- 2022.07.12
廃車のナンバープレートを記念に欲しい場合どうすればいいのか?
77-77や25-25のようなレアナンバーや、思い入れのあるナンバーは、廃車と同時に手放すのが惜しいものです。
こちらでは手元に残しておきたい、欲しいナンバープレートがあるときに、保有する方法を解説します。ぜひお役立てください。

廃車にする車のナンバープレートは持ち帰れる?
ナンバープレートは廃車手続きをする時に、陸運局に引き渡すのが決まりでした。しかし、近年は廃車手続き後も、ナンバープレートを保有することが可能になっています。
2017年にナンバープレートの保有が可能になった
2019年にラグビーのワールドカップが開催され、大変な盛り上がりを見せました。
それに先駆けて、2017年にラグビーワールドカップ特別仕様のナンバープレートの交付が開始されています。この時に「ナンバープレートの記念所蔵」が可能になりました。
最近では東京2020オリンピックの特別仕様ナンバープレートが有名です。街中でよく見かけるこちらのナンバープレートも、もちろん保管できます。
持ち帰れるナンバープレートの種類
先述した通り、ナンバープレートを持ち帰れるようになったのは、ラグビーワールドカップの特別仕様ナンバープレートの発行がきっかけでした。
ですが、持ち帰れるのは特別仕様のナンバープレートだけではありません。
- 特別仕様のナンバープレート(ワールドカップやオリンピック仕様など)
- 普通車のナンバープレート
- 軽自動車のナンバープレート
これら3つのナンバープレートは、ナンバーやデザインを問わず持ち帰れます。ただし、原付や二輪車、軽二輪車、小型特殊などのナンバープレートは、残念ながら現在も持ち帰りができませんのでご注意ください。
廃車手続きでナンバープレートを持ち帰る方法
実際の廃車手続きのうち、ナンバープレートを持ち帰る方法に焦点をあてて解説します。
1. ナンバープレートに穴をあける
通常、廃車手続きをするときは陸運局にある「ナンバー返納機」を使って、ナンバープレートを返納します。
欲しいナンバープレートを持ち帰る場合は、返納機を使ってはいけません。必ず「廃板返納」の窓口に向かってください。
窓口に「記念所蔵ナンバー破壊(穴あけ)申込書」がありますので、そこに必要事項を記入して申請し、穴を開けてもらいましょう。手数料が300円~500円程かかります。
道具を借りて自分で穴をあけることも可能ですが、位置や穴のサイズが適切でないと申請が通りません。ナンバープレートを再利用できなくするための穴あけですので、自分であける場合は必ず規定通りに行ってください。
2. 破壊完了印を押印してもらう
ナンバープレートの穴あけが終わり、無事に申請が通ると手数料納付書に「破壊完了印」を押印してもらえます。
破壊完了印は、ナンバープレートを返納する場合に貼る「返納証」の代わりになるものです。これがないと廃車手続きが進みません。
3. 通常の廃車手続きを行う
破壊完了印をもらったあとは通常通りの廃車手続きができます。永久抹消登録・一時抹消登録のどちらでも大丈夫です。
廃車手続きが終われば、そのままナンバープレートを持ち帰って飾ることができます。
4.ナンバープレートを持ち帰りたいことを伝える
ナンバープレートをコレクションしており、そのために持ち帰りたい旨を相手に伝えます。手続きには、所有者の同意書や警察署への申請が含まれます。ナンバープレートを大切に保管し、他人には譲渡しないことへの同意が必要です。
ナンバープレートを保有する際の注意点
欲しいナンバープレートを保有する方法は簡単ですが、以下の点に注意しておきましょう。
破壊措置をしていないと保有できない
ナンバープレートの保有が可能になりましたが、あくまでも「破壊措置(穴あけ)」をしたナンバープレートに限ります。
解体する車や、もう動かない車だとしても、穴をあけずにナンバープレートを持つことは道路運送車両法違反なので、必ず正しく破壊措置を行ってください。
ナンバープレートの使い回しはできない
お気に入りのナンバーや記念デザインのナンバープレートを、新しい車に使いたいと思うのは当然のことです。しかし、穴をあけたナンバープレートを別の車につけることはできません。
