- 2024.09.13
ナンバープレートの外し方ってどんな手順で行う?外すタイミング、注意点を解説!
「ナンバープレートを変更したいけど、工程が複雑そう」「自分でナンバープレートを外したいけど、やり方が分からない」 このようにナンバープレートを自分で外す方法が分からない方も多いのではないでしょうか。 ナンバープレートの外し方は簡単なため、すぐに取り掛かれます。しかし、面倒だからといってナンバープレートの交換が必要なタイミングで放置すると、刑罰やトラブルの原因になりかねません。そのため無駄なトラブルを避けるためにも、必要に応じてすみやかに交換しましょう。 本記事では、ナンバープレートの外し方や外すタイミング、注意点について詳しく説明します。 ※事故車買取についてはこちらから

ナンバープレートはどんなときに外す?
- 引っ越して住所が変更になったとき
- ナンバープレートが破損したとき
- 好きな番号や絵柄付きに変更したいとき
- 廃車にするとき
- 所有する自動車を使用する機会がないとき
- 名義が自分ではないとき
引っ越して住所が変更になったとき
引っ越して住所が変更になった場合、管轄の支局が変わる場合があります。支局が変わらない場合のナンバープレート変更は不要ですが、支局が変わる場合は住所変更とともにナンバープレートの変更が必要です。 例えば品川ナンバーのエリアに住んでおり、引っ越し先が渋谷などの品川ナンバー管轄内であれば、変更は不要です。一方で世田谷などの管轄外に引っ越した場合は、ナンバーの変更が必須となります。 なお普通自動車の場合、新たに交付されたナンバープレートを自分で付けられません。そのためナンバー変更の手続きの際は、新しい管轄の運輸支局に自分の車を運び入れて担当者に付けてもらいましょう。軽自動車の場合は、ナンバープレートの封印が不要のため、自宅で付けることが可能です。
ナンバープレートが破損したとき
ナンバープレートは破損した時も外すことがおすすめです。特に破損した状態で公道を走ることは違法なため、早急な対応が必要となります。ナンバープレートが破損した時は修理もできますが、再交付した方が安くなる場合が多いです。 そのため修理費用を抑えたい方は、再交付するのがおすすめです。ナンバーの変更と修理は、下記の値段が相場となります。
- ナンバー変更の費用:2,000円程度
- ナンバー修理の費用:3,000円~5,000円程度
なお自動車のナンバープレートは前後に1枚ずつ取り付けられていますが、1枚でも破損した場合はナンバーの変更が必要となります。
好きな番号や絵柄付きに変更したいとき
ナンバープレートを好きな番号や絵柄付きに変更したい方もいるでしょう。ナンバープレートには、数字や彩りを加えられる希望ナンバーや図柄ナンバー制度があります。縁起のいい数字や地域固有の絵柄が付いたナンバープレートなど自分好みに変更できるので、好きな番号や絵柄のナンバープレートに変える方も多いです。
- 希望ナンバー:ナンバープレートに表記される数字を好きな数字に変更できる。希望ナンバーを登録できる車は、自家用車・事業用車・レンタカー・自家用軽自動車となる。
- 図柄ナンバー:地域振興を目的とし、地域独自の図柄にデザインされている。名産品や観光地などがデザインされており、地域の魅力をPRできる。
好きな番号や絵柄付きに変更したい時も、ナンバープレートを外すタイミングなので、外し方を確認しておきましょう。
廃車にするとき
事故や故障などで修理費用が高くなったり、維持費を節約するために廃車にしたい方もいるでしょう。廃車にする際は手続きが必要ですが、その際もナンバープレートを外す必要があります。 一般的に廃車をする際は、普通車は陸運局、軽自動車は軽自動車協会へナンバープレートを返納します。この時に廃車予定の車を陸運局や軽自動車協会などに持ち込み、ナンバーを外してしまうと帰りに乗って帰れなくなるため、車は持ち込まないようにしましょう。
所有する自動車を使用する機会がないとき
所有する自動車を使用する機会がない時は、ナンバープレートを外した方がいい場合があります。ナンバープレートの返納・登録抹消手続きをすることで、自動車税の支払いを止められるからです。 自動車を使用していると、自動車税を支払う必要があります。排気量にもよりますが、普通自動車の場合の値段は、25,000円〜110,000円程度です。しかし所有している自動車をしばらく使用する機会がない時は、ナンバープレートを外すことで自動車税を払わなくて済みます。 そのため自動車を持っているけど長期間乗らない方は、ナンバープレートを外してしまった方がお得になる場合が多いです。
自分名義ではないとき
店舗ではなく、個人売買やネットオークションなどで他人名義の車を購入する場合もあるでしょう。その際は、車の名義を自分名義に変更する必要があります。名義変更していない状態では、車の使用はできますが、車検や廃車の手続きができません。 また自分の住所地を管轄するナンバープレートと異なる場合は、新しいナンバープレートを取り付けることになります。そのため譲り受けた車を持ち込み、ナンバープレートを入れ替えましょう。なお軽自動車は車を持ち込む必要がないため、古いナンバープレートを提出し、新しいナンバープレートを付けるだけで大丈夫です。
ナンバープレートを外さず放置するとどうなる?
