- 2022.05.24
デコトラ有名車の廃車まとめ
日本特有の文化としても注目を浴びるデコトラは、映画『トラック野郎』(1975年公開)の影響により一大ブームとなりました。
この記事では、『トラック野郎』に登場した有名デコトラのその後と、デコトラに使われているトラックの種類、トラックを廃車にする方法をまとめています。

有名デコトラはその後どうなった?廃車から現存車までまとめて紹介!
有名デコトラは、デコレーショントラックの火付け役ともなった『トラック野郎』シリーズで使われていたものが多く、現存しているものもあれば、既に廃車になっているものもあります。
ここでは所説あるものの、廃車ののちに復元された有名デコトラや現存している有名デコトラを紹介します。
ジョナサン号:廃車ののち復元
劇中で愛川欽也演じる松下金造が乗っていたデコトラが“ジョナサン号”です。
車体側面に大きく聖徳太子の一万円札がデザインされ、「日本銀行御用達」
「現金輸送車」とかかれており、ひときわ目を引く仕様となっています。
映画で使用した車体は、その後所有者を転々とし廃車になったとされています。(所説あり)そのため、当時の車体は現存していません。
ただしその後、有志により三菱ふそうT640をベースに復元が行われました。
そのため、現在でもレプリカでジョナサン号を見ることができます。[注1]
[注1]トラック用品販売トラックアート歌麿.「ショップ案内2」(参照 2022-01-03)
龍馬號:廃車ののち復元
原田大二郎演じる垣内竜次の乗るライバル車が龍馬號です。
黒をベースとした車体に「闘魂 龍馬號」「土佐 龍馬號」の文字と土佐犬のイラストが施された車体が特徴です。
劇中で使われた車体は、その後別番組の企画でトレーラーが爆破解体されました。
しかし、龍馬號も有志による復元が行われ、龍馬號Ⅱとして復活をとげており、現在でも所有会社で公開を行っています。
一番星号:実物が現存
最後に、菅原文太演じる『トラック野郎』の主人公、星桃次郎が乗る一番星号は、劇中で使われていた車体が現存しています。
一時期はスクラップ場に置かれ、廃車寸前だったものを現在の所有者が引き取り、約3000万円の費用をかけ、当時の姿に復元しています。
現在でも、日本各地のチャリティーイベントで活躍しており、当時そのままの姿を目にすることが可能です。[注2]
[注2] 哥麿会公式ホームページ.「全国哥麿会」(参照 2022-01-03)
廃車デコトラでも活躍したベーストラックを紹介!
そもそもデコトラとは、“デコレーショントラック”の略称で、トラックをベースに、派手なペイントや電飾を施したものです。
実は60年以上の歴史があり、海外からは“日本独特の文化”としても認知されているほどです。
ここでは、デコトラのベーストラックとして有名な車種をご紹介します。
キャンター(三菱ふそう)
トラック野郎のデコトラでも使われていたのが、三菱ふそうのキャンターシリーズです。
一番星号は一作目がTシリーズ、二作目以降はFUシリーズがベースとなっています。また、廃車となったジョナサン号もTシリーズがベースとなるなど、劇中の有名デコトラはキャンターがベースに使われています。
中古市場でもデコレーション済みのキャンターシリーズが多数販売されている他、2020年10月19日には新型モデルも発売しています。
プロフィア(日野自動車)
日野自動車が製造・販売する大型トラックがプロフィアです。
特に、初代のスーパードルフィンプロフィアは、有名デコトラも多数存在します。
新型モデルは、ハイブリッド車で2020年には省エネ大賞を受賞。長距離走行でも快適に過ごせる車内や、国の安全基準に準拠したセーフティ・サポートカー基準を満たすなど、令和仕様のトラックとなっています。
また、車種は違うものの、龍馬號は日野自動車のハイキャブがベースです。
デコトラも廃車にできる?
以上のように一世を風靡したデコトラですが、乗らなくなってしまったら、いつかは廃車にもしなければいけません。
実は、トラックも廃車方法は乗用車と変わらず、下記いずれかの抹消登録が必要です。
一時抹消登録:
トラックに長期間乗らない場合に行う手続き。ナンバープレート2枚を運輸局に返却し、自動車税の廃止手続きをすることで、車体を保持したまま廃車にできる。
永久抹消登録:
トラック本体の解体が必要であり、今後二度と乗車しないときに行う手続き。解体費用がかかる他、抹消登録のためのさまざまな手続きを陸運局で行う。
以上、どちらかの方法により廃車手続きが必要です。
【まとめ】
デコトラを廃車にするなら専門業者への相談もおすすめ
有名デコトラや完成度の高いデコトラは現在でも中古自動車市場やオークションで高額取引されるケースもあります。
しかし、全てのデコトラが高額で取引される訳ではないため、いずれは廃車手続きが必要です。
もし、費用が高額になりそうなら、廃車から事務手続きまで一貫して行ってくれる、廃車買取業者へ相談するのもおすすめです。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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