2025.01.07

動物を轢いて逃げたらどうなる?飼い主がいた場合の対応も徹底解説

動物との交通事故

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もしも、動物と交通事故を起こしてしまったら… 飼い主さんの存在、当て逃げの是非、保険金の請求… 運転手にとって、不安は尽きないですよね。

そこで本記事では、動物との交通事故発生時の適切な対応と、受け取れる保険金について、分かりやすく解説します。事故直後の対応から保険請求の手続きまで、詳しく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

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動物と交通事故を起こしてしまったら?

一般道路や高速道路で、野生動物に衝突したり轢いたりして、その動物を死なせてしまうことを「ロードキル」といいます。ロードキルをした際に行うことは、主に4つあります。

・警察へ連絡

・動物の保護

・関係各所へ連絡

・保険会社へ連絡

下記に、それぞれの内容について詳しく解説します。

警察へ連絡

野生動物を轢いてしまったら警察に必ず連絡をして、以下の状況を伝えましょう。

・事故を起こした場所

・自分や同乗者のケガの状態

・車両の損傷状態

・ガードレールなどの周辺設備の損壊状況 etc…

交通事故を起こした際、警察に通報をしないと道路交通法72条に反した「報告義務違反」となります。事故の大小にかかわらず、ロードキルをしたらすぐに警察に連絡しましょう。

動物の保護

衝突した動物が生きている場合は、動物病院や動物保護施設へ連絡をして指示を仰ぎましょう。

搬送が必要な場合は手袋などを使用し直接触れないようにして、タオルにくるむ、もしくは段ボールに入れた状態で運びましょう。

動物が死亡している場合は、道路上の死体がそのままだと後続車が衝突してさらなる交通事故を誘発する可能性があり危険です。死体を路肩に寄せて道路の安全を確保する必要がありますが、衛生面や安全面には十分に気を付け、素手で触らないようにしましょう。

関係各所へ連絡

一般道路であれば市役所や保健所に、高速道路であれば管轄のNEXCOに連絡しましょう。
もし連絡先が分からない場合は、国土交通省が運営している緊急ダイヤル「#9910」へ電話し、音声ガイダンスに従って操作してください。
国土交通省 道路緊急ダイヤル 

保険会社へ連絡

交通事故を起こして動物を轢いた場合でも、保険を利用できます。例えば車が壊れた場合にはレッカー車を出してもらえますし、車両保険に入っていれば車の修理費用も出してもらえる可能性もあります。交通事故を起こしたら、保険会社の連絡を忘れずに行いましょう。

保険を利用する場合は、事故証明書が必要となります。事故証明書は、警察に交通事故の届出をしなければもらえないので、事故を起こした際は必ず警察に連絡しておきましょう。

ただし、必ずしも保険を利用した方が良いとは限らないので、保険を利用するかどうかは交通事故の状況によって慎重に判断しましょう。

動物との交通事故の法的扱いは?

動物は法律上「モノ」として扱われるため、動物を轢いても「物損事故」扱いとなり、動物には責任能力がないため「自損事故」として処理されます。

衝突したのがシカやイノシシなど大型動物であれば衝撃で車体が損傷することもありますし、また飛び出してきた動物を避けようとしてガードレールや縁石にぶつけてしまうこともあるでしょう。これらの事故は、単独での物損事故扱いとなります。

動物との交通事故の現状

国土交通省が発表している「高速道路会社の落下物処理件数」によると、令和年度のロードキル件数は、5.1万件に及んでいます。

ロードキルで最も多いのはタヌキです。他にもネコ、ウサギ、イタチといった小動物や、トビやカラスなどの鳥類などのロードキルも多く報告されています。

ロードキル処理件数

ロードキルが発生する主な原因には、道路が建設されるなどして動物の生息域が分断されることにあると考えられており、道路への侵入を遮るためのフェンスの設置のほか、高速道路を中心に道路の下や上に動物が通行できる専用の設備を設置するなど、交通安全確保だけでなく野生動物保護の面からも様々な対策が研究、実施されています。

動物と交通事故を起こした際の注意点

動物と交通事故を起こした場合の不安は大きいものです。特に気になることは次の2点だと思います。

・当て逃げした場合は?

・飼い主がいる場合は?

下記では、それぞれの場合の注意点について詳しく解説します。

当て逃げした場合は?

車を運転中に他の車にぶつけるなどの物損事故を起こしたにもかかわらず、危険防止のための措置や警察への報告を行わずに、そのまま走り去ってしまうと、当て逃げとなります。

運転手は人身事故、物損事故などの事故を起こした際に、道路交通法第72条により危険防止措置義務と警察への報告義務を負っています。事故を起こした場合は、直ちに車を停止して、道路上に散らばった危険物の除去、負傷者の救護などをしなければなりません。

警察へ交通事故の報告義務を怠った場合は、道路交通法第119条により「3月以下の懲役または5万円以下の罰金」に処せられる可能性があります。動物事故であっても、立ち去らず速やかに報告しましょう。

飼い主がいる場合は?

