- 2023.06.28
廃車手続きに必要な書類は?状況別の必要書類についても詳しく解説!
「廃車手続きの必要書類が知りたい」「自分の廃車処理方法ではどの書類が必要なのか分からない」
と悩んでいませんか。
廃車手続きは必要書類が多く複雑なイメージがありますよね。
状況によっても必要書類が変わるので、事前に必要書類が何なのか把握しておくとスムーズに手続きできるでしょう。
本記事では廃車手続きに必要な書類を状況別、車種別に分けて解説していきます。
本記事を読むことで廃車手続きの必要書類が分かり、すぐに準備に取り掛かれるでしょう。
廃車には主に3種類ある
廃車には主に以下の3種類があり、状況に応じて適切な処理をする必要があります。
- 永久抹消登録
- 一時抹消登録
- 解体届出
それぞれの廃車方法について詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。
永久抹消登録
永久抹消登録は災害や事故により車が使用できなくなったり、すでに車が解体されていたりする場合に行う手続きです。
手続きは現在の住所を管轄する運輸支局で行います。
運輸支局は各都道府県に配置されており、関東・東北・近畿・九州などの地方ごとにある運輸局でも手続き可能です。
自身で手続きを行う場合は費用が発生せず、業者に解体を依頼した場合は解体終了の通知を受けてから15日以内に手続きを行う必要があります。
一時抹消登録
一時抹消登録は、登録した車両が一時的に公道を走行できない状態にする際に行う手続きです。
主に人に譲る場合や長時間使わないことが確約されている場合に行います。
一時抹消登録を行えば税金の支払い義務がなくなります。そのため、1年間の出張があり車を利用しない場合や、長期で乗らないが手放したくない場合に車にかかる費用を節約可能です。
永久抹消登録と同様に手続きは運輸支局または運輸局で行います。
自動車税や自賠責保険の還付金が受け取れる場合もあり、自動車税は前払いした残期間分、自賠責保険は支払い済みの保険料を還付してもらえる可能性もあります。
解体届出
解体届出は、一時抹消登録をした車を解体した場合に行う手続きです。
現住所を管轄する運輸局ではなく、全国どこの運輸局でも手続きができます。
永久抹消登録と同様にリサイクル業者から解体終了の通知を受けてから15日以内に手続きを行う必要があります。
自身で手続きを行う場合は費用はかかりません。
一時抹消登録をした車を永久抹消したかったり、解体したかったりする場合は解体届出も必要になることを把握しておきましょう。
【種類別】廃車手続きに必要な書類
廃車手続きに必要な書類を廃車方法別に解説していきます。
本項の内容を参考にすれば必要書類が分かり、すぐに準備に取り掛かれるでしょう。
1つでも欠けると手続きが行われないので、注意してください。
永久抹消登録に必要な書類
永久抹消登録に必要な書類は以下の通りです。
- 印鑑証明書(発行から3か月以内)
- 委任状(所有者が手続きする場合は不要)
- 車検証
- ナンバープレート(前後2枚)
- 手数料納付書
- 永久抹消登録申請書
- 自動車税申告書
手続きの際は別途で解体報告を受けた日付と移動報告番号の提示が必要です。
また、委任状は所有者が手続きする場合は不要です。
しかし、実印の持参は必須なので忘れずに持っていくようにしましょう。
災害や水害によって車が使用できない場合は移動報告番号は必要なく、代わりに罹災証明書の用意が必要です。
一時抹消登録に必要な書類
一時抹消登録に必要な書類は以下の通りです。
- 印鑑証明書(発行から3か月以内)
- 委任状(所有者が手続きする場合は不要)
- 車検証
- ナンバープレート(前後2枚)
- 手数料納付書
- 一時抹消登録申請書
- 自動車税申告書
手数料納付書・一時抹消登録申請書・自動車税申告書の3つは手続き当日に用紙を受け取るため、事前に用意する必要はありません。
車が盗難されて捜索中の間、一時抹消登録を行う場合はナンバー・車台番号・身分証明書が追加で必要です。
解体届出に必要な書類
解体届出に必要な書類は以下の通りです。
- 委任状(所有者が手続きする場合は不要)
- 登録識別情報等通知書
- 移動報告番号と解体報告の日付の控え
- 手数料納付書
- 永久抹消登録申請書
車検が1ヶ月以上残っている場合で解体届出の手続きを行うときは、重量税の還付手続きも必要です。
上記の書類に加えて所有者の金融機関情報の提示を求められます。
代理人が手続きする場合は委任状や代理人の印鑑も必要なので、忘れないようにしましょう。
軽自動車は普通車に比べ手続きが簡単
軽自動車は普通車に比べて必要書類が少ないため、手続きが簡単です。
軽自動車の廃車手続きに必要な書類を処理方法別に解説していきます。
普通車とは相違点もあるので、ぜひ参考にしてスムーズに廃車手続きを行いましょう。
【軽自動車】解体返納手続きに必要な書類
軽自動車が解体返納手続きを行う際に必要な書類は以下の通りです。
- 車検証
- 使用済自動車引取証明書
- ナンバープレート
- 解体届出書
- 軽自動車申告書
- 申請依頼書(代理人が手続きする場合のみ)
