- 2024.12.25
車のバッテリーの処分方法は?費用や注意点について解説!
車のバッテリーは車の性能を支える重要な部品ですが、寿命が尽きた際には適切に処分する必要があります。適切な処分を行わないと環境や安全に悪影響を及ぼすことがあります。
そこで本記事では、バッテリーの処分についての具体的な方法や注意点を詳しく解説します。

バッテリー処分について

車のバッテリーを適切に処分することは、環境保護や安全性の観点から非常に重要です。しかし、いつ処分すればよいのか、どこで引き取ってもらえるのかを正確に理解している人は少ないかもしれません。バッテリー処分の正しい手順を知ることで、トラブルを回避し、安全に廃棄できます。
バッテリー処分のタイミング
バッテリーを処分するタイミングは、性能低下が明らかになったときです。エンジンの始動が遅くなったり、電装系の動作が不安定になったりする場合、バッテリーの寿命が近いことが考えられます。
一般的に車のバッテリーの寿命は2〜5年程度とされていますが、使用環境によって異なることがあります。また、バッテリーが膨張している場合や液漏れしている場合は、即座に交換が必要です。
関連記事:ハイブリッド車のバッテリー交換時期はいつ?プリウスを例に徹底解析!
自治体で引き取ってもらえる?
自治体によっては、車のバッテリーを家庭ごみとして受け付けないことがあります。危険物やリサイクルが必要な資源として扱われることが多いため、通常のごみ収集には出せません。
自治体のリサイクルセンターや指定の回収場所で引き取りが行われることもありますが、事前に確認することが重要です。特に地域ごとに対応が異なるため、インターネットや役所窓口で最新の情報を確認するようにしましょう。
バッテリーを正しく処分することの必要性
バッテリーの正しい処分は、環境保護や安全性の確保、法律遵守の観点から非常に重要です。不適切な廃棄は重大な問題を引き起こす可能性があるため、適切な方法で処理することが求められます。
環境保護の観点
バッテリーには鉛や酸などの有害物質が含まれており、適切に処分されなければ土壌や水質汚染につながります。この汚染が拡大すると、植物や動物に悪影響を与え、最終的には人間の健康にも影響を及ぼすことがあります。
例えば、適切に処理されなかったバッテリーから漏れた酸が地下水に混ざれば、飲料水の汚染につながる可能性があります。このような事態を防ぐためにも、環境負荷を減らす適切な処分が欠かせません。
安全面の観点
廃棄バッテリーを放置すると、火災や感電の危険性が高まります。特に車のバッテリーは電流が残っている場合があり、不適切に扱うとショートや火花が発生し、周囲の安全を脅かすことがあります。
また、誤った処分によって火災が発生した場合、周辺の建物や人々に被害が及ぶことも少なくありません。安全面を考慮し、専門の施設や適切な処理手段を利用することが必要です。
法律で定められた廃棄義務
日本では、廃棄物処理法などの法律でバッテリーの適正処分が義務付けられています。不適切な処分は法律違反となり、罰則を受ける可能性があります。特に車のバッテリーのように有害な廃棄物に該当するものは、リサイクル業者や専門業者による処理が推奨されています。
例えば、多くの自治体は一般ごみとしての回収を行わず、指定の方法で処分を依頼する必要があります。
適切なバッテリー処分は、環境保護、安全確保、法律遵守の3つの観点から社会的責任と言えます。バッテリーを廃棄する際には、信頼できる業者や施設を利用することでこれらのリスクを回避し、持続可能な社会の実現に貢献しましょう。
バッテリー処分の方法

バッテリーの処分方法にはいくつかの選択肢があり、利用する場所や目的に応じて適切な手段を選ぶことが重要です。不適切な処分を避けるためにも、各処分方法の特徴や利用時の注意点を把握しておきましょう。
カー用品店
多くのカー用品店は、バッテリーの回収を行っています。特に新しいバッテリーを購入する際、古いバッテリーを無料または低料金で引き取ってもらえることが一般的です。
例えば、大手のカー用品チェーンは、バッテリー購入時にその場で引き取るサービスを提供しているため、購入と廃棄を一度に済ませることができます。また、店舗によっては環境に配慮したリサイクルプロセスが整備されているため、安心して利用できます。
ガソリンスタンド
一部のガソリンスタンドでも、バッテリーの回収を行っています。特に車検や点検サービスを提供しているスタンドは、バッテリー交換と同時に古いバッテリーを引き取ってもらえるケースがあります。
例えば、車検時に整備士が劣化を指摘し、即座に交換と処分を提案します。この方法は、車の点検と処分を同時に行える点で利便性が高いと言えます。
ホームセンター
ホームセンターは、カー用品を取り扱っている店舗でバッテリー回収サービスを実施していることがあります。特にDIY愛好者が多く利用する店舗は、バッテリー購入と同時に古いバッテリーを引き取る仕組みを整えていることが一般的です。
また、一部のホームセンターはリサイクルを目的とした回収ボックスを設置しており、手軽に廃棄できる環境が整っています。
買取専門店
まだ使用可能なバッテリーや劣化の少ないバッテリーの場合、買取専門店を利用することで現金化できる可能性があります。特に高性能なバッテリーや業務用の大型バッテリーは、専門業者が高値で買取を行うことがあります。
例えば、車のパーツ専門店は、劣化が少ないバッテリーを査定し、市場価値に応じた価格で引き取ることがあります。この方法は、環境負荷を軽減しながら経済的なメリットを得られる点が魅力です。
不用品回収業者
不用品回収業者は、家庭や事業所で不要になったバッテリーを回収するサービスを提供しています。特に車の廃棄と同時にバッテリー処分を依頼する場合、まとめて処分が可能なため便利です。業者によっては、事前に費用を確認できる明確な料金体系を採用しており、安心して依頼できることもあります。
交換をする場合
車のバッテリーを交換する際、交換を担当する業者が古いバッテリーを回収することが一般的です。例えば、ディーラーや整備工場での交換時には、追加料金なしで回収を行うケースが多く、手間を省くことができます。また、交換と同時に新しいバッテリーの取り付けを依頼することで、スムーズに車のメンテナンスを完了させることが可能です。
関連記事:車のバッテリーを確認する方法と交換する場合の費用感
バッテリー処分時の注意点

