2024.11.08

車の年式の調べ方は?税金や保険との関係を徹底解説!

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車の年式、実は意外と知らないことだらけ? 車の年式を知ることは、車の売買、税金や保険料の計算、そして車の価値を理解する上でとても大切です!

この記事では、車の年式の調べ方から、税金や保険との関係までを徹底解説。あなたにぴったりの情報を分かりやすくお届けします。

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車の年式とは

車の年式

「車の年式」は、下記の2つの意味で用いられることが一般的です。

  •  車の登録日
  •  車の製造年月日

車の年式は、国産車と輸入車では定義が異なる場合があるので注意が必要です。

一般的に国産車は、運輸支局への初登録日を年式としますが、輸入車の場合は製造年月日が年式として扱われることもあります。そのため、車の年式を確認する際は、それが登録日なのか製造年月日なのかをきちんと確認してから調べることが大切です。

 

車の登録日とは

一般的に「年式」と呼んでいるのは、多くの場合、新車が初めて運輸支局に登録された日付を指します。特に国産車においては、この登録日が年式として認識されています。しかし、車の年式を特定する際には、注意すべき点が2つあります。

以下でその違いを詳しく解説していきます。

 

1. 初度登録年月

車の年式を示す指標として、一般的に使われているのは「初度登録年月」です。これは、新車として初めて日本の運輸支局へ登録された年月日を意味します。しかし、この初度登録年月はあくまで日本国内での登録日であることに注意が必要です。

輸入車の場合、製造から日本への輸入、そして登録までには時間的なずれが生じるため、製造年月と初度登録年月が一致しないケースがあります。特に、海外で使用されていた中古車を輸入した場合などは、その差はさらに大きくなる可能性があります。

そのため、輸入車の実際の車齢を正確に把握するには、製造年月を確認することも重要です。

2. 登録年月日

車検証に記載されている「登録年月日」は、その車検証が発行された日付です。新車登録時だけでなく、売買や名義変更、住所変更など、車検証の再発行があった場合も、この日付は更新されます。一方、「初度登録年月日」は、新車として初めて運輸支局に登録された日付で、その後変更されることはありません。

つまり、新車登録時は両日付は同じですが、その後名義変更などを経ると、登録年月日は変わるのに対し、初度登録年月日は変わりません。一時抹消登録の後、再登録した場合でも、初度登録年月日はそのまま引き継がれます。車検証上では並んで記載されているため混同しやすいので、違いをしっかり理解しておきましょう。

車の製造年月日とは

自動車の製造年月日は、工場で完成した日付を示します。この日付と、初めて運輸支局で登録された「初度登録年月日」は、必ずしも一致するとは限りません。国産車の場合、製造から登録までの期間は比較的短いため、初度登録年を年式として扱うのが一般的です。そのため、製造年月日を「年式」として扱うのは、主に輸入車に当てはまります。

 

輸入車の場合、製造後、輸出、輸入を経て日本国内で登録されるまでに時間がかかるため、製造年月日と初度登録年月日にズレが生じます。例えば、2021年製造の車が、2022年に日本で初めて登録されるケースもあります。さらに、中古車として輸入された場合、初度登録年月日は日本への輸入後、運輸支局への初登録日となります。2010年製造で2020年に日本へ輸入された車は、2020年の登録日が初度登録年月日となります。このように、製造時期と初度登録年月日は、場合によって大きな開きが生じる可能性があるのです。

 

車の年式の調べ方

車の年式は車検証の初度登録年月を見ればわかる!

車検証

自動車の年式は車検証の「初度登録年月」の欄に記載されています。そのため、もし年式がわからなくなった場合は車検証を見れば簡単に確認が可能です。
軽自動車の場合は、「初年度検査年月」の欄に記載されているのが年式になります。

「登録年月/交付年月日」は名義変更などで車検証の情報が変更される度に更新されているため注意しましょう。

車検証がない場合は新車保証書やシートベルトを確認!

車検証は基本的には自動車に携帯することが決められていますが、何らかの理由で紛失してしまうことも考えられます。

車検証がない場合は新車保証書やシートベルトからでも年式を確認することが可能です。

車のシートベルト

新車保証書の登録日をチェック!

年式は「新車保証書」の「登録日」からも判断ができます。新車保証書とは自動車を新車で購入した際に渡される書類で、一般的には車検証を入れておく整備手帳の中に保管されています。

ただ、あくまで車検証に記されている初度登録年月が正式な年式になるので、新車保証書に記されている情報は参考程度に留めておきましょう。

また、中古車を購入した場合は中古車保証書が渡されます。中古車保証書の登録日は中古車を購入した日付であり、年式ではありません。勘違いしてしまいがちな部分なので、注意しましょう。

シートベルトのタグからも判断可能!

