- 2024.12.04
車の故障時にレッカーする流れを解説!かかる費用や注意点も伝授
車の故障や事故は突然訪れるもので、慌ててしまいがちです。そんなときに頼りになるのが「レッカーサービス」です。しかし、具体的にどのような流れで依頼すれば良いのか、かかる費用や注意点を知らないと不安に感じることもあります。
本記事では、レッカーを利用する際の手順や費用、依頼すべきシチュエーションをわかりやすく解説します。いざという時にスムーズに対応できるよう、事前に知識を身につけて安心を手に入れましょう。

車のレッカーとは

はじめに、車のレッカーサービスについて詳しく解説します。実際に発生する費用やどういったときに使用するのかについて、詳しく紹介します。
故障車や事故車の移動サービス
レッカーサービスは、 故障や事故による自走不可能な車を目的地まで運ぶためのサービスです。動かない車を放置すると、交通の妨げや安全性の問題が生じるため、速やかな対応が必要です。
例えば、高速道路でエンジンが停止した場合、レッカー業者が指定の整備工場まで安全に移動させてくれます。これにより、二次被害を防ぐとともに、早期の修理が可能になります。適切な対応ができるよう、緊急連絡先や信頼できるレッカー業者の情報を事前に把握しておくことが大切です。
かかる費用
レッカー費用は移動距離や車の状態によって異なります。短距離の場合は比較的安価ですが、長距離移動や特殊作業が必要な場合は追加料金が発生します。例えば、 10km程度の移動で1万円程度が相場ですが、高速道路での作業や大型車の場合は、さらに高額になることがあります。
自動車保険のロードサービスを利用することで、一部または全額が補償される場合もあります。費用を抑えるためには、事前に保険の特約内容を確認し、必要に応じて加入しておくと良いでしょう。
到着から移動終了までの時間
レッカー車の到着から移動が完了するまでの時間は、通常30分〜1時間程度です。地域や交通状況によって時間が変動することもあります。例えば、都市部はレッカー車が比較的早く到着することが多いですが、山間部や交通渋滞が激しい地域はさらに時間がかかる場合があります。
週末や悪天候時も影響を受けることがあります。スムーズな対応を得るためには、現在地を正確に伝え、連絡時に緊急度をしっかりと説明することが大切です。
レッカーを頼むべきシチュエーション

車が動かなくなる状況はさまざまで、適切なタイミングでレッカーを依頼することが、安全かつ迅速な対応につながります。事故や故障といった予期せぬトラブルが発生した際に、「この状況ではレッカーを利用すべきかどうか」を判断する知識を持っていることは非常に大切です。
状況によっては、レッカー以外の対応が適切な場合もありますが、自力での対応が難しい場合には、 迷わずプロに依頼することが安全です。以下では、具体的なシチュエーションごとに、レッカーを利用すべきタイミングや注意点を詳しく解説します。事前に正しい知識を持つことで、トラブル発生時の不安や混乱を軽減することができるでしょう。
事故により走行不能のとき
交通事故によって車が走行不能になった場合、レッカーを利用して安全に移動させる必要があります。事故車を放置すると交通の妨げになるだけでなく、二次事故のリスクも高まります。
例えば、高速道路での追突事故は、自走不可能な車をレッカーで安全な場所に移動し、周囲の交通を速やかに回復させます。事故直後は冷静に対処し、早めにレッカー業者に連絡することが大切です。
タイヤやエンジントラブルで自走できないとき
タイヤのパンクやエンジントラブルにより車が動かなくなった場合も、レッカーが必要です。自力での対応が難しい状況は、業者に頼ることが安全です。
例えば、山間部でのバッテリートラブルは、現場での応急処置が不可能な場合、レッカーが指定の整備工場まで車を運びます。事前に連絡先を把握しておくと、トラブル時も安心です。
関連記事:タイヤがパンクした場合の対処法とやってはいけない3つの行為
駐車違反車を移動してもらうとき
違法駐車の車が障害となる場合、レッカー業者に依頼して移動してもらうことが可能です。交通の円滑化や緊急車の通行を妨げないために必要な対応です。
例えば、救急車の通行を妨害する違法駐車車は、警察がレッカーを手配して速やかに撤去します。このような状況を未然に防ぐためにも、駐車ルールを守ることが求められます。
廃車にするとき
動かなくなった 車を廃車にする場合、レッカーを利用して指定の場所まで移動させる必要があります。自走不可能な車を適切に処分するためには、専門業者の助けが必要です。
