- 2024.12.04
車の処分方法4選!買取や廃車、譲渡などケース別に流れを解説
車の処分を検討する際、選択肢が多岐にわたるため、どの方法が自分に最適なのか迷うことがあります。新しい車への買い替えや故障による修理不可、引っ越しや免許返納といった理由で車を手放すケースは少なくありません。
それぞれの状況に応じた処分方法を理解しておくことで、手続きがスムーズに進むだけでなく、場合によっては思わぬ収益を得られることもあります。本記事では、買取、下取り、廃車、譲渡という代表的な4つの車処分方法について詳しく解説します。
車を処分するのはどんなとき?
車を処分する理由は人それぞれですが、いくつかの典型的な状況があるでしょう。例えば、新しい車への買い替えや故障による使用困難が挙げられます。また、引っ越し先で車が不要になった場合や、高齢による免許返納、さらには所有者の病気や死亡といったライフイベントも処分を検討するタイミングとなります。これらの理由を踏まえて、最適な方法を選ぶことが肝心です。
買い替え
車の買い替えは、 より新しいモデルや性能向上を目指す場合に多く見られる理由です。燃費の良いエコカーや安全機能が充実した新車への乗り換えを検討する人が増えています。
また、家族構成やライフスタイルの変化に合わせて車種を変更することも一般的です。特に、子供が増えたことでミニバンへの買い替えや、高齢者が小型車へ乗り換えるケースが多く見受けられます。
故障
長年乗り続けた車が故障し、修理費用が高額になる場合、車を処分して新しい車に替える決断をする人もいます。エンジンやトランスミッションなどの主要部分に重大な問題が発生した場合は、 修理よりも買い替えが経済的であることが多いです。また、故障が頻発するようになると安全性の面でも不安が生じ、車処分を検討する理由となります。
引っ越し
引っ越しも車処分のきっかけとなることがあります。特に、都市部への移住で公共交通機関が充実している場合や、駐車場の費用が高額になる場合に車を手放す人が多いです。また、海外転勤や長期間の海外滞在が決まった際には、 車を維持することが困難になるため、売却や廃車を選ぶケースが見られます。
免許返納
高齢化が進む中で、高齢ドライバーによる免許返納が増えています。免許を返納すると車を運転できなくなるため、自然と車を処分する流れになるでしょう。この際、 自治体が提供する返納特典を活用し、車を有効的に処分する人もいます。免許返納は、本人や周囲の安全を考えた結果の判断として注目されています。
関連記事:免許返納のメリットは?注意点や手続き方法まで詳しく解説!
病気や死亡など
持ち主の病気や高齢による運転困難、または持ち主が亡くなった場合も車処分の理由となります。特に、遺族が車を引き継ぐ必要がない場合や、維持費が負担になる場合は車を売却または廃車にすることが一般的です。このような状況では、 感情面での負担も伴うため、専門業者に相談してスムーズに手続きすると良いでしょう。
車処分の方法4選
自分の状況や車の状態、さらには処分にかかる手間や費用などを総合的に考慮することで、最適な方法を見つけることができます。適切な選択をすることで、手続きがスムーズに進むだけでなく、費用の節約や利益を得ることも可能になります。
買取
車を買取に出す方法は、車の価値を最大限に引き出すことができる選択肢の一つです。中古車市場で需要が高い車種や状態が良好な車の場合、特に高額な買取が期待できます。買取業者に査定を依頼する際には、 複数の業者に見積もりを取ることで、最も高い金額を提示する業者を選ぶことが大切なポイントです。
また、オンライン査定サービスを利用すれば、手軽に複数の業者の比較が可能となります。さらに、車の状態を良く見せるために洗車や簡単なメンテナンスを行うことも高額買取のポイントです。なお、走行距離や年式、車検の残り期間なども査定額に大きく影響します。
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下取り
車を新しい車に買い替える際に下取りを利用する方法は、手間を減らす利点があります。 ディーラーに直接車を持ち込むことで、購入する車の代金から下取り額が差し引かれるため、手続きが一括で済みます。