シートベルトの根元に付いているタグからも年式を確認することができます。英語表記の中に4桁の数字が確認でき、西暦で製造年を表しています。一般的に製造年は年式と考えてほぼ問題ありません。書類をわざわざ探さなくても製造年を確認でき、だいたいの年式を把握できるので非常に便利です。

ただ、シートベルトに記されているのは製造年であり正確な年式とは少し意味が異なるので注意が必要です。

軽自動車の年式確認方法

軽自動車の年式も、車検証で確認できます。ただし、軽自動車は運輸支局ではなく、軽自動車検査協会が取り扱っています。そのため、軽自動車検査協会に初めて登録された年月が「初度検査年月」であり、年式に当たります。

注意点として、車検証には年のみ記載され、月が不明なケースがあります。そのような場合は、「初度検査年月」の「年」と、「有効期間の満了する日」欄の最上段に記載されている

年月日の「月」を照らし合わせることで、初度検査年月、ひいては年式を特定できます。

 

納車前の年式確認方法

納車前で車検証が手元にない場合には、売買契約書を確認してみましょう。車の年式が記載されています。新車の場合は、販売店に数日前に車検証が届いていることが多いので、直接尋ねてみるのも良いでしょう。

 

中古車の場合は、販売店が名義変更手続きを代行する際に車検証を保管しているのが一般的です。そのため、販売店に確認してみましょう。手続きに関する疑問点なども、その際に相談できます。

 

さらに、自動車検査証の紛失は、道路運送車両法第66条第1項で車両への備え付けが義務付けられているため、罰則が適用されることを覚えておきましょう。お車のタイプによって手続き場所が異なりますのでご注意ください。普通自動車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会にて、速やかに再発行の手続きを済ませることをおすすめします。

 

年式を確認するときに注意すること

西暦と和暦の間違え

自動車の書類には、年式の表記方法にばらつきがあり、西暦(例:2023年)と和暦(例:令和5年)が混在しているケースがよく見られます。そのため、記入ミスを防ぐために注意が必要です。例えば、車検証は和暦で、保証書は西暦で記載されていることが多いです。

和暦表記の場合、平成は「H」、令和は「R」といったアルファベット略号が使われます。これらの違いをしっかり理解し、正確な情報を記載するように心がけましょう。

モデル年式と年式は別

車のモデル年式は、製造された時期ではなく、その車のモデルがいつのものなのかを示すものです。そのため、一般的に認識されている年式とは少し異なります。例えば、2023年5月にモデルチェンジが行われた車の場合、4月までに製造された車は旧モデル、5月以降に製造された車は新モデルとして区別されます。そのため、同じ年に製造された車でも、モデルチェンジの時期によってモデル年式が異なります。モデル年式と登録年式は別物ですので、この点をしっかり理解しておきましょう。

 

年式だけで車のモデルは判断は難しい

車のモデル年式は、その車の製造時期を示す指標であり、車両の登録年式とは異なります。同じ登録年式であっても、モデルチェンジの時期によって、車の仕様が異なる場合があります。そのため、同じ車種・登録年式であっても、モデル年式、つまり製造時期が異なれば、装備やデザイン、性能などが異なる場合があるのです。

車の年式が必要になる3つの状況

 

車の年式は、いろんな場面で重要な情報となりますが、特に以下の3つの状況で必要になります。

 

1.中古車を査定・売却

2.車の税金の計算

3.自動車保険の契約

 

自動車の価値は、その年式によって大きく左右されます。製造から経過した年数によって、売却価格、税金、保険料などが変動するため、車の取引や維持にかかる費用を考える際には、年式は非常に重要な要素となります。

 

年式ごとの特徴や価値とは

時間の経過とともに変化する車の価値を、3年、5年、7年、そして10年という節目ごとに見ていきましょう。

とはいえ、車の価値は年式だけでは決まりません。走行距離や、その時々の市場の動向も大きく影響するため、あくまで目安となります。

年式別特徴

車種によって異なる特徴は、年式によってさらに変化します。そのため、中古車の売却や購入を検討する際には、それぞれの年式が持つ個性を理解することが大切です。この記事でご紹介した年式ごとの特徴を参考に、賢い選択をしましょう。

 

車の年式が古くなると?

年式が古くなると、主に以下の3つのデメリットがでてきます。それぞれ詳しく解説していきます。

 

①税金が上がる

②車両保険に入れない可能性

③高価売却ができなくなる

 

①税金が上がる

車を長く乗り続けたい気持ちは、誰しもが抱くものですよね。しかし、車は新車登録から13年、そして18年という節目を迎えると、自動車税や自動車重量税がアップすることをご存知でしょうか?

