- 2025.06.10
車検はローンが利用できる!|通らない時の対処法や種類も解説
自動車は安全な走行を実現するために、定期的に車検を受けることが義務付けられています。
とはいえ、車検にはまとまったお金が必要になるため、支払いが苦しくなるケースも多いです。
そんなときは、ローンを活用し、支払いの負担を抑える方法があります。ただし、状況によってはローンの審査に通らず、予定通りに車検を受けられないことも。
そこで本記事では、車検ローンの審査に通らない原因と対処法について解説します。
関連記事:車検切れでも買い取ってもらえる?査定額への影響と、その注意点

車検ではローンが利用できる!

そもそも「車検でローンは使えるの?」という点から、疑問に感じる人も多いでしょう。
特に普段からローンを使わない人は、どのように活用すべきかイメージできないかもしれません。
以下では、車検におけるローンの基本を解説します。
ローンを使っての分割払いが可能
車検の支払い時にも、ローンを使っての分割払いが可能です。
車検は自動車を使う限り、絶対に必要となるものです。その一方で、車検には多大なコストがかかるため、経済状況が芳しくないと支払いが難しくなるケースもあります。
そこで車検時にローンを活用し、一度の支払い額を抑える方法がおすすめです。
車検を担当する業者が丁寧に教えてくれるはずなので、支払いが難しいときにはローンについて相談してみるとよいでしょう。
車検基本料金はお店によって変わる
車検を依頼する際に発生する車検基本料金には、法定点検料、車検基本料、そして事務手数料が含まれています。
これらの料金は、依頼するお店によって大きく異なるため、事前に必ず見積もりを取って内容を確認することが非常に重要です。
また車検時には、法律で定められた点検(法定点検)以外にも、お店ごとに独自の点検項目や整備内容が設けられている場合があります。
もし、追加の整備や消耗品の交換、部品の交換が必要になった場合、その分の料金が別途加算されます。
そのため、見積もりを受け取ったら、記載されている内容を隅々までしっかりと確認し、不明な点があればお店に質問するようにしましょう。
車検時にかかる費用の内訳

