとっては、合理的で満足度の高い選択肢となるでしょう。
月々の車の出費を一定に保ちたい人
家計の管理上、毎月の支出をできるだけ平準化したい人にとって、残クレは有効な選択肢です。
車両価格から残価を差し引いた金額でローンを組むため、月々の支払い額を低く抑えることができ、毎月のキャッシュフローに余裕が生まれます。
これにより、車の維持費を家計に組み込みやすくなり、予算計画が立てやすくなります。
特に、新社会人や子育て世代など、将来のために貯蓄をしながら車を維持したい層にとって、手元の現金を残しつつ新車に乗れる点は大きなメリットです。
走行距離が短く、車をきれいに使える人
残価設定ローンは、契約満了時の車の価値が保証されている代わりに、その価値を維持するための条件が設定されています。
そのため、車の主な使用目的が近所への買い物や週末のドライブといった短距離移動が中心で、年間の走行距離が規定内に収まる見込みの人に向いています。
また、内外装をきれいに保ち、定期的なメンテナンスを怠らないなど、車を丁寧に扱うことができる人も、契約満了時の追加精算リスクを低減できるため、このローンのメリットを最大限に活かすことが可能です。
残クレ(残価設定ローン)が向いていない人の特徴とは?
残価設定ローンはメリットが多い一方で、その仕組みが特定のカーライフや価値観とは相性が悪い場合もあります。
契約後に「こんなはずではなかった」という後悔を避けるためには、どのような人がこのローンに向いていないのかを事前に理解しておくことが不可欠です。
これから挙げる特徴に一つでも当てはまる場合は、残価設定ローン以外の購入方法、例えば銀行マイカーローンや現金一括購入などを慎重に検討することをおすすめします。
自分の使い方に合わない方法を選ぶと、かえって不便や損をすることになりかねません。
一台の車を長く大切に乗り続けたい人
一台の車に愛着を持って、メンテナンスをしながら10年以上の長期間にわたって乗り続けることを想定している人には、残価設定ローンはあまり推奨できません。
最終的に車を買い取る場合、据え置かれていた残価部分にも金利がかかっていたため、総支払額が銀行のマイカーローンなどと比較して割高になる傾向があるからです。
車を単なる移動手段ではなく「愛車」として捉え、長く所有することに価値を見出すスタイルの人であれば、最初から所有権が自分になる購入方法を選ぶ方が、経済的にも精神的にも満足度が高くなる傾向があります。
車のカスタムや長距離ドライブを楽しみたい人
車を自分好みにカスタマイズすることや、走行距離を気にせず自由に長距離ドライブを楽しむことを趣味にしている人にとって、残価設定ローンの制約は大きなデメリットとなります。
契約期間中、車の所有権はディーラーや信販会社にあるため、ホイール交換やエアロパーツの装着といった改造は基本的に禁止されています。
また、走行距離に上限が設けられているため、休みのたびに遠出をするような使い方では、契約満了時に追加料金が発生するリスクが高まります。
車を制約なく自由に使いたい場合は、他の購入方法が適しています。
金利を含めた総支払額を少しでも安く抑えたい人
月々の支払いの安さよりも、ローン完済までの総支払額を最も重視する人には、残価設定型ローンは不向きです。
残価設定型ローンは、金利が車両本体価格から差し引かれる前の金額にかかるため、支払う利息の総額が大きくなる構造になっています。
特に最終的に車を買い取る選択をした場合、金利が比較的低い銀行マイカーローンと比較すると、総支払額が数十万円単位で高くなることもあります。
経済的な合理性を最優先し、最も安く車を手に入れたいと考えるなら、他の購入方法を検討するべきです。
後悔しないために知っておきたい他の購入方法との比較
残価設定ローンが自分にとって最適かどうかを判断するためには、他の車の購入方法と具体的に比較することが有効です。
特に、よく比較検討される「銀行マイカーローン」や、仕組みが似ている「カーリース」との違いを明確に理解することで、残価設定型のメリットとデメリットがより浮き彫りになります。
それぞれの支払い方法が持つ特徴、金利、所有権、制約の有無などを比較し、自分の価値観やライフプランに最も合致する選択肢を見つけましょう。
銀行マイカーローンとの違い
銀行マイカーローンと残価設定型ローンの主な違いは、金利の相場と所有権の扱いです。
一般的に、銀行マイカーローンはディーラーが提供する残価設定型ローンよりも金利が低く設定されているため、総支払額を抑えやすいというメリットがあります。
また、購入した時点から車の所有権が自分になるため、カスタマイズや売却、長距離の運転も自由に行えます。
一方で、残価設定型ローンは月々の支払額を低くできる利点がありますが、金利は比較的高めで、契約期間中は所有権がローン会社にあります。
審査の通りやすさはディーラーローンに分がある場合もあります。
カーリースとの違い
残クレとカーリースは、どちらも月額料金で車に乗れるサービスですが、料金に含まれる費用の範囲と契約満了時の扱いに違いがあります。
カーリースの月額料金には、車両代金や残価のほかに、契約期間中の自動車税や自賠責保険料、プランによっては車検費用やメンテナンス費用まで含まれていることが多く、車に関する支出をより完全に一本化できます。
一方、残クレはこれらの費用が別途必要です。
また、残クレは契約満了時に買い取る選択肢が明確に用意されていますが、カーリースでは買い取りができないか、できても割高になる契約が多いです。
(参考)カーリースとは「やばい」「やめとけ」と言われる理由とは?