ただし、下取り価格は買取業者と比較して低くなる場合が多い点に注意が必要です。よりお得に下取りを進めたい場合は、購入を予定している車のディーラーに事前相談し、下取り額の交渉を行うことが効果的です。また、下取り額を高くするために、車の整備記録をしっかり残しておくことや、車内外を清潔に保つことが推奨されます。
廃車
動かなくなった車や、修理費用が高額で現実的でない場合は、廃車手続きを検討することでしょう。 廃車には「永久抹消登録」と「一時抹消登録」の2種類があり、用途や状況に応じて選択します。
永久抹消登録は完全に車を使用しなくなる場合、一時抹消登録は一定期間利用を停止する場合に行います。廃車を進める際は、専門業者に依頼することで、手続きがスムーズに進むだけでなく、スクラップとしての価値が還元される場合もあるでしょう。自分で手続きを行う場合は、運輸支局に必要書類を提出し、ナンバープレートを返却する必要があります。
譲渡
車を友人や家族、第三者に譲渡するのも一つの方法です。この場合、 名義変更の手続きが必須となり、譲渡人と受取人の双方が必要書類を準備します。具体的には、車検証、自賠責保険証明書、譲渡証明書、印鑑証明書などが必要です。
名義変更を怠ると、税金や罰金の請求が譲渡人に届くリスクがあるため、早めに手続きを済ませましょう。また、譲渡先が知人である場合も、車の状態や譲渡価格について双方でしっかりと合意を形成することが大切です。なお、相手が遠方に住んでいる場合は、輸送手段の手配も考慮する必要があります。
一番お得な車の処分方法は?
車の処分方法としては、 買取が一般的に最もお得とされています。特に、車がまだ走行可能で価値がある場合は、買取業者への査定依頼をお勧めします。買取業者は複数社に見積もりを依頼することで、より高値で売却できる可能性が高まります。
一方で、車種や状態によっては廃車が最適な選択肢となる場合もあります。最もお得な方法を選ぶためには、事前にそれぞれのメリットや費用を比較することが大切なポイントとなるでしょう。
ケース別車処分の流れ
車を処分する際の具体的な手順は、選ぶ方法によって異なります。買取や下取りは、査定や契約、必要書類の提出から始まり、最終的に車の引き渡しと入金が行われます。それぞれのケースで必要な作業が異なるため、事前に流れを把握しておくことが必要です。
買取・下取りの場合
買取や下取りは、不要になった車を現金化したり、次の車の購入費用に充てたりする際に便利な方法です。利用者にとってのメリットや注意点を理解して進めることが大切です。
査定・申し込み
車の買取や下取りを利用する際の最初のステップは、査定の依頼です。インターネットで査定を申し込むと、 簡単に複数の業者の見積もりを比較できます。特に、一括査定サービスを利用すれば、複数の業者から迅速に査定額を取得できるため、手間が省けるだけでなく高額での買取につながる可能性も高まります。
直接店舗に持ち込む場合も、事前に必要な情報を確認しておくとスムーズです。査定を申し込む際には、車の状態や走行距離、修復歴などを正確に伝えることで、トラブルを防ぐことができます。
書類の記入・提出
査定額に納得し、売却先を決定したら、次は書類の準備です。
必要な書類には、車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券、印鑑登録証明書などがあります。また、売却者本人が準備する委任状や譲渡証明書も必要です。
これらの書類を正確に記入し、不備がない状態で提出する必要があります。業者によっては、書類の準備をサポートしてくれる場合もあるため、初めての方は相談すると安心でしょう。書類不備は手続きの遅れや売却金の支払い遅延を招く可能性があるため、事前に必要な項目を確認することが大切です。
引き渡し・入金
書類の提出が完了すると、車の引き渡しに進みます。引き渡しは、業者が指定する日時と場所で行うのが一般的です。 多くの場合、引き取りは業者が無料で対応してくれるため、利用者にとって手間がかかりません。
