2021.04.21

修復歴車のメリット・デメリットは?購入前の確認ポイントをご紹介!

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中古車の購入を検討するとき、気になるのは過去の履歴ではないでしょうか。
見た目にはどれだけ綺麗に整備された中古車でも、過去に修復歴があると聞くと安全面から購入をためらってしまう方も多いようです。
実際に、修復歴がある車を購入するとどのようなデメリットがあるのでしょうか。
本記事では、修復歴車購入のメリット・デメリットから、修復歴車を購入する場合どのような点に注意すればいいのかを解説します。

そもそも修復歴車ってどんな車?

修復歴車とは、「車の骨格部分(フレーム)を修復した履歴のある車」のことを指し、この定義は、一般社団法人自動車公正取引協議会、一般財団法人日本自動車査定協会、一般社団法人日本中古自動車販売協会連合会が設定しています。

交通事故を起こしてフロント部分が潰れてしまった車や、車を停車するときに壁に少しぶつけてしまいフレームを損傷した車も骨格部分を修正・補修したものはすべて修復歴車となります。

言い換えると、交通事故を起こしただけでは修復歴があるとは言えず、「骨格部分以外を修復した車」は修復歴車には含まれないのです。

“修復歴”に残るパーツと残らないパーツ

「車の骨格部分を修復した履歴のある車」が修復歴車であると先述しましたが、車の骨格部分とは一体どこにあたるのでしょうか。
修復歴に残るパーツと残らないパーツについて解説します。

●修復歴に残るパーツ
・フレーム(サイドメンバー)
・クロスメンバー
・インサイドパネル
・ピラー
・ダッシュパネル
・ルーフパネル
・フロア
・トランクフロア
・ラジエーターコアサポート

上記の9つが車を形成する骨格部分にあたり、いずれか1箇所でも修復をしたことがあれば、修復歴車と判断されます。
ラジエーターコアサポートに関しては、修復ではなく交換だけで修復歴車となります。

●修復歴に残らないパーツ
・ロアスカート
・ドア
・フロントフェンダー
・ボンネット
・サイドシルパネル
・リアフェンダー
・フロントバンパー
・トランクリッド

上記のパーツは、ねじ止めされている部位であり、骨格部分には該当しないため、交換しても修復歴車ではなく「修理歴」と判断されます。

修復歴車の見分け方

修復歴車の定義は理解していても、一般の方が中古車と修復歴車を見分けることは簡単ではありません。
しかし、修復歴の有無は、販売店で査定表を見せてもらえばすぐに判断することが可能です。
なぜなら、中古車販売店が修復歴車を販売する際は、修復歴があることを購入者側に開示する義務があるため、査定表の総合評価を記載する部分に必ず「R」と記載されています。
もし購入を検討している車が「R」と書かれた修復歴車であった場合、どの箇所がどの程度修復されているのか確認してみましょう。

修復歴車を購入するメリット・デメリット

修復歴車についての基礎知識をご理解いただけたところで、修復歴車のメリット・デメリットを紹介します。

修復歴車のメリット

修復歴車の一番のメリットは、なによりも販売価格が安いという点でしょう。
もちろん車種や年式、グレードなどによって多少前後はしますが、修復歴のない中古車と比較すると数十万円単位で価格が変わってくることもあります。

修復歴車の販売価格が安い理由は、決して走行性能に影響があるからではありません。
それは、「修復をしている=不良品」というイメージが定着してしまっており、安く販売しなければなかなか買い手がつきにくいという理由からです。
しかし、単純に修復歴車として販売されていても、修復が甚大なものから軽微なものまで幅広く存在しており、修復歴があるというだけで価値が落ちてしまっている車もたくさんあります。

このように、ご自身が納得できれば非常にコスト的にメリットのある車を購入することができるでしょう。

修復歴車のデメリット

修復歴車は中古車とは異なるため、いくつかのデメリットも存在しているのが事実です。
すべての修復歴車に当てはまるわけではありませんが、修復歴車を所有する上で考えられるデメリットを2つ紹介します。

1, 安全性が低下している可能性がある

修復歴車はどれほど綺麗に修復が施されていても、新品同様の車とは言えません。
車は複雑な構成をした乗り物であるため、一度でも損傷し人の手が加わっていると、安全性に不具合が生じる可能性があります。 
見た目や現状の安全性には問題がなさそうでも、いつ支障が出てくるかわからないため、安全面において安心な車とは断言できないでしょう。

2, 売却するときの買取金額が低くなる可能性がある

修復歴車のメリットで述べたように、中古車などの販売店は修復歴車をかなり安価で販売しています。
そのため、ご自身が乗っていた修復歴車が不要になり売却を考えたとき、おのずと買取金額も低くなってしまうことを覚悟したほうがいいでしょう。
ただし、中古車だけでなく事故車や故障車など損傷のある車の買取を専門としている業者もあるため、いくつかの買取業者を比較してみることで、安価ではあっても極力高い見積りを出してくれる業者を見つけることもできますよ。

修復歴車を購入する前にチェックしたい5つのポイント

修復歴車におけるメリットとデメリットを把握した上で、修復歴車の購入を検討している方は、事前に以下の5つのチェックポイントをおさえておきましょう。

1, ボディパーツにズレはないか確認しよう!

