- 2024.12.02
軽自動車は何年乗れる?長く乗るための方法や買取相場を徹底解説
軽自動車に明確な寿命はありませんが、できるだけ長く乗っていたいと思う人も多いでしょう。メンテナンスなどによっては、数十年乗ることは可能ですが、長く乗れば乗るほどのリスクもあります。この記事では、寿命が近い軽自動車をできるだけ長く利用するためのポイントと、買取相場について紹介します。寿命が近くてもまだ乗り続けたいのなら、ぜひチェックしてみてください。
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軽自動車の寿命は何年?
一般的に自動車の寿命は10年と言われていますが、軽自動車はきちんと手入れをして安全に、そして、丁寧に運転をしていれば20年以上は乗り続けることが可能です。軽自動車検査協会が実施している「平均使用年数推移表」によれば、乗用車の平均使用年数は15.83年となっており、15年前後で買い替えている人が多いことが分かります。
平均が15年ということは、一定数の人は20年以上乗り続けている可能性もあるということです。ただし、この可能性は、検査や適切な取り扱い、メンテナンスを実施することで得られる結果にすぎません。軽自動車の寿命を伸ばしたいと考えるなら、定期的なメンテンスは欠かせないでしょう
軽自動車の寿命には走行距離も影響する
軽自動車は普通車よりもサイズが小さいため耐久性が低い傾向にあります。長く走れば走るほど、部品が摩耗したり劣化したりすることは避けられません。そのため、走行距離は軽自動車の寿命に大きく影響します。軽自動車に負担をかけた走行距離は、1年で1万kmが一般的です。なるべく長距離走行は避けて、近場での移動のみに使用するなどの対策を行いましょう。
寿命が近い軽自動車の特徴
長く活躍してくれた軽自動車も、いつかは寿命を迎えます。ここでは、寿命が近づいている軽自動車に見られる4つのサインをご紹介します。これらの兆候に気づいたら、点検を依頼し、車の状態をしっかり確認することが大切です。
タイミングベルトの断裂
車の心臓部ともいえるエンジン。その内部では、カムシャフトとクランクシャフトという重要な部品が連携して動いています。この連携をスムーズにするのが、タイミングベルトです。まるで精密機械の歯車のように、エンジンのタイミングを正確に制御し、車がスムーズに走行できるよう支える、なくてはならない存在です。
しかし、このタイミングベルト、残念ながら永遠に使えるわけではありません。一般的に、寿命は約10年といわれています。もし、走行中にこれが切れてしまうと、エンジンに深刻なダメージを与えかねません。まさに、車の命に関わる重要な部品なのです。
さらに、タイミングベルトの劣化は、他の部品の劣化も示唆することがあります。ベルトが寿命を迎える頃には、エンジン内部の他の部品も消耗が進んでいる可能性が高いため、注意が必要です。定期的な点検が不可欠であると言えるでしょう。
故障の発生
頻繁な故障は、車の部品が徐々に寿命を迎えていることを示唆する一つの指標です。複数の故障が重なると、車の状態は深刻です。ゴムや樹脂製の部品は特に劣化しやすく、これらの部品の故障は、他の部品の劣化にも繋がることがあります。これらの部品は安全運転に不可欠なため、放置すると大変危険です。
異音がする
車の健康状態を知る上で、異音は重要なサインです。軽自動車のパーツやボディから発せられる様々な音は、車の寿命を暗示しているかもしれません。走行中やアイドリング時に聞こえる異音の種類や発生タイミングは、問題箇所の特定に役立ちます。例えば、段差を越える際に聞こえる異音は、足回りのダメージを示唆し、アイドリング中の異音はエンジンの老朽化の可能性を示していると言えるでしょう。
燃費の悪化
燃費の悪化も、寿命が近い車のもう一つの特徴です。消耗部品の交換やオイル交換で改善するケースが多いですが、それでも燃費が回復しない場合は、深刻な問題を抱えている可能性があります。整備や修理で一時的に改善したとしても、根本的な解決にはならない場合もあります。修理費用が車体の価格を上回るようであれば、買い替えを検討するのも賢明な選択肢です。ただし、注意が必要です。燃費悪化の原因がタイヤの空気圧低下だけであるケースも少なくありません。空気圧が低いとタイヤと地面の接触面積が増え、摩擦抵抗が大きくなり、燃費が悪化するのです。燃費に不安を感じたら、まずタイヤの空気圧をチェックしましょう。
これらの修理は、費用がかさむ場合が多いので注意が必要です。日頃から、エンジン始動前や走行直後に耳を澄ませて、異音の有無を確認するようにしましょう。もし異音がした場合は、修理工場に依頼する際に、「どんな音か?」「いつ聞こえるのか?」「どこから音がしているのか?」といった情報を明確に伝えることが大切です。それでも原因不明、もしくは修理後も異音が続く場合は、車の買い替えも検討すべきかもしれません。車の小さな変化を見逃さず、適切なメンテナンスで長く乗り続けましょう。
寿命が近い軽自動車を長く乗り続けるには?