バッテリーを処分する際には、いくつかの重要な注意点を守ることが求められます。不適切な取り扱いは事故や環境問題を引き起こす可能性があるため、慎重に対応しましょう。
火気厳禁
バッテリーは火気厳禁です。内部に可燃性ガスが蓄積されることがあり、火花や明火が近づくと爆発する危険性があります。例えば、バッテリーを屋外で処分する際にタバコを吸うと、漏れたガスに引火して事故が発生することがあります。
このようなリスクを回避するためには、廃棄する場所や運搬時に火気を完全に避けることが必要です。また、密閉された空間での放置も避け、通気性の良い場所で安全に管理することが求められます。
他の金属との接触は厳禁
バッテリー端子が他の金属と接触するとショートする危険性があります。ショートは発熱や発火を引き起こす可能性があるため、特に注意が必要です。例えば、工具や金属製の物品をバッテリーの近くに置いた場合、不意に接触して電流が流れることがあります。
このリスクを防ぐため、バッテリーを処分する際には端子部分にテープを貼るなどの絶縁対策を施すと安心です。また、金属製の箱や容器にバッテリーを入れることは避け、非導電性の素材を使用した保管が望ましいでしょう。
解体厳禁
バッテリーの解体は大きな危険を伴います。内部には強酸性の液体や有害物質が含まれており、これらが漏れると健康被害や環境汚染につながる可能性があります。例えば、誤ってバッテリーを解体し、手や衣服に液体が付着すると化学やけどを引き起こすことがあります。
また、誤って吸入した場合には深刻な呼吸器系のトラブルを招くこともあります。処分を行う際は、解体を試みず、専門業者や指定の施設に依頼することが安全です。
車のバッテリー処分は買取業者がおすすめ!
車のバッテリーを処分する際には、買取業者を利用する方法が特におすすめです。買取業者は不要なバッテリーを適切に引き取るだけでなく、リサイクル資源としての価値を評価してくれるため、環境にもお財布にも優しい選択肢となります。
買取業者のメリット
買取業者を利用する最大のメリットは、不要なバッテリーを現金化できる点です。特に車のバッテリーは鉛や他の貴重な資源を含んでおり、リサイクル可能な部品として市場価値があることが多いです。例えば、劣化が少ないバッテリーの場合、リサイクル業者が高値で買い取ることもあり、単なる廃棄よりも経済的なメリットが得られます。
また、買取業者は適切な廃棄プロセスを遵守しているため、環境保護の観点からも安心です。不適切な処分が原因で有害物質が流出するリスクを回避できるため、環境負荷を軽減することにもつながります。さらに、多くの業者が引き取りサービスを提供しており、重いバッテリーを運ぶ手間を省ける点も利用者にとって魅力的です。
買取業者を選ぶポイント
買取業者を選ぶ際には、いくつかのポイントに注意することが大切です。まず、実績のある業者を選ぶことが信頼性の確保につながります。例えば、口コミやレビューを参考にすることで、過去の利用者の満足度を確認できます。経験豊富な業者は適切な価格での買取や迅速な手続きが期待できるため、トラブルを防ぐことができるでしょう。
次に、買取価格の透明性を確認することも大切です。業者によって査定基準が異なるため、複数の業者で見積もりを取ることで相場を把握できます。例えば、インターネットで簡単に査定依頼ができるサービスを利用すれば、手間をかけずに複数業者の比較ができます。
最後に、引き取りサービスの有無も重要な判断材料となります。特に重いバッテリーを運ぶのが難しい場合には、自宅まで引き取りに来てくれる業者を選ぶと便利です。こうしたサービスを活用することで、処分作業をスムーズに進めることができます。
買取業者を利用すれば、バッテリー処分の手間を減らしながら、現金化や環境保護といった多くのメリットを得ることができます。信頼性のある業者を選び、適切な方法でバッテリーを処分することで、安心して車のメンテナンスを進めることが可能です。
関連記事:車を処分する時は買取業者か廃車業者のどっちに依頼するべき?
車の売却ならソコカラ!
バッテリーの処分は環境保護や安全確保のために適切に行うことが重要です。カー用品店やガソリンスタンドでの回収に加え、買取業者を利用すれば現金化が可能で経済的です。処分時には火気厳禁や金属との接触を避けるなどの注意が必要です。特に買取業者は便利で環境保護にもつながるためおすすめです。信頼できる業者を選び、安全かつ効率的にバッテリーを処分しましょう。
ソコカラでは、全国どこでも手間なし買取を行っています。バッテリー処分だけではなく、車の廃車をしたい場合は高価買取のソコカラをぜひ検討してみてください。

この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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