2024.10.23

3等級ダウン事故の場合、保険料はいくら上がるの?等級の仕組みや料金事例を解説

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万が一の事故に備える自動車保険は、ドライバーにとって心強い味方です。しかし、保険を利用すると等級が下がり、翌年の保険料が高くなる可能性があることをご存知でしょうか?

ここでは、自動車保険の等級制度を詳しく解説し、3等級ダウン事故、1等級ダウン事故、そしてノーカウント事故の違いを明確に説明します。さらに、保険を利用した場合の翌年の保険料への影響や、自腹で修理するか、保険を使うかの判断基準についても分かりやすくご紹介します。賢く自動車保険と付き合うための知識を、ぜひこの機会に得てください。

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事故を起こすと自動車保険が上がる仕組み

自動車保険

事故を起こすと自動車保険が上がるのは、等級制度が大きく関わっています。等級制度は、運転者の事故歴や保険金の利用状況に応じて、保険料の割引や割増を行う仕組みです。

ここでは、等級制度の概要と、事故による等級の変動が保険料にどのように影響するかを詳しく解説します。

等級制度とは

等級制度は、自動車保険の保険料を決定する要素のひとつです。

等級制度により、運転者のリスクレベルが数値化され、保険料の計算が行われます。等級は1から20まであり、等級が高いほど保険料の割引率も高くなります。

初めて自動車保険に加入する場合、6等級からスタートするのが基本です。毎年の保険更新時に、前年の事故有無に基づいて等級が見直されます。

自動車保険の等級制度は、運転者の安全運転を評価し、その成績に応じて保険料を割引または割増するシステムなのです。

事故の有無で等級はどのように変化するのか

無事故で1年を過ごすと、等級は1つ上がり翌年の保険料が割引され、事故を起こして保険金を受け取ると、状況に応じて等級が下がります。

下がる等級の数は、事故の重大さによって異なりますが、最も一般的な事故の場合、等級は3つ下がります。

事故を起こした場合、その影響が続く期間が「事故有係数適用期間」として設定され、事故有係数適用期間が続く限り、保険の割増料率が適用され続けます。

事故の状況によっては、保険会社に等級の保持を交渉することもひとつの手段です。等級のダウンを防ぐことができる場合もあります。

通常、事故から一定期間が経過し、事故有係数適用期間が終了すると、再び割引率が改善され、保険料が減少します。

事故の有無で等級が変動する自動車保険の制度は、運転者にとって財務管理の要素です。自動車保険の等級制度を正しく理解し、安全運転を心がけることは、事故を未然に防ぎ、保険料を適切に管理するために重要です。

自動車保険の等級に関係する事故の種類

自動車保険の等級に関係する事故の種類

自動車保険では、事故が発生し保険を利用すると、次年度の契約等級が減少することがあります。この等級の減少は一律ではなく、以下の3つのカテゴリーに分かれます。

  • 3等級ダウン事故
  • 1等級ダウン事故
  • ノーカウント事故

それぞれの事故のタイプについて説明します。

3等級ダウン事故

3等級ダウン事故は、以下のいずれかを使用した際に、次年度の保険の等級が3ランク下がる事故を指します。

  • 被害者の治療費や慰謝料などの「対人賠償保険」
  • 他人を死傷させた場合に適用される「対物賠償保険」
  • 自分の車が損傷した場合に適用される「車両保険」

具体的な事例は以下の通りです。

  • 他の車との衝突で相手と自分の車両を修理した場合
  • 電柱や建物に衝突し、自車を修理した場合
  • 当て逃げ被害に遭い、自車の修理に車両保険を使用した場合

3等級ダウン事故を起こした場合、通常は「事故有係数適用期間」として3年間、事故の影響が保険料に反映されます。

期間中は、保険料の割増が適用され、その後無事故であれば割増が解除され、再び割引率が向上するチャンスがあります。

事故後の等級回復には、無事故無違反での運転を続けることが最も効果的です。また、保険会社によっては、事故後のドライビングスクールの受講で等級回復をサポートするプログラムが用意されていることがあります。

