サスペンションの寿命ってどれくらい?交換にかかる費用は

車を走行中、ギシギシ・ガタガタと異音がする、まっすぐ走れない、平坦な道でも揺れる、といった症状が出た場合は、サスペンションが劣化している可能性があります。
サスペンションの寿命は構造によって異なりますが、早いものだと5年、走行距離にすると5万km程度です。
ここでは、少しでも安心して運転するために知っておきたいサスペンションの寿命や交換について紹介します。
目次
サスペンションの寿命は構造によって年数が変わる
サスペンションの構造は、一般的にショックアブソーバー、スプリング、アームの3つに大きく分けられます。
1. ショックアブソーバーはもっとも劣化しやすい
ショックアブソーバーは「ショック」「ダンパ」「ダンパー」とも呼ばれています。後述するスプリングが伸縮する際に減衰し、ショックを軽減する働きがあります。
ショックアブソーバーはサスペンションのなかでももっとも劣化しやすい構造です。寿命目安は5年または5万kmと短く、原因は内部のオイルが劣化しやすいためです。
2. 伸縮によってショックを跳ね返すスプリング
スプリングは伸縮性が高く、ショックを跳ね返してくれます。ただ跳ね返すだけでは延々とバウンドしてしまうため、ショックアブソーバーが欠かせません。
スプリングの寿命目安は10年程度で、走行距離にして10万キロ以上になります。
3. 足回りを支えるアーム
アームは足回りを支えるサスペンションで、車軸(懸架)式と独立(懸架)式の2種類あります。
車軸式は左右のサスペンションがつながって連動しているため、路面の影響を受けやすくなります。一方独立式はその名のとおり左右のサスペンションが独立しているため、動きが柔軟です。しかし、そのぶんコストが高いのが難点でしょう。
どちらも耐久性が高く、目に見えて分かる不具合が発生していない限り気にする必要はないでしょう。
目安の寿命より長持ちする場合もある
寿命は、あくまで目安です。なかには目安の年数より長持ちする場合もあります。
たとえば、日常生活で悪路や段差の多い道路を頻繁に走行していれば、当然寿命は縮まります。逆に、平坦な道ばかり走行していれば劣化しにくくなるでしょう。
寿命目安が10年もしくは10万km以上といわれるスプリングも、走行場所によっては短くなる場合もあります。必ずしもすべての車種が同じ年数で寿命がくるわけではないということも念頭に置いておいてください。
寿命が近づいてきたときの症状
サスペンションが劣化し、寿命が近づいてくると、異音、まっすぐ走行しない、平坦な道でも揺れが激しいといった症状が現れます。
ギシギシ・ガタガタといった異様な音や、まっすぐ走行しているのにハンドルが揺れてしまい思うように運転できない、平坦な道なのに前後左右に揺れるといった症状は交換のサインですので、「大丈夫だろう」と後回しにせず専門業者に相談してください。
ほかにも、タイヤの偏摩耗や車高が低く感じるなどもサスペンションの異常ですので交換したほうがよいでしょう。
サスペンションを交換するときにかかる費用
サスペンションの交換にかかる費用は、メーカーや車種、どこのショップで交換するかによって変わってきますが、大体の目安としては、2.5万~3万円程度です。これにアライメント調整料金が加わると、もう少し高くなるでしょう。
また、サスペンションの場所も関係してきます。たとえばスプリングなら、車両保証が目安と考えておくと分かりやすいかもしれません。
サスペンションの寿命は構造や使い方によって異なる
サスペンションの寿命は、構成されたパーツによって異なります。もっとも劣化しやすいのはショックアブソーバーで、寿命目安は5年程度です。
どのような道を運転しているかによっても寿命は変わってくるため、走行中、異音や揺れなどの異変が起きる場合は、専門業者に点検を依頼しましょう。
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