- 2020.12.14
レストアの意味とは?オーバーホールの違いなどを解説
構造上の不具合や経年劣化によって、走行能力に問題が出ている旧車を走れる状態に整備するのが、「レストア」という作業です。
いわゆるクラシックカーやヴィンテージカーといった古い車は、使われている技術が古いこともあって、メンテナンスなしでは快適に乗り回すことができません。
ただ、これから初めて旧車を買う人や、親戚等から旧車を譲ってもらったばかりの人だと、レストアとオーバーホールの違いは何なのか、レストアを自分でするのと業者に頼むのとではどちらかがお得なのかなど、わからない場合もあるでしょう。
この記事では、旧車のレストアに関する基本的な知識についてご紹介します。
車のレストアとは古い車を乗れる状態に復活させること
レストアとは、主に旧車を修理・整備し、乗れる状態にまで復旧させることを指します。厳密な定義があるわけではありませんが、多くの場合「旧車を見た目も機能性も問題なく乗れるレベルまで復活させる」ことを目的とした作業を指す言葉です。
オーバーホールとの違いは見た目の復元を含むかどうか
レストアと混同されやすい車用語が、「オーバーホール」です。こちらも、レストアのように厳密な定義を持って利用されているわけではありませんが、見た目まで含めてきれいにする、というニュアンスが含まれるのがレストアで、エンジンやトランスミッションといった駆動系を分解して整備する、という作業がオーバーホールと言われます。
つまり、修理・整備する範囲がレストアとオーバーホールで若干異なるということです。もし見た目まで修復・整備してほしいと想定していても、オーバーホールという言葉で業者を探したり、要望を伝えたりすると双方の意識に食い違いが出てしまう可能性が出てきます。
古い車の整備を考えている場合は、「レストア」が必要なのか「オーバーホール」が必要なのかを良く考えたうえで業者に仕事を頼みましょう。
旧車のレストアは業者に頼んだほうがお得
手に入れた旧車をレストアするときは、基本的にレストアの専門業者に預けましょう。旧車のレストアには専門的な知識と機材が必要になるなど、なかなか自分でレストアすることは難しいです。
個人レベルの設備ではレストアをするのが難しい
旧車の魅力は、現代の車にはない独特な見た目とスペックに詰まっています。現代の車に比べて、旧車は「すでに製造されていない」「状態の良いものが中々手に入らない」「昔憧れていたので乗りたい」など、「どうしてもこの車に乗りたい」という魅力が詰まっています。
しかし、残念なことに、旧車は現代の車ほど頑丈にはできていません。むしろ、経年劣化によってフレームの耐久性が落ちていたり、新しいパーツと古いパーツが混在した状態で長年走った結果、壊れやすい状態になったりしているケースが多いです。そのため、旧車を維持する場合、頻繁な修理・整備が必要になってきます。
ただ、個人レベルの設備だと、対応できるトラブルはごく一部です。万全の整備をするのは難しいため、大きなレストアは業者に任せたほうが安心です。
レストアの専門業者なら必要なパーツを取り寄せられる
レストアをする際に業者の利用をおすすめするのは、「パーツの入手性」に優れているからという点もあります。旧車の場合、そもそもメーカーにも交換用部品の在庫がない場合も少なくありません。個人で海外やメーカー、特定メーカーの車種やパーツを扱っている問屋等にかけあってレストア用のパーツを手に入れるのは非常に大変です。
しかし、レストア業者であれば、仕事上の伝手や在庫から必要なパーツを用意できますし、場合によっては設計図を書いて必要なパーツを特注することもできます。
レストア費用は安くても数十万円単位
旧車のレストアは、部品集めが難しく、扱いに最新の注意と知識が必要なので、費用も一般車の整備に比べると高いです。具体的にいくらかかるのかはレストアする車によって変わりますが、業者に頼むと安くても数十万円かかると思っておきましょう。
自走できない車をフルレストアする場合、1,000万円以上かかるケースも珍しくありません。
レストアの正しい意味や費用を知って旧車を楽しもう
車のレストアとは、主にクラシックカーやヴィンテージカー等の旧車を問題なく公道で走れるように復活させることです。
正規品のパーツが少なく、修理に手間のかかる旧車のレストアは、お金がかかる一方で古き良き車をきれいし、乗り続けられるというメリットがあります。
旧車の世界には好事家も多いので、たとえ自分が乗らなくなっても、レストア済みの旧車は売却もしやすいです。
旧車に興味がある場合は、レストアを検討してみましょう。
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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