「モデルチェンジってよく聞くけど、いったい何が変わるんだろう…?」「マイナーチェンジとフルモデルチェンジの具体的な違いは何だろう」と思っていませんか?
本記事ではそんなマイナーチェンジとフルモデルチェンジの違いから、モデルチェンジによるメリット・デメリット、2025年にフルモデルチェンジ予定の市場に影響を及ぼす可能性のある車種5選まで、徹底解説します!

車のモデルチェンジとは?

車のモデルチェンジとは、車の名前を変えずに、外観、内装、構造、エンジンなどを変更することです。
これにより、車の品質が向上するだけでなく、ユーザーが新しい車に乗り換える良い機会にもなります。
フルモデルチェンジの始まりは、1920年代にGM(ゼネラルモーターズ)が採用した戦略だと言われています。
当時、特定の車種で人気を博していたフォードに対抗するため、GMは販売中のモデルのデザインを変更し、その結果、ユーザーの買い替えを促進することに成功しました。
マイナーチェンジとは?
車のモデルチェンジは、大きく分けてマイナーチェンジとフルモデルチェンジの2種類です。
マイナーチェンジは、車の名称はそのままに、内装や外装、構造、エンジンなどを部分的に変更します。
これにより、車の品質が向上し、ユーザーが新しい車に乗り換える良いきっかけにもなるでしょう。
フルモデルチェンジとは?
一方、フルモデルチェンジは、マイナーチェンジよりも大規模な変更を伴います。
内装、外装はもちろんのこと、エンジンや車両の構造まで全面的に刷新されるのがフルモデルチェンジの特徴です。
この大掛かりな変更により、車検証を確認すると、同じ名前の車でも型式が変わっていることがわかります。中には、名前だけが同じで、車自体は全くの別物というフルモデルチェンジも存在します。
マイナーチェンジとフルモデルチェンジの違い

マイナーチェンジは、フルモデルチェンジに比べ、短いスパンで実施されます。一般的に車の内外装や機能、装備の一部が変更されます。
フルモデルチェンジのサイクルは、一般的に4年から6年程度です。
輸入車の場合、7年以上フルモデルチェンジをしていない車もあり、国産車でもフルモデルチェンジの周期が長くなる傾向にあります。
フルモデルチェンジを行うと同時に車の型式も変わります。フルモデルチェンジ後の車は「2代目」「3代目」と呼ばれることが多いです。
知っておきたい「ビッグマイナーチェンジ」
マイナーチェンジの中には、まるでフルモデルチェンジかのように大幅な変更が加えられる「ビッグマイナーチェンジ」と呼ばれるものがあります。
これは、エクステリアやインテリアのデザインを大きく変えたり、パワートレインを刷新したり、新たなグレードを追加したりするものです。
例えば、3代目アルファードは2015年に登場しましたが、当初は兄弟車のヴェルファイアに人気を奪われていました。
しかし、2017年12月のビッグマイナーチェンジで、より洗練された迫力のあるフロントデザインへと変更され、トヨタ・セーフティセンスが全車標準装備となりました。
この結果、アルファードの人気は急上昇し、その高いリセールバリューも相まって、販売台数を大きく伸ばし、ミニバン市場で揺るぎない地位を確立しました。
関連記事:アルファードの廃車買取はディーラーの下取りとどっちがお得?最新の買取相場や高く売るコツもご紹介!
「一部改良」とは
一部改良や部分改良は、基本的にはマイナーチェンジと同じ意味合いで使われます。
ただし、メーカーによっては「マイナーチェンジよりも小規模な変更」を指すこともあります。
また、年次改良といって、毎年少しずつモデルに手を加えるメーカーも存在します。
新車も中古車も例外なく価格変動に影響
モデルチェンジは、新車と中古車の価格にも影響を及ぼします。
一般的に、モデルチェンジ前は新車の値引きが大きくなる傾向があり、モデルチェンジ後の型落ちモデルは中古車市場での価格が下落しがちです。
特にフルモデルチェンジでは、外観が大きく変わり、燃費性能なども向上することが多いため、マイナーチェンジよりも車両価格への影響が大きくなる傾向があります。
モデルチェンジ前の車を買うメリット
モデルチェンジ前ならではのメリットを3つご紹介します。
値引きされた新車が買える
モデルチェンジ前の車は、在庫を抱えないために値引きされる傾向があります。
特にフルモデルチェンジの場合は、エンジンや車の構造が大きく変わるため、大幅な値下げ交渉も期待できるでしょう。
リコールが少ない
特にフルモデルチェンジ後の車は、構造変更に伴いリコールが発生しやすくなりますが、フルモデルチェンジ前の車は販売期間が長いため、リコールが解消されているケースがほとんどです。
安心して乗車できるのもメリットと言えるでしょう。
試乗しやすい
フルモデルチェンジは1年以上前から発表され、予約販売となることも多いため、試乗せずに購入を決めるケースも少なくありません。
しかし、モデルチェンジ前の車であれば試乗できるため、実際の乗り心地やハンドリングを確かめてから購入を検討できます。
モデルチェンジ後の車を買うメリット
モデルチェンジ後ならではのメリットを3つご紹介します。
最新の車に長期間乗れる
モデルチェンジ後の車を選ぶことで、最新モデルの恩恵を長く受けられます。
たとえ小規模なマイナーチェンジがあったとしても、フルモデルチェンジほどの大きな変化はありません。
最新性能の車に乗れる
エンジン、安全性能、走行性能、エクステリア、インテリアなど、あらゆる面で最新技術とデザインが採用されているのも魅力です。
フルモデルチェンジ後の車は、まさに最先端の性能を誇る一台と言えるでしょう。
買取価格が高くなる
モデルチェンジのタイミングは、中古車市場での価格にも大きな影響を与えます。
数年後に売却する際、モデルチェンジの前後で査定額に差が生じることも珍しくありません。
関連記事:廃車買取で一括査定は損をする!?高額買取のコツや注意点を解説
型落ちモデルを中古で買うメリット

