廃車手続きはディーラーにまかせるべきなのか?

目次
ディーラーで廃車手続きをするメリット
ディーラーに廃車手続きを任せるメリットは以下の4つです。 正規販売店ならではの安心感がある 面倒な手続きを代行してもらえる 車を下取りに出すことができる 廃車と新車購入手続きを同時に行える ディーラーでの廃車手続きは依頼者の作業負担が少ない点が特徴です。廃車に手間を掛けたくない方は利用を検討してもよいでしょう。
1. 正規販売店ならではの安心感がある
各自動車メーカーと特約契約を結ぶディーラーには正規販売店ならではの安心感があります。メーカーのブランドを背負うことから全てのサービスに品格があり、その信頼性の高さは大きな魅力です。また、修理や車検などで普段から付き合いのあるディーラーであれば、良好な関係を継続するため好条件で廃車を引き受けてもらえることも考えられます。
2. 廃車手続きを代行してもらえる
ディーラーへ廃車を依頼した場合、書類作成や陸運局への手続きなど必要な作業は担当者への一任が可能です。特に陸運局での廃車手続きは平日しか行えないため、スケジュール調整が難しい方にとっては大きなメリットと言えます。
3. 車を下取りに出せる
ディーラーならではのメリットが旧車の下取りです。下取りに出せば旧車処分と新車購入それぞれの手続きを同時に行えることに加え、旧車の下取り価格が新車の購入価格から割り引かれます。
4. 旧車の引き下げと新車の納車を同時に行える
ディーラーで車を買い替えた場合、新車が納車されるタイミングで旧車の引き渡しができるため、車の入れ替えにタイムラグが発生しません。仕事や生活の都合で毎日車を使用される方であれば、車がないことで不便な思いをせずに済みます。
ディーラーで廃車手続きをするデメリット
ディーラーでの廃車手続きの主なデメリットは以下の3つです。
- 廃車の場合は実費負担が発生する
- 査定額が付かなければ現金化できない
- 廃車時の還付金を受け取れない場合がある
ディーラーでの廃車依頼のデメリットは主に費用面の問題です。少しでもお得に廃車手続きを済ませたい方であれば他の方法も検討しましょう。
1. 廃車の場合は実費負担が発生する
ディーラーに廃車を依頼した場合、原則として実費負担が発生します。これはディーラーが廃車の解体やリサイクルを他社に外注するケースが多いためです。ディーラーへの廃車依頼はあくまで手続きの代行という意味合いが強く、車の処分に掛かる費用や作業の手数料は依頼者に請求されます。
廃車依頼で発生する費用はディーラーにより異なりますが、相場は50,000円〜80,000円です。主な内訳は以下をご覧ください。
- 廃車手続き代行手数料(10,000円~30,000円)
- 車の解体費用(10,000円~30,000円) ※車種車の大きさにより変動
- レッカー移動費用(5,000円~30,000円) ※距離によって変動
2. 査定額が付かなければ現金化できない
車の年式や状態によっては下取り査定で価格が付けられず、廃車と判断されるケースもあります。その際は当然ながら新車購入時の割引が発生しません。そのままディーラーで廃車するのであれば、逆に廃車費用を請求される可能性もあります。この場合は依頼者に金銭的なメリットがないため、他の処分方法を検討しましょう。
3. 廃車時の還付金を受け取れない場合がある
ディーラーで廃車手続きを行う場合、廃車に伴い発生する税金の還付金が受け取れない場合があります。これはディーラーが廃車費用を割り引く代わりに依頼者が受け取るべき還付金を徴収するためです。ディーラーで廃車手続きを依頼する際は還付金の扱いを必ず確認しましょう。
なお、廃車時に還付金が発生する税金は以下のとおりです。
- 自動車税
- 自賠責保険
- 重量税(※永久抹消登録の場合)
ディーラー以外で廃車手続きをする方法
ディーラー以外で車を廃車する際は以下の2つを検討しましょう。
- 中古車買取サービスを利用する
- 廃車専門業者に買い取ってもらう
これらは多くの場合で無料査定を行っており、廃車手続きの費用も発生しません。ディーラーの下取りよりも高額な査定で不要な車を現金化できます。
1. 中古車買取サービスを利用する
中古車を処分する際に最もメジャーな方法が中古車専門の買取サービスの利用です。車の年式や状態にもよりますが、中古車市場で人気がある車種であればディーラーの下取りよりも高額な査定が期待できます。
ただし、高額での売却を目指すのであれば複数社への見積り依頼が必須です。手間は掛かりますが、一括査定サイトなどを活用し効率的に作業を進めていきましょう。
2. 廃車専門業者に買い取ってもらう
事故車や不動車など、中古車市場でも査定が付かない車は廃車専門業者に買い取ってもらう方法があります。なぜスクラップ同然の車を買い取ってくれるのかというと、日本国内では流通させられない車でも海外へ売却できる販路があるためです。その他、自社で車を解体し、パーツ単位で販売するケースもあります。
【まとめ】
査定が付かない廃車は専門業者に依頼しよう
ディーラーで廃車手続きを依頼した場合、依頼者の作業負担が少なくなる一方で金銭面のメリットはほぼありません。下取りで新車購入額が割り引かれる点は魅力ですが、査定額が付かない旧車はそのまま廃車となる可能性もあります。廃車手続きをお得に済ませたいのであれば、ディーラーではなく中古車・廃車専門の買取業者への依頼も検討しましょう。
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