ドライブシャフトの交換方法や費用について解説!

自動車を運転している方は、愛車のメンテナンスをしっかり行う必要があります。車が良好な状態を保つために非常に重要な部品のひとつが「ドライブシャフト」です。
愛車にできるだけ長く乗り続けたい方のために、ドライブシャフトの交換方法や費用について詳しく解説します。
目次
ドライブシャフトは動力を駆動輪に伝える部品
ドライブシャフトとは、エンジンの回転によって発生した動力を駆動輪に伝える役割を果たしている部品です。
駆動輪が前輪か後輪かの違いはあるものの、ドライブシャフトは常に駆動輪のすぐ近くにあって車の走行を助けています。そのためドライブシャフトに異常が発生したり、折れてしまったりすると走行不能になってしまう恐れがあるのです。
いつも愛車をよい状態に保つためには、ドライブシャフトの点検が不可欠です。
ドライブシャフトの交換時期
ドライブシャフト自体は金属の棒なので、非常に丈夫で耐久性の高い部品です。そのため、ドライブシャフトの交換が必要になるということはあまりありません。通常の使用であれば、最低でも15年から20年はドライブシャフトの交換は必要ないでしょう。
しかし、ドライブシャフトの根元にあるドライブシャフトブーツは、ゴム製の部品であるため定期的に交換しなければなりません。
ドライブシャフトブーツは、ドライブシャフトがどのような角度になってもエンジンが生み出した動力を駆動輪に伝えられるようにするために重要な部品です。自動車の保管状況や走行距離、走行環境などによって異なりますが、一般的には5年ごと、もしくは10万kmごとにドライブシャフトブーツを交換するのがよいとされています。
ただし、交換時期より前であっても、ドライブシャフトブーツが割れてしまうと、中のベアリングが錆びて「ガシャガシャ」と異音が出るようになります。
また、ドライブシャフトブーツが割れていると車検に通りません。ドライブシャフトから異音が発生する、ドライブシャフトブーツが割れるといった症状が出たら、目安の時期でなくても交換が必要ということになるでしょう。
ドライブシャフトの交換方法
ドライブシャフトやドライブシャフトブーツの交換というと、ディーラーや修理工場に愛車を持って行かなければならないと思うかもしれません。実際は、ある程度の知識と専用の工具さえあれば自分で交換もできます。
実際の手順は下記のとおりです。
- 車をジャッキアップする
- タイヤを外し、ハブ側にあるセンターナットも外す
- サスペンション付近のパーツを外し、ドライブシャフトを抜ける状態にする
(このとき、ドライブシャフトブーツを交換し、グリスを充填することも可能)
- 古いドライブシャフトが抜けたら新しいドライブシャフトを装着する
- 1〜4の逆の手順でサスペンション付近のパーツを取り付け、タイヤを取り付ける
分割式ドライブシャフトブーツもある
ドライブシャフトやドライブシャフトブーツの交換は、ある程度車の知識と工具がある方しか行えません。しかし、現在では分割式のドライブシャフトブーツも販売されており、こちらは交換が比較的簡単であるという特徴があります。
ドライブシャフトにすでに割れているドライブシャフトブーツを取り付け、切れ目を専用の接着剤でくっつけることで交換が可能です。従来のドライブシャフトブーツよりも簡単なので、自分で交換するのも容易になるかもしれません。
ドライブシャフトの交換費用
ドライブシャフトの交換を自分で行う場合と、修理工場などに依頼した場合とでは交換費用は大きく変わります。
自分で交換する場合は部品代だけで済む
もし自分でドライブシャフトの交換を行えば、部品代だけで済むでしょう。新品のドライブシャフトの価格は5万円前後、リビルトと呼ばれる再生品であれば1万円ほどで購入が可能です。ドライブシャフトブーツはもっと安く、高いタイプの割れブーツであっても7,000円ほどでしょう。
修理工場に交換を依頼する場合は1万5,000〜2万円前後
もし修理工場にドライブシャフトの交換を依頼すると、ドライブシャフト本体の値段に工賃がかかります。工賃はディーラーや修理工場などによって異なりますが、作業1時間あたり7,000円から8,000円程度が相場です。
ドライブシャフト交換にかかる作業時間は2時間程度なので、工賃は1万5,000円から2万円前後になるでしょう。
安全性を考慮すると修理工場の方が望ましい
ドライブシャフトは車の走行において非常に重要なパーツです。しっかり固定されていないと、大事故につながる恐れもあります。
さらに、ドライブシャフトやドライブシャフトブーツの交換にはかなり専門的な工具と知識が必要になります。走行の安全性を考慮すると、自分で交換するよりも修理工場などに交換を依頼した方がよいでしょう。決して小さな金額ではありませんが、交換費用は長く愛車に乗り続けるための投資と考えておくのが無難です。
ドライブシャフトは定期的にチェックして安全性を確認しよう
ドライブシャフトやドライブシャフトブーツの不具合は、走行不良や故障に直結します。不調を放置しておくと、より大きな故障につながってしまうかもしれません。定期的にドライブシャフトをチェックしてください。
また、ドライブシャフトは自分でも交換できますが、専門知識がないまま作業するのは危険です。安全性を考えると、専門の業者に任せたほうがよいでしょう。
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