例えば、長期間放置された車を廃車にする際、廃車業者がレッカーを手配し、解体場まで安全に運びます。不要な車の処分は早めに決断し、信頼できる業者に依頼することが大切です。
車の故障でレッカーを依頼する流れ

レッカーサービスを利用する際には、適切な手順を踏むことが大切です。事前準備と冷静な対応がスムーズなトラブル解決につながります。
状況を把握し、事故の場合は安全を確保する
故障や事故が発生した際は、まず状況を冷静に把握し、 安全を確保することが最優先です。特に高速道路や交通量の多い場所は、さらなる事故を防ぐために迅速な対応が求められます。
例えば、高速道路で車が動かなくなった場合、ハザードランプを点灯し、三角表示板を設置した後、速やかに安全な場所に避難することが必要です。事前にトラブル時の基本対応を知っておくことで、落ち着いて行動できるようになります。
レッカー業者に連絡し状況を伝える
状況を把握した後、レッカー業者に連絡し、具体的な状況や現在地を正確に伝えます。 適切な情報を提供することで、迅速かつ正確な対応が期待できます。
例えば、スマートフォンの地図アプリを利用して現在地を共有すれば、業者が迷わず到着できます。さらに、故障や事故の内容を具体的に説明することで、必要な装備を備えたレッカー車が手配されます。的確な情報提供が、スムーズなサービス提供につながります。
警察や消防、保険会社への連絡も検討する
事故や火災を伴う場合は、 警察や消防、保険会社にも速やかに連絡を取る必要があります。これにより、法的手続きや補償の処理がスムーズに進むでしょう。
例えば、交通事故で相手の車が関わる場合、警察に連絡して事故証明を取得することが求められます。同時に保険会社にも状況を報告し、補償手続きを進めなければなりません。関係機関との連携をしっかりと図ることで、トラブルの影響を最小限に抑えられます。
指示に従い手続きなどを進める
レッカー業者や関係機関の指示に従い、必要な手続きや準備を進めます。独自の判断で行動すると、対応が遅れたり、費用が余計にかかったりする可能性があります。
例えば、業者の指示で必要な書類を準備したり、レッカー先の指定を迅速に行うことで、移動がスムーズに進みます。冷静に対応し、指示通りに進めることで、トラブルを早期に解決できます。
車の処分方法を決める
車の状況に応じて、 修理、売却、または廃車といった処分方法を選択します。適切な判断をすることで、費用や時間の無駄を最小限に抑えることが可能です。
例えば、修理費用が高額な場合、廃車業者に依頼して車を解体してもらう選択肢があります。一方、軽微な故障であれば修理を依頼し、再度使用することもできます。専門家のアドバイスを活用し、最適な処分方法を選ぶことが大事です。
車の故障でレッカーを依頼できる業者
レッカーサービスを依頼できる業者は複数あります。それぞれの特徴を理解し、状況に応じた最適な選択をすることが大切です。
JAF
JAFは、全国どこでも迅速に対応できる信頼性の高い業者です。24時間365日対応で、会員であれば割安な料金でサービスを利用できます。
例えば、地方の山間部で車が動かなくなった際でも、JAFは速やかに対応してくれます。特に会員特典として 20km以内のけん引移動が無料になるため、コストを抑えることができます。広範囲で信頼できる対応が可能なJAFは、ドライバーにとって頼れる存在です。
加入している自動車保険のロードサービス
自動車保険に付帯しているロードサービスは、 契約内容に応じてレッカー移動を無料または低価格で提供します。コストを抑えたい場合に有効です。
例えば、保険の特約で50kmまでのレッカー移動が無料の場合、遠方の整備工場への移動も安心して依頼できます。また、修理費用も保険で補償される場合があるため、経済的負担が軽減されます。保険内容を事前に確認しておくことで、緊急時の対応がスムーズに進みます。
出張整備
軽微なトラブルであれば、出張整備を利用することでその場で問題を解決できる場合があります。レッカーを避けたい場合に適した選択肢です。
例えば、バッテリー上がりや鍵の閉じ込みなどのトラブルは、出張整備業者が現場で解決してくれます。その場で対応が可能なため、時間や費用を節約できます。トラブル内容に応じて出張整備を検討すると良いでしょう。
廃車業者
廃車を目的とした場合、廃車業者に依頼すると レッカー手配から処分手続きまで一括で対応してもらえます。多くの場合、レッカー費用が無料なので安心です。
例えば、長期間放置されていた車を廃車にする際、廃車業者がレッカーで引き取り、適切に処分してくれます。車の処分が必要な場合、信頼できる廃車業者を選ぶことで手間が軽減されます。
車の故障時にレッカーを利用する際の注意点