- 刑罰の対象になる
- トラブルの原因になる
刑罰の対象になる
車の住所変更をしていないと、刑罰の対象になる場合があります。実際に道路運送車両法第十二条では、「使用の本拠地が変わった場合には15日以内に変更登録の申請をしなければいけない」(引用元:道路運送車両法第十二条)との項目があります。この法律に違反すると、50万円以下の罰金が科されます。 しかし実際に法律違反で罰金を科される人はほとんどいないため、無自覚で車を運転している方が多いのが現状です。罰金を支払う可能性は低いですが、後々トラブルに繋がりかねないので、引っ越しや名義変更をした際は、しっかりナンバープレートを変更しましょう。
トラブルの原因になる
「ほとんど罰金を科されないなら、手続きの必要がないのでは?」と思われる方もいるでしょう。しかし住所変更していない場合、さまざまなトラブルが生じる原因となります。具体的には下記のような事態に発展します。
- 自動車税の納税通知書が届かない
- リコールの案内が来ない
- 売却の際に必要種類が増える(普通車のみ)
住所変更をしなければ、自動車に関する重要な通知が自宅に届きません。例えば納税通知書が旧住所に送られて、支払いができなかったという事態に繋がります。さらに期限を過ぎると「延滞金」が発生するので、時間がたつほど支払う額は増えていくでしょう。もちろん自動車税は、納付しなければ車検を受けられないので支払いは必須です。 このように面倒でも手続きをしていないと、逆に面倒な事態に陥ってしまいます。罰金やさまざまなトラブルを避けるために、引っ越しをしたら早めに住所変更の手続きをしましょう。
ナンバープレートを外す際の必要書類
- 住所変更の場合
- ナンバープレートが破損した場合
- 名義変更の場合
それぞれ見ていきましょう。
住所変更の場合
住所を変更した場合、車検証と自動車税事務所の住所変更手続きをしましょう。車検証の変更は道路運送車両法で15日以内に行うように義務付けられています。また自動車税事務所の住所を変更しない場合は前住所に支払い通知が届いてしまいます。 必要書類は下記の通りです。
- 申請書
- 住民票
- 自動車検査証
- ナンバープレート
- 自動車保管場所証明書
ナンバープレートが破損した場合
ナンバープレートが破損した場合は、基本的に同じ番号での再交付となります。しかしナンバープレートの重度な破損などで番号が読み取れない場合は、盗難や損失と同じく、登録番号の変更手続きから行う必要があります。ナンバープレートの状況に応じて手続きをしましょう。 必要書類は下記の通りです。
- 自動車登録番号
- 自動車検査証(車検証)もしくはコピー
- 破損または汚損したナンバープレート
名義変更の場合
個人売買やネットオークションなどで他人名義の車を購入した際は、必ず名義変更の手続きと車の使用者登録情報を変更しましょう。名義が変更されていない場合、車は使用できますが、車検や廃車の手続きが不可能となります。旧所有者と新所有者で必要な書類が異なるので、それぞれご紹介します。 必要書類(旧所有者が準備するもの)
- 譲渡証明書
- 印鑑登録証明書
- 車検証
- 住民票など
- 委任状(旧所有者の実印の押印があるもの)
- ナンバープレート
必要書類(新所有者が準備するもの)
- 新所有者の印鑑登録証明書
- 新使用者の車庫証明書
- 手数料納付書
- 自動車税・自動車取得税申告書
ナンバープレート変更の手順
- 窓口で申請書と手数料納付書を入手、作成します。※事前に準備している場合は不要。
- 普通車の場合は、印紙販売窓口にて350円分の印紙を購入後、手数料納付書に貼り付けます。※軽自動車の場合は不要です。
- 申請書類一式を窓口に提出します。
- 住所変更後の新しい車検証が交付されます。
- 施設に併設される自動車税事務所で、自動車税・軽自動車税申告書に記入・捺印後に新しい車検証とともに窓口に提出します。
- 古いナンバープレートと新しい車検証をナンバー交付窓口に提出します。
- 新しいナンバープレートを購入し、取り付けます。
- 普通車の場合は封印が必要なため、封印取付所で封印してもらいます。
【破損した場合】
- 運輸支局か軽自動車協会の窓口にて、自動車登録番号標再交付申込書(申請書)を入手、作成します。※事前に準備している場合は不要。
- 申請書と車検証を窓口に提出し、承認を受けます。
- 申請書と車検証をナンバー交付窓口に提出します。
- ナンバープレート代を支払い、引換証を受け取ります。