まず、中古車市場において比較的安価に入手できることです。
次に、細かな部分が改良されている点です。
モデルチェンジによって型落ちとなった車は、中古車としての価格が下がりやすい傾向にあります。
また、細かな改良が重ねられているため、モデルとしての完成度が高く、安心して乗れるという利点もあります。
ただし、型落ちモデルは最新の安全装備などが搭載されていない場合もあるため、購入を検討する際には、気になる車種のモデルチェンジの履歴や、実際に販売されている車両の年式などをしっかりと確認することが重要です。

2025年フルモデルチェンジ予定の車種5選!
ここからは、2025年にフルモデルチェンジ予定の車種の中から市場に影響が出やすい車種や注目を浴びている車種を厳選して5つご紹介します。
トヨタ RAV4

世界中で高い人気を誇るトヨタRAV4は、トヨタのSUV戦略において極めて重要な基幹モデルです。
現行モデルが継続して好調な販売を維持している一方で、次期型への期待は非常に高まっています。
フルモデルチェンジでは、単なるデザインの刷新に留まらず、特にパワートレインのさらなる進化が注目されています。
具体的には、トヨタが強みとするハイブリッドシステムの効率向上が図られるのはもちろんのこと、現行型でも好評のPHEV(プラグインハイブリッド車)モデルの性能向上も期待されています。
これは、EV走行距離の延長や充電時間の短縮といった実用性の向上だけでなく、システム出力の強化による走行パフォーマンスの向上が見込まれるでしょう。
また、一部では従来のダイナミックフォースエンジンをベースとしながらも、より熱効率を高めた新世代の内燃機関の搭載も示唆されており、燃費性能と動力性能の両立がさらに高次元で実現される可能性があります。
さらに、次期型RAV4には、最新の安全運転支援システム「Toyota Safety Sense」のさらなる機能拡充が盛り込まれると予想されます。
交差点での対歩行者・自転車検知能力の向上や、高速道路でのハンズオフ機能の追加といったより高度なレベル2自動運転支援機能の搭載も視野に入っているかもしれません。
RAV4は、その堅牢なボディ構造と、オフロード性能とオンロードでの快適性を両立させるダイナミックトルクベクタリングAWDやE-Fourといった駆動方式で高い評価を得てきました。
次期型においても、これらの技術はさらに洗練され、悪路走破性と燃費性能、そして走行安定性を両立させるための新たな技術革新が盛り込まれる可能性が高いです。
常にSUV市場をリードする存在であるRAV4のフルモデルチェンジは、国内外の多くの消費者の関心を集めるだけでなく、競合他社のSUV開発戦略にも大きな影響を与えることになるでしょう。
マツダ CX-5

