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知られざる車の長距離輸送の方法を徹底解説!

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毎日たくさんの車が事故に遭ったり、故障してしまったり、また災害時には大切な愛車が巻き込まれてしまったりしています。
事故車や故障車、水害の被害に遭った車は、どのような方法で輸送されるかご存知ですか?
この記事では、乗用車はもちろん、バスや重機、高級車の輸送方法も含めて詳しく解説します。

車の長距離輸送の基本的な方法とは?

高速道路などを走行している際、5.6台の車が荷台に積まれている大型車輌を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
このように、乗用車の輸送は基本的に、積載車やトレーラーという大型車輌に何台も積み込んで行います。1台で運ぶとコストがかかりますが、何台も積み込みまとめて運ぶことで輸送のコストを押さえているのです。 

事故車や故障車、水害車の輸送方法は?

走行に問題のない車の場合は、車を自走させて積載車やトレーラーに積み込みます。
しかし、事故車や故障車、水害車の場合は、エンジンがかかっても走らない状態であったり、エンジンすらかからなかったり、安易にエンジンをかけてはいけないという状態であったりすることがほとんどです。 

では、どのようにして輸送を行うのでしょうか?
自走できない車の輸送で活躍するのは、「フォークリフト」と呼ばれる、荷役運搬車輌です。フォークリフトは、前方のつめ(フォーク)で持ち上げることにより荷物を運搬します。これにより走ることができなくなった車でも積載車への積み下ろしができ、輸送を可能にしているのです。

事故車と水害車の違い

事故車、故障車、水害車に共通するポイントは、安易にエンジンをかけてはいけないという点です。
特に水害車は、損傷が目に見えてわかりやすい事故車や異音や異臭がする故障車と違い、判断を誤りやすいため注意が必要です。なぜなら、水害車はいつ不具合が出るか分からないことが多いからです。

もし、マフラーからエンジン内部に水が入った場合、一瞬にしてエンジンが破壊される「ウォーターハンマー」という現象を引き起こす可能性もありますし、オイルが乳化することによってエンジントラブルを招いたり、金属が腐食・劣化し、思わぬ故障が生じたりすることも考えられます。
そして、「さっきまで動いていたのに動かない!」といった時間差でのトラブルが発生するリスクも高くなってしまうのです。

 事故に遭ってしまったときや突然故障してしまった場合はもちろん、車が水没してしまったときも、ご自身の判断でエンジンはかけずに、必ず業者に依頼しましょう。

バスや重機の輸送方法は?

先述のように、乗用車は一度に何台もまとめて運ぶことが可能です。
では、大型車輌や重量のある車はどのように輸送しているのでしょうか。
それぞれの主な輸送方法を解説します。

バスやトラックなどの大型車輌の場合

積載車では輸送できない大型車輌は、大きく分けて2種類の方法で輸送を行います。

①仮ナンバーを取りつけ自走させて輸送する方法
まだ自走できる車の場合は、通称「仮ナンバー」と呼ばれるナンバープレートを取りつけて自走させます。仮ナンバーとは、正式には「臨時運行許可番号標」と言い、公道の走行を行政から許可されたことを証明する赤い車線の入ったナンバープレートです。

②レッカー車で牽引して輸送する方法
自走できないほど車に損傷がある場合や、自走以外での輸送が望ましいと判断される場合は、レッカー車を使用し、対象車輌を牽引して輸送を行います。

重機の場合

重機と言っても、公道を自走できるタイプの場合は、バスやトラック同様に大型車輌扱いで輸送を行いますが、ショベルカーやホイルローダーなどの公道を自走できないタイプの場合は、運搬車と呼ばれるセルフローダーやセーフティーローダーでの輸送が一般的です。

・セルフローダー
キャビン(運転席部分)を持ち上げることで荷台部分を地面に近づけて積み込むタイプのトラック。

・セーフティーローダー
荷台を単体で動かすことができ、スライドして積み込むタイプのトラック。重機は乗用車と異なり、傾斜の走行が苦手なため、積み下ろし部分がフラットになることが必須条件です。

高級車の輸送方法は?

最後に、あまり馴染みのないレーシングカーやスーパーカーなどの高級車の輸送方法についてです。実は、高級車には、高級車専用の積載車が存在します。
高級車と言っても、トラックや重機のように見た目が大きく変わるわけではないのに、なぜ特別な運送方法があるのでしょうか。

その理由のひとつとして挙げられるのが、外部からの危険を回避するためです。例えば、フォークリフトを使用して高級車を積載車に積み込んだ際に、少しでも傷がついてしまった場合、少しの傷でも修理費用がかなり高額になってしまう可能性があります。

また、高級車やレーシングカーは車高が低いものが多いため、傾斜の大きい通常の積載車では積み込む時に底を擦ってしまう危険性もあります。
もし、何のトラブルもなく積み込めたとしても、輸送中に「街路樹の枝でボディに傷がついた」「飛来物でフロントガラスにヒビが入った」といった危険がたくさん存在するのです。

そのため、高級車専用の積載車を使用し、輸送中に起こり得る危険から車を守るのです。
垂直式パワーゲートで水平のまま車を積み込むことができたり、中に昇降機があったりと、考えられるリスクを回避し、車を完全に防備することができるのです。

まとめ

さまざまな車の輸送方法を解説しましたが、1台の車を運ぶために形状や状態に合わせた対応が必要だということをご理解いただけたと思います。
普段なにげなく走行している道路でも、目を向けると乗用車や重機を乗せた積載車が走っていることに気が付くでしょう。
今回のコラムを読んで、皆さまに車の輸送方法の知識がつきましたら幸いです。

この記事を書いた人

現役査定マンとして、事故車や中古車などの買取を行い、車全般に関するノウハウを学ぶ。 おもに、車の買取や詳しい車の豆知識に関するコラムを執筆。

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