知っておきたい「乗らない車の長期保管」によるデメリット

あなたは車を何台お持ちですか?
車は一家に1台あれば十分!というお考えの方もいらっしゃれば、行き先に合わせて使用する車を変えたい、家族で複数台所有している、という方もいらっしゃるかと思います。
頻度の高い車なら定期的なメンテナンスを行って保管されていることでしょう。
一方で、『相続で譲り受けた車があるが放置したまま乗っていない』『車は持っているが年に数回しか乗らない』というような使用頻度の低い車を所持している方も意外と多くいらっしゃいます。
しかし、ほとんど乗らない車を放置することはトラブルや税金の負担などにつながり、メリットはほとんどありません。
そもそも車を長期放置するとどのようなデメリットが発生するのでしょうか。
目次
車の長期放置によるデメリット
長期間使用していない車は放置車輌と呼ばれますが、これには以下のような4つのデメリットがあります。
1.部品の劣化により、車の価値が下がる
車はたくさんのパーツから構成されており、 代表的なものではエンジン・ミッション・ボディ(フレーム)・バッテリー・タイヤ等があります。
たとえ装備しているパーツが高価なものであったとしても、長期放置により各パーツが劣化するとパーツとしての価値が下がり、結果的に車全体の価値も下がってしまうのです。
2.車輌の時価が下がる
車は常にモデルチェンジ(=改良)されていることをご存知でしょうか?
モデルチェンジには大きく分けて2つの種類があります。
●マイナーチェンジ
マイナーチェンジとは、エンジンなどの根幹的なところは変えず、内装の仕様を変えるなど機能の追加・問題点の修正をほどこすことをいいます。
●フルモデルチェンジ
フルモデルチェンジとは、エンジンやプラットホームを含む車輌全体の大規模な設計変更のことを指し、完全な新型車として販売されます。
モデルチェンジで新型車がでると、同じ車種でも古い年式の車は価値が下がってしまいます。
本来100万円で売れていたはずの車が、1年放置したことにより50万円に下がってしまう…なんてことも少なくありません。
3.予期せぬ災害に巻き込まれる可能性がある
天災はいつ起こるかわかりません。
特に日本は自然災害が多い国のため、駐車場に長期保管していた車が水害、風害、雹害などの天災に遭う可能性は十分にあります。
このときに「こうなる前に売っておけばよかった。」なんて思っても、残念ながらその車の価値は被害を受ける前より下がってしまっているのです。
4.維持費がかかる
以下で説明している内容は一例ですが、1年間でかかる維持費を表したものです。

※1 基本的な保険内容と仮定
※2 初年度登録年月日・用途・排気量によって変動あり
※3 排気量によって変動あり
使用頻度に関わらず、維持費は必ず発生してしまいます。 これが一番のデメリットといっても過言ではないかもしれません。
少しでも車の価値を保つには?
全くエンジンをかけないままでいると故障を招く恐れがあるので、週に1回以上はエンジンを掛け、10分以上アイドリングするようにしましょう。
こうして定期的にエンジン・バッテリーを動かすことで長持ちしやすくなります。
また屋外の日光が当たり、雨風に晒されている場所で保管していると劣化するスピードが早くなるため、可能な限り屋内に保管しましょう。
どうしても屋内に保管することができないのであれば、車カバーをかけることをおすすめします。
車カバーには、直射日光や雨、風から車を守る効果があり、劣化スピードを遅くすることができます。
さいごに
長期放置をすると様々な点でデメリットがあることはご理解いただけたのではないでしょうか。
車は財産でもあり消耗品でもあります。
金額の大小にかかわらず、今後乗る予定がない車は思い切って売却することを検討してみると良いかもしれません。
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