寿命が近い軽自動車に長く乗り続けるには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。寿命の近い軽自動車を平均年数以上乗り続けられることは稀なケースです。何も対応しないでいれば、軽自動車の寿命を縮めてしまうだけになってしまうので、寿命を少しでも延ばすためにもチェックしておきましょう。
定期的なメンテナンス
寿命が近い軽自動車を少しでも長く使用するためにも、定期的なメンテナンスは欠かせません。メンテナンスで問題となる箇所をいち早く発見し、修理を行うことで軽自動車の寿命を延ばすことができるでしょう。メンテナンスがしっかりできていないと故障やトラブルの原因となり、平均年数以上乗り続けることさえ困難になります。メンテナンスでは、以下の項目を中心にチェックしましょう。
軽自動車のメンテナンスは、チェック項目が多いため簡単ではありませんが、チェックする部分をきちんと確認し、修理をしておけば軽自動車の寿命を延ばすことは可能です。
安全な走行を意識する
軽自動車の寿命を少しでも延ばしたいのであれば、安全な走行を普段から意識することも大切です。急停止や急ハンドルを繰り返すなどの運転をしていると、エンジンの回転を高め、車に大きな負担を与えます。特に、エンジンは車を走行させるためには重要な部位です。急停止や急ハンドルを繰り返してエンジンに負担がかかれば、いずれエンジンが劣化して、走行不能になります。
そうなれば、買い換えを検討しなければなりません。また、乱暴な運転は車の各部位に負担がかかり過ぎて、結果、故障へと繋がります。急停止や急ハンドル、乱暴な運転は、部品の消耗を早め、故障や事故に繋がる行為です。そのため、安全な走行を意識して運転をするようにしましょう。
駐車場は「屋根なし」より「屋根あり」を選ぶ
駐車場は何気なく利用している人も多いですが、軽自動車の劣化を防ぐためにも、屋根ありの駐車場を利用することをおすすめします。軽自動車は雨風にさらされることで、ボディやマフラーなどさまざま部分が劣化します。屋根ありの駐車場であれば、雨風を防御することができます。寿命の短い軽自動車を少しでも長く使用するためにも、屋根ありの駐車場を選ぶようにしましょう。
寿命が近い軽自動車に乗り続けるデメリット
寿命が近い軽自動車には、さまざまなデメリットがあります。
部品供給終了のリスクがある
車の性能が上がってきている一方、寿命が近い古い軽自動車に乗り続けていることで、交換に使用できる部品供給終了のリスクも高まります。一般的に車の部品は10年程度で廃止になるとされています。
仮に故障で部品交換が必要になったとしても、必要な部品の供給が終了していれば修理すら行うことができません。古い軽自動車であればあるほど、部品供給終了のリスクも上がるため、交換できる部品が残っていない場合は、買い換えを検討する必要性が出てきます。
自動車税の負担額が増える
軽自動車は新車登録を行ってから13年以上経つと、「自動車税」と「自動車重量税」が増税されます。また、18年目になると約20%の税率が上乗せされるため、負担額も大きく増えます。軽自動車の使用期間が長くなればなるほど、自動車税の負担額が増えてしまうことになるため注意しましょう。
燃費が悪化していく
長期間にわたって同じ軽自動車を使用していると経年劣化によって、エンジン内部のパーツが摩耗し、抵抗が大きくなる事によって燃費が悪化していきます。軽自動車は普通車よりも小さいため、エンジンに負担がかかりやすいです。燃費が悪くなればその分コストもかかって、金銭面の負担が大きくなります。燃費の良さがメリットの軽自動車でも長く乗り続けることで燃費が悪化することは避けられないため、注意が必要です。
最新技術が搭載されていない
搭載されています。古い軽自動車は販売された時点での技術しか搭載されていないため、最新の軽自動車と比較すると、どうしても技術や性能の差に不満を感じてしまうケースも否めません。普段から頻繁に車を使用することが多い場合は、最新の車に乗り換えることを検討するのも良いでしょう。
寿命が近い軽自動車の買取相場
寿命が近い軽自動車の買取相場は、数万円ほどが上限と考えられます。査定額は、定期的なメンテナンス状況などによって異なるため、まずは車買取業者がサービスとして提供している「無料査定サービス」を利用して確認してみましょう。
寿命が近い軽自動車でも買取できる可能性あり!
