輸入車はハンドルの位置で数年後の価値が変わる!?

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右ハンドル、左ハンドル…車によってハンドルの位置が違うのはなぜ?
「日本車は右ハンドル、外車は左ハンドル」…そんなイメージをお持ちの方はまだまだ多いのではないでしょうか。
そもそも、なぜ車によってハンドルの位置が違うのでしょうか?
本記事では「右ハンドル・左ハンドル」の歴史から、その理由をご説明したいと思います。
左側通行、右側通行…どちらが多い?
日本は左側通行です。
当たり前のように左側を走るものですから、ついつい「左側通行の国が多いんじゃないか」なんて気になりますが、実は右側通行を採用している国のほうが圧倒的に多いです。
日本のような左側通行の国は約70ヵ国に対し、右側通行の国はなんと約160ヶ国。
もともとは、ほとんどの国が剣や刀を左側に差す風習があり、ぶつからないように通行するため左側通行が中心でした。
しかし、ある時ナポレオンが従来のルールだった左側通行を右側通行へ変更してしまい、彼が征服した国々にもそのルールを適用したため、今ではこんなにも右側通行の国が多くなったようです。
もともとは「右側通行=左ハンドル」の概念はなかった
そんな事情でどちら側を通行するかが違うから、ハンドルの位置も違うのか…と思いきや、そうなった経緯そのものには、あまり関係性はないようです。
今では「左側通行=右ハンドル」「右側通行=左ハンドル」の概念が定着していますが、昔はどちら側の道を通行していたとしても、右ハンドルが主流でした。
そんな中、「右側通行=左ハンドル」の概念を生み出したのは、大量生産車として登場したT型フォードです。
安全面を考慮して運転席を道路の中央側に設置しよう、という考えのもと登場したこの概念が、自動車の普及とともに定着していったのです。
ごくまれに右側通行の国でも右ハンドルになってる車が走ることも
ちなみに、右側通行・左ハンドルが主流の国でも、例外的な車はあります。
たとえば、アメリカの郵便車やごみ収集車です。
路肩にあるポストから郵便物を回収したりゴミを収集したりするには、右ハンドルにして運転手が路肩に近いほうにいるほうが、仕事が楽だという事情だそうです。
ハンドルの位置によって車の価値が変わるって本当!?
さて、ハンドルの位置が国(=自動車でどちら側を通行するか)によって違うということは、つまりは国によって車の需要や価値も異なってくるということです。
右ハンドルが主流の国で左ハンドルはあまり人気が出ませんし、その逆もしかりです。
外車=下取り価格が高い、ということではない
一度は外車に乗ってみたい、せっかくだから左ハンドルの車がいい。
外車は人気も高いし、下取りに出しても高値が付くだろう…
なんて思っていたら、思ったより値段がつかなかった、という話があります。
これは、日本国内での再販を考えた時、ハンドルの位置が日本の需要に合っていないために下取り価格が下がってしまった事例です。
左ハンドルでも高く買い取ってくれる可能性はある
それなら、左ハンドルの車は買わないほうがいいのかというと、もちろんそんなことはありません。
左ハンドルが主流の国なら、少し古い車でも高値が付く可能性もあります。
これは中古車に限らず、事故車であっても同じです。
思ったより高値がつかないな、という場合でも、あきらめずにいくつかの車買取業者に相談してみてください。
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