マツダのSUVラインアップにおいて、まさに中心的存在といえるのがCX-5です。
その評価は、単に美しく洗練されたスタイリングに留まらず、「人馬一体」と称される独自の走行性能によって確固たる地位を築いてきました。
これは、ドライバーの意図に忠実に反応するステアリングフィールや、路面状況を的確に伝えるサスペンションチューニングなど、マツダが長年培ってきた「走りの質」へのこだわりが具現化されたものです。
次期型CX-5の最大の注目点は、新プラットフォームの採用と、マツダ独自開発のフルハイブリッドシステムの初搭載という憶測です。
新プラットフォームは、より高い剛性と軽量化を両立させ、現行モデルの優れた走行性能をさらに引き上げることに貢献するでしょう。
特に、マツダが満を持して投入するとされるフルハイブリッドシステムは、これまでトヨタからの技術供与に頼っていたハイブリッド戦略からの大きな転換点となります。
これにより、燃費性能の大幅な向上が期待されるだけでなく、マツダ独自の「走りの楽しさ」とハイブリッドの環境性能が高次元で融合することで、新たな価値を創出する可能性があります。
さらに、パワートレイン面では、最新のSKYACTIV-GやSKYACTIV-Dエンジンも進化を遂げ、高効率化と排出ガス低減が図られることでしょう。
また、最新の安全運転支援システムやコネクティビティ機能の充実も不可欠であり、スマートフォンの連携強化や、より高度な自動運転支援技術の導入も予想されます。
CX-5は、マツダブランドのイメージを牽引する極めて重要なモデルであり、そのフルモデルチェンジは、マツダの企業戦略全体に大きな影響を与えるといっても過言ではありません。
今後の公式発表や、具体的なスペック、デザイン、そして価格設定など、その動向には国内外から大きな注目が集まっています。
三菱 デリカD:5

三菱 デリカD:5のフルモデルチェンジは、実に18年ぶりという長期間を経ての刷新となるため、自動車市場からの注目度はまさに群を抜いています。
デリカD:5は、単なるミニバンでもSUVでもない、唯一無二のクロスオーバーMPVという独自のカテゴリーを確立しており、その特徴は悪路での高い走破性能と多人数乗車を両立させるという他に類を見ない実用性にあります。
この独自性は、他車の追随を許さないデリカD:5最大の強みであり、多くの熱烈なファンを抱える理由でもあります。
新型デリカでは、そのアイデンティティであるタフなイメージは継承しつつも、内外装デザインが大幅に刷新されると予想されています。
特に、三菱自動車の最新デザインコンセプトである「ダイナミックシールド」をさらに進化させた、より洗練されながらも力強いフロントマスクが採用される可能性が高いです。
インテリアに関しても、質感の向上はもちろん、デジタルコックピット化や最新のインフォテインメントシステムの搭載により、快適性と利便性が大きく向上するでしょう。
パワートレインにおいては、現在のクリーンディーゼルエンジンに加えて、電動化技術の導入が最大の焦点となります。
具体的には、三菱自動車がグローバルで培ってきたPHEV(プラグインハイブリッド)技術の搭載が有力視されています。
これにより、優れた燃費性能とEV走行による静粛性、そして災害時にも役立つ外部給電機能など、デリカの新たな価値が創出されると期待されています。
また、最新の安全装備や運転支援システムの搭載も抜かりなく、全方位での安全性が強化されることでしょう。
長年の進化を経て、「タフなミニバン」としての地位を不動のものにしてきたデリカが、18年という時を経てどのような「復活」を遂げるのか。
その進化は、SUVとミニバンの良いところを併せ持つというデリカD:5の魅力をさらに高め、既存のファンだけでなく、新たなユーザー層の獲得にもつながる可能性を秘めており、今後の発表に大きな期待が寄せられています。
スズキ ワゴンR