軽自動車の廃車手続きは現住所の管轄である軽自動車協会で行います。
手続き自体は全て費用はかかりません。
事業用として車を利用していた場合は上記の書類に加えて、事業用自動車等連絡書が必要です。
解体返納手続きをする際に重量税還付申請も同時に行う場合は、マイナンバーカードもしくは運転免許証などの身分を確認できるものを提示する必要があります。
【軽自動車】一時使用中止手続きに必要な書類
軽自動車が一時使用中止手続きを行う際に必要な書類は以下の通りです。
- 車検証
- ナンバープレート
- 自動車検査証返納届出書
- 軽自動車税申告書
- 申請依頼書(代理人が手続きする場合のみ)
軽自動車の一時使用中止手続きは別名で自動車検査証返納届ともいいます。
解体返納手続きとは違い、1件の申請につき350円かかるので注意しましょう。
自動車検査証返納届出書は手続き当日に軽自動車検査協会で取得する必要があります。
軽自動車申告書は地域によって不要ですが、必要な場合は市区町村の課税課や税務課で取得しましょう。
【状況別】書類が追加で必要な場合
廃車手続きの際は状況に応じて追加書類が必要になる場合があります。
本項では状況別にどんな追加書類が必要になるかを解説していくので、イレギュラーにも対応できるように参考にしてください。
車検証と印鑑証明書の個人情報が異なる場合
車検証と印鑑証明書の個人情報が異なる場合は、以下の書類のいずれかが必要となります。
- 住民票
- 戸籍の附表
- 戸籍抄本
戸籍抄本は姓が変わっている場合のみ必要です。
上記の書類は全て市役所・区役所で発行できるので、該当する人は忘れずに用意しておきましょう。
所有者が個人ではない場合
所有者が個人ではなくローン会社や法人の場合は、必要書類を販売店やディーラーに取り寄せる必要があります。
必要になる書類は以下の通りです。
- 所有者の印鑑証明書
- 所有者の譲渡証明書
- 所有者の委任状
所有者が亡くなった場合
所有者が亡くなった場合は通常の廃車手続きの必要書類に加えて、以下の書類が追加で必要です。
- 戸籍謄本
- 除籍謄本
- 遺産分割協議書
- 印鑑証明書
除籍謄本は所有者が除籍されていることを証明する謄本なので、死亡が記載されているか確認しましょう。
遺産分割協議書には相続人全ての署名・捺印が必要であり、筆頭相続人については実印での押印が必要です。
その際に提出する印鑑証明書は筆頭相続人のものを指します。
車検が1ヶ月以上残っている場合
車検が1ヶ月以上残っている場合は以下の書類が追加で必要です。
- 永久抹消登録→金融機関情報、受領権限の記載がある委任状
- 一時抹消登録→なし
- 解体届出→金融機関情報、受領権限の記載がある委任状
車検が残っている場合は自動車税・自動車重量税・自賠責保険の還付の対象になります。
月日が経つにつれて還付金は減っていってしまうため、解体処理が済んだら速やかに廃車手続きを行いましょう。
面倒なら業者に依頼するのも検討しよう
廃車手続きが面倒であれば業者に代行依頼をするのも検討してみましょう。
本項では業者に依頼する際のメリットや相場金額について解説します。
依頼すると廃車手続きが楽になるので、面倒に感じる人は参考にしてください。
廃車買取業者の相場は1~3万円ほど
車種にもよりますが、廃車買取業者の相場は1~3万円ほどです。
軽自動車であれば1万円以下で依頼できますが、普通車になると1万円以上、外国車であれば2万円、大型車であれば3万円ほどかかります。
処分代として請求されますが、廃車買取専門店などの廃車から部品を取り出し新たに価値を見出す店舗では、逆にお金が支払われる場合もあります。
最も適した廃車方法で処理してくれる
運輸局や運輸支局は受付時間が平日9時~16時と決められています。
そのため、手続きに行く時間がとれない場合でも最も適した方法で廃車処理してくれます。
利用頻度によって永久抹消がよいか、一時抹消がよいか異なりますが、業者が最適な判断をしてくれるでしょう。
廃車買取専門店に依頼すれば廃車方法の提案のみならず、依頼者が有利になるようなコツなども教えてくれます。
必要書類の用意が楽になる
必要書類の用意が楽になるのも業者に依頼するメリットの1つです。
永久抹消登録の場合だと業者に依頼する場合の必要書類は以下の通りです。
- 印鑑証明書
- 委任状
- 車検証
- ナンバープレート
自身で行うよりも必要書類が少ないため、自分で全て用意するよりも楽ですし、手間も省けます。
自分で行う場合は役所に行かないと取得できない書類もあるので、役所に行く時間も節約できます。
まとめ
本記事では廃車手続きに必要な書類について解説していきました。
用意する書類が多くて面倒だと感じる人は廃車買取業者に依頼するのも良いでしょう。書類の用意も楽になり、手間もなくなるので時間を節約できます。
実際に手続きに行く際は上記の書類を忘れずに用意して、スムーズに廃車手続きを行いましょう。
この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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