- 2022.08.02
廃車するのに印鑑証明は必要?廃車手続きにおける注意点も解説
重要な書類に印鑑を押す場合、その印鑑を証明する印鑑証明書の提出が必要になることが多いのではないでしょうか。
廃車手続きの際にも印鑑証明が必要になるケースがあります。
この記事では、廃車の手続きでどういったケースのときに印鑑証明が必要となるのかどうか詳しく解説していきます。

廃車にするには印鑑証明は必要
車を廃車にする場合多くの書類が必要となり、その中には「印鑑証明書」も含まれています。[注1][注2]
ただし、普通自動車の場合と軽自動車の場合では異なるため、廃車にしたい車の車種を確認し、印鑑証明書の有無を知っておきましょう。
[注1]近畿運輸局
[注2]東北運輸局 福島運輸支局
普通自動車の場合
普通自動車を廃車する際に行う手続きとして、永久に登録を抹消する「永久抹消登録」と一時的に使用を停止する「一時抹消登録」があり、それぞれにおいて所有者の印鑑証明書が1通必要です。
また、一時抹消登録の後に解体する場合は「解体届出」を提出しなければいけませんが、その際にも所有者の印鑑証明書が1通必要です。
軽自動車の場合
軽自動車を廃車する際の手続きには、普通自動車における一時抹消登録と同様、一時的に使用を停止する手続きの「自動車検査証返納届」と普通自動車における永久抹消登録と同様の手続きである「解体返納届」があります。
どちらの手続きにおいても実印は必要なく、印鑑証明書も必要ありません。
印鑑証明書を取得する方法
普通自動車の廃車に必要不可欠な印鑑証明ですが、提出すべき印鑑証明書を手に入れるためにはいくつかの段階を踏まなければなりません。
ここでは、知っておくと役に立つ印鑑証明について、また印鑑証明書の取得方法を解説します。
廃車置き場に保管されている廃車は、主に下記のような処理が行われています。
印鑑証明とは?
印鑑を押す行為は、書類に書かれている内容を認めたという意思表示です。
そして、この印鑑を本人が確かに押したことを証明するものが「印鑑証明」です。
印鑑証明を手に入れるためには、まず自分の印鑑を市区町村の役所に「実印」として登録する必要があります。
これが「印鑑登録」であり、いったん印鑑登録をしておけばその際にもらえる「印鑑登録証」や自分の「マイナンバーカード」で「印鑑証明書」を取得することが可能です。
また、印鑑登録や印鑑証明書の発行には数百円ほどの手数料がかかります。
自治体によって金額が変わるため、あらかじめホームページなどで調べておくと良いでしょう。
他の市区町村に転居した場合、以前住んでいた場所での印鑑登録は失効することになっています。
今現在住んでいる場所で再度印鑑登録を行ったうえで印鑑証明を発行する必要があります。
印鑑証明書を取得するには
前述のように、印鑑証明書は一度役所に印鑑を登録してしまえば簡単に取得可能です。
印鑑証明書を取得するには、役所の窓口や行政のサービスコーナーに印鑑登録証を提出して発行してもらう、代理人が印鑑登録証を持参して請求者の住所・氏名・生年月日を正確に記入することで発行してもらうといった方法があります。
また、役所などの窓口からだけでなく、マイナンバーカードを使ってコンビニエンスストアのマルチコピー機から発行することもできます。
特に、早朝から深夜まで発行可能なコンビニエンスストアを使う方法は便利でおすすめです。
役所などの窓口は平日や土曜日の夕方までしか開いていないため、行く時間がとれなかったり混雑時に待たされたりすることが多いですが、コンビニエンスストアではそのような問題は起きません。
印鑑登録はしているものの、印鑑登録証を紛失してしまった場合は、マイナンバーカードを使って印鑑証明書を発行すると良いでしょう。
マルチコピー機での発行の際は、利用者証明用電子証明書が発行されているマイナンバーカードと自分で設定した4ケタの暗証番号が必要になるため、行く前に必ず確認しておきましょう。
廃車手続きにおける印鑑証明書の注意点
比較的簡単に取得できて、廃車手続きの際にも問題なく提出しやすそうな印鑑証明書ですが、いくつか注意点があります。
まず、廃車時に提出する印鑑証明書は「発行から3カ月以内のもの」である必要があります。[注1][注2]
廃車にはいろいろな手続きや提出する書類がたくさんあるため、早めに印鑑証明書を用意しておきたいと思う人も多いですが、再度発行することになってしまうので注意したいところです。
また、廃車買取においては「還付委任状」を作成する場合があります。
その際には別途印鑑証明書を1通提出しなければならないため、通常の廃車手続きに必要な印鑑証明書とともに2通用意しておく必要があるでしょう。
[注1]近畿運輸局
[注2]東北運輸局 福島運輸支局
【まとめ】
普通自動車の廃車手続きには印鑑証明が必要
印鑑証明書は、書類に押した印鑑が自分の実印だと証明するために必要となるものです。
廃車手続きの際にも、普通自動車であれば基本的に1通提出しなければなりません。印鑑証明やそのための印鑑登録について知っておくと良いでしょう。
廃車の時以外にも、印鑑証明書は実印を押した重要書類に添えて提出する機会が多いため、印鑑登録がまだの人は早めに行っておくことをおすすめします。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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