- 2019.11.29
車の抹消手続きをするとお金が返ってくる?
乗っていた車が事故に遭ってしまったとき、故障してしまったとき、新しい車を購入するとき、もう車には乗らなくなったとき。さまざまな理由により愛車を手放す時期が必ず来るでしょう。そんなとき、車を引き取ってもらうにも書類の手続きをするにも費用がかかるとお考えではないですか?
実際には、車の買取専門業者に依頼をすると思わぬ金額で買い取ってくれる可能性があり、さらに買い取りだけでなく、面倒な抹消手続きも代行してくれる業者も少なくありません。抹消手続きを行うと、すでに支払っていた税金や保険料が一部返金される場合があるため、具体的にどのような手続きをすれば、どんなお金が返ってくるのか知っておくのが賢明でしょう。
本記事では、車を買い取ってもらう流れから、抹消手続きをすることで返金される費用についてご紹介します。※事故車買取についてはこちらから

車の買取りと抹消手続きを業者へ依頼しよう!
まず、車を手放さなければならなくなったときは、インターネットで車の買取専門業者を調べてみましょう。「たくさんの業者がヒットしてどこがいいのか違いがわからない!」という場合は、相見積もりを取ってみて一番高値で買い取ってくれる業者や、直接電話でやり取りを行った際の対応などを見て選ぶとよいでしょう。
また、車を買い取ってもらうだけでなく、抹消手続きを代行してもらえるかどうかも確認しましょう。
「平日に休みが取りづらく、手続き書類が提出できない!」という方や「自分で書類を用意してみたものの、内容が複雑で難しい!」という方は、手続きを代行してもらえる業者に依頼するのがおすすめです。じっくりと検討して信頼できる業者に大切な愛車の買い取りと手続きを依頼をしましょう。
抹消手続きをするとどんなお金が返ってくるの?
業者に車を買い取ってもらい、抹消手続きが完了すると、税金や保険料が返金される場合があります。
それでは、実際にどのようなケースでお金が戻ってくるのか解説していきましょう。
自動車税
自動車税とは、毎年4月1日時点の車検証上の所有者(所有権留保の場合は使用者)に課される税金のことです。抹消手続きをした場合、年度の残存期間に応じて自動車税が返ってくる仕組みになっており、手続き完了日の翌月から月割で換算した金額が還付されます。例えば、10月に抹消手続きが完了した場合は、11月から3月までの5か月分の自動車税が還付金となります 。
抹消手続きには、一時的に車を使えなくする「一時抹消登録」と、車を解体し永久的に車を使えなくする「永久抹消登録」の2種類がありますが、どちらの場合でも自動車税は還付されます。ただし、軽自動車の場合は自動車税還付はありませんので注意しておきましょう。
自動車重量税
自動車重量税とは、新車購入時と車検時に課される税金のことです。車の重量に応じて金額が決められており、車検期間に応じた税金を納めます。自動車重量税は、車を解体し永久抹消登録をした場合のみ還付されます。こちらは永久抹消の手続きと同時に還付手続きを行う必要があり、金額は下記の要領で計算されます。
また、自動車重量税は軽自動車でも還付対象となるため、忘れずに申請しましょう。

自賠責保険
自賠責保険とは、すべての車に加入が義務付けられている強制保険のことです。自賠責保険の還付を受けるには、保険会社へ申請手続きを行わなくてはなりません。手続きには抹消登録を証明する書類が必要になりますので、抹消手続きが完了した後に保険会社へ解約の申請をしましょう。
解約申請を行った日から還付金額が算出されるため、抹消手続きが完了したら早めに申請することをおすすめします。ただし、有効期限が1か月未満の場合、還付金はありませんので注意しておきましょう。
自動車保険
自動車保険とは、自賠責保険とは異なり必ず加入する必要はない任意保険のことです。自動車保険に加入されている場合、いつでも解約することはできますが、公道を走る可能性があるうちは解約をおすすめできません。
抹消手続きが完了する日を事前に保険会社に連絡しておき、その日に合わせて解約できる「先付け解約」という方法もありますので、抹消手続きを行うかどうか、しっかりと見極めてから判断しましょう。
ここまでの内容を表にしたものが下記となります。

※自動車税・重量税・自賠責保険は残存期間が1ヵ月に満たない場合、還付金・解約金はありません。
※自動車保険は日割り計算で返金される場合もあります。
まとめ
車の抹消手続きを行うと、税金や保険料が返金される場合があることをご理解いただけたかと思います。とはいえ、素人が手続きを行うとなると面倒だと感じる方もいらっしゃるでしょう。さまざまな都合でご自身で手続きを行うことが難しい場合は、買い取りだけでなく手続きも代行してくれる業者に依頼をすることがおすすめです。早め早めに手続きをすることで返ってくるお金が多くなる可能性もありますので、抹消手続き後の返金について理解を深めておきましょう。

この記事の監修者
澤井 勝樹
「株式会社はなまる」監査役。1975年生まれ。10年近く会計事務所で経理総務全般の経験を積みながら、税理士、行政書士登録。その後、IT系ベンチャー企業のIPOの準備に携わるなど活動。現在はインターネットとクルマの可能性を世の中に伝えたいとソコカラコラムを執筆中。家族・食べること・愛車のセレナが大好き。おもに廃車の手続きや税金に関するコラムを執筆している。
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