車のエアコンが冷えない?原因と対処方法を解説

車のエアコンは快適なドライブに欠かせない設備の一つです。
特に夏場はエアコンが冷えないと熱中症に繋がってしまいますので、正常に動くことは命を守るうえでも重要です。
もしも、イマイチ冷房の効きが悪い…という場合、どうすれば良いのでしょうか?
今回は、車のエアコンが冷えない原因と、その対処法をご紹介いたします。
目次
車のエアコンが冷えない2つの原因
車のエアコンの冷房が効かない、冷風が出てこない主な原因として、次の2つが挙げられます。
1. コンプレッサーの不具合
エンジンの回転力を利用して動くエアコン・コンプレッサーは、エンジンの側面にあるため、走行時、エンジンの振動の影響を大きく受ける場所です。
車の走行距離が15万キロ以上になると、コンプレッサーとコンデンサーをつなぐゴムホースの配管接続部分から漏れが生じやすくなります。
ガス漏れを起こしていると、冷却経路内のコンプレッサーオイルも漏れている可能性が高いでしょう。そのまま使用していると、潤滑油不足でコンプレッサーが焼け付いてしまう場合があります。
このほか、エンジンからコンプレッサーへ駆動力を伝達するための駆動ベルトや電磁クラッチ、電池スイッチが故障していると、エアコンが動作しなくなります。
2. エバポレーターの故障
エアコンは動作するものの、風が弱く臭いが気になる、という場合は、エバポレーターが故障している可能性があります。
エバポレーターは、ブロアファンから贈られてくる空気を冷却する部分です。
エバポレーターが空気を冷やす際、空気中の水分が結露となってエバポレーターフィンに付着します。エバポレーターは風通しの悪い場所に設置されているため、カビや細菌が繁殖しやすく、目詰まりを起こしてしまいます。
放置していると、エバポレーターの故障につながるだけでなく、カビ・細菌による健康被害の恐れもあります。
車のエアコンが冷えないときの対処法
車の冷房が効かないと感じたときは、まずは次の3つの対処法を試してみましょう。改善されない場合は業者に点検依頼をし、必要であれば部品の交換、または修理を行ないます。
1. エアコンガスを充填する
パーツに不具合がなくても、エアコンガスは自然に抜けていきます。このような場合は、エアコンガスを補充することで問題は解決するでしょう。エアコンガスはカー用品店やガソリンスタンドで販売されています。
- ガスを補充してもエアコンが冷えない
- 一旦は解決するものの、すぐに冷えなくなってしまう
という場合は、不具合によるガス漏れの可能性が高いでしょう。放置せず、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。
エアコンガスの補充は3,000〜5,000円、ガス漏れは2万〜3万円程度で修理できます。ただし、コンプレッサーは焼け付いてしまっている場合は、冷却回路の構成パーツをほとんど交換しなければならないケースもあります。修理費も高額になり、10万〜30万程度かかることもあります。
2. エアコンのオンにしてからエンジンをかける
駆動ベルト・電磁クラッチ・電池スイッチなど、コンプレッサー周りの故障を確認するには、エアコンのスイッチをオンにしてから、エンジンをかけてみましょう。作動時の「カチッ」という音が聞こえなければ、エアコンの駆動力となるパーツが故障、または不具合を起こしています。
3. フィルター交換とエバポレーターの洗浄
エアコンが臭い、風が弱い場合は、まずはフィルターの交換と、エバポレーターの洗浄を行ないましょう。フィルターの交換にかかる費用は、2,000〜5,000円程度です。洗浄は1回5,000〜1万円程度で、カー用品店などで依頼できます。
問題が解決しない場合は、エバポレーターの交換が必要です。費用は5万〜10万円程度かかります。
定期的なエアコン点検で夏でも快適なカーライフを
室外温度が36度を超えると、車内の温度は70度近くなります。エアコンが故障し冷えないとなると、まともに車を運転することもままならないでしょう。
エアコンが冷えない原因で最も多いのは、エアコンガスの漏れや、コンプレッサーの不具合です。エアコンガスを充填してもエアコンが冷えない場合は、専門業者に点検してもらいましょう。
また、エバポレーターの汚れ・目詰まりもエアコンの不具合の原因の1つです。年に1度のフィルター交換ほか、エバポレーターの洗浄も定期的に行ないましょう。
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