記念品として、愛車の写真と一緒に大切に飾りましょう。
買取価格が下がる可能性がある
廃車にした車を売却する場合は、ナンバープレートがないと買取価格が下がることがあります。
「ナンバープレートがない=一時抹消登録がされている」ということになり、中古車新規登録の手続きが必要になるからです。業者からすれば「ひと手間多い車」になるため、買取価格が下がるかもしれません。
ナンバープレートを外さないで売却すると買取業者が名義の変更手続きを行ってくれる
車を売る際には、ナンバープレートを外さずに買取業者に依頼することができます。買取業者は名義の変更手続きを代行してくれるため、所有者の変更手続きに関するストレスや手間を省くことができます。買取業者が代わりに手続きを行ってくれるので、新しい所有者は正式に車を所有することができます。
ナンバープレートをなくしてしまった際は再発行しなければならない
ナンバープレートを紛失した場合、まずは速やかに警察に届け出る必要があります。その後、再発行手続きをするためには、所有者であることを証明する書類が必要です。この書類には、車の登録証明書や運転免許証などが含まれます。再発行手続きには手数料がかかる場合がありますので、事前に確認しておくことが重要です。
また、手数料の金額は地域や車種によって異なる場合もあるため、注意が必要です。したがって、ナンバープレートを紛失した場合は、迅速に警察に届け出て再発行手続きを進めることが大切です。
個人で廃車を売買する際はナンバープレートを取らなければならない
個人で廃車を売買する際には、ナンバープレートを取り外す必要があります。ナンバープレートを取り外す際には、適切な工具を使用して慎重に行いましょう。また、適切な工具を使用しないと、ナンバープレートや車体に傷をつけてしまう可能性があるため注意が必要です。
さらに、ナンバープレートを取り外した後は、適切な方法で処分する必要があります。処分方法は地域によって異なる場合がありますので、地域のルールや法律を確認しましょう。処分方法を誤ると、罰金や法的なトラブルの原因になる可能性があります。
車の所有者以外は手続きができない
廃車手続きと同様に、ナンバープレートを保有するための手続きも、車の所有者でないとできません。所有者と「使用者」は違います。車検証で「所有者の欄が申請者本人の氏名」になっていることを必ず確認しましょう。
ナンバープレートを外した車を運転したらどうなるのか
ナンバープレートを外した状態で車を運転すると交通法違反に値します。ナンバープレートを外した状態で車を運転することは、番号表示義務違反となり、50万円以下の罰金と基礎点が2点引かれます。酒気帯びの場合の点数やその他の交通違反点数は警視庁の交通違反の点数一覧表を参考にしてください。
ナンバープレートがなくても廃車にできるのか
ナンバープレートがなくても廃車にできる
ナンバープレートがなくても、車を廃車にすることは可能です。ただし、廃車手続きを行う際には、ナンバープレートを返納する必要があります。ナンバープレートがない場合でも、廃車証明書を取得することで手続きが完了します。廃車証明書は、車両の所有者が廃車を申請し、登録情報を抹消するための証明書です。
ナンバープレートの返納や廃車証明書の取得は、地方自治体の運輸局や自動車検査登録事務所で行うことができます。また、手続きが完了することで、車両の所有者は車を公道で使用することができなくなります。
ナンバープレートを紛失した場合は警察に届けを出す
ナンバープレートを紛失した場合は、速やかに警察に届けを出す必要があります。紛失したナンバープレートは、他の人によって不正に使用される可能性があるため、警察に届け出ることでそれを防ぐことができます。届け出る際には、紛失したナンバープレートの車両の所有者情報やナンバープレートの番号などの詳細情報を正確に伝える必要があります。
これにより、警察は紛失したナンバープレートを迅速に無効化し、不正使用を防ぐことができます。早急な届け出は、自身の車両の安全を守るためにも必要です。
災害による紛失の場合も警察に届けを出す
