- 2024.12.25
バッテリー上がりでやってはいけないこととは?対処法や原因を解説!
車のトラブルの中でも、バッテリー上がりは突然発生しやすく、多くのドライバーにとって避けたい問題のひとつです。特に寒い季節や長期間車を使用しない状況は、バッテリー上がりのリスクが高まります。
しかし、適切な知識と対処法を持っていれば、このようなトラブルを未然に防ぎ、安心して車を使用できます。本記事では、バッテリー上がりの前兆や原因から、対処法、予防策まで詳しく解説します。車の安全を保つために、ぜひ参考にしてください。

バッテリー上がりの前兆

バッテリー上がりの前兆を見逃さないことが、車のトラブルを未然に防ぐために大切です。バッテリーが弱っていると、さまざまな兆候が現れることがあります。例えば、エンジンをかける際に「キュルキュル」と音が弱々しくなる場合や、ヘッドライトや車内灯の明るさが普段よりも暗いと感じることがあります。
また、電動機能がスムーズに動作しないことも前兆として挙げられます。こうしたサインを放置すると、バッテリーが完全に上がり、車が動かなくなる事態を引き起こしかねません。
バッテリー上がりの原因
バッテリー上がりは、日常的な車の使用方法や環境によって引き起こされることが多いです。例えば、ライトの消し忘れや長時間のアイドリングは、バッテリーに大きな負担をかける原因となります。
さらに、極端な気温や古くなったバッテリーも影響を与え、性能が低下しやすくなることがあります。このような原因を放置していると、突然車が動かなくなる可能性が高まります。
具体的には、冬場の冷え込みでバッテリーの電力供給能力が低下し、エンジンがかかりにくくなることがよく見られます。
また、短距離走行を繰り返す場合、バッテリーが十分に充電されず、結果的に蓄電量が減少してしまうことがあります。加えて、頻繁に電装品を使う習慣もバッテリー消耗の一因です。
バッテリーの寿命を延ばすためには、こうした原因を理解し、適切に対応することが大切です。車の使用状況を見直し、必要に応じてメンテナンスを行うことで、バッテリー上がりを未然に防ぐことが可能です。日頃の小さな注意が、大きなトラブルを回避するポイントとなります。
関連記事:バッテリーが上がってしまう原因って?普段から注意しておくべきポイントも解説
バッテリー上がりでやってはいけないこと
バッテリー上がりが発生した際、間違った対処を行うと状況を悪化させることがあります。誤った対応はバッテリーや車そのものにダメージを与えるだけでなく、余計な修理費用がかかる原因にもなります。以下では、特に注意すべき行動を解説します。
エンジンを何度もかけようとする
エンジンがかからないからといって、繰り返し試すのは避けるべきです。この行動はバッテリーの残りの電力を完全に使い切ってしまい、後の修理や復旧がさらに困難になることがあります。
また、セルモーターや電装系への負担も増し、追加の故障を招くことも考えられます。何度も試みた結果としてセルモーターが故障し、高額な修理費用が発生することもあるので注意が必要です。
直らないまま放置する
バッテリー上がりをそのまま放置すると、トラブルが深刻化するリスクがあります。車の電子機器やシステムがバッテリーの電力を必要とするため、完全に電力が失われると、システム全体のリセットが必要になることもあります。長期間車を使用しないまま放置すると、復旧後に電装品の再設定が必要となるケースも少なくありません。
無理に自分で直そうとする
専門知識がないままバッテリーを復旧させようとすることは、思わぬ危険を伴います。特にジャンピングスタートの手順を誤ると、バッテリーや接続機器が損傷するだけでなく、感電や火災のリスクもあります。バッテリーの極性を間違えて接続した結果、電装品が焼損して高額な修理費用がかかることがあります。
充電後すぐにエアコンを使う
バッテリーを充電した直後にエアコンなどの大電力を消費する装置を使用すると、再びバッテリーに過度な負担をかけてしまいます。この行動により、完全に復旧する前にバッテリーが消耗し、再び上がる可能性があります。エンジンをかけた直後にエアコンやヒーターをフル稼働させたことで、再度停止してしまう可能性もあるので注意が必要です。
バッテリー上がりの対処法