その後、業者が車の状態を最終確認し、問題がなければ代金が支払われます。入金方法は銀行振込が主流ですが、一部の業者は即日現金払いに対応している場合もあります。入金が確認できたら、手続きは完了です。この際、提示された金額がきちんと支払われているか、必ず確認してください。
自分で廃車する場合
自分で廃車手続きを行う場合、全体の流れを把握して必要な準備を進めることが重要です。運輸局での手続きや廃車業者の選定には注意が必要で、スムーズに進めるためには事前の計画が鍵となります。
必要書類を運輸局に提出
廃車手続きを始める際には、まず必要書類を揃えます。通常必要となる書類には、以下のものが含まれます。
- 車検証(自動車検査証)
- 自動車税納税証明書
- リサイクル券
- 印鑑証明書(所有者のもの)
- 実印
これらの書類を持参し、最寄りの運輸局に提出します。手続きを進めるには、所有者本人または代理人が行く必要があります。
代理人が手続きする場合、委任状の提出が必要ですので、事前に用意しておきましょう。運輸局の窓口で書類を提出した後、手続きの進行に必要な確認が行われます。書類に不備がある場合、再提出が求められることもありますので、事前に内容を確認することをお勧めします。
手数料の支払いと処分業者の選択
書類提出後、手数料を支払います。金額は地域や内容により異なりますが、数百円程度です。 収入印紙での支払いが一般的で、窓口や郵便局で購入できます。
手数料支払い後、車の処分方法を決定します。業者選びは、許可を受けた信頼性のある業者を選ぶことが大切です。違法処分や追加費用のリスクを避けるため、自治体許可の有無や評判を確認しましょう。
業者に廃車を依頼する場合
車を廃車にする場合、自分で全ての手続きを進めるのが難しいと感じる方も多いでしょう。その際には、 廃車の専門業者や行政書士に依頼する方法が有力な選択肢となります。これらの専門家は手続きの煩雑さを軽減し、迅速かつ正確に処理を進めることが可能です。
専門店または行政書士に依頼
廃車手続きを専門とする業者や、書類作成のプロである行政書士を利用できます。 専門業者の場合は、廃車の引き取りから解体、運輸支局での抹消登録手続きまで一括して行ってくれることが一般的です。また、行政書士に依頼する場合、必要書類の準備や提出代行を依頼することが可能で、自分で手続きに時間を割けない方にとって便利です。
依頼先を選ぶ際は、業者の信頼性を確認することが大切なポイントになります。口コミや評価を参考にし、適切な料金でサービスを提供しているか調べましょう。不当な追加費用を請求されるトラブルを避けるためにも、事前の見積もりをしっかり確認してください。
代金の支払い・必要書類の提出
廃車手続きの依頼を進めるには、代金の支払いと必要書類の準備が不可欠です。業者への支払いは、手続きにかかる費用や車の引き取り料金が含まれる場合があるでしょう。ただし、車の状態やパーツの再利用価値次第では、業者から逆にお金を受け取れるケースもあります。
必要書類としては、車検証(自動車検査証)、リサイクル券、印鑑証明書、本人確認書類などが一般的に求められます。これらを事前に揃えておくと、手続きがスムーズに進みます。また、ナンバープレートの返却も必要となるため、業者と相談の上、適切に対応してください。
他人に譲渡する場合
車を他人に譲渡する場合は、適切な手続きを踏むことでトラブルを防ぎ、スムーズに譲渡を完了できます。このプロセスには、譲渡人と受取人が共同で進めるべき重要なステップがいくつかあります。
譲渡人と受取人双方が必要書類の準備
まず、譲渡人と受取人はそれぞれ必要な書類を用意する必要があります。 譲渡人は車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券、譲渡証明書などを揃えましょう。さらに、譲渡証明書には実印を押印する必要があるため、印鑑登録証明書も用意します。
一方、受取人は印鑑登録証明書と住民票を準備します。これらの書類がすべて揃っていなければ、次の手続きに進むことができません。事前にリストを確認し、不備がないように注意しましょう。
