4ナンバーとは?自動車の3ナンバーと5ナンバーとの違い

自動車のナンバープレートには、さまざまな情報が記載されています。
数字や記号などを用いて、自動車の用途や重量といった情報を表示しているのです。
ナンバープレートの右上に記載されている分類番号も、重要な情報のひとつです。
「4ナンバー」や「5ナンバー」などという名称は、この分類番号の一番左側に書かれた数字をもとに呼ばれています。
この分類番号は細かく分けられているため、よく理解できないという人も多いでしょう。
そこでこの記事では、分類番号のなかでも「4ナンバー」の概要や、「3ナンバー」や「5ナンバー」との違いについて解説します。
目次
4ナンバーとは軽トラックなどに付けられるナンバー
4ナンバー車とは、分類番号の一番左側に書かれた数字が「4」である自動車のことです。
分類番号は地域名の隣に書かれており、たとえば、分類番号が「411」や「478」である場合、その自動車は4ナンバー車といえます。
4ナンバーは、軽トラックや小型の貨物車などに付けられるのが一般的です。
4ナンバーを付けるためには、以下のような条件を満たす必要があります。
- 長さ:4.7m以下
- 幅:1.7m以下
- 高さ:2.0m以下
- 排気量:2,000cc以下
- 荷物を載せる部分の床面積:1.0㎡以上
そのほか、いくつかの条件を満たした自動車が4ナンバーを付けられるのです。
4ナンバーに該当しない自動車も、排気量や重量によって以下のように分類されます。
- 1ナンバー:普通貨物自動車(大型トラックなど)
- 2ナンバー:普通乗合自動車(バスなど)
- 3ナンバー:普通乗用自動車
- 4ナンバー:小型貨物自動車(軽トラックなど)
- 5ナンバー:小型乗用自動車
- 6ナンバー:小型貨物自動車(4ナンバーが埋まった場合に使用される)
- 7ナンバー:小型乗用自動車・小型乗合自動車(5ナンバーが埋まった場合に使用される)
- 8ナンバー:特殊用途自動車(パトカーなど)
- 9ナンバー:大型特殊自動車(フォークリフトなど)
- 0ナンバー:建設機械である大型特殊自動車(クレーン車など)
この番号は、自動車の用途や排気量などによって決まっているため、基本的にナンバー登録時から変更されることはありません。
ただし、ほかの分類番号の条件を満たす場合は、変更することも可能です。
5ナンバーは小型乗用自動車に付けられるナンバー
5ナンバーは、小型乗用自動車に付けられるナンバーです。
ただし、軽自動車に限定されているわけではありません。
普通自動車でも以下のような条件をすべて満たす場合は、5ナンバーに分類されます。
- 長さ:4.7m以下
- 幅:1.7m以下
- 高さ:2.0m以下
- 排気量:2,000cc以下
これらの数値基準は4ナンバーと似ていますが、5ナンバー車には荷物を載せるスペースなどがありません。
一般的に利用されている軽自動車や普通自動車の多くは、5ナンバー車に該当するといえるでしょう。
3ナンバーは普通乗用自動車に付けられるナンバー
3ナンバーは、前述の小型乗用自動車に該当しない自動車に付けられるナンバーです。
排気量が大きいスポーツカーや大きな車体のミニバンなどは、3ナンバー車に分類されます。
有名な高級車やスポーツカーなどは3ナンバーに該当することが多く、車好きの人にとっては憧れのナンバーともいえるでしょう。
ただし、3ナンバーの自動車は、維持費が高くなるのが一般的です。
4ナンバーや5ナンバーの自動車と比較すると、排気量によって金額が決まる自動車税や、重量によって金額が決まる自動車重量税は高くなるでしょう。
自動車税は4ナンバーのほうが安い
4ナンバーの自動車税は、最大積載量によって以下のように決められています。
- 1t以下:8,000円
- 1〜2t:11,500円
- 2〜3t:16,000円
- 3〜4t:20,500円
- 4〜5t:25,500円
最大積載量が5t以上の場合も、1tごとに税金は増えていきます。
一方で、3ナンバーや5ナンバーの自動車税は、以下のように総排気量によって決められています。
- 1L以下:29,500円
- 1〜1.5L:34,500円
- 1.5〜2L:39,500円
- 2〜2.5L:45,000円
- 2.5〜3L:51,000円
[注1]
3Lを超える場合も、総排気量が増えるごとに税金は増えていきます。
4ナンバーの自動車とそれ以外とでは税金の基準が異なるため、単純比較はできません。
ただ、一般的には、4ナンバー車のほうが自動車税は安くなるといえるでしょう。
[注1]国土交通省:自動車税
https://www.mlit.go.jp/jidosha/topbar/zei/jizei/jizei.htm
4ナンバーにするかどうかは総合的に考えて判断しよう!
今回は、4ナンバー車の概要や、3ナンバーや5ナンバーとの違いについて解説しました。
4ナンバー車には、一般的に自動車税が安いというメリットがあるため、5ナンバー車を4ナンバー車に改造しようと考える人もいます。
ただ、4ナンバー車は車検を1年ごとに受けなければならないというデメリットもあるため、維持費が増える可能性もあります。
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