関連記事:自動車税は13年経過で高くなる!?廃車にすべき?税額早見表や安くする方法を解説

 

近年、環境問題への意識の高まりから「古い車=環境負荷が高い」という認識が広がり、国は環境性能に優れた新車の購入を促進しています。その政策の一環として、古い車の税負担が増加する仕組みになっています。それでは、具体的にどれほど税金が上がるのでしょうか?以下で詳しく見ていきましょう。


自動車税一覧

自動車税は、新車登録から13年が経過すると、標準税率に対して約20%の税率アップとなります。

 

 ◇自動車税(普通車)

排気量別一覧

参照:自動車税 税額表|国土交通省


◇軽自動車税

新規登録年別金額一覧

参照:軽自動車税の税率|総務省|地方税制度

 

自動車重量税一覧

自動車重量税は、車検証を受け取る際に、その有効期間分の税金を納付します。その後、13年目と18年目に、税額の増加が見込まれます。

 

◇自動車重量税(継続検査時)

エコカー金額一覧

参照:自動車重量税の税額表|国土交通省

 

税金が上がる前に車を新車に買い替えるのも、賢い選択かもしれません。

 

②車両保険に入れない可能性

 

古いお車の場合は、自動車保険の車両保険への加入が難しい場合があります。年式が古すぎると、保険会社が車両保険の適用を認めないケースがあるためです。主な理由は以下の2点があります。

 

・古い車には時価額がつけられないため

・時価額が低すぎると、車両保険では修理代を補償しきれないため

 

車の保険料は、年齢や運転歴だけでなく、車の年式も大きく影響します。特に古い車は、時価額が低く、保険会社が車両の価値を正しく評価できない場合があります。そのため、保険加入自体が認められないケースも少なくありません。さらに、修理費用が保険金支払額を上回る可能性も考慮すると、古い車を所有する方にとって、車両保険への加入は難しい現状があります。

自動車保険

車両保険について

突然の事故や、予期せぬ盗難、自然災害による火災や洪水など、車に降りかかるトラブルは、時に深刻な損害を招きます。そんな時に備えて、車の修理費用などをカバーしてくれる保険です。大切な車を、様々なリスクから守る頼もしい味方と言えるでしょう。

関連記事:自損事故の修理代はどのくらい?車両保険を使うことはできる?

 

年式が古すぎると保険料も増加してしまう

年式が古いと自動車保険の保険料も増加する可能性があります。

自動車保険は事故を起こすリスクと自動車の年式や種類によって保険料を決定しているため、年式が古いと車体の評価が下がります。

関連記事:3等級ダウン事故の場合、保険料はいくら上がるの?等級の仕組みや料金事例を解説

 

③高価売却ができなくなる

中古車の価格は、年式が大きく左右する重要な要素です。走行距離や市場動向ももちろん考慮されますが、年式は特に重要な評価基準と言えるでしょう。一般的に、車は時間が経つにつれて価値が下がり、高値での取引は難しくなります。少しでも高く売りたい場合は、早めの査定がおすすめです。売却価格をあまり気にしないのであれば、自動車税の増税時期である13年目を目安に売却を検討してみましょう。

 

年式が古くなる前に売却するのもひとつ

車を少しでも高く売りたい場合は、中古車としての価値が落ち始める前に売却することが大切です。車の価値は年式とともに減少していくため、早めの売却が希望価格での取引を実現し、スムーズな売却につながる可能性を高めます。

車を高く売りたい、そんな時はソコカラにご相談ください!私たちはJPUCの「適正買取店認定制度」の認定を受けたお店です。だからこそ、安心して取引していただけます。しつこい勧誘や不当な取引は一切ありません。お客様に気持ちよく、そして納得いただける取引を心がけています。

車の価値を最大限に引き出し、最高の売却を実現するため、ソコカラがしっかりサポートいたします。

関連記事:車検が高い原因と安く抑えるコツについて解説|車検費用の相場について

 

年式10年以上の車でも買取価格がつきます!

車の買取市場では、嬉しい変化が起きています。10年以上経過した車両でも、買取価格がつくケースがあるんです!以前は難しいとされていた状況も、近年は状況が変わってきていると言えるでしょう。

私たち「ソコカラ」は、世界110カ国と取引する独自の販路を持っています。

10年以上経過した車両でも、海外市場では根強い人気を誇り、活発な取引が続けられています。特に日本車は高い評価を受け、東南アジア諸国をはじめ、世界各地から引く手あまたの状態です。

10年以上経過した車両であっても、海外への販路を持つ業者であれば、買取価格が付くケースが増えています。

まとめ

この記事では、車の年式の調べ方について、初心者にも分かりやすく解説しました。車の年式を知ることは、売却価格や税金、保険料の見積もり、そして車の維持費用の計算など、様々な場面で重要です。年式を調べる方法は様々ですが、車検証を確認するのが最も確実です。車検証には、新車登録年月日が記載されており、これによって車の年式を正確に知ることができます。この記事で紹介した情報を参考に、愛車の年式を正しく把握し、車の購入や売却、維持管理にお役立てください。

さらに、記事では車の年式と価値、税金、保険料の関係性についても触れました。年式が古い車は、価値が下がり、税金や保険料が高くなる傾向があります。そのため、車の購入や売却を検討する際には、年式を考慮することが重要です。また、古い車の維持には費用がかかることを念頭に置いておく必要があります。

車の価値は年式とともに減少していくため、早めに売った方が、希望通りの値段でスムーズに売れるチャンスが高まります。ソコカラでは10年以上経った年式の古い車や廃車予定の車なども高額買取が可能です。お電話一本で引き取りに伺い、面倒な作業は一切不要です。査定のお申し込みは電話やWebからお気軽にお問い合わせください。

 

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この記事の監修者

浅野 悠

「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。

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