「寿命が近い軽自動車は買い取ってもらえない」と諦めてしまう人も多いですが、買取保証のあるサービスなどを使用することで買取してもらえる可能性はあります。古い車を買い取ってもらうためのコツは「買取前にメンテナンスを行って外観・内装をキレイにしておくこと」「複数の買取業者の見積もりを比較すること」の2点です。外観や内装が汚れている状態で買取を依頼すると査定価格が下がってしまう原因になります。
また、最初から一つの業者に絞ってしまうと、もっと高い査定額を提示してもらえる業者を見逃してしまう恐れもあります。そのため、自分が損をせず納得して買い取ってもらえるよう、複数の買取業者から見積もりを出してもらい、比較をするようにしましょう。
軽自動車は寿命まで乗らない方がお得!?
軽自動車を長く乗り続けることが、必ずしも最も経済的な選択とは限りません。これまで、軽自動車の寿命を長く保つ方法や、高く売るための方法について解説してきましたが、実は、適切なタイミングで乗り換えることで、よりコスパ良く利用できるケースが多いのです。現在、軽自動車は高い人気を誇り、比較的新しい車両は高額査定が期待できます。
そこで、今回は軽自動車の乗り換えベストタイミングと、高く売るための秘訣を詳しくご紹介します。「長く乗って損したくない」と考えている方も、ぜひ参考にしてみてください。
軽自動車のおすすめ売却時期
実は、3年または5年での売却が最も賢い選択と言えるのです。その理由をご説明しましょう。まず、維持費を抑えられる点です。軽自動車は、パーツの耐久性にやや難があり、年数が経つにつれて故障リスクが高まります。
そのため、早めの売却が、予想外の修理費用を抑える賢い方法と言えるでしょう。特に、車検費用は、3年で乗り換えれば不要、5年でも1回のみと、大幅なコスト削減が可能です。相場5~8万円の車検費用を節約できれば、その分、次の車の購入資金に充てることも可能です。
さらに、査定額も重要です。車の価値は、年式が新しいほど高く、古くなるほど下がります。一般的に、5年で半額、10年でほぼゼロになるという事実を踏まえると、5年以内の売却が、高額査定を得るための最適なタイミングと言えます。軽自動車は特に価値の下落が早い傾向にあるため、この点を考慮すると、3年または5年での売却が、コストパフォーマンスの面で非常に有効です。
つまり、車両本体価格だけでなく、維持費も含めたトータルコストを考えると、3年または5年で乗り換える戦略が、経済的なメリットに繋がるという結論です。愛車の価値を最大限に活かし、賢くカーライフを楽しみましょう。
長く乗り続けた軽自動車を買取する際のコツ
長く乗り続けた軽自動車を買取してもらう際には、いくつかのコツがあります。以下では、古い軽自動車を買い取ってもらうためのコツについて解説します。
買取前にメンテナンスをして綺麗な状態にしておく
軽自動車を買取に出す前に、しっかりとメンテナンスをすることがコツです。外観や内装が明らかに汚れていると、それだけで査定価格が下がる原因になります。逆に綺麗に手入れされている軽自動車であれば、20年以上の使用期間があってもしっかりと値段がつく可能性があります。
廃車買取サービスを活用する
長く乗り続けた軽自動車は、経年劣化から廃車になる可能性も高いです。あらかじめ廃車になる可能性を考慮して、廃車の買取も実施しているサービスを活用するのがおすすめです。
廃車にかかる手数料が無料のサービスもあるため、自分の判断で買取が難しいと思われる場合には、廃車を前提に買取依頼を出すのも1つの方法です。
まとめ
本記事では、軽自動車の寿命や買取相場をご紹介しました。寿命が近い軽自動車であっても、定期的なメンテナンスや乗り方次第で思った以上に長く乗ることは可能です。ただし、長く利用することで生まれるデメリットもあるため、状況によっては買取を依頼したり、新しく買い替えるなどの対策を検討した方が良いケースもあるでしょう。
関連記事:車を売却するなら、インターネットオークション?中古車買取りサイト?
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この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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