1等級ダウン事故

1等級ダウン事故は、自動車保険の利用により翌年の等級が1つだけ下がる事故です。

1等級ダウン事故は、以下のように主に偶発的、または運転者に非がない事由で発生した事故に対して適用されます。

  • 火災や爆発
  • 盗難
  • 台風、洪水、地震などの自然災害
  • イタズラや落書き
  • 飛び石等の衝突

これらの事故が発生した場合、車両保険を使用して修理等の費用が保険から支払われますが、保険の等級が1ランク下がり、結果として翌年の保険料が増加することになります。

具体的な数値は保険会社や契約の詳細により異なりますが、大幅な増加ではありません。

1等級ダウン事故の場合、事故有係数適用期間は通常1年です。期間中は事故の影響が保険料に反映されますが、事故後1年間無事故であれば、その後の影響はありません。

長期保険契約の場合には、契約期間中に事故が発生しても、その期間中は等級が下がらないというメリットがあります。ただし、契約更新時には事故の記録が評価され、その時点での等級が再設定されるため、長期的な視点での管理が重要です。

ノーカウント事故

自動車保険における「ノーカウント事故」とは、保険を利用しても翌年度の保険等級に影響を与えない事故のことを指します。

主に、人身傷害保険や搭乗者傷害保険の使用が含まれますが、他の特約を使用した場合もノーカウントになることがあります。具体的な事例は以下の通りです。

  • 自動車乗車中に発生した事故で、自分や同乗者が怪我をしたが、他人に損害を与えなかった場合
  • 乗車中の自身または同乗者が事故により怪我をした場合の補償
  • もらい事故に遭遇し、結果として、発生した法的手続きに関連する費用

ノーカウント事故として扱われる保険の種類は保険会社によって異なるため、契約内容を事前に確認することが重要です。

ノーカウント事故は、翌年の保険等級に影響を与えず、保険料の割引率が保持されます。​​

通常の事故と異なり、ノーカウント事故では事故有係数の適用期間が加算されないため、保険料の追加負担が生じません。

3等級ダウン事故によって保険料はいくら上がるのか

3等級ダウン事故は、特に重大な事故や保険金の大きな支払いを伴う事故に適用されることが多く、その影響は経済的にも大きいです。

3等級ダウン事故が保険料に与える影響を具体的な数値として表でまとめました。

以下のシミュレーションは、初期状態が「6等級」で年間保険料が70,000円の場合に基づいています。

3等級ダウン事故が保険料に与える影響を具体的な数値

※「等級の割増引率表」に従って計算した保険料のイメージであり、実際の保険料とは異なります。

参照:ちょこっと共済

無事故の場合、等級が年々上がり、保険料は下がっていきますが、事故による3等級ダウンの場合、保険料は割増になります。その後徐々に割引率が回復していくが、初期の無事故時の等級に戻るまでには時間がかかります。

事故後の4年間で、保険料の総額は事故前に比べて約77,000円高くなる計算です。

3等級ダウン事故を避けるためには、常に安全運転を心がけることが重要です。また、万が一の事故に備えて、適切な保険を選ぶことも大切です。

保険の詳細は契約する保険会社によって異なるため、各自の保険契約内容を確認してみましょう。

3等級ダウン事故で保険料が上がるのはなぜ?

自動車保険の保険料が事故によって上がるのは、実は「等級制度」という仕組みがあるからです。この制度は、ドライバーの事故リスクを評価し、保険料に反映させることで、公平性を保つ役割を担っています。事故を起こしやすいドライバーは、リスクが高いと判断され、保険料が高くなります。一方、安全運転を心がけ、事故を起こさないドライバーは、保険料が安くなるというメリットがあります。

分かりやすく言うと、保険会社は、事故を起こしやすい人に比べて、事故を起こしにくい人の方が、少ない保険金支払いしか期待できないため、保険料を安く設定することで、保険料と保険金支払いのバランスを取っているのです。もし、安全運転を心がけているドライバーが、事故を起こしやすいドライバーと同じ保険料を支払うとしたら、それは不公平ですよね。等級制度はこのような不公平感を解消し、保険料の支払いと受け取る保険金のバランスを保つための重要なシステムなのです。

3等級ダウン事故を起こしても保険料の増額を防ぐ方法はある?