レッカーサービスを利用する際には、いくつかの注意点があります。これらを事前に把握することで、トラブルを回避し、スムーズな対応が可能になります。
落ち着いて状況を伝え指示に従う
トラブル時には冷静さを保ち、業者に正確な情報を伝えることが大切です。慌てて不十分な情報を提供すると、対応が遅れる場合があります。
例えば、レッカー業者に「エンジンが停止して動かない」「現在地は高速道路の○○出口付近」と具体的に伝えると、速やかに対応してもらえます。冷静に状況を伝え、指示をしっかりと守ることで、問題解決がスムーズに進むでしょう。
悪徳の業者には気を付ける
レッカー業者の中には、悪徳業者が存在する場合があります。不当に高額な料金を請求されないよう、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
例えば、現場で強引に契約を迫られる場合や、事前の説明なしに追加料金を要求される場合は注意が必要です。JAFや保険会社の提携業者を利用すれば、安心してサービスを受けられます。事前に信頼性の高い業者をリストアップしておくことで、不測の事態に備えられます。
レッカーできないケースを把握しておく
すべての車がレッカーできるわけではありません。 特殊な車や極端に損傷した車などは、対応が難しい場合があります。
例えば、大型車や特殊車両の場合、通常のレッカー車では対応できず、専用車両が必要です。また、車が崖下に落ちている場合などは別の対応手段が求められます。事前に車の特徴や状況を確認し、適切な業者を選ぶことで問題を回避できます。
事故の場合は相手方や周囲の安全に気を配る
事故時には、自分だけでなく、相手方や周囲の安全を確保することが大切です。これにより、二次事故やトラブルを防ぐことができます。
例えば、追突事故の場合、相手の車の運転手の安否を確認し、必要であれば救急車を手配します。また、現場にいる歩行者や他の車にも注意を払います。安全を最優先に考えた行動が、状況を落ち着かせる近道となります。
事前に保険や車検などを確認しておく
トラブルに備えて、日頃から保険や車検の状況を確認しておくことが大切です。事前準備ができていれば、緊急時の対応がスムーズになります。
例えば、保険の特約でレッカーサービスがカバーされている場合、余計な費用をかけずに済みます。また、車検の有効期限を把握しておくことで、予期せぬトラブルを防ぐことができるでしょう。備えがあれば、万が一の際にも安心して対応できます。
車の売却ならソコカラ
レッカーサービスは、故障や事故時に車を安全に移動させるための重要な手段です。事前に信頼できる業者を選び、トラブル時の対応手順を把握しておくことで、スムーズかつ安全に問題を解決できます。
また、保険内容や車の状態を日頃から確認することで、緊急時の負担を軽減できます。冷静な対応と事前準備が、トラブルを最小限に抑えるポイントです。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
メーカーを選択してください
国産車
トヨタ
レクサス
日産
ホンダ
マツダ
スバル
スズキ
三菱
ダイハツ
いすゞ
光岡自動車
日野自動車
UDトラックス
三菱ふそう
輸入車
メルセデスベンツ
AMG
BMW
アウディ
フォルクスワーゲン
オペル
ポルシェ
スマート
キャデラック
シボレー
ジープ
ハマー
GMC
フォード
リンカーン
クライスラー
ダッジ
テスラ
ロールスロイス
ベントレー
ジャガー
ランドローバー
ルノー
ロータス
ローバー
ボルボ
マセラティ
ミニ
プジョー
フェラーリ
ランボルギーニ
フィアット
ヒョンデ
シトロエン
サーブ
アルファロメオ
アバルト
アストンマーティン
MG
BYD
トライアンフ
その他・不明
車種を選択してください
車種
関連記事
-
-
- 事故車のお役立ちコラム
- 2024.09.26
人身事故の違反点数や罰金は?免停の基準も解説!
-
-
-
- 自動車のお役立ちコラム
- 2025.01.16
【図説】バッテリー上がり時の適切な充電方法
-
-
-
- 自動車のお役立ちコラム
- 2024.09.10
車のエンジンがかからない!電気はつくのに…その原因と対処法を徹底解説
-
-
-
- 事故車のお役立ちコラム
- 2025.01.07
動物を轢いて逃げたらどうなる?飼い主がいた場合の対応も徹底解説
-
-
-
- 事故車のお役立ちコラム
- 自動車のお役立ちコラム
- 2024.09.26
軽い事故・人身事故の違反点数はどのくらい?加算される違反点数や処分の流れを解説
-
-
-
- 故障車のお役立ちコラム
- 2024.11.01
ハンドルを切ると異音がする原因と対処法について詳しく解説!
-