- 2020.06.04
水没車を修理することが可能か判断する基準とは?

車の水没というと、海や川に車が落下してしまうイメージがありますが、水没は思いのほか身近なところにあります。その代表的なものが大雨です。 ここ数年、大雨や台風で街中が冠水してしまう災害が多発しています。いつもの場所を走りいつもの場所に停めているだけの車も、ある日突然被災してしまうかもしれません。
もしも車が水没してしまったら、修理と廃車ならどちらが良いのか迷うところです。その際に気になるのは、どの程度の水没や故障であれば修理ができ、反対に廃車を選んだ方がよいのはどのレベルなのか、ということでしょう。
ここではそんな水没車に関連する修理と廃車のボーダーラインについて解説しています。

どこまで水没したか確認
水没車と一言でいっても水没の度合いはさまざまで、完全に水に沈んだ車だけを指すわけではありません。
タイヤが少し水没しただけの状態や、車内に水が入ってきた状態、完全にルーフまで水に浸かってしまった状態など、どこまで水没したかによって車のダメージも大きく変化します。
修理が可能か判断する基準は、「マフラーが水没したかどうか」が1番分かりやすいです。
基本的にマフラーが水没すると修理は不可能、できたとしても非常に修理費用が高額です。
なぜマフラーが水没すると修理できないのか
マフラーは車種によって差があるものの、おおよそ地面からの高さが約30cmの場所にあります。
その程度の水没で修理できないのかと驚く人も多いですが、車は思っている以上に下から迫る水に弱いです。
車の構造に興味を持ったことがある人なら知っているかもしれませんが、マフラーはエンジンの動作と密接に関係しています。エンジンを動作させて燃焼させると排気ガスが発生し、それを外に排出するのがマフラーの役目です。
このマフラーが水没してしまうと排気ができなくなるうえに、マフラーからエンジン内部に水が入り込んでいることも少なくありません。そのため、エンジンが故障するケースが出てきます。
そのため、程度によっては修理できない可能性があります。
マフラーの水没=絶対に修理できないというわけではありませんが、修理にかかる費用は100万円を超えることもあるため、修理するよりも新しい車の購入を検討する人が多いです。
どこに異常が起こっているのかを確認する
車が水没するとあらゆる部分に異常が発生します。
どこに異常が起こっているかが分かれば、それをもとに修理可能か判断することができます。
1. タイヤ半分以下の水没ならブレーキローターをチェック
タイヤホイールの隙間から内部を覗くと見える円盤状のパーツがブレーキローターです。これが水没した場合は、サビがついてブレーキに異常が出る可能性があります。
ブレーキローターが水没してサビが発生したとしても、修理は比較的簡単で費用もかからないため、この場合は修理できると判断してよいでしょう。
2. タイヤ半分以上の水没ならドライブシャフトをチェック
タイヤ半分以上が水没していて、マフラーはまだ濡れていない場合はドライブシャフトを確認します。
ドライブシャフトはエンジンの動力をタイヤに伝えるパーツで、潤滑油が使われている部分です。ここが水没すると正常にタイヤが動かなくなって安全な運転ができなくなります。
加えてブレーキローターも水没していることになるため、被害がどれほど広がっているかしっかりと確認する必要があります。
修理可能な部分ではありますが、ブレーキローターが全滅したうえにドライブシャフトまで壊れていると、修理費用は高くなります。
3. マフラーが水没した場合はエンジンとフロアをチェック
前述したようにマフラーが水没した場合は、エンジンと車内フロアまで水没している可能性があります。
エンジンが交換になる場合、費用はかなり高額です。
フロアも水没している場合は、汚水によって車内が雑菌・細菌まみれになってしまい、悪臭も非常に取れにくいです。
エンジンとフロアが水没して明らかに異常や異臭がある場合は、修理は現実的ではないと判断した方がよいでしょう。
修理費用が高額になる場合は買取業者へ見積もり依頼をする
水没した車は、水没した高さによって異常が起きるパーツが異なり、修理費用にも大きな違いが出てきます。
エンジンの交換が必要になる場合は、それだけでも50万円~100万円です。
また、エンジンが壊れた車のほとんどは車内や内部構造も水没しているため、カビや悪臭など乗り続けることができない状態になってしまいます。
まずは修理業者に相談し、費用面・安全面を考えると車を手放した方が良いかもしれない、という可能性が出てきたら、車買取専門業者に買取の見積もりを依頼するのがおすすめです。
水没した車はディーラーや中古車取り扱い業者では価値が付かないこともありますが、廃車買取業者であれば買い取ってもらうことが可能です。
【まとめ】 マフラーまで水没した車は買取依頼も視野に
マフラーまで水没した車はエンジンまで壊れている可能性が高く、車内まで汚水が入り込んで修理や交換に高い費用がかかります。
マフラーが水没していなくても、ブレーキローターの全滅やドライブシャフトの損傷が大きい場合、修理金額が高くなる可能性があります。
その場合は水没の度合いに関係なく買取を検討してみることをお勧めします。

この記事の監修者
浅野 悠
中古車査定士【元レーシングドライバーの目線を持つ、クルマ査定と実務のプロ】 1987年生まれ。「クルマ買取ソコカラ」の小売事業部門を統括する責任者。 学生時代はレーシングドライバーとして活動し、ドライビングテクニックだけでなく、マシンの構造や整備に至るまで深い造詣を持つ。現在はその専門知識を活かし、JAAI認定 中古車査定士として車両の適正な価値判断を行うほか、売買契約や名義変更などの複雑な行政手続きも日々最前線で指揮している。 「プロの知識を、誰にでもわかりやすく」をモットーに、ユーザーが直面するトラブル対処法や手続きの解説記事を執筆。
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