自動車保険の等級がダウンすることによって引き起こされる保険料の増額は、多くのドライバーにとって重要な懸念事項です。

3等級ダウン事故を起こしてしまった際に、保険料の値上がりを防ぐ方法はあるのでしょうか?結論から言うと、事故を起こしても、保険を使わなければ、保険料は上がりません。特に、「3等級ダウン事故」を起こした際に、保険を利用するべきか否かは、慎重に検討すべき問題です。ここでは、保険利用の是非、およびその後の保険料への影響について解説します。

損害額と保険料の値上がり

損害額と保険料の値上がりのどちらが大きいかで判断

保険を利用するかどうかは、損害額と保険料の値上がりのどちらが大きいかで判断すると良いでしょう。

損害額は、車両の修理費用、自身や他人の治療費、第三者への賠償金など、事故によって直接発生する費用の総額です。

保険料の増額分は、事故後の等級ダウンによって発生する保険料の増加総額で、事故後数年間にわたって発生する追加の保険料を含みます。

保険を利用した方が良い時

事故による治療費や修理費、賠償金といった損害額が、等級ダウンによる保険料上昇額を上回るようであれば、自動車保険の利用を検討すべきです。保険会社が相手方との交渉を代行してくれるという大きなメリットも見逃せません。特に、車両の全損や人身事故など、高額な損害が予想されるケースでは、保険を利用する方が賢明と言えるでしょう。

自己負担で対応した方が良い時

保険等級のダウンによる保険料の増加が、事故による損害額を上回る場合もあります。その際は、自己負担という選択肢も検討しましょう。例えば、単独事故や飛び石による軽微な損傷などは、相手方との交渉も不要で、修理費用も抑えられるケースが多いです。このような状況では、自己負担によって翌年の等級ダウンと保険料の上昇を防ぐことができます。

さらに、事故車の修理か買い替えかの判断には、修理費用が重要な要素となります。修理費用が100万円を超えるような高額な損害の場合は廃車し、新しい車を購入する方が賢明な選択となる可能性があります。費用対効果を慎重に検討することが大切です。

関連記事:交通事故を起こした時の廃車の買い替えの判断基準とは?

保険を利用した後の等級を考える

自動車保険の等級は、保険契約者の運転履歴や事故歴に基づいて設定され、事故によって保険等級が大きく下がることで、翌年以降の保険料が大幅に増加します

特に1等級や2等級にまで下がると、保険料の割増が大きくなり、場合によっては保険の継続契約が困難になることもあります。

最低等級に近い状態で保険契約を継続しようとすると、保険会社によっては契約の更新を断られる場合もあるので注意が必要です。

3等級ダウン事故を起こした際の保険の利用は、単なる直接的なコストの比較だけでなく、保険等級の将来的な影響も考慮に入れた総合的な判断すべきです。

保険会社を変更しても等級は変わらない

自動車保険の等級は、ドライバーの事故歴に応じて決定されます。無事故であれば等級は年々上昇し、事故を起こすと下がる仕組みです。

日本では、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)を除く任意保険の等級情報が業界全体で共有されるシステムが確立されており、保険の加入者が保険会社を変えたとしても、その人の運転履歴や事故情報は新しい保険会社に引き継がれています。

そのため、保険会社を変えても、保険料が大幅に安くなることは少ないです。

新しい保険会社を選ぶ際には、単に保険料の安さだけでなく、提供されるサービスや保険内容の適切さも考慮する必要があります。

どの自動車保険を契約するか迷っている方は、こちらの記事を参考にしてください。
参考|おすすめの自動車保険ランキング!基礎知識や選び方を解説|マネーFix

まとめ

本記事では、「3等級ダウン事故」を起こした場合の保険料の上昇について等級の仕組みや料金事例を解説しました。自動車保険の等級制度は、ドライバーの運転履歴と事故歴に基づいて設計されており、事故を起こすと等級が下がり、それに伴い保険料が増加する仕組みです。

自動車保険は、万が一の時の経済的保護を提供するための重要な手段ですが、事故を起こした際にはその利用には慎重な判断が必要です。等級が下がることによる保険料の増加を避けるために、事故の種類と損害額を慎重に評価し、場合によっては保険を利用せずに対処することも賢明な選択となるでしょう。

また事故を起こした車を修理するか、買い換えるかを判断する際は、修理費用の負担額の大きさを基準に考えましょう。自己負担額が100万円を超える場合は、廃車にして車を売却し、新しい車に買い替えた方が良い可能性があります。

年式や走行距離、修理費の負担額だけでなく、安全性も考慮した選択をすることが大切です。

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こちらもおすすめ:【FP監修】最低限入っておくべき保険は3つだけ?年代別・ライフスタイル別におすすめの選び方を紹介|みんなの生命保険アドバイザー

 

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この記事の監修者

浅野 悠

「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。

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