- 2025.01.31
バイクの廃車手続き方法とは?必要書類と注意点について解説
バイクが故障して修理費が高額になったり、生活スタイルの変化で使わなくなったりした場合、廃車を考えることがあります。ただ、いざ手続きを進めようとすると、必要な準備や具体的な進め方が分からず困ることも少なくありません。
本記事では、バイクの廃車手続きの基本的な知識から具体的な方法、さらに注意すべきポイントまでをわかりやすく解説します。適切な情報を知ることで、廃車手続きをスムーズに進めることができるようになるでしょう。

バイクの廃車手続きにおける基礎知識
バイクの廃車手続きを進める前に、基本的な知識を理解しておくことは欠かせません。ここでは、廃車が必要となる主な理由や、適切なタイミング、さらに手続きの種類を詳しく説明します。これらを押さえておけば、スムーズな手続きが可能になるでしょう。
バイクの廃車手続きが必要となる主な理由
バイクを廃車にする理由として最も多いのは、故障や修理費用の負担が大きい場合です。エンジンやフレームの損傷など大規模な修理が必要になると、新しいバイクを購入する方が合理的な選択となることがあります。
また、生活環境の変化によってバイクが不要になるケースも少なくありません。例えば、公共交通機関が発達している都市部に引っ越すと、バイクを使う機会が減るかもしれません。
さらに、使わないバイクを所有していると、軽自動車税や保険料などの維持費が毎年発生します。特に長期間使用しない場合は、この負担が無駄に感じられることもあるでしょう。廃車手続きは、こうした維持費を抑えるための有効な方法と言えます。
このように、バイクの廃車手続きが必要となる主な理由は、故障による高額な修理費や生活環境の変化、そして維持費の削減が挙げられます。
廃車手続きの適切なタイミング
廃車手続きを進めるべきタイミングは、バイクの状態や生活の状況によって異なります。例えば、修理費が高額になり、新車を購入した方が結果的にお得になるケースが考えられます。また、今後バイクを使う予定が全くないと判断した場合には、早めに廃車を検討することが賢明でしょう。
税金や保険料の更新時期を逃すと、不要な費用が発生する可能性もあります。軽自動車税が毎年4月に更新される場合は、その前に手続きを済ませておくことが望ましいと言えるでしょう。また、引っ越しやライフスタイルの変化でバイクの必要性がなくなった場合にも、早めに判断することで余計な出費を避けられるかもしれません。
このように、廃車手続きの適切なタイミングは、修理費や維持費、生活環境の変化を総合的に見極めることが大切です。
一時抹消と永久抹消|廃車手続きの種類
バイクの廃車手続きには、「一時抹消」と「永久抹消」という2種類があります。それぞれの特徴を正しく理解し、自分の状況に応じて選ぶことが大切です。また、原付に関しては、一時抹消ができないことを覚えておきましょう。
一時抹消は、バイクを一時的に使用しない場合に行う手続きです。この方法は、ナンバープレートを一時的に返納することで税金や保険料の支払いを一旦停止することや、還付金の受け取りもできます。
例えば、長期出張や海外転勤など、一定期間バイクを使わない予定がある場合には、一時抹消が適しているでしょう。また、再登録をすれば同じバイクを再び使用できる点がメリットと言えます。ただし、再登録には手続きや費用が必要になるため、注意が必要です。
一方、永久抹消は、バイクを完全に使用しなくなる際に行う手続きです。解体業者でバイクを処分する場合や、海外に輸出する場合に選ばれることが多いです。この手続きはナンバープレートが完全に返納されるため、再登録はできなくなります。将来再びバイクが必要になった場合には、新たに購入する必要があるため慎重に判断することが求められます。
このように、廃車手続きには一時的に保管する方法と、完全に処分する方法の2種類があり、それぞれの特性を踏まえて適切に選択することが大切です。
バイクを廃車にするメリットとデメリット
バイクを廃車にすることには、利点と欠点の両方があります。廃車を検討する際は、それぞれをしっかり理解し、自分にとって最適な選択をすることが大切です。ここでは、バイクを廃車にする主なメリットとデメリットを詳しく解説します。
バイクを廃車にするメリット
バイクを廃車にする大きなメリットの一つは、維持費を削減できる点です。軽自動車税や保険料、整備費用、さらには駐車場代など、所有しているだけで発生するコストを抑えることができます。