車のボディパーツの隙間は、必ず均一になるように構成されているため、隙間にズレがあった場合は骨格が歪んでいる可能性が非常に高いです。
基本的に修復歴車は目に見えない程度のズレがありますが、明らかにズレがある車には注意が必要です。
まずは、車を前方・後方から目視し、フレームの形状が左右対象となっているかを確認してください。

さらに細かく確認されたい方は、以下の4方向からボディパーツのズレのチェックしてみましょう。

①車輌の前方
・ボンネットとフェンダーの隙間
・ヘッドライトとボンネットの隙間

②車輌の横側
・前後のドアとドアの隙間
・ドアとフロントフェンダーの隙間
・ドアとリアフェンダーの隙間

③車輌の後方
・テールライトとトランクの隙間
・トランクとバンパーの隙間
・テールゲート(ワゴンタイプ等)とフェンダーやバンパーの隙間

車輌の内部(修理痕や塗装の剥がれ等)
・ボンネットやトランクのシーラーに修理痕はないか?
・ボンネットのフェンダー部分の取り付けベルトの塗装が剥がれていないか?
・ドアの取り付けボルトの塗料が剥がれていないか?

2, 第三者や車に詳しい方にチェックしてもらおう!

1つ目のポイントとしてご自身で確認する方法を紹介しましたが、車やパーツに詳しくないからわからない…という方は、車に詳しい方に一緒に見てもらいましょう。
客観的に見てもらうことで、ご自身では気づけなかった違和感や修理痕などの発見につながります。
また、実際に修復歴車を購入したことがある方に、成功談や失敗談を聞いておくのもひとつの判断材料となるでしょう。

3, ご自身で試乗をしてみよう!

最後のポイントとして、実際にご自身で購入を検討している修復歴車に乗ってみましょう。ご自身の感覚で確かめることは、1番わかりやすいチェック方法です。
もし試乗をした際に、ハンドルに触れずに直線道路を走ると左右に曲がってしまうという現象や、やっぱり修復歴車の購入に不安が出てきたといった場合には購入を見送ることをおすすめします。
事前に少しでも違和感がないかをしっかり確かめた上で修復歴車の購入しましょう。

4, 修復の程度や箇所を確認する

修復の程度や修復歴のある箇所、どんな事故や災害で修復したのかをまずは確認しましょう。

販売している店舗が車体番号を把握しているはずなので、説明を受けることができます。

車両検査表が付いていれば、さらに詳しく修復について確認できるので、販売店に確認してみましょう。

修復を行っている箇所によっても安全性への影響や市場価値が大きく変わります。

修復歴が多い、事故による損傷が大きすぎる場合は外見ではきれいに修復されていても耐久性や安全性が低い場合が多いです。

外見よりも機能性や安全性などを注視してチェックするようにしましょう。

5, 悪質な販売店は避ける

悪質な販売店だと感じたら購入するのは避けましょう。

悪質な販売店は細かい修復歴を隠したり、ごまかしたりしてきます。

良い中古車店は鑑定士が在籍したり、デメリットもしっかり説明してくれたりするので、1つの指標にしてみてください。

補償が手厚い中古車店であれば、購入後に不具合があっても対応してくれるため、信頼できます。

友人や家族から中古車店を紹介してもらったり、過去に利用経験がある店舗などを優先的に利用しましょう。

冠水車も修復歴車と同様の扱いを受ける

冠水車の特徴

冠水車は修復歴車と同様に市場価値はかなり低く、安全面でもリスクがあります。

修復歴は表示が義務付けられていますが、冠水車は表示の義務がないため、外見で判断するのは難しいです。

修復歴がある車がやけに安く売ってあるなと感じたら、冠水車である可能性があります。

怪しいと感じた車は販売店のスタッフに問い合わせて、詳しく説明を受けましょう。

冠水車の見分け方

冠水車であるか見分けるには以下の箇所をチェックしてみてください。

  • ドアの内張りが張り替えてあるか、汚れてないか
  • 接着剤に汚れがついているか、シートにはがし跡があるか
  • シートベルトを引き出すと汚れや変色があるか
  • エアコン使用時に異臭がするか

上記に1つでも該当するものがあれば、スタッフに問い合わせてみましょう。

問い合わせてくれば冠水車であるか確認できるので、まずは自分で行うセルフチェックは必須です。

冠水車は汚水の影響を大きく受けているので、部品が泥や砂などで汚れている場合が多くあります。

細かい部分まで確認して冠水車であるかどうかを見極めましょう。

冠水車を購入しないためには?

冠水車は車内に水分が残っている状態であることが多いため、気温や湿度が高い日は車内の水分が蒸発してフロントガラスにくっつくため、車内側が曇ります。

冠水車を見分ける方法として、知っておくと良いでしょう。

汚水の影響もあり、車内の見えない部分にゴミが詰まっているケースもありますが、見極めは難しいです。

しかし、異臭で気づける場合がほとんどなので、外見だけで判断せずに車内もしっかり確認しましょう。


まとめ

修復歴のある中古車を購入する場合のメリット・デメリットや、確認すべきポイントをご理解いただけましたでしょうか。
車はご自身やご家族、ご友人の大切な命を乗せて走るものです。どれだけ低価格で購入できても、どれだけ気に入ったものであっても、修復歴の有無に関わらず、ご自身の目や体でしっかりと見極めた上で購入して、安心安全なカーライフを送ってくださいね。

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この記事の監修者

澤井 勝樹

「株式会社はなまる」監査役。1975年生まれ。10年近く会計事務所で経理総務全般の経験を積みながら、税理士、行政書士登録。その後、IT系ベンチャー企業のIPOの準備に携わるなど活動。現在はインターネットとクルマの可能性を世の中に伝えたいとソコカラコラムを執筆中。家族・食べること・愛車のセレナが大好き。おもに廃車の手続きや税金に関するコラムを執筆している。

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