2024.09.18

トランスミッションを交換したい!故障の原因や廃車との費用比較を徹底解説

トランスミッション 交換

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「発進時に違和感のある振動が感じられる」

「スムーズに加速しない気がする」

こういった現象に心当たりがあるなら、トランスミッションに問題があるかもしれません。

トランスミッションの修理や交換は決して安価なものではなく、軽自動車であっても10万円、普通車では30万円以上の出費を伴います。この処置はエンジンの交換と同等レベルの大仕事です。

本記事では、トランスミッションの不具合が発生した際の具体的な兆候や原因、そして適切な修理対応策について詳しく述べています。車の異常が気になる方は、このガイドを参考にしてみてください。

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トランスミッションとは?

トランスミッションは、エンジンから発生した駆動力を効率的に車輪に伝えるための重要な装置であり、「変速機」とも呼ばれることがあります。しかし、単に駆動力を伝えるだけではなく、自動車の速度やエンジンの負荷に応じて適切にギアを選び、車をスムーズに走行させる役割も担っています。

トランスミッションは大きく分けて2種類です。ひとつはドライバー自身が手動でギアを操作する「マニュアルトランスミッション(MT)」、もう一方は車が自動でギア変更を行う「オートマチックトランスミッション(AT)」です。

マニュアルトランスミッションでは、ドライバーがクラッチ操作を行いながらギアを選ぶことで、自分の好みに応じた運転が可能となります。一方、オートマチックトランスミッションは、車自体が自動で最適なギアを選んでくれるため、運転の手間が省け、初心者にも優しいシステムです。

トランスミッションが故障する前兆は?加速しにくい車は要チェック!

トランスミッションが故障する前兆はさまざまですが、その中でも特に目立つ5つの症状を紹介します。

  • 車が加速しにくい
  • 加速時に違和感がある
  • 変速時に異音や振動を感じる
  • 燃費が悪くなる
  • エンジンルームから異臭がする

これらの兆候を見逃さずに早期対応することで、深刻なトラブルを未然に防ぐことができるでしょう。

車が加速しにくい

車が加速しにくいと感じたとき、トランスミッションに問題が発生している可能性があります。アクセルを踏んでもスムーズに進まない場合がこれに該当します。この現象は「滑り」として知られ、エンジンのパワーを適切に車輪に伝える役割を持つトルクコンバータの故障が原因であることが多いです。

トルクコンバータが正常に機能しないと、エンジンの動力が効率的に伝わらず、エンジンだけが異常に回転しながら車が加速しないという状況になります。特に、この「滑り」状態での運転は非常に危険です。登り坂では車が必要な力を出せずに停滞してしまうでしょう。

「滑り」状態がさらに悪化すると、トランスミッション全体の性能が低下し、最終的にはアクセルを踏んでも全く車が動かなくなる可能性が高いです。こうした兆候を無視せず、早めに専門の整備工場で診断と修理を受けることが重要です。放置すると修理費用が増加するばかりでなく、安全性にも大きな影響を及ぼす可能性があります。

加速時に違和感がある

トランスミッションが故障すると、加速時にエンジンの回転がスムーズにタイヤに伝わらないため、加速に違和感を感じることがあります。この状態では、エンジンが瞬間的に空回りし、加速が期待通りにいかないことが多いです。

進行中や加速時にエンジンの空回りを感じたら、早めに専門の整備士に診断を依頼するのがおすすめです。放置すると最終的にはトランスミッションが完全に動作しなくなり、車が全く動かなくなります。

変速時に異音や振動を感じる

トランスミッションの故障は変速時の異音や振動としても表れます。シフトレバーをパーキングからドライブに移動させる際に「ガリガリ」とした異音や、車全体がガクンと揺れる感覚がある場合は、トランスミッション内部に問題がある可能性が高いです。

これらの異常を放置すると、ギアが壊れて破片がミッション内に散らばり、さらに重大な故障を引き起こす恐れがあります。大きな故障になる前に点検や修理を行うことが重要です。

燃費が悪くなる

トランスミッションが故障すると、エンジンの動力が効率よくタイヤに伝わらなくなるため、燃費が悪くなります。これは、エンジンの回転数を通常より高く保つ必要が生じるため、ガソリン消費量が増えるからです。
燃費の悪化は、トランスミッションに何らかの異常が発生していることを示すひとつの前兆と言えるでしょう。

