車を長く大切に乗りたい─。そう願う方にとって、「維持費」は避けて通れないテーマです。特に輸入車ユーザーの間では、車検や整備時の費用負担が大きいと感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、部品の選び方や点検のタイミングを少し工夫するだけで、安全性を保ちながら、維持コストを抑えることが可能です。
この記事では、車の維持費を抑えるためのポイントと、信頼できるアフターマーケットパーツの活用方法をご紹介します。

点検タイミングを把握する:劣化部品は「壊れる前」に交換
まず大切なのは、「不具合が起きてから修理する」ではなく、予防保全の意識で点検を行うことです。 例えば以下のような部品は、定期的に交換が必要とされています。
部品名 | 交換目安 | 備考 |
---|---|---|
エンジンオイル | 約5,000~10,000km | 車種・走行条件により異なる |
オイルフィルター | オイル交換2回に1回 | 汚れがオイル循環に影響 |
ブレーキパッド | 約20,000~50,000km | 鳴きや効きの悪化が目安、車種・走行条件により異なる |
ワイパーゴム | 年1回 | 劣化すると視界不良に |
エアコンフィルター | 年1回~2回 | ホコリやカビの原因に |
バッテリー | 約2~4年 | 始動性低下や突然の上がりに注意(定期点検が重要) |
近年ではドライブレコーダーやセキュリティ機器、スマホ用電源などのアクセサリー機器が増え、キーを抜いた状態でも電力を消費する「暗電流(ダークカレント)」の影響が強まっています。
そのため、従来よりもバッテリーの寿命が短くなるケースもあり、年数だけでなく使用環境にも注意が必要です。定期的な電圧チェックや始動性の変化への気づきが、突然のトラブル防止につながります。
劣化した部品を放置すると、他の箇所まで故障が波及し、結果的に修理費用が高額になることも少なくありません。「定期交換できる部品こそ、品質と価格のバランスを見て賢く選ぶ」ことが、維持費を抑える第一歩です。
関連記事:車の維持費は年間いくら?車種別の費用比較や安くする方法を紹介!
部品代が高い原因は「純正パーツ」が基本だから?
車の修理や車検で見積もりが高額になる要因の一つが、純正パーツ中心の対応です。
メーカーが設定する純正部品は、高品質で安心感がある反面、価格も高めに設定されています。例えば、ブレーキパッドやエアフィルター、ワイパーなど、消耗品とされる部品であっても「純正」で揃えると意外な金額になることも。
そこで注目されているのが、「アフターマーケットパーツ(社外品・優良品)」の活用です。

「社外品・優良品=安かろう悪かろう」ではない!
アフターマーケットパーツと聞くと、「品質は大丈夫?」「純正じゃないから不安…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際には、純正部品と同じ製造元(OEM メーカー)が作っている製品も多くあります。
例えば、以下のような部品メーカーは、自動車メーカーへ純正供給も行うグローバルな OEM企業です。アフターマーケットパーツの中には、自動車メーカーへ純正供給も行う OEM メーカー製の部品も多く、品質は純正品と同等で価格は抑えられています。
例として、以下のようなメーカーが挙げられます。
主な高品質 OEM・アフターパーツメーカー
ブランド名 | 主な取り扱い製品 | 特徴 |
---|---|---|
MANN FILTER(マンフィルター) | オイル・エア・燃料フィルター | 高い濾過性能と信頼性で欧州車に多数採用。純正品質のフィルター製品。 |
RAICAM(ライカム) | ブレーキパッド・シュー等 | ヨーロッパの主要メーカー。静音性・ダスト低減性能に優れるブレーキパーツを提供。 |
FIAMM(フィアム) | バッテリー、ホーンなど | イタリア発。欧州車バッテリーの定番。安定した性能と長寿命。 |
BOSCH(ボッシュ) | ブレーキ、ワイパー、センサー等 | 世界最大級のサプライヤー。高い信頼性と普及率。 |
LEMFÖRDER(レムフォーダー) | 足回り・ステアリング部品 | 高級車にも採用されるOEM部品。 |
MEYLE(マイレ) | サスペンション、ブッシュ類など | ドイツ製。耐久性とパフォーマンスに優れている。 |
FEBI(フェビ) | 足回り部品、エンジンマウント等 | 長寿命とコストパフォーマンスのバランスが良い。 |
INA(イナ) | ベルトテンショナー、プーリー等 | エンジン周辺部品のOEM供給に強く、信頼性の高いドイツ製品。タイミング機構部品には欠かせない存在。 |
SACHS(ザックス) | クラッチ、ショックアブソーバー | 多くの欧州車にOEM供給。乗り心地と耐久性のバランスに優れる。 |
BILSTEIN(ビルシュタイン) | ショックアブソーバー | スポーツ走行から純正交換まで対応。高性能なサスペンションで有名。 |
HELLA(ヘラ) | ライト、エレクトロニクス | 世界的照明・電子部品メーカー。高品質なヘッドライトやセンサーが豊富。 |
VALEO(ヴァレオ) | ライト、エアコン、クラッチ系等 | 欧州車標準採用も多く信頼性高。 |
MAHLE(マーレ) | エンジンフィルター、冷却系など | 純正にも広く使われるドイツメーカー。 |
OEM パーツを安心して購入するには、購入先がカギ
信頼できるOEMパーツを探すうえでは、「どこで購入するか」も重要なポイントです。特に輸入車のアフターマーケットパーツを扱う場合、品質や適合性、在庫の充実度が求められます。
消耗品からボディパーツまで幅広く取り揃え、豊富な在庫を持つ企業やサービスであれば、必要な部品をスムーズに手に入れることが可能です。
また、部品検索や適合確認といった専門的なサポート体制が整っているかどうかも、安心して利用するための判断材料になります。OEMパーツを安全かつ確実に使用するためには、信頼と実績のある専門業者の利用を検討すると良いでしょう。
参考:東邦自動車
初めてのアフターパーツ購入はウェブ店舗もおすすめ

「アフターパーツに興味はあるけれど、どこで買えばいいか分からない…」
そんな方には、専門性の高いウェブ店舗での購入がおすすめです。
信頼できるオンラインショップでは、以下のようなサポートが充実しており、初めての方でも安心して利用できます。
- 車体番号をもとに適合部品の案内が可能
- 車種別に部品の検索ができる
- 純正品とOEM品の比較がしやすい設計
- 信頼性の高いメーカー製品を多数掲載
- 個人での購入・交換を検討している方にも優しい価格帯
- 掲載がない部品でも、相談に応じて取り寄せできる場合あり
こうしたオンラインショップなら、自分の車に合った部品をスムーズに見つけることができ、価格や品質も納得のいくものが見つかりやすくなります。手軽に、そして安心してアフターパーツを購入したい方にとって、ウェブ店舗は心強い選択肢です。
まとめ:維持費を抑えて、輸入車ライフをもっと快適に
維持費が気になる輸入車オーナーにとって、予防保全+部品選びの工夫がコスト削減のために必要です。「早めの点検」「信頼できる OEM パーツ」「専門知識のある適切な販売元」この3つを意識するだけで、車を長く快適に乗り続けることが可能になります。
車を手放す際には、中古車買取サービス「ソコカラ」を利用することで、簡単かつお得に買取が可能です。高額買取を目指したい方は、ぜひ「ソコカラ」への査定依頼を検討してみてください。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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