スズキ ワゴンRは、日本の軽自動車市場において、まさにその黎明期から長年にわたり牽引役を担ってきたパイオニア的存在であり、販売ランキングでも常に上位に君臨する国民的な人気車種です。
その広い室内空間と取り回しの良さ、そして経済性は、多くのユーザーに支持されてきました。
次期モデルの最大の注目点は、軽自動車としては初となるストロングハイブリッドシステムの搭載が期待されている点です。
現行モデルでは、マイルドハイブリッドが採用されていますが、ストロングハイブリッドの導入により、モーターのみでのEV走行領域が拡大し、さらなる燃費性能の劇的な向上が見込まれます。
これは、実用燃費の向上だけでなく、CO2排出量の削減にも大きく貢献し、軽自動車の環境性能において新たなベンチマークとなるでしょう。
また、安全面においても、最新の安全装備の充実は不可欠です。
スズキ独自の安全運転支援システム「スズキ セーフティ サポート」は、さらなる機能拡充が期待されています。
衝突被害軽減ブレーキの夜間対応能力向上や、誤発進抑制機能の精度向上、そして全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロールの採用など、より高度な運転支援機能が期待されます。
デザイン面では、歴代モデルが持つ機能美を継承しつつも、より洗練されたモダンなスタイリングへと進化する可能性が高いです。
また、広大な室内空間や、使い勝手の良い荷室のアレンジなど、軽ハイトワゴンの利便性をさらに高める工夫も盛り込まれることでしょう。
ワゴンRのフルモデルチェンジは、単なる新型車の登場に留まらず、軽自動車の性能と燃費、そして安全性の新たなスタンダードを確立する可能性を秘めています。
これは、日本の自動車市場において、特に軽自動車セグメントの今後の方向性を示す上で非常に大きな意味を持ち、その進化には多方面から大きな注目が集まっています。
ダイハツ ムーヴ

長年にわたり、実用的なヒンジドアを採用してきたダイハツ ムーヴですが、今回のフルモデルチェンジでは、なんとスライドドアの採用という、ムーヴの歴史においてまさに大きな転換点となる決断を下しました。
この変更は、単なるドア形式の変更に留まらず、ユーザーにとっての利便性を飛躍的に向上させるものです。
スライドドアの導入により、特に狭い駐車場での乗り降りのしやすさが格段に向上します。
また、小さなお子さまを持つファミリー層にとっては、チャイルドシートへの乗せ降ろしが格段に楽になるという、非常に大きなメリットがあります。
これは、子供を抱えたまま、あるいは荷物を持った状態での乗降を頻繁に行うユーザーにとって、日々のストレスを大きく軽減する要素となるでしょう。
ムーヴがこれまで培ってきた「取り回しの良さ」や「運転のしやすさ」といったハイトワゴンの基本性能はそのままに、スライドドアがもたらす高い利便性が加わることで、その魅力は一層高まります。
これにより、既存の顧客層だけでなく、これまでスライドドアの利便性を重視してN-BOXやタントといったスーパーハイトワゴンを選択していた層にも、ムーヴが新たな選択肢として強くアピールできるようになります。
今回のフルモデルチェンジは、ダイハツが軽自動車市場において、より幅広い層、特にファミリー層からの支持を獲得するための戦略的な一歩と言えます。
ムーヴが持つ「日常使いのしやすさ」とスライドドアの「高いユーティリティ」が融合することで、軽自動車市場に新たな潮流を生み出し、その動向は多くの注目を集めることになるでしょう。
まとめ
車のモデルチェンジは、内装や外装、機能の一部を更新するマイナーチェンジと、エンジンや構造まで全面的に見直すフルモデルチェンジに分けられます。
とりわけ、大規模な変更が加えられる「ビッグマイナーチェンジ」は、販売状況を大きく左右することもあります。
モデルチェンジのタイミングによって車の価格や得られるメリットも変わってくるため、購入を検討する際には、ご自身が重視するポイントに合わせて選択することが大切です。
2025年には人気車種のフルモデルチェンジが控えており、今後の自動車業界の動向から目が離せません。
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この記事の監修者
浅野 悠
「株式会社はなまる」小売事業部 事業部長。1987年東京都生まれ。小学生から大学生までの間レーシングドライバーを目指し数多くの大会に出場。20代で飲食店経営に携わったのち、野菜配達の仕事に就くも、幼少期からの車への魅力を忘れられず自動車業界へ。中古車査定士の資格を取得し、自動車に関する豊富な知識をもとに、おもに車に起きるトラブルの対処法や車の豆知識に関するコラムを執筆。
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