災害でナンバープレートがなくなった場合でも、車を廃車にすることは可能です。ただし、警察にナンバープレートの紛失を報告し、廃車手続きを進める必要があります。また、警察にはナンバープレートの紛失届を提出することで、車を廃車にすることができます。災害による紛失でも、適切な手続きを行えば車を廃車にすることができます。
盗難届が廃車手続き時に必要になる
車が盗難にあった場合は、廃車手続きを行いましょう。盗難にあった車を廃車にするためには、盗難届が必要です。盗難を申告したことを証明するために、所有者は警察署に盗難届を提出します。盗難届があることで、車が盗まれたという公的な認識が得られます。
盗難届がない場合、車が盗まれたという事実が確認されていないため、廃車手続きが進められないことがあります。盗難届を提出することで、所有者が盗難を申告したことが証明され、廃車手続きがスムーズに進むことできます。
廃車のナンバープレートを外すには
封印を外す工具を使う
登録されたナンバープレートの封印を外すために、プラスドライバーやパーツクリーナーなどの工具を使用します。これらの工具を使うことで、封印をしっかりとつかんで外すことができます。封印を外す際には、力を均等にかけることが非常に重要です。均等に力をかけることで、封印を破損することなく、スムーズに外すことができます。
また、工具を使わずに、ナンバープレートの封印を外してしまうと怪我の恐れや、ナンバープレートが傷ついてしまう可能性があるため、ナンバープレートの封印を外す際は、できるだけ工具を使って外しましょう。
工具①プラスドライバーを使う
プラスドライバーは、ナンバープレートのネジを緩めるのに最適な工具です。ネジの頭にしっかりとフィットするため、力をかけやすく、緩める作業がスムーズに行えます。また、プラスドライバーは一般的な工具であり、ホームセンターやネットショップなどで手に入れることができます。そのため、所有者が簡単に入手できる便利な工具です。
工具②パーツクリーナーを使う
パーツクリーナーは、廃車のナンバープレートを外す際に非常に便利です。このクリーナーは強力な洗浄力を持っており、ナンバープレートに付着した汚れや油汚れを簡単に落とすことができます。そのため、ナンバープレートをきれいにするだけでなく、再利用する際にも汚れが残らずに済みます。したがって、ナンバープレートを外す際は、パーツクリーナーを使うことをおすすめします。
基本は自分で外さずに買取業者に外してもらう
ナンバープレートを取り外す際には、基本的に買取業者に頼むことがおすすめです。なぜなら、買取業者は専門知識と経験を持っており、適切な手順で安全かつ迅速にナンバープレートを外すことができるからです。また、買取業者に外してもらうことで、面倒な廃車手続きやナンバープレートの処分などの手続きを省くことができます。
そのため、自分で外す手間や手続きの手間を省きたい方にとっては、買取業者に依頼することは便利で効率的な方法と言えます。
欲しいナンバープレートは持ち帰って記念品にできる
思い入れがある、レアもの、特別仕様など、手放したくないナンバープレートは、ずっと手元に置いておくことが可能になりました。インテリアとしてもおしゃれなので、車好きにはとても嬉しい変化です。
しかし、ナンバープレートは犯罪の発見や車の管理に重要なものです。保有する場合はルールを守り、トラブルにならないように注意しましょう。
また、廃車を売りたいと考えている人は、車買取のソコカラを利用することをおすすめします。ソコカラでは、どんな廃車であっても1万円以上で買い取ってくれます。さらに、WEBで簡単に審査依頼をすることができるため、来店する必要がありません。
高価買取にも力を入れており、査定費用も手続き費用も無料で行っていただける点も魅力的です。ソコカラは、お客様の満足を第一優先にしているため、廃車を売りたいと思っている人全員におすすめです。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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