特に、長期間使用しない予定がある場合には、廃車を選ぶことで家計への負担を大幅に軽減できるでしょう。廃車買取業者や解体業者に依頼することで、思わぬ収入を得られる可能性もあります。
このように、バイクを廃車にするメリットは、主にコスト削減などの効果があると言えます。
バイクを廃車にするデメリット
一方で、バイクを廃車にする際にはデメリットも存在します。特に、永久抹消の手続きを行った場合、そのバイクを再び使用することはできなくなります。将来的にバイクが必要になる可能性がある場合には、慎重に判断することが欠かせません。
また、廃車手続きには一定の手間と費用がかかる点にも注意が必要です。必要書類を準備し、管轄の窓口で手続きを進めなければならず、時間や労力を要するかもしれません。さらに、解体業者に依頼する場合には、解体費用や運搬費用が発生することもあるため、事前に費用を確認しておくことが大切です。
加えて、廃車を先延ばしにしていると、放置車両として問題視されるリスクがあります。近隣住民とのトラブルに発展する可能性もあり、長期間放置することで状況が悪化することもあるでしょう。
このように、廃車手続きにはコストや手間がかかり、将来的な使用を諦めるリスクを伴うデメリットを十分に考慮する必要があります。
バイクの廃車手続きの方法
バイクの廃車手続きは、排気量や状況に応じて手順や必要な書類が異なります。それぞれの方法を正しく理解し、事前に準備を整えることでスムーズに手続きを進めることができるでしょう。ここでは、事前準備と排気量ごとの手続きを詳しく解説します。
事前準備と必要書類
廃車手続きは、まず必要な書類を揃えることが欠かせません。車検証や軽自動車届出済証は、バイクの登録情報を確認するために必要な基本的な書類です。ナンバープレートも必ず返納しなければならないため、事前に取り外しておきましょう。また、標識交付証明書や軽自動車税申告書、印鑑、廃車申告書も準備しておく必要があります。
さらに、状況に応じて追加書類が求められることもあります。例えば、250cc以上のバイクで解体済みのバイクを廃車にする場合には、追加で解体証明書が求められます。事前に解体業者に確認し、必要書類の準備を整えておきましょう。
このように、廃車手続きにはナンバープレートや車検証をはじめとする必要書類の準備が大切になります。
関連記事:初心者でも安心!バイクの廃車手続きを自分で行う手順
排気量125cc未満の原付・バイク
排気量125cc未満のバイクは、市区町村役場で廃車手続きを行います。このクラスのバイクも軽自動車税の対象となっており、廃車手続きを行うことで課税が停止されます。まず、ナンバープレートを取り外し、役場の窓口に車検証や標識交付証明書、印鑑、廃車申告書などの必要書類を提出しましょう。
窓口では廃車申告書に必要事項を記入し、担当者が申請内容を確認します。その後、手続きが完了すると「廃車証明書」が発行されます。この証明書は税金の停止や再登録時に必要なため、紛失しないよう大切に保管してください。
また、市区町村によって手続きの詳細が異なることもあるため、事前に確認しておくことが望ましいでしょう。このように、125cc未満の原付・バイクの廃車手続きは、市区町村役場にて比較的簡単に行うことが可能です。
排気量125cc以上250cc未満のバイク
排気量125cc以上250cc未満のバイクは、軽二輪と呼ばれ、廃車手続きは運輸支局で行われます。このクラス以上のバイクは市区町村役場ではなく運輸支局が管轄となるため、注意しましょう。
事前にナンバープレートを取り外し、車検証、標識交付証明書、軽自動車税申告書、軽自動車届出済証、軽自動車届出済証返納証明書交付請求書、印鑑の準備が必要になります。
手続きの際には、準備した書類を窓口で提出し、必要事項を記入する流れとなります。申請が完了すると、軽自動車届出済証返納確認書・証明書が交付されます。この証明書は、再登録や売却時に必要となる大切な書類です。
運輸支局によっては、手続きの流れや必要書類が微妙に異なることも考えられるため、事前の確認が欠かせません。このように、125cc以上250cc未満のバイクは、運輸支局で必要書類を持参の上、手続きを進めることで廃車が完了します。
排気量250cc以上のバイク
排気量250cc以上のバイクは、小型自動二輪車や普通二輪車に分類され、運輸支局で廃車手続きを行います。このクラスのバイクは車検が必要なため、手続きがやや複雑になることがあります。必要書類として、ナンバープレートや車検証、標識交付証明書、軽自動車税申告書、抹消登録申請書、印鑑を準備し、窓口に持参しましょう。