車検時には、以下の費用がかかります。
・法定費用
・車検基本費用
・部品交換費用
など上記の費用を合わせた金額が、車検時に支払うべきお金となります。
「車検基本費用」とは、点検技術料・整備技術料・代行手数料・事務手数料などを含んだ、車検を受ける業者に支払う費用です。
金額や内訳は業者ごとに異なるため、どこに車検を依頼するかでコストが変動します。
点検によって整備や部品交換が追加で必要になった場合には、「部品交換費用」も発生します。
法定費用とは
「自動車重量税」「自賠責保険料」「印紙代」の3つが法定費用に含まれています。
2025年4月時点における普通自動車と軽自動車の法定費用の内訳と料金は以下の通りです。
軽自動車 | 普通自動車 | |
自動車重量税(乗用車・2年自家用) | 6,600円~8,800円 | 12,300円~73,800円 |
自賠責保険料(24ヶ月) | 17,540円 | 17,650円 |
印紙代 | 指定工場:1,800円認定工場:2,200円 | 指定工場:1,800円認定工場:2,300円 |
※自動車重量税は、エコカー減税非対象車で初年度登録から13年未満の車の税額
※自賠責保険料は沖縄県や離島といった一部の地域では異なる
※法定費用は非課税で、印紙代以外はどのお店に車検を依頼しても料金は変化なし
※普通自動車の自動車重量税は、車両重量によって異なる
法定費用に関しては一括払いしかできない
車検の費用はローンによって分割払いが可能ですが、法定費用に関しては一括払いしかできない点に注意が必要です。
現金での一括払いが基本となるため、事前に支払い準備をしておく必要があります。
業者によっては法定費用も含めたローンの対象にしているケースもありますが、事例としては少ないため該当する依頼先を見つけるのは難しいでしょう。
そのため自動車重量税・自賠責保険・印紙代といった法定費用に関しては、現金での支払いを想定しておくのが基本です。
車検にかかる費用相場
車検にかかる費用相場は、車種によって変動するのが基本です。
一般的には車両の重量が重くなるほど、自動車重量税の観点から費用も多くなります。
一例では車両重量が2,000〜2,500kg程度の自動車の車検相場は10万円前後です。
一方で車両重量が軽い軽自動車の場合、6〜7万円程度の相場となります。
車検全体をみると、6〜12万円が相場となります。
自動車の重量をチェックし、だいたいの目安をつけておくことで、想定以上の支払いに悩むことを防げます。
車検費用の相場を知ろう
では実際に車検を受けるとなると具体的には大体いくらかかるのでしょうか?
ここでは、N-BOX、アクア、アルファードの例を見ていきます。
N-BOX | アクア | アルファード | |
基本料金(24ヶ月点検費用、検査代行手数料、事務手数料、洗車・室内清掃) | 40,000円~80,000円 | 30,000円~100,000円 | 40,000円~120,000円 |
自賠責保険料(24ヶ月) | 17,540円 | 17,650円 | 17,650円 |
重量税(新規登録から13年未満) | 6,600円 | 24,600円 | 32,800円または41,000円(グレードによる) |
印紙代(指定工場の場合) | 1,800円 | 1,800円 | 1,800円 |
総額 | 65,940円~105,940円 | 74,050円~144,050円 | 92,250円~180,450円 |
基本料金はガソリンスタンド、整備工場、ディーラーなどたくさん選択肢がある中でどこを選ぶかによりかなり大きく金額に差があります。
上記に加えて、部品の交換や修理が必要な場合は、さらに費用がプラスされます。
関連記事:車検費用の相場はいくら?法定費用や車検基本料の内訳を徹底解説!
車検時に使えるローンの種類

車検の際には、さまざまな種類のローンが使えます。
ローンの種類ごとに特徴があるため、自分に合ったローンを活用することが重要です。
以下では、車検の際に利用できる主なローンを紹介します。
車検を依頼する業者のローン
車検を受ける際には、作業を依頼する業者に直接ローンの申し込みが可能なケースが多いです。
ディーラー・カー用品店・車検業者などが対象となり、専用のローンを組むことが可能です。
多くのディーラーやカー用品店の店舗が、車検時のローンに対応しています。
一方で、すべての店舗でローンが組めるわけではないため、車検を依頼する前に確認が必要となるでしょう。
車検の申し込みとローンの申し込みを同時に行えるため、手間がかからない点がメリットです。
審査も素早く完了するため、車検の期限ギリギリに申し込んだ場合でも利用しやすいです。
一方で、ローンの金利は高めに設定されているケースが多いため、コスト面には注意が必要となります。
銀行のローン
銀行などの金融機関が提供している「マイカーローン」は、免許の取得や車検の際に利用できます。
ほかのローンよりも低金利となっているため、コストを抑えやすい点が特徴です。
一方で、審査の基準が厳しいことが多く、なかなか審査に通らないケースも珍しくありません。
また、ローンの申請時には多くの書類が必要になるうえ、それらを自分で準備しなければならないため、手間と時間がかかるのも難点です。
車検の期日が迫っているときなどには、やや使いづらいローンになるでしょう。
クレジットカードのローン(分割払い)
クレジットカードを使った分割払いも、車検時に考えられるローンの一種です。
車検を依頼する業者がクレジット払いに対応していれば、その場で支払いを済ませてから、あとで分割払いに切り替えることも可能です。
分割の回数やそれに伴ってかかる手数料などは、クレジットカードによって違い、一般的に分割の回数が多いほど、手数料も高くなるので注意が必要です。
また、クレジットカードでの分割払いは、基本的に審査なしで利用でき、インターネットから簡単に支払いを分割に変更できるケースがほとんどです。
さらに、クレジットカード払いはポイントが貯まることが多く、費用面を抑えることができます。
消費者金融のローン
消費者金融が提供するローンも、車検時に検討される種類の一つです。
消費者金融のローンは審査が早く、最短数十分で完了するケースもあります。
そのため車検の期日が間近に迫っているのに、ローンが通らない場合などに利用が検討されるでしょう。
審査がスピーディーというメリットがある一方で、消費者金融のローンは金利が高めに設定されている点に注意が必要です。
そのため本来の車検費用の相場と比較して、トータルでかかるコストが増えることが予想されます。
消費者金融のローンを活用する際には、金利をしっかりと確認し、計画的な利用が求められるでしょう。