エンジンルームから異臭がする

走行中にエンジンルームから異臭がする場合も、トランスミッションの故障を疑うべきです。トランスミッションが加熱し、内部のオイルが燃えることで異臭が発生します。

特にATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)は強い匂いを持っており、オイル漏れが起きた場合、この匂いが車内やエンジンルームから漂ってきます。異臭を放置すると火災のリスクもあるため、早めに点検を行うことが必要です。

トランスミッションが故障した!考えられる原因は4つ

トランスミッションが故障した時、考えられる原因は次の4つです。

  • ATFフィルターの無交換
  • 運転手の車の扱い方
  • 車の状態や周囲の環境
  • 車の寿命

それでは詳しく見ていきましょう。

ATFフィルターの無交換

ATFフィルターの無交換は、トランスミッションの故障の原因になります。

オートマチックトランスミッションフルード(ATF)は、トランスミッションを円滑に動作させ、冷却するために非常に重要な役割を果たします。適切にATFを交換しないと、トランスミッション内部のパーツが過剰に摩擦し、急速な劣化や故障のリスクが高まるでしょう。

各メーカーが推奨する交換頻度と特定の粘度を持つATFを使用することが必要です。また、適切な量のATFを維持することも重要であり、不足や過剰はトランスミッションの機能に悪影響を与える可能性があります。定期的なメンテナンスと正しいATFの管理は、トランスミッションの寿命を延ばし、車両の全体的な性能を維持するために欠かせません。

運転手の車の扱い方

ギアを急激に変える運転スタイルはトランスミッションの寿命を縮める一因となります。

特に急発進や急加速の際は、シフトダウンなどの操作でトランスミッションに大きな負担がかかります。アクセルを必要以上に踏む習慣がある方も要注意です。速度が出せない状況で無理にアクセルを踏み込むと、トランスミッションに余計な負担がかかり、寿命を短くするためです。

さらに、急勾配の坂道や下り坂においても同様の負担がかかります。上り坂ではシフトダウンが必要となり、下り坂ではエンジンブレーキを多用します。これらの操作はトランスミッションにストレスを与え、山岳地帯を頻繁に走行する車両では特に注意が必要です。

日常的な運転であっても、山間部を走行するケースが多い車は、トランスミッションに多大な負担がかかっていることを理解し、適切なケアと運転方法が求められます。

車の状態や周囲の環境

自動車メーカーの多くはオートマチックトランスミッションフルード(ATF)の交換を不要としていますが、走行環境によっては早めの点検や交換が求められる場合があります。

総走行距離のうち3割以上を未舗装の道や急な坂道で走行する場合、車両は「シビアコンディション」に該当します。このような過酷な条件下では、通常のメンテナンススケジュールよりも早めに点検を行うことがおすすめします。

さらに、長距離を連続して走行するだけでなく、短時間の走行を頻繁に繰り返したり、低速での走行を続けたりすることもシビアコンディションに該当する要因です。こうした状況でも、より頻繁な点検が必要になることがあります。

車の寿命

車両の寿命を考えるとき、エンジンやトランスミッションといった主要な部品の耐久性は大きな要素です。特にトランスミッションはエンジンと同じくらい重要で、非常に精密に設計されています。このため、定期的なメンテナンスが求められますが、どれほど高性能な部品であっても、ゴムや金属といった材質には限界があるでしょう。

ゴム部品は時間とともに硬化し、劣化が進みます。適切に密閉されていた部分が漏れや異常な摩擦を引き起こすことがあります。また、金属部品も長期間の使用で摩耗し、摩擦が増大するため、トランスミッションのギアシフトがスムーズでなくなるでしょう。時間とともに避けられない摩耗や劣化によってトランスミッションの性能が低下し、最終的には故障につながります。

トランスミッションの交換時期目安は10〜15万km

車のAT(オートマチックトランスミッション)が故障すると、いつ交換すべきか迷うことが多いです。車のトランスミッションは非常に重要な部分であり、一度故障すると走行に多大な影響を及ぼすため、交換のタイミングを知っておくことは非常に大切です。