バッテリー上がりが発生した場合、適切な対処を行うことで迅速に問題を解決できます。以下では、代表的な対処方法について詳しく説明します。それぞれの方法には、実施時の注意点やメリットがありますので、状況に応じて最適な方法を選ぶことが大切です。
ジャンピングスタート
ジャンピングスタートは、バッテリー上がりを応急的に解決する方法として広く知られています。別の車や専用のバッテリーをケーブルで接続し、電力を供給することでエンジンを再始動させます。この方法は、身近に協力者がいる場合や、ジャンプスタート用ケーブルが手元にある場合に効果的です。
例えば、友人や家族が近くにいて車を持っている場合、ケーブルを使って簡単に電力供給を行うことができます。ただし、接続する際にプラスとマイナスの端子を正しく識別し、逆接続を避けることが大切です。間違った接続を行うと、車の電子部品が損傷するリスクがあります。
ジャンプスターターを使用する
例えば、アウトドアや夜間のドライブ中にバッテリーが上がった場合でも、ジャンプスターターがあれば迅速に対応できます。この方法は簡単で安全ですが、使用前に装置の充電状態を確認し、説明書をよく読んでから使用することが大切です。
ジャンプスターターは、バッテリー上がりを解決するための携帯用の電源装置です。このデバイスを使用すると、他の車や人の助けを借りることなく、自分でエンジンを始動できます。特に一人で移動している際や、助けを呼びにくい場所で役立ちます。
ロードサービスを呼ぶ
状況が複雑な場合や自力での対応が難しい場合には、ロードサービスを利用するのが最も安全で確実な方法です。専門のスタッフが適切な手順で復旧作業を行ってくれるため、トラブルを拡大させる心配がありません。
例えば、夜間や高速道路上でバッテリー上がりが発生した場合、ロードサービスを呼ぶことで迅速かつ安全に問題を解決できます。また、ロードサービスはバッテリー交換や追加のトラブル対応も行えることが多く、安心感があります。
ジャンピングスタートの手順
ジャンピングスタートは、バッテリー上がりを緊急的に解決する方法のひとつです。正しい手順を理解し、安全に実施することで、車を再び動かすことができます。以下では、ジャンピングスタートの具体的な手順を解説します。
車を安全な場所に停める
バッテリーが上がった車とサポート車を近づけ、どちらもエンジンを停止させた状態で駐車します。サポート車が必要な場合は、近くの協力者に依頼しましょう。
ジャンプケーブルを接続する
赤いケーブルをバッテリーのプラス端子同士に接続し、次に黒いケーブルをサポート車のマイナス端子と、バッテリーが上がった車のエンジンブロックなどの金属部分に接続します。これにより安全性が確保されます。
エンジンを始動する
サポート車のエンジンを先にかけてから、バッテリーが上がった車のエンジンを始動します。エンジンがかかった場合は、数分間アイドリングを続けて充電を促します。
ケーブルを外す
エンジンを停止しない状態で、接続したケーブルを逆の順番で慎重に外します。最後に、安全を確認してから車を運転します。
ジャンピングスタートはあくまでも応急処置
ジャンピングスタートは緊急時に車を動かすための方法であり、バッテリー上がりの根本的な解決にはなりません。バッテリーの劣化や電装系の問題の場合、再度同じトラブルが発生することがあります。
例えば、バッテリーの寿命が近い場合、ジャンピングスタートを繰り返すうちに完全に使用不能になることがあります。そのため、エンジンがかかった後は、速やかに整備工場でバッテリーや車全体の状態を点検することが必要です。
適切な対処を行うことで、車の安全性と寿命を維持できます。ジャンピングスタートは緊急対応として有効ですが、その後のメンテナンスを怠らないことが大切です。
バッテリー上がりから復旧した後の注意点

バッテリー上がりから復旧した後には、再発を防ぐためにいくつかの注意が必要です。正しい対応を怠ると、バッテリーや車全体にさらなる負担がかかることがあります。
まず、十分な充電を行うことが重要です。ジャンピングスタートでエンジンをかけた後、短距離の移動だけではバッテリーが完全に回復しないことがあります。例えば、エンジンを始動した直後に車を停止させると、再度バッテリーが上がるリスクが高まるので気をつけましょう。
さらに、バッテリーや端子の状態を確認することで、劣化や異常を早めに発見できます。端子に腐食が見られる場合は清掃し、必要であれば専門業者に相談してください。
これらの対応を心がけることで、バッテリー上がりの再発を防ぎ、車を安全に使用し続けることができます。
バッテリー上がりを防ぐ方法
バッテリー上がりを未然に防ぐためには、日頃のケアが非常に大切です。定期的な対応によってバッテリーの劣化を遅らせ、トラブルを避けることができます。以下では、具体的な防止策について解説します。
定期的に車を走らせてバッテリーを充電する
車を動かさない期間が長いと、バッテリーの自然放電が進み、トラブルにつながる可能性があります。特に、短距離走行のみを繰り返している場合、バッテリーが十分に充電されず、性能が低下することがあります。
例えば、週に一度でも長めの距離を走ることで、バッテリーの充電が促進されます。また、エンジンをかけて数分間アイドリングするだけでも効果的です。車を使用する頻度が少ない場合でも、この習慣を取り入れることをおすすめします。
定期的に車のメンテナンスを行う
バッテリー上がりを防ぐためには、車全体の状態を把握することが大切です。定期的な点検を行うことで、バッテリーの劣化や端子の腐食などの問題を早期に発見できます。特に、寿命が近いバッテリーを交換することで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
例えば、車検時にバッテリーの状態を確認するほか、専門業者に依頼して定期的なメンテナンスを受けることが効果的です。また、異常を感じた際には早めに整備を行い、不要なトラブルを避けましょう。
関連記事:車のバッテリーを確認する方法と交換する場合の費用感
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バッテリー上がりは誰にでも起こり得るトラブルですが、前兆や原因を理解し、適切な対処法と予防策を実践することでリスクを大幅に減らすことができます。本記事で紹介した知識を活用し、日頃から車のメンテナンスを心がけることで、安心で快適なカーライフを実現しましょう。いざという時にも冷静に対応できるよう、ジャンピングスタートやロードサービスの利用方法を覚えておくと安心です。
また、中古車の買取を検討しているなら、信頼できるサービスを選ぶことが大切です。特に、スピーディーな対応や適正な価格提示をしてくれる業者を選ぶことで、安心して取引を進めることができます。
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この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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