車検のローンに通らないときの原因

車検の際にローンを使用したいのに、「審査に通らない」というケースは珍しくありません。
ローンは誰でも申し込める一方で、必ずしも借入ができるとは限らないサービスです。
そのため車検のローン審査に通らない場合には、その原因を特定して解消することが求められます。
以下では、車検のローン審査に通らない主な原因を解説します。
多くの借入をしている
車検のローンを申し込む時点で、複数の借入をしている場合、審査に通らない可能性が高くなります。
他のローンを返済している最中だと、返済能力が疑われて審査に落ちるケースがあります。
必ずしも複数の借入がNGというわけではありませんが、一般的には年収に対しての借入率が25〜35%を超える場合、審査に通らない可能性が高まります。
そのため車検時にローンを使う場合には、他の借入状況を確認し、借入率を計算しておくことが重要です。
信用情報が問題視されている
車検のローンに通らない場合、信用情報に問題があるケースも考えられます。
過去に未払いや延滞などがあると、金融取引状況を記録するCICやJICCに、個人の信用情報が記録されます。
いわゆる「ブラックリスト」と呼ばれるものであり、ここに名前がある場合、スムーズな返済が難しいと判断されて審査に通らない可能性が高まります。
ブラックリストの情報は1〜5年間は保存されるため、その間は新規でのクレジットカード作成やローンの審査が利用できません。
過去に未払いや延滞をした記憶があるのなら、信用情報が原因でローンに通らない可能性が高いでしょう。
自分の信用情報は、各機関に情報開示を請求することで確認が可能です。
収入が安定していない
安定した収入を確保できていない場合も、車検のローン審査が通らない可能性があります。
例えばアルバイト・パート・自営業などの場合、収入の不安定さを理由に審査に通らないケースも多いです。
正社員であっても、勤続年数が短い場合には、収入が不安定だと判断されやすいです。
現在の職業や働いている条件次第では、収入の不安定さを理由にローンが組めない可能性があることも考慮しておきましょう。
審査時に情報の記入ミスなどがある
車検のローンに申し込む際には、必要書類に情報を記入して提出する必要があります。
この提出書類に記載した情報に誤りがあると、審査に通らない可能性が考えられます。
車検をする業者のローンは、その場で審査を依頼するため、記入ミスが発生しやすい傾向にあります。
ローンを申請する際には間違いがないように、注意して記入しましょう。
車検のローン審査に通らないときの対処法