轢いてしまった動物に飼い主がいる場合があります。ペットをロードキルした場合、ペットの管理責任を怠った飼い主か、轢いてしまった運転手かどちらに責任があるのでしょうか。

それは、交通事故の過失割合によって異なります。運転手が歩道に突っ込んでペットを引いた場合は、運転手に過失責任がありますが、運転手が道路を直進していて急にペットが飛び込んできた場合には、飼い主に過失責任があります。

ペットと衝突したことによって、車が破損した場合には、過失割合に応じて飼い主に修理金額を請求できることもあります。いずれにせよ、速やかに警察に連絡し、適切に対処してもらいましょう。

動物を轢いて車が損傷した場合、保険は使えるの?

動物と交通事故を起こした際に利用できる保険は、主に4種類あります。

・車両保険

・対物賠償責任保険

・人身傷害補償保険

・搭乗者傷害保険

下記では、それぞれの保険について詳しく解説します。

関連記事:自損事故を起こしてしまった!適用される保険は?事故の後の対応は?

車両保険

車両保険

「車両保険」とは、自分の車が交通事故や自然災害、盗難、いたずらなどで被った損害に対して保険金が支払われる保険です。動物との交通事故の場合でも利用できます。

車両がダメージを受けた場合は車両保険で修理できますが、エコノミータイプなど保険プランによっては補償されない場合があるので、注意が必要です。

自分の車の修理代について

  • 車両保険(エコノミータイプ):相手がいる事故で自分の車が壊れたときの補償対象
  • 車両保険(一般タイプ):自分の車が壊れたときの補償対象

エコノミータイプの保険では、ペットを轢いた事故は相手がいるため補償の対象となりますが、野生動物との事故は単独事故扱いとなり、補償されません。

一方、一般タイプでは単独事故もカバーされているケースが多いです。ただし、保険の種類によって補償内容が異なる場合があり、例えば、窓ガラスの破損のみ補償される場合などもありますので、ご自身の保険証券をよくご確認いただくか、保険会社に直接お問い合わせいただくことをお勧めします。

 

対物賠償責任保険

対物賠償保険とは、交通事故で他人の財産に損害を与え、賠償責任を負った場合に支払われる保険です。動物と交通事故を起こした場合、被害者がいれば「対物賠償責任保険」を適用できます。

例えば、カーブミラーを破損した場合には、カーブミラーの修理費用を保険でカバーしてもらえます。対物賠償責任保険は車両保険と異なり、保険金額に限度額が存在しません。

搭乗者傷害保険

搭乗者傷害保険は、保険加入者側の運転者や同乗者がけがや死亡してしまった場合に利用できる保険です。契約者本人、その配偶者や同居の家族、ドライバーまで補償を受けられます。けがの部位や症状別によってあらかじめ定めた金額が支払われます。

搭乗者傷害保険は加入者にとってメリットが大きいですが、支払われないケースもあります。例えば、酒気帯びや無免許運転の場合、また契約者の故意による事故、重大な過失の事故の場合です。

人身傷害補償保険

人身傷害補償保険は、搭乗者傷害保険と同様に、保険加入者側の運転者や同乗者がけがや死亡してしまった場合に利用できる保険です。治療費や休業損害、逸失利益、精神的損害(慰謝料)などに対して過失割合に関係なく保険金が支払われます。

人身傷害補償保険は、搭乗者傷害保険の対象に加え、記名被保険者とその家族は車に搭乗中以外の自動車事故も対象となります。

 

保険の種類によっては補償されないので要注意

残念ながら、多くの自動車保険では動物との事故は補償対象外です。具体的には、自賠責保険は人身事故に限定されているため、動物との衝突事故はカバーされません。一方、任意保険の中には物損事故を補償するプランもありますが、補償範囲は保険会社や契約内容によって大きく異なります。契約前に、動物との事故への対応について保険会社に確認することを強くお勧めします。

 