| 項目 | 残価設定ローン | 現金一括 | 通常ローン | カーリース |
|---|---|---|---|---|
| 初期費用 | 比較的低い | 非常に高い | 中程度 | 比較的低い |
| 月々の支払額 | 比較的低い | 0円 | 中〜高 | 比較的低い〜中 |
| 総支払額 | 残価設定による | 最も低い可能性 | 中〜高 | 中 |
| 車の所有権 | 最終回支払い後 | 購入時より | ローン完済後 | 原則として無し |
| 走行距離制限 | あり | なし | なし | あり |
| 自由度 (売却・改造) |
制限あり | 高い | 高い | 低い |
| メンテナンス | 個人負担 | 個人負担 | 個人負担 | 含まれる場合あり |
残クレ(残価設定ローン)の審査について
残価設定ローンを利用したいけれど、審査に通るか不安に感じている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、残価設定ローンの審査で一般的にどのような点がチェックされるのか、どのような書類が必要になるのか、そして審査に通りやすくするためのポイントを解説します。
ご自身の状況を把握し、申込みへの不安を解消するためにお役立てください。
審査基準
残価設定ローンの審査では、主に以下の項目が総合的に評価されます。これらの基準を理解することで、ご自身の申込みが承認される可能性を把握しやすくなります。
-
年収: 安定した収入があるかどうかが重視されます。年収の金額だけでなく、収入が継続しているかどうかも確認されます。
-
雇用形態: 正社員、契約社員、自営業など、雇用形態も審査の対象となります。一般的に、雇用が安定していると判断されやすい傾向があります。
-
勤続年数: 現在の職場でどれくらいの期間働いているかも、収入の安定性を測る指標となります。一般的に、勤続年数が長いほどプラス評価につながることが多いです。
-
信用情報: 過去のローンやクレジットカードの利用履歴(延滞、自己破産などの記録がないか)が確認されます。信用情報に問題があると、審査に通りにくくなる可能性があります。
-
年齢: ローン完済時の年齢なども考慮される場合があります。
-
他の借入状況: 現在抱えている他のローンや借入金の総額も、返済能力を判断する上で重要な要素となります。
これらの基準は、金融機関やディーラーによって多少異なりますが、基本的な考え方は共通しています。
必要書類
残価設定ローンの審査を申し込む際には、一般的に以下の書類が必要となります。事前に準備しておくことで、手続きをスムーズに進めることができます。
-
本人確認書類: 運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど
-
収入証明書類: 源泉徴収票、確定申告書(写し)、給与明細書(直近数ヶ月分)など
-
印鑑証明書: (場合により)
-
その他: (金融機関や状況によって)車庫証明、住民票などが必要になることもあります。
必要となる書類は、申込みを行う金融機関やディーラーによって異なるため、事前に確認しておくことが重要です。
審査に通るためのポイント
残価設定ローンの審査に通過し、希望する条件で契約を進めるためには、いくつかのポイントがあります。
-
信用情報をクリーンに保つ: 過去の延滞や債務整理の記録は、審査に大きく影響します。
日頃からクレジットカードやローンの支払いを期日通りに行い、信用情報を良好に保つことが大切です。 -
安定した収入を証明する: 継続的かつ安定した収入があることを、提出書類を通じて明確に示すことが重要です。