車検のローン審査に通らないときには、あらゆる対処法を試してみるのがおすすめです。
特定の対処法を実践することで、改めて車検のローン審査に通る可能性もあります。
以下では、車検のローン審査に通らないときの対処法を解説します。
別のローンを試す
車検のローン審査に通らないときには、別のローンを利用するのも1つの手段です。
金融機関のように審査が厳しめに設定されているものでは、なかなかローンを利用できない可能性があります。
一方でクレジットカードの分割払いや消費者金融のローンなら、比較的スムーズに審査を通過できます。
ローンの審査が通らない場合には、通りやすいサービスの活用にシフトするのも対策になるでしょう。
しかし、審査が通りやすいローンは、その分金利手数料が高くなりやすいです。
きちんと返済できるように、しっかりとシミュレーションを行っておくのがポイントです。
保証人を立てたうえで審査をする
ローンの審査に通らないときには、保証人を立てるのも対策の一環です。
万が一当事者が返済できなくなった場合に、代わりに返済義務を負う保証人がいれば、審査に通りやすくなります。
一般的には配偶者や親、親族などを保証人として申請します。
審査の際には保証人の収入など、返済能力が確認されるのが基本です。
そのため保証人に安定した収入がない場合、審査が通らない可能性もあり得ます。
整備・修理内容を見直す
車検時に実施する整備や修理内容を見直して、費用を抑えることも対策になります。
整備・修理する部分が多いほど、ローンで借入する金額も増えます。
借入額が増えればそれだけ審査も厳しくなるため、通らない可能性が高まってしまうでしょう。
そこで車検の整備と修理内容を見直して、最低限の金額に抑えることが対処法のひとつとして考えられます。
すぐに修理・交換が必要でない部品に関しては一旦保留にして、費用を抑えることが可能です。
車検全体にかかるコストを下げて、借入金額を抑えられれば、同じ内容でも審査を通過できるケースがあります。
車検を依頼する業者を変更する
車検を依頼する業者を変更するのも、ローンの審査に通るためのコツです。
業者によってはまだ必要でない部品の交換を勧めるなど、費用が高くなる原因を作るケースもあります。
そのため業者を変更するだけでも、車検にかかる費用を安く抑えられる可能性があります。
また、クレジットカードが利用できる業者に変更することで、分割払いによる対応が可能となります。
関連記事:車検が高い原因と安く抑えるコツについて解説|車検費用の相場について
車検に備えて現金を確保しておく
ローン審査が厳しいと考えられる場合には、車検に備えて現金を準備しておく方法も考えられます。
現金での支払いが可能なら、ローンの申請にかかる手間や金利が問題になりません。
車検のタイミングを確認し、その時期に備えて現金を別途確保しておくことで、スムーズに車検を終わらせることが可能です。
車の乗り換えを検討する
車検時のローン審査に自信がない場合には、車の乗り換えも一つの手段となります。
車を乗り換えることで、現在の自動車を売却して現金を確保できます。特に修理箇所が多い自動車は、車検時にかかるコストが増大するため、支払いが難しくなりやすいです。
そのためいっそのこと乗り換えてしまう方が、将来的に費用が抑えられる可能性があるでしょう。
自動車によっては買取時に高額査定が行われるケースもあるため、乗り換え費用が安くなることにも期待できます。
まとめ
車検は車の安全な走行に必須ですが、まとまった費用がかかります。費用を抑えるために車検ローンの利用が可能ですが、審査に通らないケースもあります。
車検費用は主に
- 法定費用(自動車重量税、自賠責保険料、印紙代)
- 車検基本費用(点検・整備料、代行手数料など)
- 部品交換費用
に分かれます。
法定費用は基本的に一括現金払いですが、車検基本費用や部品交換費用はローンで分割払いが可能です。
利用できるローンには、
- 車検業者のローン(手軽だが高金利)
- 銀行のマイカーローン(低金利だが審査厳しく時間もかかる)
- クレジットカードの分割払い(審査なしで利用しやすい)
- 消費者金融のローン(審査が早いが高金利)
があります。
ローン審査に通らない主な原因としては、多額の借入、信用情報に問題がある、収入が不安定、申込情報の記入ミスが挙げられます。
審査に通らない場合の対処法として、
- 別のローンを試す
- 保証人を立てる
- 整備・修理内容を見直して費用を抑える
- 車検業者を変更する
- 車検に備えて現金を確保する
- 車の乗り換えを検討すること
などが挙げられます。
特に車の乗り換えは、現在の車を売却して現金を得られるため、車検費用が高い場合や古い車の場合に有効な選択肢となります。
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この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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