- 2020.06.11
冷却水の漏れが起こった場合、交換費用はどれくらい?

車を運転していてもっとも怖い故障のひとつがオーバーヒートではないでしょうか。エンジンが熱くなりすぎてしまうと、走行不能になるだけでなくエンジン自体が焼けついてしまうこともあります。
オーバーヒートを起こしてしまう原因として代表的なのが冷却水の漏れです。エンジンを冷却するために循環している液体が何らかの理由で漏れてしまい、エンジンの熱を下げることができなくなってしまいます。
こうした事態を避けるためには、冷却水漏れを起こす原因と、対処法について知っておく必要があります。さらに交換費用がどのくらいかかるかについても見ていきましょう。

冷却水漏れが起こる主な3つの原因
冷却水はラジエーターで冷やされ、ウォーターポンプの力によってラジエーターホース内を通り、エンジンを冷やし、再度ラジエータで冷やされるという循環になっています。この過程のなかで、車の冷却水漏れが起こる原因は大きく分けて以下の3つです。
ラジエーター本体の損傷
冷却水漏れが起こる原因のひとつはラジエーター本体の損傷です。走行中に下から石が当たった、何かの障害を乗り越えようとしてぶつけてしまったなどの理由でラジエーターに穴が開くとそこから冷却水が漏れてしまいます。
ラジエーターの故障については「ラジエーターが故障した場合の症状と対処法」の記事をご覧ください。
ラジエーターホース・ヒーターホースの劣化
冷却水はラジエーターホースやヒーターホースからも漏れることがあります。ホース類はゴムでできているので、ゴムが劣化することで水が漏れやすくなるのです。
ウォーターポンプの寿命
ウォーターポンプは、一般的に走行距離10万km、もしくは10年ほどで寿命をむかえるといわれています。寿命をむかえたウォーターポンプは、回転部にガタがくるなどして、冷却水漏れを起こすことがあります。 ウォーターポンプの故障に関しては、「ウォーターポンプから異音がする原因と対処法」の記事をご覧ください。
冷却水漏れが起こるとどうなる?
冷却水漏れが起こると、エンジンに深刻な影響を与えます。冷却水は熱くなるエンジンを冷ますためのものなので、もし冷却水が足りないとエンジンが熱くなりすぎてしまいます。エンジンがオーバーヒートするのはこのためです。
オーバーヒートであればしばらく放っておくことで回復することもありますが、エンジンが焼き付いてしまうとエンジンの乗せ換えが必要になったり、最悪の場合廃車ということもあり得るのです。
冷却水漏れの対処方法と費用
冷却水漏れが起こっていることが分かったなら、できるだけ早く対策を講じる必要があります。
たとえば水温計がいつもより高くなっていたり、車の前方下部からたくさんの水が出ていたりする場合には冷却水が漏れている恐れがあります。もし冷却水漏れに気づいたなら、まずどのくらいの水漏れを起こしているかを確認しましょう。
ボンネットを開けてリザーブタンクを見ます。UPPERとLOWの表示の間に水面が来ていれば、とりあえずは問題ありません。カー用品店などで水漏れ防止剤を購入し、応急処置を施してから修理工場まで自走することも可能です。
明らかにリザーブタンクの水面が下がっているような場合には、冷却液を継ぎ足せば走り続けられるかもしれません。こまめにリザーブタンクをチェックして、冷却液が減りすぎないように注意しましょう。
水道水を入れるという手もありますが、これはラジエーターなどにダメージを与えるためあまりお勧めできません。どうしても冷却水が漏れて自走できないという場合にはロードサービス等を利用してください。
冷却水の交換費用は数百円から4,000円程度
冷却水の交換費用は、自分で対処する場合と業者に依頼する場合とで変わってきます。
自分で対処する場合にかかるのは、冷却水自体の費用だけです。冷却水は種類によって200円程度の安いものから2,000円前後のものまであります。原液をそのまま使用するものと水で薄めるものとがあるので注意しましょう。
ガソリンスタンドや整備工場で冷却水の交換を依頼すると、冷却水の費用にプラスして、工賃として1,000円から2,000円ほどの費用がかかります。合計で2,500円から4,000円程かかると思っておけばよいでしょう。
ラジエーターの修理は高額になることも
冷却水の交換はそれほど高額ではありませんが、ラジエーター本体の修理や部品の交換では修理費用が高額になることもあります。ラジエーター本体に穴が開いている場合やホース類の交換が必要な場合、3万円から8万円ほど費用がかかるかもしれません。 どの部品を修理するか、どの部品を交換するかによって費用は大きく変わります。
特別な車両であれば部品も少なく、さらに高額な修理費用がかかることもあります。冷却水の交換だけであればそれほどの費用は掛かりませんが、水漏れを修理するとなるとそれなりの費用がかかることを覚えておきましょう。
特別な車両であれば部品も少なく、さらに高額な修理費用がかかることもあります。冷却水の交換だけであればそれほどの費用は掛かりませんが、水漏れを修理するとなるとそれなりの費用がかかることを覚えておきましょう。
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冷却水漏れはできるだけ早く修理を
冷却水漏れに気づいたなら、できる限り早く整備工場に持って行って修理してもらうことが重要です。しばらくは水漏れ防止剤を使ったり、継ぎ足したりして走行できないことはありませんが、いずれはオーバーヒートを起こしてしまうでしょう。そうなると冷却水の交換費用よりもはるかに高額な費用がかかってしまうかもしれません。
冷却水漏れのせいで車が廃車になってしまうのは何としても避けたいところです。そうならないためにも、面倒くさがらずに冷却水漏れをすぐに修理するようにすることが重要です。
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この記事の監修者
浅野 悠
中古車査定士【元レーシングドライバーの目線を持つ、クルマ査定と実務のプロ】 1987年生まれ。「クルマ買取ソコカラ」の小売事業部門を統括する責任者。 学生時代はレーシングドライバーとして活動し、ドライビングテクニックだけでなく、マシンの構造や整備に至るまで深い造詣を持つ。現在はその専門知識を活かし、JAAI認定 中古車査定士として車両の適正な価値判断を行うほか、売買契約や名義変更などの複雑な行政手続きも日々最前線で指揮している。 「プロの知識を、誰にでもわかりやすく」をモットーに、ユーザーが直面するトラブル対処法や手続きの解説記事を執筆。
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