勤続年数が浅い場合や、収入が不安定な場合は、審査に通りにくくなる可能性があります。 -
無理のない返済計画を立てる: 自身の収入に対して、無理のない範囲で月々の返済額を設定しましょう。あまりにも高額な車種を選んだり、返済期間を長く設定しすぎたりすると、返済能力に疑問を持たれることがあります。
-
諸費用を含めた総額を把握する: 車両本体価格だけでなく、諸費用や税金なども含めた総支払額を把握し、無理のない資金計画を立てていることを示すことが大切です。
-
複数の金融機関を比較検討する: 金融機関やディーラーによって審査基準や金利が異なります。
複数の選択肢を比較検討することで、ご自身の状況に合ったローンを見つけやすくなります。
また、審査に落ちた場合でも、別の金融機関であれば通過する可能性もあります。

残クレ(残価設定ローン)に関するQ&A
これまで残価設定ローンの仕組み、メリット、デメリット、審査、そして他の購入方法との比較について詳しく解説してきましたが、それでもまだ疑問や不安は残るかもしれません。
このQ&Aでは、皆様からよく寄せられる質問に、専門家の知見も交えながら、具体的かつ分かりやすくお答えしていきます。
残価設定ローンをより深く理解し、賢く利用するための一助となれば幸いです。
Q1: 残クレ(残価設定ローン)はどのような人に向いていますか?
残価設定ローンは、特に以下のようなライフスタイルやニーズをお持ちの方に合った自動車購入方法と言えます。
-
数年ごとに新しい車に乗り換えたい方: 残価設定ローンは、数年後に車を返却することを前提としたローンです。そのため、常に最新のモデルや、数年ごとに車を買い替えたいというニーズに合致しています。
-
月々の支払額を抑えたい方: 車両本体価格から将来の残価(あらかじめ設定された将来の車両価格)を差し引いてローンを組むため、通常のローンと比較して月々の支払額を低く抑えることができます。
-
車の維持費を気にせず利用したい方(※一部条件あり): 契約期間中のメンテナンスパックなどが含まれている場合があり、定期的なメンテナンス費用を計画的に管理しやすいことがあります。ただし、走行距離制限や原状回復義務など、車の状態を良好に保つための注意は必要です。
-
車の残価を気にせずに利用したい方: 将来、車を売却する際に価値がどれくらい下がるか、といった残価の変動リスクをあまり気にせずに、一定期間車を利用したい方にも適しています。
一方で、車を長期的に所有したい方や、走行距離が多い方、改造などを楽しみたい方には、あまり向いていない可能性があります。
Q2: 残クレ(残価設定ローン)の金利は高いですか?
残価設定ローンの金利は、一般的な自動車ローンと比較して、やや高めに設定されている傾向があります。
これは、残価設定ローンが、車両本体価格の一部(残価)を最終回に据え置くという特殊な仕組みであるため、金融機関のリスク負担が大きくなることが理由の一つです。
カーリースと比較した場合も、金利水準や月々のリース料に含まれるサービス内容によって異なりますが、残価設定ローンの方が金利負担が大きくなるケースも見られます。
ただし、金利は金融機関や車種、契約内容によって大きく変動します。
そのため、複数の金融機関の金利を比較検討することが非常に重要です。
また、月々の支払額が抑えられるというメリットを考慮すると、金利が高くても全体的な負担感が許容範囲内である場合もあります。
契約時には、実質年率や総支払額をしっかりと確認するようにしましょう。
Q3: 契約期間中に車の乗り換えはできますか?