名義変更手続き
書類が揃ったら、運輸支局で名義変更手続きを行います。この手続きは受取人が行うのが一般的ですが、譲渡人も協力が必要です。手続きの際には、上記で準備した書類に加えて、 車庫証明書も提出します。車庫証明書は受取人が車を保管する場所を証明するもので、事前に警察署で申請・取得する必要があるでしょう。名義変更が完了すると、新しい車検証が発行され、正式に車の所有者が変更されます。
引き渡し
名義変更が完了したら、譲渡人から受取人へ車を引き渡します。この際、車の状態を確認し、双方で納得の上で引き渡しを完了させることが肝心です。また、 車の鍵やスペアキーも忘れずに渡しましょう。さらに、自賠責保険の内容を確認し、必要であれば名義変更や新規契約を行ってください。引き渡しが無事終了したら、譲渡のプロセスは完了です。
車処分で気を付けるべき5つのポイント
車を処分する際には、いくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。これらを事前に理解しておくことで、トラブルを防ぎ、スムーズかつ適切な処分が可能になります。
必要書類は漏れなく揃える
車を処分する際には、複数の書類が必要です。 車検証、自賠責保険証明書、リサイクル券、印鑑証明書、実印などが代表的なものです。これらの書類が不足していると、処分手続きが滞る可能性があります。特に、自分で廃車手続きを行う場合は、運輸支局での申請に必要な書類を事前に確認し、すべて揃えておきましょう。
悪徳の業者に注意する
車処分を依頼する際に悪徳業者に引っかかると、不正な料金請求やトラブルに巻き込まれる可能性があります。信頼できる業者を選ぶために、口コミや評判を調べることが大切です。また、怪しい契約内容や相場を大きく外れた査定額には警戒しましょう。 見積もりを複数の業者に依頼することで、適正価格が把握しやすくなります。
処分の時期を見極める
車の処分時期を見極めることも大切です。例えば、新車購入のタイミングや車検の更新時期に処分を考えると、無駄な費用を抑えられる場合があります。また、季節によって需要が変動するため、 売却する場合には高値で取引できる時期を選ぶことが得策です。
税金などの還付があるか確認する
車を処分した際には、 自動車税や重量税、自賠責保険料の未経過分が還付されることもあります。これらを見落とさないよう、還付手続きについて確認しておきましょう。特に自動車税の還付は、自主廃車手続きを行った場合にのみ適用されるため注意が必要です。
困ったときはプロに相談する
車処分の手続きに不安がある場合は、専門家に相談するのをお勧めします。 買取業者や廃車専門業者、または行政書士などが、手続きをスムーズに進めるためのサポートをしてくれます。特に、初めての車処分で何をすればいいのか分からない場合には、プロの力を借りることで安心して進めることができます。
車の売却ならソコカラ
車の処分方法には、買取、下取り、廃車、譲渡といった選択肢があります。買取は使用価値のある車を高額で現金化する手段として人気があり、複数の業者に査定を依頼することで最良の結果を得られる可能性が高まります。
下取りは買い替え時に手間を減らせる方法ですが、価格交渉を行うことが大切なポイントです。故障車や古い車は廃車手続きを検討し、専門業者に依頼することでスムーズな処分が可能です。譲渡では、名義変更や書類準備が欠かせません。それぞれの特徴を理解し、最適な方法を選びましょう。車の売却なら、自社オークション・物流網を活かした高価買取が強みのソコカラがおすすめです。
この記事の監修者
澤井 勝樹
「株式会社はなまる」監査役。1975年生まれ。10年近く会計事務所で経理総務全般の経験を積みながら、税理士、行政書士登録。その後、IT系ベンチャー企業のIPOの準備に携わるなど活動。現在はインターネットとクルマの可能性を世の中に伝えたいとソコカラコラムを執筆中。家族・食べること・愛車のセレナが大好き。おもに廃車の手続きや税金に関するコラムを執筆している。
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