事故車に乗るリスクってどんなものがあるの?

事故車に乗り続けると、安全面で大きなリスクを抱えます。
事故車には見た目では分からない歪みや故障が発生している可能性が高く、いつ故障するか予測できません。
修理をしていない事故車は、走行中にハンドル操作が効かない・ブレーキの誤作動が起きるといったトラブルが起きやすくなっています。
今回は、そんな事故車に乗るリスクについて解説いたします。
愛車が事故車になったときは修理して乗り続けるか、新しく買い替えるかして故障に対応しましょう。
目次
事故車とはフレーム部分に修復歴のある車
事故車とは、車のフレーム部分に修復歴がある車のことです。従って、今まで事故を起こしたことがなくても、何らかの理由でフレーム部分を修理したことがあれば事故車扱いです。
車のフレーム部分とは、
・クロスメンバー
・サイドメンバー
・インサイドパネル/ダッシュパネル
・ピラー
・ルーフ
・センターフロアパネル/フロアサイドメンバー
・リヤフロア
・ラジエーターコアサポート
の8か所を指します。
事故車に乗る2つのリスク
事故車を運転し続けた場合、走行中に不具合を起こす可能性があります。
事故車に乗る大きな2つのリスクについて見ていきましょう。
リスク1. 事故車は直進走行とブレーキに影響が出る
事故車の運転で特に影響が出やすいのは、直進走行とブレーキです。
まっすぐ走っているのに車が左右のどちらかに寄る・ハンドルが揺れて操作が難しいといった状況に陥る危険性があります。
ブレーキに関しても、自動ブレーキで誤作動が起きるなどのトラブルが発生する可能性があるため、注意が必要です。
リスク2. 事故車はフレームに歪みができやすい
現在流通している自動車のほとんどは、車体とフレームが一体になった「モノコックボディ」を採用しています。モノコックボディは衝撃を逃がしやすく、車体を軽量化できる利点がありますが、衝撃を受けた際はどこまで損傷しているのか特定が難しいという欠点があります。
モノコックボディの車でフレームの損傷が起きた場合、ほかのフレームにも影響が及ぶ場合があります。ドアの間に何も挟まっていないのにドアが開き切らない、閉まり切らないといった症状が出るのもその一例です。事故車を修理に出したとき、フレームを1つ交換するだけで済むと思ったらほかのフレームの交換も必要になったというケースも少なくありません。
フレームを修理しないまま事故車を運転し続けていると、車全体に生じた歪みが走行に影響する可能性があります。
事故車は修理と売却どちらを選ぶべき?
愛車が事故車となった場合は、修理に出して乗り続けるか、売却するかの判断が必要になります。
修理・売却の選択は愛車の状態をよく確認したうえで決めましょう。
修理をしなくても事故車は買取りしてもらえる
事故車は修理をしていなくても買取ってもらえるケースが多いです。ただし、すべての車買取業者で買取が可能というわけではありません。また、買取可能な業者であっても、査定額に差が出ることはよくあります。
事故車の廃車手続きを行う前に、買取りができないか複数の業者に相談してみましょう。
車の表面のみの損傷であれば事故車を修理して乗り続けることもできる
車の損傷が大きくない場合は、修理をして乗り続けるという選択肢もあります。
損傷が車の表面のみであれば、修理費用はそこまで高くありませんし、修復歴車にもあたりません。外装だけ損傷している車なら、修理を行って乗り続けてもよいでしょう。
フレームの修理が必要な場合は、損傷の範囲によって金額が大きく変化します。損傷範囲が広いと修理費用が高額になってしまうため、フレームごと修理が必要な場合は、売却を検討した方が賢明です。
事故車にそのまま乗るのは危険!修理や売却を検討しよう
修理をしていない事故車に乗り続けると、いつトラブルが発生するか予想できません。
高速走行中に車体がぶれる、ブレーキに支障が出るなど、大事故につながるリスクがあります。
事故車は必ず専門業者に依頼して修理を行いましょう。
修理が難しい場合は売却を検討しましょう。その際は複数の業者に見積もりをお願いすることをおすすめします。
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