残価設定ローン契約中に車の乗り換えを希望する場合、一般的には可能です。
ただし、いくつかの条件や手続き、そして注意点があります。
-
残価精算: 契約期間が満了する前に車を売却して乗り換える場合、残価との差額を精算する必要があります。
具体的には、現在の車の市場価値(査定額)が、契約時に設定された残価よりも低い場合は、その差額を支払う必要があります。
逆に、査定額が残価を上回る場合は、差額が返金されることもありますが、これは稀なケースです。 -
ローン残高の精算: 乗り換えの場合、残価精算だけでなく、ローン残高も全て清算する必要があります。
査定額でローン残高をカバーできない場合は、差額を現金などで支払うことになります。 -
ディーラーや信販会社への確認: 乗り換えの手続きや条件は、契約しているディーラーや信販会社によって異なります。
必ず事前に契約内容を確認し、担当者に相談するようにしてください。
契約期間の途中での乗り換えは、追加の費用が発生する可能性が高いため、慎重に検討する必要があります。
Q4: 最終回の支払いができない場合はどうなりますか?
残価設定ローンの最終回で、あらかじめ設定された残価を一括で支払うことが困難になった場合、いくつかの選択肢があります。
-
残価を再ローン(再分割払い): 多くの金融機関では、最終回の残価を再度ローンとして分割払いするオプションを用意しています。これにより、一度に大きな負担をすることなく、車を所有し続けることが可能になります。
ただし、この場合、再度金利が発生し、総支払額は増加します。 -
車を売却する: 残価設定ローンを利用している車を売却し、その売却代金で残価を支払う方法です。
-
市場価格が残価を上回る場合: 売却代金で残価を支払ってもお釣りが来る可能性があり、差額は手元に残ります。
-
市場価格が残価を下回る場合: 売却代金で残価を支払い切れない場合、差額を現金などで支払う必要があります。
-
-
車を返却する: 契約内容によっては、車をディーラーに返却することで、残価の支払いを免除(または残価精算のみ)できる場合があります。
ただし、この場合、車を手放すことになります。
また、返却の際には、走行距離制限を超えていたり、車の損傷が激しかったりすると、追加で費用が発生する可能性があります。
どの選択肢を選ぶにしても、早めにディーラーや金融機関に相談し、ご自身の状況に合った最善の方法を見つけることが重要です。
Q5: 残クレ(残価設定ローン)で中古車を購入することはできますか?
はい、残価設定ローンを利用して中古車を購入することも可能です。
ただし、新車の場合と比べて、いくつか注意すべき点があります。
-
取り扱いの有無: 全てのディーラーや中古車販売店が、中古車に対する残価設定ローンを取り扱っているわけではありません。まずは、利用したい販売店に確認が必要です。
-
残価設定額: 中古車の場合、新車に比べて車両の残価設定額が低くなる傾向があります。これは、中古車はすでに一定の年数が経過しており、将来的な価値の下落幅が新車よりも予測しにくいためです。
-
金利: 中古車に対する残価設定ローンの金利は、新車の場合よりも高めに設定されていることがあります。
-
契約期間: 中古車の場合、残価設定ローンの契約期間が新車よりも短くなることがあります。これは、中古車の耐用年数などを考慮して設定されるためです。
中古車で残価設定ローンを利用するメリットは、新車よりも車両価格が抑えられるため、月々の支払額もさらに低くできる可能性がある点です。
しかし、中古車は新車に比べて故障のリスクが高まる可能性も考慮する必要があります。
中古車での残価設定ローンを検討する際は、車両の状態をしっかりと確認し、信頼できる販売店を選ぶことが特に重要です。
まとめ:残クレ(残価設定ローン)を賢く利用するために
ここまで、残価設定ローンの仕組みからメリット・デメリット、注意点、審査、そして他の購入方法との比較まで、詳しく解説してきました。
残価設定ローンは、月々の支払額を抑えつつ、数年ごとに新しい車に乗り換えたいと考える方にとって、非常に魅力的な選択肢となり得ます。
しかし、その一方で、走行距離の制限や車のカスタマイズの制約、そして最終回の支払い方法など、注意すべき点も少なくありません。
これらの点を十分に理解し、ご自身のライフスタイルや車の利用頻度、将来的な計画と照らし合わせた上で、判断することが極めて重要です。
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この記事の監修者
澤井 勝樹
「株式会社はなまる」監査役。1975年生まれ。10年近く会計事務所で経理総務全般の経験を積みながら、税理士、行政書士登録。その後、IT系ベンチャー企業のIPOの準備に携わるなど活動。現在はインターネットとクルマの可能性を世の中に伝えたいとソコカラコラムを執筆中。家族・食べること・愛車のセレナが大好き。おもに廃車の手続きや税金に関するコラムを執筆している。
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