- ナンバー交付窓口にて引換証と破損したナンバープレートを提出し、新しいナンバープレートを取り付けます。
- 普通車の場合は封印が必要なため、封印取付所で封印してもらいます。
【名義変更の場合】
- 新所有者の管轄地域の陸運局か軽自動車検査協会の窓口にて、手数料納付書と申請書を入手します。※ナンバー変更が必要な場合は、車も持っていきます。
- 手数料分の印紙を購入します。
- 申請書を作成し、提出します。
- 新しい車検証が交付されます。
- 施設に併設される自動車税事務所で、自動車税・軽自動車税申告書に記入・捺印後に新しい車検証とともに窓口に提出します。
- 交付窓口に古いナンバープレートと新しい車検証を提出します。※管轄地域が変わる場合のみ
- 新しいナンバープレートを受け取り、封印します。※管轄地域が変わる場合のみ
ナンバープレートの外し方
ドライバーを準備する
まずナンバープレートを外すためのドライバー(少し大きめのプラスとマイナス)を準備します。大きさとしては、ボルトの十字の溝にちょうど収まるくらいがベストです。なおボルトがさびている場合はドライバーでも外せないため、メガネレンチも準備しておきましょう。
前面のナンバーを外す
続いて前面のナンバーを外します。通常の場合、プラスのドライバーでボルトを回すと外せます。しかしさびている場合は、10mmほどのメガネレンチを使って回しましょう。
後面のナンバーを外す(封印を外す)
続いて後面のナンバーにある「封印」を外します。封印を外したまま公道を走ることは禁止なので、外したら乗らないようにしましょう。 封印を外す簡単なステップは下記の通りです。
- ドライバーで封印の中央に穴を開ける
- 穴の奥にあるボルトとプラスドライバーを合わせる
- ドライバーを回してボルトを外す
なお軽自動車には、普通車と違い「封印」が付いていません。そのため左右のネジをプラスドライバーで回すだけでナンバープレートは外れます。
ナンバープレートを外す際の注意点
- 自賠責保険や任意保険の手続きも必要
- 受け取りに時間がかかる場合がある
車のナンバーを変える時は、自賠責保険や任意保険のナンバーも変更の手続きをしましょう。自賠責保険は車に対してかかる保険なので、契約内容に変更がある場合は、通知の義務があります。 またナンバープレートは受け取りに時間がかかる場合があります。通常のナンバープレートは、ある程度在庫がある状態なので即日受け取れますが、希望ナンバーや図柄ナンバーは即日の交付が難しいです。希望ナンバーは1週間程度、図柄ナンバーは10日前後の日数がかかるため、日数がかかることを見越して申請しましょう。
手続き代行業者への依頼も検討する
ここまでは自分でナンバープレートを変更する方法をご紹介しました。しかし「自分でやるのは時間がかかるし、手続きがめんどくさい」という方もいますよね。そんな方は手続き代行業者へ依頼するのもおすすめです。代行業者へ依頼することで、時間を節約でき、確実にナンバープレートの変更ができます。 しかしその分、自分で手続きをするより費用が高くなります。具体的な目安としては1万円~4万円ほどの費用がかかります。自分で変更する場合は数千円で完了するので、必要に応じて使い分けてみてください。
売却という手もあり
ナンバープレートの変更がめんどくさいという方は売却という手段もあります。特に引っ越し後に車を使用しない場合は、売却してしまう方が面倒な手続きを避けられます。自分の立場に応じてぜひ売却も検討してみてください。
まとめ
本記事では、ナンバープレートの外し方や外すタイミング、注意点などをご紹介しました。ナンバープレートを変更する際は、さまざまな手続きが必要なので、事前に確認しておきましょう。 特に引っ越しなどの際にナンバープレートの変更を後回しにすると、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があります。そのため面倒を避けるためにも早めに手続きを済ませましょう。なお手続きが面倒な方は手続き業者や売却という選択肢を持っておくのもおすすめです。 クルマ買取「ソコカラ」は、10年以上経った古い車でも、10万km以上走った車でも買取しています。廃車の買取事例も多数で、廃車にまつわる手続きも無料代行いたします。 無料査定しているので、ぜひお気軽にご相談ください。 無料オンライン査定で車を査定する

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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