動物との交通事故で保険を利用するときの注意点

動物との交通事故で必ずしも保険を利用した方が良いとは限りません。その理由は主に3つあります。

・免責金額がある

・等級がダウンする

・買い換えた方がお得

下記に、それぞれの注意点を詳しく解説します。

免責金額がある

一般的な車両保険には、免責金額があります。免責金額とは「その金額までは保険会社が支払いをしない」という金額のことです。

例えば車両保険の免責金額が3万円で、10万円の修理費用が発生した場合、3万円までは自分で払わねばなりません。残りの7万円が保険で適用される金額となります。

免責金額が高い場合は、車両保険によって補償されない可能性も多々あります。修理費用が低いとあまりメリットを享受できないかもしれません。

等級がダウンする

車両保険を利用した場合、次年度から保険等級が下がります。一般的に3等級ほど下がってしまうため、もとに戻るためには3年が経過しなければなりません。

保険等級が下がってしまうと、次年度からの保険料が高額になります。車両保険を利用する際には、等級や保険料について事前のシミュレーションをしておくことをおすすめします。

関連記事:3等級ダウン事故の場合、保険料はいくら上がるの?等級の仕組みや料金事例を解説

買い換えた方がお得

動物と交通事故を起こして車が大きく損傷してしまった場合、修理費用を支払うよりも、買い替えを行った方が良いこともあります。

特に古くて買い替えを検討しているような車であれば、修理をするよりも新車を購入した方が良いかもしれません。車を長年使用すると自動車税などの維持費も高額になるので、修理費が高額な場合は処分することも検討しましょう。

関連記事:自動車の廃車手続きの方法は?費用や注意点について

動物との交通事故を避けるための対処法

ロードキルを減らすには、どうすれば良いのでしょうか?この深刻な問題に対し、私たち一人ひとりができる対処法はたくさんあります。

動物注意標識

①減速する

野生動物の飛び出し注意を促す警戒標識は、その場所が動物たちの生息域であることを示しています。安全なドライブのためには、標識を目にした際は、スピードを控え、周囲に十分注意しながら走行しましょう。動物たちの突然の出現に備え、慎重な運転を心がけてください。

②ハイビームの使用

夜間走行時は、ハイビームを効果的に活用し、遠くの動物を早期に発見することが大切です。動物の目は光を反射するため、ハイビームは野生動物の早期発見に非常に役立ちます。特に、夜行性の動物は夜間に活発に活動するため、注意が必要です。

ロードキルにおいて、タヌキは全体の約4割を占め、最も多い被害動物となっています。その大きな原因の一つは、タヌキが驚くと丸まって身動きが取れなくなる習性にあると言われています。

つまり、車が近づいてからでは逃げるのが困難なのです。安全な運転のためには、十分な距離を保ち、動物を事前に発見することが不可欠です。

③動物による危険を常に想定しておく

動物たちは、私たちの生活圏の至る所に生息しています。そのため、いつ、どこで動物が飛び出してくるか予測できません。1匹だけでなく、群れで道路に現れることも珍しくありません。

さらに、事故で亡くなった動物をエサにしようと、道路に侵入してくるケースも見られます。これは、二次災害であるロードキルを招く危険性があります。安全運転のためには、こうした状況を予測し、動物だけでなく、自分自身の身を守る必要があります。

動物が道路に急に飛び出して来たらどうする?

いくら用心していても、野生動物は予測不能です。山奥だけでなく、街中でも遭遇する可能性はあります。万全の準備をしていても、いつ、どこで、どんな動物が現れるかは分かりません。では、実際に動物と出会ってしまった時、どうすれば良いのでしょうか?

小動物が出てきたなら避けられない

避けられない現実として、ドライバーは時に動物との衝突という難しい状況に直面します。誰しも事故は避けたいと願いますが、急ハンドルや急ブレーキは、後続車や対向車との衝突、さらには車両の横転といった二次災害のリスクを高めます。そのような状況では無理な回避操作をせず、自身と周囲の安全を優先することが大切です。

飛び出し注意

大型動物が出てきたら急ブレーキ

もし、シカなどの大型動物と衝突しそうになったら、どうすればいいのでしょうか?道路交通法第24条では、急ブレーキについて「危険を防止するためやむを得ない場合を除き、急激な停止や減速をしてはならない」と定めています。しかし、大型動物との衝突は、まさに「やむを得ない場合」と言えるでしょう。衝突すれば、車や乗員に深刻な損傷、場合によっては命の危険すらあります。

ためらわずに急ブレーキをかけ、自分自身の安全を最優先しましょう。大切なのは、状況を適切に判断し、迅速な行動をとることです。

 

まとめ

本記事では、動物で交通事故を起こしてしまった際の対処法や受け取れる保険金について解説しました。ロードキルは、どんなドライバーにも起こりうる可能性がある事故です。慌てず、落ち着いて対応できるよう、事前に知識を身につけておくことが大切です。

万が一、事故によって車が大きな損傷を受け、修理費が莫大な額になった場合、買い替えや廃車も検討すべきでしょう。車の維持費、特に長年乗っていると高額になる自動車税なども考慮すると、現実的な判断と言えるかもしれません。

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この記事の監修者

浅野 悠

「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。

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