一般的に、トランスミッションの交換時期の目安としては10万~15万キロが一つの基準となります。新車登録から5年経過したら交換を考えるのも一つの方法です。

10~15万km以上走行している車は他にも故障リスクが高い

10万km以上走行した車は、エンジンやトランスミッションのみならず、さまざまな部品において劣化の兆しが見られることが多いです。このため、ひとたびどこかの部品が故障すると、連鎖的に他のパーツも次々と問題を引き起こす可能性が高まります。10~15万kmを超える車両に至っては、走行中に異音が聞こえるケースが増えるでしょう。

これは単なる「古さ」からくるものとして放置されがちですが、実際には車の重要な機能に致命的なダメージが隠れているかもしれません。こうした異音や違和感は、早期の点検や修理を必要とするサインであり、放置することで大規模な故障へと進展する可能性が大きいです。

エンジンやブレーキシステム、サスペンションなどの基本的な構成部品も、長距離走行により劣化・摩耗が進み、深刻なトラブルが発生しやすくなります。特に、定期的なメンテナンスが行われていない場合、そのリスクは一層高まります。多くの場合、オイルやフィルターの交換のみで済まされることが多いため、内部的な劣化が見過ごされることがあるのです。

このように、10~15万km以上走行した車では、一見小さな問題が大きな故障の前兆となり得ます。異音や不具合が気になるのであれば、早急に専門のメカニックに見てもらうことが推奨されます。

特にトランスミッションの故障が発生すれば、それを機に車全体の見直しや、場合によっては新しい車への乗り換えを検討するのが賢明かもしれません。

5年以上使用している車は新車保証が切れているので、乗り換え時期でもある

車を購入してから5年以上が経過すれば、新車保証が切れる時期がやってきます。5年という期間は一見すると短く感じられるかもしれませんが、この節目は非常に重要です。なぜなら、新車保証が失効した後は、故障や不具合があった場合、修理費が自己負担になるからです。

車の部品の多くは、5年間の使用に耐えうるように設計されています。しかし、使用環境やメンテナンスの状態によっては、ATミッション(自動変速機)やエンジンのような主要なパーツが故障するリスクがあるのです。特にATミッションが故障すると、その修理には高額な費用がかかることが一般的です。

ATミッションが5年以内に故障する場合、その車が厳しい使用条件にさらされていた可能性があります。こうした状況では、他の部品やシステムにも同様のダメージが蓄積しているかもしれません。

次々と修理が発生するのは経済的にも時間的にも負担が大きいです。それに加えて、修理のために車を預けたり、代車を手配したりする手間も避けられません。大きな修理費用をかけるよりも、新しい車に乗り換えることで、安定した走行性能と新車の保証を再び手に入れるメリットの方が大きいでしょう。

トランスミッションの交換費用相場は15〜50万円程度

ミッション交換費用(部品と工賃)一覧表

ATFの修理や交換数千円~3万円程度
オーバーホールによる部品交換20万円~
ATミッション交換15万円~50万円  

車のトランスミッションにトラブルが生じた際、その修理や交換にかかる費用は多岐にわたります。ATF(オートマチックトランスミッションフルード)の交換や漏れの修理など軽微な修理であれば、数千円から3万円程度で済むことが多いです。

トランスミッション自体を交換するとなると、15万円から50万円程度の費用が発生することが一般的です。ATミッションに不具合が生じた場合の対処方法は、大きく分けて2つあります。

ATFを修理・交換する

頻繁に行われる軽微なメンテナンスの一つがATFの交換です。これは数千円から3万円程度で行われるため、一見すると経済的です。

しかし、使用期限を大幅に超えたATFの交換はリスクが伴います。交換目安の2~3万キロを超えて使用されたATFを交換することで、内部の汚れが一気に流れ出し、新しいオイルの粘度と合わずにトランスミッション内で詰まりが発生しやすくなるからです。

ATミッションの交換、もしくはオーバーホールを行う

ATトランスミッションに滑りや変速ショックなどの重大な問題が発生している場合、オーバーホールやトランスミッション自体の交換が必要になることが多いです。

オーバーホールを行うと、一般的に20万円以上の費用がかかります。さらに、トランスミッションの完全な交換を行う際には、部品代や工賃を含めて50万円程度の費用が発生することもあります。リビルド品の使用や部品交換で費用を抑える方法もありますが、それでも高額になることが多いです。

廃車の方がお得な場合も

車の重要なパーツの一つであるミッションは、エンジン同様に車の寿命を左右する重要な役割を担っています。特にAT車の場合、その寿命が尽きると車の総合的な性能にも影響を及ぼします。