窓口では、廃車申請書に必要事項を記入し、抹消登録(一時抹消もしくは永久抹消)の手続きが進められます。バイクを売るためには、一時抹消にチェックを入れる必要があるので注意しましょう。一時抹消の場合は自動車検査証返納証明書が発行されます。
さらに、解体業者に処分を依頼する場合は解体証明書が必要になるため、事前に業者と確認を取っておかなければなりません。
このように、250cc以上のバイクの廃車手続きも、運輸支局で必要書類を持参の上、手続きを進めることで廃車が完了します。
関連記事:400ccのバイクを廃車を依頼する方法と3つの注意点
バイク廃車手続きにおける注意点
バイクを廃車にする際には、手続きのタイミングや方法を誤ると思わぬトラブルや無駄な費用が発生することがあります。適切に進めるためには、いくつかの注意点を事前に把握しておくことが大切です。ここでは、廃車手続きをスムーズに進めるためのポイントを詳しく解説します。
廃車手続きの時期について
廃車手続きを進めるタイミングを誤ると、余計な費用が発生する恐れがあります。軽自動車税は毎年4月1日時点で車を所有している人に課税される仕組みです。そのため、この日を迎える前に廃車手続きを終えておけば、無駄な税金を支払う心配がなくなるでしょう。
また、保険の更新時期にも注意が必要です。更新後に廃車手続きを進めると、使わない期間の保険料を無駄にする可能性が高まります。
さらに、使用しないバイクを長期間放置すると、放置車両として扱われるリスクが生じます。これにより、近隣住民とのトラブルにつながるだけでなく、行政から撤去を命じられるケースも考えられるため注意が欠かせません。
早めに廃車手続きを行うことで、こうした問題を未然に防ぐことができるでしょう。このように、廃車手続きの時期を適切に見極めることは、税金や保険料などの不要な費用やトラブルを回避するために大切なポイントです。
関連記事:廃車確定!廃車の判断基準や手続きの流れを解説!費用や還付金はどうなる?
バイク買取の可能性を確認
バイクの廃車を検討する際は、買取の可能性を確認することも大切です。状態や年式によっては、廃車手続きよりも買取を選択する方が経済的なメリットを得られることがあります。
例えば、エンジンが正常に動作しているバイクや、特定の人気車種は中古市場で需要が高いことも考えられます。
また、動かなくなったバイクであっても、部品取り車として価値が残っているケースも少なくありません。買取業者は、状態の悪いバイクや古いモデルでも部品として活用するため、値段を付けることが可能です。
そのため、一見価値がないように思えるバイクでも、買取業者に相談することで予想以上の価格が提示されるかもしれません。買取の際は、複数の業者に見積もりを依頼し、比較することが大切です。業者によって査定基準が異なるため、条件の良いところを選ぶことで、より高い価格で売却できる可能性があります。
このように、バイクを廃車する前に買取業者への相談を検討することで、より良い選択肢を見つけられるでしょう。
バイクの廃車買取ならソコカラ!
バイクの廃車手続きを進める際、処分方法として廃車だけでなく売却を検討することも大切です。特に、エンジンや部品に価値がある場合、買取業者を通じて思わぬ利益を得られる可能性があります。ソコカラでは、状態の良いバイクはもちろん、動かなくなったバイクや古いモデルでも買取を行っています。
さらに、ソコカラでは廃車手続きのサポートも行っているため、面倒な手続きに悩む必要はありません。プロのスタッフが丁寧に対応し、スムーズな手続きをお手伝いします。バイクの処分をお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。

この記事の監修者
澤井 勝樹
「株式会社はなまる」監査役。1975年生まれ。10年近く会計事務所で経理総務全般の経験を積みながら、税理士、行政書士登録。その後、IT系ベンチャー企業のIPOの準備に携わるなど活動。現在はインターネットとクルマの可能性を世の中に伝えたいとソコカラコラムを執筆中。家族・食べること・愛車のセレナが大好き。おもに廃車の手続きや税金に関するコラムを執筆している。
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