ミッションの交換には大きなコストがかかるため、その金額が場合によっては中古車購入費用並み、あるいはそれ以上になることがあるでしょう。このため、ミッションが故障した場合、新たな車への乗り換えを真剣に検討する価値があります。

ミッション交換やオーバーホールに伴う費用は一般的に15万円から50万円を超えることもあります。この費用は、新しい車を購入するための頭金や一部支払いに相当する金額です。

廃車買取業者を利用することで、故障した車からもある程度の資金を回収できます。動作不良の部品であっても、車全体がまだ一定の価値を持っている場合があります。廃車のプロセスを通じて得られる資金を次の車の購入資金として利用すると、経済的な負担を軽減できます。

トランスミッションの交換でよくある質問

トランスミッションの交換でよくある質問を2つ紹介します。

トランスミッションやATFを交換しないで乗り続けるとどうなりますか?

トランスミッションやATFを交換せずに使用し続けると、以下のような深刻な3つの問題が発生する可能性があります。

  • 燃費が悪化
  • ギアチェンジによる負担増
  • トランスミッションの故障リスク

それでは詳しく見ていきましょう。

燃費が悪化

ATF(オートマチック・トランスミッション・フルード)は、ギアチェンジの際にギアの動きを滑らかにし、エンジンの動力をタイヤに効率的に伝える役割を果たしています。しかし、ATFが劣化するとその効果は著しく低下するでしょう。

ギアチェンジがスムーズに行われなくなり、エンジンの動力がタイヤに伝わるまでの時間が増加してしまいます。その結果、エンジンが余分な動力を要するため燃費が悪化してしまうのです。

ギアチェンジによる負担増

日本の道路状況は頻繁なギアチェンジを必要とするため、ATFが高温になることが多く、劣化が高速で進行します。劣化したATFはギアチェンジをスムーズに行えず、ギア自体に過剰な負担がかかります。

その状態を放置すると、ギアは最終的にその負担に耐えきれなくなり、故障や破損が生じる可能性が高くなります。ギアが故障すると安全に走行できなくなり、最悪の場合は事故を引き起こす危険もあります。

トランスミッションの故障リスク

車が動く際、ギアは激しく摩耗し、その摩耗した金属粉がATFに混じり蓄積します。この金属粉がトランスミッション内に溜まり続けると、正常な動きを妨げ、走行性能が著しく低下します。

また、トランスミッション内の部品が汚れや摩耗によって動作不良を起こし、場合によってはエンジンストールや完全な故障に至ることもあるでしょう。このような事態になると、トランスミッション全体の交換が必要となり、修理費が非常に高額になります。

トランスミッション交換にかかる時間や日数はありますか?

トランスミッションの実際の交換は通常3時間程度で完了しますが(試運転の時間は含まず)、その前後にいくつかの手続きが伴います。

リビルト品(再生品)の手配には、部品の在庫や手配状況により数日間を要することが一般的です。メーカーに在庫がある場合でも、注文してから手元に届くまでに3~4日がかかります(土日や祝日を除く)。

そのため、月曜日に注文した場合、最短で木曜日の夕方に部品が到着し、金曜日に作業を開始して土曜日に試運転を行うというスケジュールになり、全体で約6日が必要です。この期間は、整備工場の作業状況や休日によっても変動するため、事前の相談が重要と言えます。

まとめ

トランスミッションが故障した場合、その修理には高額な費用がかかることが多いです。ATFの交換だけで済む場合は数千円から3万円程度の費用で対応できますが、トランスミッション全体を新品に交換する場合は15万円~50万円程度かかります。この大きな出費を避けるためには、定期的なメンテナンスやリビルト品の活用が有効です。

もしも修理費用が非常に高額になる場合、車を手放して新しい車に乗り換えることも考慮すると良いでしょう。しかし、重度の故障がある車は中古市場での評価が低く、ディーラーや一般の中古車買取業者からの買取価格が期待できないこともあります。

トランスミッションが故障した車は、故障車や事故車を専門に取り扱う買取業者に依頼するのがおすすめです。そのような業者なら、独自のノウハウや流通ルートを持っており、他社よりも高値で買い取ってもらえる可能性があります。

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この記事の監修者

浅野 悠

「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。

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